「龍門風雲」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1975年の台湾映画。

 

朱元璋皇帝の治世の5年目。使節は明から元の皇帝との平和条約を交渉するために派遣されました。が、使節は途中で元の大臣 張翼さんに襲われ、暗殺されます。使節を守る部下役で武術指導の葛炮さんが出ていました。
 
街の中を黒い服を着た3人の男性が歩いていました。将軍に手紙と贈り物を渡したいというのです。門で彼らを待機させ、護衛はそれらを持って中に入ります。

 

将軍は元からの挑発する手紙を見て、憤ります。贈り物は先ほどの使節の首。将軍の部下は門へ行きますが、3人とも既にいなくなっており、護衛たちも殺されていました。

 

将軍の息子は街へ出て探し回ります。「集賢客棧」にヒントがありそうだと思い、入ってきます。彼が見かけた人物は徐楓さんでした。

 

息子が給仕に話を聞いていると、2階からそれらしい男3人が降りてきます。李敏郎さんと岑潛波さんとあと1人。塩の貿易で来ているということでしたが、明らかに怪しい。

 

外から徐楓さんの帽子が飛び込んできて、戦いモードになります。息子はカウンターにあったそろばんを投げつけて、岑潛波さんを倒します。もう1人を秤で倒します。李敏郎さんが経営者を人質にしてきますが、息子は落ちていたそろばんの玉を蹴り上げて、彼の手に当てます。武器を落とした李敏郎さんを攻撃して、捕まえます。

 

気づくと、徐楓さんがその様子を見ていました。彼女は表情を硬くすると、2階へ上がっていきました。

 

将軍の元に側近が情報をもってきます。元の皇帝は明といい関係を築こうと考えているようですが、翼大臣は大反対。戦う気満々のようです。

 

過去に戦争を経験している大臣は当時のことを思い出し、ツラそうな表情をします。

 

元の皇帝とならば、共存していけそうだけれど・・・。翼大臣ねぇ・・・驚き

 

息子は将軍に気になったことを報告します。自分を助けてくれた徐楓さんの話をします。声が外から聞こえてきたので、息子は探し回ります。

 

太鼓の音がするので、そこに向かうと人影が。しかし、近づくと押されます。挫けない息子。ねばります。

 

焚火のあるところで2人は剣をしまい、話をします。人影はやはり徐楓さん。徐楓さんは翼の陰謀を知っていました。苗族を争いに巻き込もうとしている翼を徐楓さんはどうにかして倒したいと考え、息子に接近したのでした。徐楓さんは苗族頭首の手紙を将軍に渡すように頼み、繋がっている証として自分の帯の一部分を彼に渡します。

 

その際、息子は嬉しくて、彼女の手を握ります。感動した徐楓さんは吠えます。息子は徐楓さんを男性だと思っていたようです。

 

将軍は手紙を読んで、いい計画だと判断。息子は苗族との橋渡しを自分がしたいと申し出ます。部屋の外に人影が。捜査官の黃家達さんでした。

 

李敏郎さんが牢の中にいます。そこに黃家達さんが新たに押し込まれます。黃家達さんはしばらくすると、ミニのこぎりを取り出して、手錠を外そうとします、李敏郎さんはびっくり。

 

逃げたい李敏郎さん。元に人脈があると必死に黃家達さんにアピール。黃家達さんは一緒に脱獄することにします。潜入しようとしているようですね。

 

街に魯平さんがやってきて、あちこち荒らします。息子はその場面に遭遇。驚いていると、後ろから男装した王景平さんがやってきます。彼女は徐楓さんの帯を彼の腰から引き抜きます。

 

魯平さんの部下は近くにいた江青霞さんを鞭打っていました。王景平さんは自分の婚約者だと言って、助けに入ります。

 

江青霞さんを助け、手下たちの鞭攻撃をかわして逃げます。息子は彼女の身軽な動きに見入っていました。

 

王景平さんは2人の部下の追跡を受けますが、これもかわします。部下をやっつけて、機嫌よくスキップしている彼女に息子は帯を返すように迫ります。ひとしきり戦うと彼女は帯を返し、ついてくるように言います。常に冗談を言っている雰囲気の彼女。何者なのでしょう。

 

ゲルに案内されます。中に入ると小黃龍さん、馬場さん、龍方さんに攻撃されます。必死に戦う息子。3人をやっつけたところで美しい装いをしている徐楓さんが登場します。彼女は苗族頭首の娘でした。息子は徐楓さんが女性だったと知ります。そして、王景平さんも女性で、徐楓さんの妹だと知ります。

 

魯平さんは苗族でありながら、翼の下につくことを選んだ人でした。徐楓さんは憤ります。

 

元の皇帝 魏平澳さんは人前なのに愛人(?)といちゃいちゃ。そこに翼と魯平さんがやってきます。黃家達さんは李敏郎さんと共に魏平澳さんの護衛になっていました。

 

魏平澳さんはだらしない姿を翼に咎められ、愛人は魏平澳さんの目の前で処刑されます。言いなりの魏平澳さん。苗族を使った明への攻撃にもOKを出していました。黃家達さんはそんな彼らの会話を無表情で聞いていました。

 

遊郭。徐楓さんの部下が娼婦と遊ぶふりをして、徐楓さんの部屋へ入り、翼と魯平さんの動きを報告します。翼は元のトップを狙い、魯平さんは苗族のトップを狙っているようです。

 

苗族男女がスパイしていることがバレ、翼の部下によって拷問されます。(さっき報告に来た部下かな?)そして、将軍の息子と徐楓さんが繋がっている情報も知ります。翼派ずっと無表情でいる黃家達さんに疑いを抱き、彼を問い質します。

 

黃家達さんは明でそれなりに地位のあった人物の息子でした。そんな人がここにいるのは怪しい・・・。李敏郎さんは「彼は明の将軍を倒したいそうです。」と弁解をしますが、聞いてもらえず、翼に攻撃されます。

 

黃家達さんも攻撃されます。黃家達さんは信じてもらうために近くにいた兵士の剣を取り、死ぬことで信じてもらおうとします。様子を見ていた翼の部下 陳慧樓さんが止めに入り、黃家達さんは死なずに済みます。

 

彼の最初の仕事は先ほどのスパイに拷問をすること。黃家達さんは顔色を変えずに淡々をやってのけます。男性のスパイは亡くなります。女性のスパイについては陳慧樓さんが特殊な術で隠し事を吐かせ、殺します。

 

居場所も魯平さんを倒そうとしている計画も全てバレてしまった徐楓さんたち。彼女はバレているのを知らずに魯平さんが乗っていると思われる輿を攻撃します。座っていたのは殺されたスパイでした。

 

徐楓さんはようやく全てがバレていると気づき、退却します。しかし、陳慧樓さんも彼らを追っているし、かなり厳しい状況。

 

必死に逃げて、ゲルに入ると、翼がおりました。翼は徐楓さんに手を組もうと誘います。きっぱり断る徐楓さん。3人で攻撃しますが、翼は手に負えないほど強かった!小黃龍さん、馬場さん、龍方さんが加わってもダメでした。翼はゲルの天井をぶち破って脱出すると、陳慧樓さんたちを集めて、彼らがゲルから出てこれないようにします。

 

龍方さんは陳慧樓さんに倒されます。息子も殺されそうになりますが、徐楓さんの苗族の毒吹き矢で助けられます。デコに毒吹き矢が刺さった陳慧樓さん。亡くなります。翼が軽く動揺している間に徐楓さんたちは逃げます。急がないと頭首の命が危ない!

 

頭首は魯平さんの元と手を組むという提案を却下。怒った魯平さんは「年老いたあなたにもう頭首は務まらない。今こそ、苗族ががんばるときだ!」と酷いことを言います。

 

激怒する頭首。しかし、側近たちは既に魯平さん側についていました。魯平さんは頭首を殴ります。徐楓さんのもう1人の妹は父が襲われているのを発見。父を助けるために大切な剣を魯平さんに渡します。この剣を持つ者が頭首になれるようです。

 

嬉しそうに剣を眺める魯平さん。絶望した頭首は自らその剣に刺さりに行きます。

 

魯平さんは負傷した頭首を無視し、自分が新しい頭首であると宣言。そして、娘を連れて、別な場所へ移動します。

 

ここで出ている魯平さんの部下が葉飛揚さんかな。魯平さんは剣と娘を元の皇帝に渡すつもりでいました。

 

戻ってきた徐楓さんたちは魯平さんが頭首を殺し、剣と妹を奪ったことを知ります。

 

息子は徐楓さんを名前で呼ぼうとしますが、「頭首と呼んで。」と塩対応されます。好きなのに・・・。

 

黃小龍さんと馬場さんは元の兵士を襲います。片方の兵士が王圻生さんっぽい。そして、黃家達さんと3人で徐楓さんのところへやってきます。黃家達さんは剣と妹のことを知らせます。剣と妹を取り戻さなければ!

 

翼が軍隊の方へ行っている間、妹は剣を見たいと要求します。その要求をクリアすれば、魏平澳さんの愛人になると言うので、魯平さんは渋々彼女に剣を見せます。妹が剣を取った瞬間、徐楓さんたちが登場。彼女をサポートする黃家達さんを見て、李敏郎さんは裏切られたと気づきます。

 

李敏郎さんは黃家達さんに倒されます。徐楓さん、息子、王景平さんは魯平さんを襲います。彼は翼のところに逃げ込みます。

 

翼は魏平澳さんに自分の戦っている様子を見るように告げると、多くの手下たちを集め、徐楓さんたちを囲い込みます。翼は大切な剣で王景平さん、黃小龍さん、馬場さんを刺します。

 

馬場さんの腹部に刺さった大切な剣を魯平さんは引き抜きます。気づいた徐楓さんが猛攻を仕掛け、魯平さんは倒されます。

 

徐楓さんは剣を手にして、翼に向かっていきます。黃家達さんと息子を相手にしていた翼ですが、全く疲れを見せず。徐楓さんの攻撃をはねのけます。

 

遂には3人は手下に押さえつけられてしまいます。この辺りで荊國忠さんっぽい方が手下役でいます。翼は座っていた魏平澳さんを椅子ごと持ち上げると彼を落として、その椅子に座り、自分が元の皇帝になると宣言します。

 

徐楓さんは手下を振りほどいて、翼に毒吹き矢を放ちます。翼は吹き矢をキャッチし、徐楓さんを攻撃。徐楓さんは殺されそうになります。黃家達さんと息子が助けようとしますが、なかなか容易なことではありません。

 

すると、倒れていた魏平澳さんが大切な剣を持ち、翼の背中を刺します。苦しむ翼を3人が攻撃して、倒します。黃家達さんは魏平澳さんを翼から守り、絶命します。

 

ボロボロになった翼は皇帝の座に座って力尽きます。どうしようもない奴だと魏平澳さんが嘆いて、終わります。

 

魏平澳さんが大事なところを全部持って行ってしまったように感じました。笑

 

民族衣装を身に纏った徐楓さんが美しかったですラブ

 

翼のキャラはいい感じでしたが、暗がりでの戦いが多く、翼のアクションのすばらしさを十分に堪能することができませんでした。残念です。