1978年の香港映画。
蔡弘さんが唐家拳さんと睨み合っています。2人は互角の戦いを見せます。
場面が変わり、裕福そうな男性が陳星さん宅を訪れます。昨年、強盗に襲われたときに陳星さんに助けられたそうです。そのお礼に来たのでした。当然のことをしたまでと言っていると、けがをした男性が運ばれてきます。
陳星さんは彼の容態をチェックします。かけられていた布を払って出てきたのは蔡弘さん。バトルになります。何かいろいろあるようで、戦いは中断。蔡弘さんは歩いて出ていきます。
「皇甫世家」。主の王俠さんは息子の董瑋さんが功夫の練習を嫌い、サボっていることに怒ります。彼は功夫よりも鍼など東洋医学に関心がありました。ファイターの家系であると怒られ、医学書を取り上げられ、重しを持たされます。
うんざりしていると、門に唐家拳さんが。いい指導者がいれば、いい武芸者になれると声をかけてきます。が、董瑋さんは彼に立ち去るように言います。
でも、なんか気になる。董瑋さんは彼を追い、非礼を詫びます。唐家拳さんは董瑋さんの才能に惹かれたようです・・・。気になることがあれば、山にいるので来るようにと告げ、唐家拳さんは立ち去ります。
最近、この街では殺人事件が多数起きていました。王道さんが責任をもって事件を調査するように命じられ、特別な牌を渡されます。
余松照さんは陳星さんと王俠さんを呼び出し、この件について情報がないか話を聞きます。有名な門派に属している武芸者たちが奇妙な凶器で自宅で殺害されていることが明らかになります。3人で解決に乗り出すことにします。
余松照さんが部下を連れて、夜の街を歩いていると、蔡弘さんに襲われます。陳星さんと王俠さんが駆け付け、3人で彼を追い詰めます。死を覚悟した蔡弘さん。自分の遺体は故郷にいる家族の元へ戻してほしいと頼みますが、言い終わらないうちに陳星さんが殺してしまいます。何かあるのか、陳星さん。
遊郭にやってきた王道さん。たくさんの娼婦に歓迎されます。が、彼の目的はボスに会うことでした。従業員たちが彼を襲おうとしますが、ベルト型の剣で彼らの髷を切り落とし、格の違いを見せつけます。ボスの側近 馬場さんと話していると、奥からボスが出てきます。顔が見えない状態で王道さんは彼女と交渉。大量の金と「皇甫世家」というメッセージを渡されます。
蔡弘さんが倒された後も殺人事件は続いていました。王俠さんの誕生会に街の名士たちが集まり、不安そうにしています。董瑋さんが登場。幽霊が原因ではないかと騒く名士たちに呆れます。
遅れてきた陳星さん。直後、陳星さんの息子が奇妙な凶器で腹部を刺された状態で転がり込んできます。陳星さんは彼を抱きかかえると王俠さん宅から帰ります。
屋根の上から2人の男性が登場。奇妙な武器を投げてきます。王俠さんと余松照さんは屋根に上がって、彼らを捕まえますが、既に亡くなっていました。どういうことなのか・・・。王俠さんを殺すという知らせのようです。名士たちは恐れをなし、次々と帰っていきます。
余松照さんは帰らずに一緒にいると宣言。夜遅くまで待っていると、手下を連れた鐵仮面がやってきます。
彼の指示で手下たちが襲いかかってきます。白い顔をした手下が馬金谷さんです。健闘虚しく、2人は殺されてしまいます。
翌朝、様子を見に来た余松照さんの娘 華玲さんは遺体を発見し、ショックを受けます。そして、先に来ていた王道さんを犯人だと誤解します。戦っていると、気を失っていた董瑋さんが意識を取り戻します。が、彼は何も覚えていませんでした。
3人は唐家拳さんのところへ行きます。「小子命大」で使われた場所です。董瑋さんは父の仇を討つために功夫を教えてほしいと頼み込みます。唐家拳さんは復讐が目的であれば、教えることはできないと断ります。
諦めそうになりますが、華玲さんに励まされ、食い下がります。ひたすら追いかけます。
陳星さんの奥さん(?)に会い、話を聞いた華玲さんは謎の集団に興味をもちます。
董瑋さんは唐家拳さんにとりあえず面倒を見てもらっています。
華玲さんは王道さんと接触したくて、遊郭へ向かいますが、どういう場所かよくわかっておらず、マネージャー的な女性にバカにされます。
王道さんはボスから新しいメッセージを受け取っていました。外で待っていた華玲さんは従業員を殴り飛ばして、中に入っていくことになります。馬場さんが戦いを止めます。
「張家村」という石碑が倒され、「斷魂坡」という石碑が立てられている近くを王道さんは歩いていました。反対側から4人の男たちがやってきます。王道さんは4種類の武器を持つ男たちとの戦いを制します。
男装して遊郭にやってきた華玲さんは部屋を覗いて、ショックを受けます。王道さんのいる部屋を発見。王道さんの相手をしている女性は毎回背中にメッセージをもってきていました。今回は「白黒雙怪」でした。
王道さんは鐵仮面の手下である白黒と接触を図ります。当然、険悪なムードになり、バトルになります。倒すことはできたのですが、彼らの髷から出てきた毒針を肩に受け、気を失ってしまいます。
王道さんは華玲さんに助けられていました。幻覚を見ていた彼は彼女に心無い言葉を言ってしまい、傷つけてしまいます。が、自分に向けた言葉ではないと気付いた華玲さんは留まることにします。
王道さんは幼い頃、母に遊郭に売り飛ばされ、下働きとして生きてきた過去がありました。出会った娼婦のために必死にお金を稼いで一緒になろうとしましたが、そこでも裏切られました。悲しいことが多い人生だったようです。
董瑋さん、着実にレベルアップしてきています!!
王道さんは華玲さんにあいさつをせず、置き手紙で別れを告げます。遊郭で「銀鳳凰」というメッセージを受け取り、ショックを受けます。娼婦を追い返すと、遊郭の隠し扉を探し当て、潜入します。
ボスはミッションを遂行できなかったとして、娼婦を毒殺します。王道さんがボスのところへ行くと、ボス=母でした。王道さんは「御賜侍衞」と書かれた牌を見せ、今の立場を明かします。
ボスは動じませんでした。先ほど飲んでいた酒に毒を仕込んでいた告白。王道さんを動揺させます。馬場さんは彼を殺そうとしますが、なぜかボスは王道さんをそのまま放っておくように命じます。ボスは王道さんが身に着けていたものに気付き、驚いたようです。
そして、解毒薬を持って、王道さん宅にやってきます。王道さんが解毒薬を飲んだ直後、ボスは馬場さんによって放たれた毒蛇に噛まれます。ボスは王道さんと同じものをずっと身につけていました。ずっと王道さんのことを忘れてはいなかったのです。
ボスは王道さんの父と陳星さんと幼馴染でした。陳星さんと恋人関係になりました。しかし、彼はとんでもない悪人でした。ボスは王道さんの父と結婚し、王道さんを産み、それなりに楽しい生活を送っていました。しかし、そんな彼女の元に功夫をマスターし、凶悪化した陳星さんがやってきたのです。家族を守るため、ボスは王道さんを捨て、立ち去ったのでした。
陳星さんは誰よりも強くなることを願い、かつての仲間を見下し、蔡弘さんと手を組みました。そして、秘伝の書をゲットすると、彼を殺してしまったのです。陳星さんを止めようとした息子をも殺したのです。
遊郭の経営も陳星さんが行っており、悪の限りを尽くしていることがわかりました。ボスは我慢して手伝ってきましたが、王道さんを殺すのはさすがにできなかったと告白し、力尽きます。王道さん、母を2回失った感じですね。
激怒した王道さんは遊郭へ乗り込みます。待っていたのは馬場さん。まずは彼から。馬場さん、袖口から毒蛇を出します。危なっベルト型の剣で彼の両腕を斬り落として、勝ちます。
ボスのお墓を作って、帰ろうとすると、陳星さんがお参りにやってきます。王道さんと華玲さんは彼に襲いかかります。
何も知らずにやってきた董瑋さんは陳星さんを止めようとします。本性を表した陳星さんは董瑋さんを攻撃してきます。
陳星さんの部下を倒したけれど、風向きは変わらない感じ。そんなとき、唐家拳さんが登場します。
唐家拳さんの強さを感じ取った陳星さんは逃げます。追いかけようとする王道さんたちを唐家拳さんは止めます。今のままでは彼に勝つことができないと言われ、2人は修行をします。
もっと修行が必要だと考える王道さん。しかし、華玲さんは待てませんでした。董瑋さんと共に陳星さんのところへ行ってしまいます。
巨大な鐵面を着けて、立っている陳星さん。近付こうとしますが、手下が多くてなかなか近付けません。手下を倒して、戦いを挑みますが、全く太刀打ちできません。強い~
2人が挫けそうになったときに王道さんがやってきます。3人でなら何とかなりそう。
そして、2人はペアで攻撃を仕掛けます。身軽な2人は陳星さんを翻弄。王道さんがベルト型の剣で腹部を刺して、復讐を遂げます。
最後は3人で草原を歩く姿で終わりです。
ミステリー色の強い作品でした。展開は読めましたが、予想以上に恐ろしいキャラの陳星さんに驚きました。でも、彼なら違和感なし。暑苦しい演技、最高
華玲さんのアクションは華麗で美しかったです
合間に出てくる董瑋さんがかわいくて、湿っぽくなる展開を軽くしてくれていました。