「俠士鏢客殺手」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1977年の台湾映画。武術指導は韓英傑先生。

 

徐楓さんのところに伝書鳩が届きます。すぐに出発して、敵を倒すようにと書かれていました。速攻で着替えて、出かけます。

 

遊郭。萬重山さんがやってきて、娼婦を指名します。その娼婦と遊ぶには高額のお金が必要で、しかも彼女に拒否権があるという。

 

2階に上がった際、夏光莉さんが彼をじっと見ていました。指名された娼婦は彼を部屋に招き入れます。彼は娼婦にある人物の暗殺を依頼します。

 

知らないふりを決め込む娼婦ですが、萬重山さんは裏事情を知っているようです。鬼の形の指輪を見せると、彼女は笑顔になり、寝台に案内します。が、萬重山さんは油断した瞬間、娼婦に絞殺されてしまいます。

 

経営者が売り上げを計算していると、關洪さんがやってきて、彼の首に針を刺して、殺します。

 

道教の屋敷で男性たちが女性を待っていました。赤い仮面を着けた女性がいきなり飛び込んできます。そして、全員を倒します。一番偉い人が亡くなる前に顔を見せてほしいと言うので仮面を外します。徐楓さんでした。

 

ゴージャスな屋敷に先ほどの娼婦と夏光莉さんが手下を連れて、やってきます。護衛が彼女たちの話を聞こうとせず、追い出そうとするので、暴れ出します。

 

騒ぎを聞きつけて出てきた曹健さんに対して、「40年この地域で好き放題してんだから、もう終わりにしろ。」と言い、また暴れ出します。

 

曹健さんも戦いを始めようとしたとき、奥から曹健さんの母親がが出てきます。(男性が演じています。)2人の孫を殺されて、激怒していました。11年、殺しをしていなかった母親は鶴拳で彼女たちと戦うことにします。

 

両脇を侍女に支えられていた母親ですが、めちゃ強い。焦る夏光莉さんたち。侍女の1人が背後から吹き矢で母親を攻めます。夏光莉さん側のスパイでした。母親に刺される侍女。余計なことを口走ったので、夏光莉さんに刺されます。

 

もう1人の侍女もスパイでした。曹健さんを毒吹き矢で攻撃。曹健さんに刺されて亡くなります。

 

母親は力尽きる前に護衛たちに逃げるよう言います。關洪さんが待ち構えており、彼らはダーツによって、倒されます。目撃者は誰もいません。夏光莉さんたちと關洪さんは仲間でした。


鏢局の乾德門さんのところに経営者の妻が来ていました。夫が殺されたことについて相談しますが、彼は自分に利益のない話っぽいので、真面目に対応しようとしません。

 

なので、高額のお金を提示し、彼に護衛を頼みます。引き受けなかったら、悪い噂を流すという・・・。なので、乾德門さんは引き受けることにします。

 

最近、暗殺がとても増えていました。乾德門さんは仲間を集め、黒幕を暴こうと提案します。リーダーの房勉さんも賛成します。

 

目撃者がいないため、捜査が難航することが考えられました。なので、ツトムたちはこの手のことに詳しい人物のところに行きますが、なんと亡くなっていました。妻の江青霞さんは夫の死について気になる話をしてくれます。

 

ツトムたちは夫がメッセージを残したはずだと推理。ヒントを探そうとします。彼の遺体を触り、口を開くと、中に小さな紙片が。血で「林雪宜」という名前が書かれてありました。

 

その人物とは岳華さんのことでした。彼は優雅な隠遁生活を楽しんでいました。舞を見せているのは范丹鳳さん。かわいい。

 

范丹鳳さんがツトムたちの来訪を知らせます。岳華さんは彼らを返そうとしますが、ツトムたちの話を聞いて、考えを変えます。

 

岳華さんはこの生活を切り上げ、再び、戦いの世界に身を置く決心をします。范丹鳳さんに財産を侍女たちで分けるよう言い、住居を焼くように言います。范丹鳳さんは岳華さんのことを待つと言いますが、彼は待たずに引き払うように言い聞かせます。悲しそうに岳華さんの言うことに従う范丹鳳さん。

 

ツトムたちは岳華さんが財産を惜しげもなく侍女たちに分け与え、身一つで自分たちと行動しようとする姿に驚きます。

 

岳華さんは自分の仲間を集めてから、ツトムたちと再会すると約束して、途中で別れます。

 

賭博場で賭けで財産を失い、娘も手放す羽目になった老人がいました。隣には白鷹さん。賭けの相手は李文泰さん。見かねた白鷹さんが勝負をすると言います。出したサイコロの目は一番いい目。みんな、驚きます。

 

李文泰さんたちは白鷹さんがチートをしたと文句を言います。白鷹さんはお前たちこそ、チートしているだろうと応じます。李文泰さんの仲間が全員でてきて、激しい戦いになりそうなところに岳華さんが来て、「行くぞ!」と一言。おぉ~、ステキな仲間ではないですか。

 

白鷹さんは昔から賭け事に足を突っ込んでいるようです。でも、今はいかさまで困っている人を助けるだけにしているようです。岳華さんの話を聞いて、活動に参加することに。


牢から佟林さんが堂々と脱獄します。しかし、彼は多くの人を助けたいい人物でした。牢の番人も敬意をもって彼を送り出します。手錠を引きちぎって、岳華さんたちと合流です。

 

岳華さんは孫越さんを訪ねます。孫越さんは裏組織の幹部のようで、暗殺についての話を持ち掛けると鬼の形の指輪を彼に渡してくれます。そして、それをそのまま娼婦のところへ持っていきます。

 

娼婦は岳華さんが出した翡翠の腕輪を返し、依頼を保留します。娼婦は岳華さんを寝台へ誘い、彼が背中を見せた瞬間に秘孔を突いて、動けなくさせます。殺してやると脅す娼婦ですが、岳華さんは取り乱すことなく、好きなようにと答えます。

 

短剣で彼を刺そうとした瞬間、彼は短剣を蹴り落とします。実は秘孔を突かれても大丈夫なように対策をしていたのでした。

 

娼婦は遊郭を飛び出します。追う岳華さん。森の中に入っていきます。白鷹さんと佟林さんも合流します。突然、弓矢が放たれ、白鷹さんが倒れます。木の上にいたのは王圻生さんたち。近づいてきた瞬間を逃さず、彼らを倒します。やられたふりをしていたのでした。佟林さんもサポート。

 

岳華さんも狙われます。下っ端たちを倒すと、關洪さんと夏光莉さんがやってきます。白鷹さんが2人を引き受け、岳華さんに先を急ぐように言います。白鷹さんは彼らを撃退します。

 

岳華さんは赤い仮面を着けた徐楓さんに通せんぼされます。バトル、勃発。どっちも強い。徐楓さんはまた会おうと言うと、その場を去ります。

 

さて、ツトムたちが帰ってくると、屋敷の人たちは殺されていました。悲しむツトムの娘と息子 張鵬さん。すぐ後から、岳華さんたちがやってきますが・・・。屋敷の奥へ入っていくと、岳華さんに宛てた手紙が残されていました。

 

「この件への介入はよせ。さもないとお前も殺す。」的な内容の手紙が入っていました。差出人は徐楓さん。手紙には「八方鏢局」の名が。

 

みんなでそこを訪ねると、めちゃくちゃになっていました。何も得るものがないと判断。出ようとしたとき、遺体が動き出し、娘を斬ったのです。遺体のふりをしていた複数の敵が彼らを襲います。荊國忠さんだ~。残念ながら娘と張鵬さんは命を落としてしまいます。暴れる敵の中に茅敬順さんを発見。わ~いラブラブ

 

凹むツトムに役に立てず申し訳なかったと謝る白鷹さん。

 

敵の本拠地。ボスは片目が飛び出た老人と手下たちとの面会を行います。(ボスは顔が隠れています。)老人に呼び出され、手下1人1人がボスから評価を受けます。娼婦は鬼の形の指輪を失くし、岳華さんを倒せなかったことを責められますが、岳華さんがとても強かったということで許されます。孫越さんは失策を咎められ、井戸の中に放り込まれます。顔が引き攣る徐楓さん。

 

これで面会は終了。ボスは退出し、徐楓さんは老人と話します。彼女はある人物と結婚するよう言われていましたが、ずっと拒否していました。

 

岳華さんはみんなと一緒に荒れた通りを歩いていると、徐楓さんたちに囲まれます。關洪さんの投げたダーツを口でキャッチする岳華さん。すごい。夏光莉さんも徐楓さんも彼を攻撃してきます。

 

徐楓さんは關洪さんと夏光莉さんに他の人たちと戦うように言い、岳華さんとさしで戦います。

 

夏光莉さんに刺されるツトム側の下っ端でまた王圻生さんが出ていました。白鷹さんと戦うのですが、ここでの夏光莉さんのキックがかっこよかったです。關洪さんと夏光莉さんは勝てないと判断し、逃げ出します。

 

岳華さんと徐楓さんは崖で戦っていました。全力で戦う2人は崖から転落してしまいます。岳華さんは木にしがみつき、徐楓さんは彼の脚にしがみついて、助かることができました。

 

徐楓さんは仮面を外し、正体を明かします。岳華さんはわざと見ないようにします。美人かそうでないか問題に発展。例え外見が美しくてもあなたは殺し屋だから、そこに美しさは見出せないと岳華さんは言います。

 

徐楓さんは涙を流します。どうやら、彼女には殺し屋にならざるを得ない背景があったようです。意外としおらしい姿を見て、ちょっと驚く岳華さん。

 

そんなこんなで2人は恋に落ちてしまいます。そして、岳華さんは結婚をしようと言いますが、徐楓さんは抱えているものが大き過ぎます。彼の秘孔を突いて、動けなくします。そして、岳華さんを上半身裸にして、柱に縛り付け、目の前に鳥の丸焼きをぶら下げると立ち去ります。

 

徐楓さんは重要人物を殺すと彼に言います。彼女なりに岳華さんに誠実であろうと決心したようです。

 

白鷹さんと佟林さんがずっと岳華さんを捜索していました。

 

「南宮世家」の前にけがをした女性が2人いたので、偉い人 陸一龍さんは彼女たちを助けるように側近に命じます。娼婦と夏光莉さんでした。医者の龍宣さんはけがをしているふりを見抜きます。そして、様子を見に来た陸一龍さんにもバレます。

 

夏光莉さんは薬を飲まされ、眠っていました。娼婦1人で何とかしようとねばります。が、彼女も薬を飲まされていました。倒れてしまいます。

 

白鷹さんと佟林さんがずっと岳華さんを捜索していました。げっそりした岳華さんは彼らの声に反応しようとしますが、衰弱していました。幸い、奥まで探しに来てくれたので、助けてもらうことができました。

 

秘孔を解除されると、岳華さんはツトムに最も尊敬され、重要な人物は誰かを訪ね、陸一龍さんの元へ向かいます。

 

徐楓さんが「南宮世家」に到着すると、牢に入れられていたはずの娼婦と夏光莉さんも出てきて、それぞれが暴れます。屋根の上には關洪さん。

 

様子を見ていた易原さん。この人が徐楓さんの狙っていた人でした。徐楓さんは襲いかかります。夏光莉さんが護衛の1人といい戦いをします。

 

易原さんが助けを求めると龍宣さんがやってきますが、なんか態度がおかしい。陸一龍さんが助けてくれます。龍宣さんはやはり裏切者でした。娼婦も夏光莉さんも薬は飲まされていなかったのです。5年間、騙されていたと知り、憤る易原さん。

 

龍宣さんはボスに近しい人物であり、徐楓さんの結婚相手でした。やることが意地汚い彼を見て、徐楓さんは結婚しないと反発します。

 

陸一龍さんが倒されます。徐楓さんは龍宣さんの助けを断り、1人で易原さんを倒します。そして、龍宣さんも倒して、ボスの下へ戻ります。

 

ボスは徐楓さんに關洪さんを倒すよう命じます。關洪さんは斬られ、井戸の中へ放り込まれます。徐楓さんは娼婦たちも倒すように命じられます。驚いていると、ボスが遺体となって倒れてきます。フツーの人だな。背後にいたのは岳華さんたちでした。

 

追い詰められた娼婦と夏光莉さんはお互いの腹部を刺して、命を絶ちます。残された力を振り絞って、ツトムを倒します。

 

岳華さんは徐楓さんに剣を突き付け、自害するように言います。全ては徐楓さんの計画だと言う岳華さん。否定していると、背後から笑い声が。老人がボスだったのか。老人は変装を解きます。羅烈さんでした。え~!!残り9分で!?

 

老人は羅烈さんとの約束を破ったために殺され、羅烈さんはずっと彼のふりをしていたというのでした。自分が天下を獲り、徐楓さんと結婚すると宣言します。

 

みんなで羅烈さんを倒そうとすると、彼の手下4人が飛び出てきます。王永生さん、岑潛波さんでした。4人を倒し、羅烈さんに迫っていきます。

 

途中で白鷹さんと佟林さんが倒れます。そして、徐楓さんも。岳華さんは剣を空中に投げ、羅烈さんを前に倒して、剣が彼の背中に刺さるようにします。羅烈さんは岳華さんを攻撃して、力尽きます。

 

岳華さんは弱った体で徐楓さんに近付きます。彼女は亡くなっていました。岳華さんは彼女を姫抱っこして、移動します。白鷹さんは亡くなっていませんでした。

 

気落ちしていた范丹鳳さんは放心状態の岳華さんと再会します。徐楓さんを抱えたまま、無反応で通り過ぎていく岳華さんにショックを受けつつも、静かに彼を追いかけるシーンで終わりです。

 

范丹鳳さんは馬に棺を乗せていたので、徐楓さんを葬る手伝いをするのでしょう。

 

岳華さんは高貴なオーラをまとったイケメン、白鷹さんがメイク濃いめのイケメン、佟林さんはワイルドイケメンでなかなかよかったです。

 

夏光莉さんが脇役ながら、いい場面が多かったのが、印象的でした。

 

キャストが豪華過ぎて、話が散漫になってしまった感じです。いきなりの羅烈さんはもったいなかったなアセアセでも、アクションは力強くてよいので、そこを楽しむとよいかと思います。