1985年の香港映画。張徹監督。程天賜さん主演。
OPから激し過ぎて、びっくり激しく踊る程天賜さん。曲と動きが妙・・・。いろいろな衣装で美しい踊りを見せてくれます。
クリスマスの撮影現場。大御所遅刻のために収録がズレています。スタッフはみんなイライラ。程天賜さんはピエロのメイクをして、酒を飲んでいます。
大御所、到着。リハーサルが始まります。が、台詞を覚えていない彼のせいでリハーサルは進みません。キレた程天賜さんは仕事場を出ます。その場にいた女性歌手に引き止められますが、彼の我慢は限界でした。彼女にお礼を言うと、外に出ます。
ピエロのメイクのまま、街を歩く程天賜さん。怖い・・・。
警官に呼び止められます。IDカードの提示を求められますが、見せるまでもったいつけたことをします。住所を教えるときも回りくどい。7-11にいた客が警官に「彼は有名なダンサーだよ。」と言ってくれます。ヤバめな程天賜さんに優しい警官。見逃してくれます。
居酒屋でなけなしのお金をはたいてビールとブランデーを飲んで、少し落ち着いたかと思いましたが
余計酷くなってました。徐行している陳觀泰さんの車の邪魔をします。怒る陳觀泰さん。助手席には先ほどの女性歌手が。陳觀泰さんは「クリスマスだから。」と女性に宥められます。散々、邪魔をして、いなくなる程天賜さん。
後部座席に乗っていた社長の楊友光さんと側近がホテルで話をしています。2人は程天賜さんの身のこなしに何か光るものを感じたとかいう話をしていました。
程天賜さんはダンサーでありながら、武術にも長けた人物で、狭い部屋にはトロフィーがいっぱい。暮らしは厳しいようで、雀荘の一部が彼の住まいです。
程天賜さん、またビールを飲んでいます。小銭でちまちま支払いをしていると、ブランデーがボトルごと振舞われます。側近が彼にプレゼントしてくれたのでした。どういうつもりなんでしょう。
側近は彼の手首や腕をにぎにぎにすると、「後で話をしよう。」と名刺を渡して、去ります。
程天賜さんは女性歌手に会いに行きます。「誕生日だから、付き合ってよ。」と2人で出かけます。
ディスコに行きます。踊り上手い!そして、すぐに逆立ちしたり、バク転するところが本当にすごい。女性歌手の男友達とも仲良くなります。
その後、程天賜さんは女性歌手とある邸宅のプールに入ろうとして、護衛に襲われます。海水パンツ一丁で戦います。
楊友光さんと側近は程天賜さんの戦う様子を遠くから観察します。予想以上に強い彼に2人は満足します。
戦い終わった程天賜さんの前に側近が現れ、自分が試されていたことを知ります。楊友光さんもやってきます。女性歌手の仲介で話し合いが行われます。
NYで戦ってほしいという依頼を受け、程天賜さんの生活はリッチになります。女性歌手のところに犬を連れてやってきます。
楊友光さんは彼女のことが好きで、毎日、たくさんのバラの花を送っていましたでも、彼女は程天賜さんの方が好きでした。室内で踊り、見つめ合う2人。
NYに行ったらしい。側近に案内され、会社へ行く程天賜さん。楊友光さんが彼を待っていました。
その後、側近と共に倉庫へ向かいます。そこでは格闘技の試合が行われていました。お金を賭けた人が負けた選手を罵倒していて、程天賜さんは嫌そうな顔をします。戦うためにNYに来たのに大丈夫?
側近は立派なジムへ連れていきます。スキンヘッドの男性に襲われかかります。直後、楊友光さんがやってきます。
是非、戦ってほしいと側近は言いますが、拒否。程天賜さんは行かせまいとする楊友光さんの手を強く握って、ジムからいなくなります。
楊友光さんは追いかけることはしません。別な作戦を取ることにします。
公園で行われている大道芸やブレイクダンスを楽しそうに見ている程天賜さん。楊友光さんから逃げ出したので、お金を稼ぐことにします。「MONKEY KING IN NEW YOER」と書かれた看板を置いて、棍術を披露。動きが変だけど、かっこいい。そこそこ投げ銭をもらえました。興味をもってくれた子どもに過剰なサービスをして、公園を出ます。
リカーショップに入り、金額を間違えて、高いお酒を買おうとしてしまいます。バドワイザーを渡されます。
女性歌手と仲良く過ごしていたことを思い出しながら、川の近くで逆立ちをしたり、怪しげな動きをしたりしていると、警察官が様子を見に来ます。近くを走っていた女性にキモいみたいなことを言われてました。笑
程天賜さんは公園で大道芸を続けていました。観客の1人である黒人男性に襲われかかりますが、防御します。
駐車場の端っこにカーテンを引いて、ねぐらにしていました。また元の生活に戻っちゃいました。買い物を終えて、帰宅すると、黒人男性がやってきます。
黒人男性は功夫に堪能なようで、いくつかの型を見せ、煽ってきます。程天賜さんは踊り出します。意味不明なので、黒人男性は立ち去ります。笑
翌日、公園で大道芸をしていると、黒人男性が戦いを挑んできます。彼のバッグには「功夫」と書かれてありました。何者?
でも、それがきっかけで仲良くなります。黒人男性の経営している武舘へ。黒人男性は弟子たちにいい外部講師を連れてきたと紹介します。程天賜さんは武舘がいいところだったので、勝ったら、無料で使えることを条件に手合わせをOKします。弟子として孫榮吉さんがおりました。
戦いが始まりますが、程天賜さんは攻撃をしません。苛立つ黒人男性。様々な武器で攻撃してきます。
いきなり、場面が変わって、ディスコで踊り出したり、武舘の弟子たちと踊るように戦ったり、意味不明な場面が続きます。
黒人男性との戦いに勝ったという流れらしく、武舘に出入りできるようになった程天賜さん。弟子たちに基本の型を教えている間に踊りまくります。
腰を下ろすポーズに苦しむ弟子たちを厳しく指導。幼い頃、父に厳しく教えられたとのこと。別な型を教えているうちにまだダンスし出す程天賜さん。
女性歌手は程天賜さんの愛犬と過ごしながら、彼宛ての手紙を書いているようです。
程天賜さんはメイクをし、舞台で変な踊りをしています。変じゃないときがないですね・・・。でも、素晴らしい踊りを踊れるということで、舞台関係者たちから注目を浴びます。
なのに、キョンシーの恰好をして、再登場。舞台関係に帽子や服を被せて、彼は飛び出してしまいます。何がしたいのかな。彼を探していた側近は女性歌手からの手紙が届いていると声をかけます。
楊友光さんは黒人男性に電話をします。
側近は女性歌手のためにも楊友光さんに従った方がいいと程天賜さんにアドバイスをします。そして、1回だけでも戦ってみてよと誘います。お金も欲しいし、女性歌手を安心させたい彼は契約書にサインします。
楊友光さんのジムで体を鍛えていると、またスキンヘッドの男が彼に襲いかかってきます。すぐにやっつけます。かつて楊友光さんと戦って負けた際に脳にダメージを負ったようです。
護衛2人を急にボコる程天賜さん。約束は守るが、ここにはいたくないと言って立ち去ります。
楊友光さんと側近が飲んでいると、酔った動きをした程天賜さんがやってきます。店内で踊り出します。営業妨害じゃないか?女性客のスカーフを奪い取ると、それを使って、ダンスを続行。
そして、なぜかステージで踊るシーンになります。楊友光さんと側近がそれを見ています。3ヶ月の契約を得たという嬉しい報告を女性歌手にします。2人の電話のやり取り聴いていた楊友光さんは程天賜さんがいなくなった後、女性歌手に電話します。ショックを受けた顔をしています。一体、どんな話を彼女にしたのでしょう。
また別な舞台のシーンになります。ここから、程天賜さんの試合とダンスが交互に流れていきます。程天賜さんは黒人男性と試合をすることになります。彼と戦うことに不満はありませんでした。しかし、休憩のときに予想外のことが起きます。
楊友光さんは手下に指示を出し、黒人男性に毒入りの水を飲ませたのです。次のラウンドで突然苦しみ出します。黒人男性は楊友光さんに嵌められたと気づき、リングの下の彼に襲いかかりますが、力尽きてしまいます。
平然としている楊友光さんを見て、程天賜さんはキレます。仲良しだった黒人男性を殺すとは。正々堂々と戦うつもりだったのに・・・。楊友光さんを攻撃します。が、楊友光さんは隠し持っていた短剣で彼を刺すと逃げ出します。
程天賜さんは残っていた手下と戦います。すると、上から声が。戦う準備を終えた楊友光さんがいました。楊友光さんってアクションできるんだ~。程天賜さんはリングに戻り、ラストバトルを始めます。
楊友光さんは肘のプロテクターに刃物を仕込んでいたので、苦しめられます。ダンスでもバイキンマンみたいなダンサーと戦う踊りをしていました。
手下たちに刺されますが、程天賜さんも負けずに彼らにやり返します。血だらけで戦います。
楊友光さんと戦いますが、膝の隠し短剣で腹部をざっくり刺されます。さらに血だらけに。程天賜さんは手に持っていた槍状の鉄棒を彼の喉に刺します。直後、力尽きる程天賜さん。
新聞を見て、涙を流す女性歌手。ステージの程天賜さんはバイキンマンみたいなダンサーにリフトアップされていました。終わり。
程天賜さんが最初から最後までかなり変な謎映画でした。彼のイメージビデオを作りたかったのかな。功夫 meets ミュージカルってことかな。主人公の内面を表現しているようで、さっぱり伝わってこない・・・。私にとっては難解な映画でした。
この時期の張徹監督の要求に全て応えた程天賜さんはすごいと思います