「獨霸天下」 | kiyokiyo world Ⅱ

kiyokiyo world Ⅱ

昔の功夫映画ばかりです。

1978年の香港映画。

 

馬に乗った謝興さんが釣りをしている常楓さんに德安城へ行く道を尋ねます。常楓さんは教えた後、伝書鳩を放します。

 

馬を走らせていると、目の前に竹劍が飛んできます。5人の男性が登場。謝興さんは馬から降りて、2本の雙頭槍を使って華麗に戦います。

 

負けて戻ってきた5人を羅烈さんは叱ります。側近の史仲田さんは謝興さんが槍使いの名手であると言います。羅烈さん、次の作戦を考えます。

 

謝興さんは「聚英客棧」に着きます。責任者の茅瑛さんは彼をじっと見ます。食事をしていた荊國忠さんが横柄な態度で給仕を呼びます。1人3本までの酒の提供に納得がいかない彼はお金を払うどころか、お金を請求してきます。マオさんがきっぱり断ると、彼は襲ってきます。激しいキックとパンチで彼をやっつけ、追い出します。

 

2階から史仲田さんが下りてきて、給仕に指示を出します。給仕は謝興さんを部屋へ案内します。別な部屋にしたいと言いますが、満室だと断られます。常に警戒している謝興さんは廊下に誰かいるのを察知します。

 

追う謝興さん。残された荷物を別の手下がチェック。謝興さんはそのまま、複数の部下に攻撃されます。

 

荷物には重要なものは入れていませんでした。服から重要な手紙を取り出し、安心していると、また廊下に人気を感じます。笛の音で激しい頭痛が起き、苦しみます。こめかみに吹き矢的なものが刺さり、謝興さんは亡くなります。笛男は手紙を持ち去ります。

 

部下がまたやってきて、彼の服を探りますが、もう何も大切なものは残っていませんでした。

 

史仲田さんは謝興さんの死に驚きます。部下とマオさんから話を聞いていました。マオさんは史仲田さんとの付き合いを喜んではいないようです。史仲田さんも怪しい動きをしている彼女を信用しているわけではありませんでした。

 

派手な恰好をした王冠雄さんが岩場にいました。いろんなメッセージ付きの刃物や矢が飛んできます。翁小虎さんが現れます。そして、刃物でできた橋の上で戦います。

 

ドキドキな戦いを制したのは王冠雄さん。彼は橋から落ちそうになった翁小虎さんを助けて、去ります。翁小虎さんに声をかけられ、令牌を渡されます。

 

王冠雄さんは洞窟の中に入っていきます。入ってすぐに両側の石壁が迫ってきます。ぺちゃんこになる寸前に脱出します。たどり着いた部屋には豪華な服装をした5人の小僧がいて、みんな、巨大な大黒様にくっついて寝ていました。近づくと小僧は消え、大黒様の口から矢が飛んできました。

 

石壁が再び開き、5人の小僧が再登場。牌を奪われ、剣を奪われます。旗を2本ずつ持って、彼を追い詰めてきます。だけど、それ以上は何も起きず。大人しくなった小僧たち。牌と剣を取り戻して、街へ向かいます。どういうこと?

 

「聚英客棧」に泊まることに。部下が彼をジロ見します。王冠雄さんが彼の背中に手をかざすと、白い跡がつきました。

 

王冠雄さんも部屋を替えてほしいと言いますが、やはり満室だと言われます。1人になった瞬間、先ほどの手下に襲われます。やっつけた直後、またあの笛の音が。頭痛に苦しみ、彼も亡くなります。直後、史仲田さんはマオさんの姿を見かけます。マオさんの顔は引き攣っていました。どういうことなのでしょう。

 

史仲田さんは羅烈さんに報告します。朝廷から高手が送られてきているそうです。自分たちの野望が達成できるように史仲田さんに命じます。話の最中に端を通る笛男の姿が・・・。

 

草原にたくさんの旗が並んでいます。太鼓も鳴り響いています。台の上にいるのは嘉凌さん。下で戦っているのは衛子雲さん。彼は剣で青の男性を負かすと、次は槍で黄色の男性と戦います。次は赤い鄭富雄さんと徒手で、次は緑の金龍さんと棍棒で。最後は黒の嘉凌さんと戦います。下手に台に近付くと刃物が出てきます。彼はがんばって嘉凌さんから令牌を奪います。

 

本気で朝廷に仕える人を探す曹健さんによるテストでした。嘉凌さんから合格を言い渡された衛子雲さんは曹健さんに会いに行きます。彼は衛子雲さんに德安へ行くという密令を出します。

 

賭博を仕切っているマオさん。衛子雲さんが「聚英客棧」に到着。彼は2階の賭博場へ入ります。彼が座ると、皆、ビビっていなくなってしまいます。衛子雲さんとマオさんは意味ありげな会話をします。マオさんの手に触れたことで、マオさんは激怒。バトルが始まります。かなり強いマオさんも彼にはちょっと手こずります。

 

あまりに激しい戦いに史仲田さんがストップをかけます。史仲田さんは客棧のオーナー。非礼を詫び、衛子雲さんを部屋に案内します。

 

そして、謝興さん、王冠雄さんが泊まった例の部屋に案内されます。なんとこの部屋は史仲田さんの自室の下で、上から覗けるようになっていたのでした。

 

寝台がひっくり返って、針山になっても動じない衛子雲さんを見て、史仲田さんはかなりの強敵だと判断します。

 

夜、寝ていた彼はマオさんがいるのを察知して、追いかけます。寺にたどり着きます。何かが飛んできたのでキャッチをすると、欠けた牌でした。衛子雲さんは半分に割れた牌を持っており、それとぴったり合いました。

 

マオさんが陰から出てきます。彼らは仲間であり、愛国者でした。史仲田さんたちは「聚英客棧」を本拠地にしている反逆者でした。マオさんは謝興さんと王冠雄さんが既に殺されていることを衛子雲さんに知らせ、警告します。

 

「聚英客棧」は常に監視されています。部屋に戻ると、寝台の下から足が。覗いてみると汚い身なりの若者が。あ、丁華寵さんではないか。マオさんに衛子雲さんを守るように言われてきたそうですが、頼りなさそう~驚き苦笑する衛子雲さん。上から様子を見ていた史仲田さんはイラつきます。

 

常に丁華寵さんがついてくるのでイライラする衛子雲さんですが、自分を守るためなので諦めます。部下たちが客棧に子どもは入っちゃダメと丁華寵さんを追い出そうとします。衛子雲さんと丁華寵さんは彼らをやっつけます。史仲田さんは部下のやったことを謝罪し、彼らを下げます。

 

衛子雲さんは丁華寵さんが邪魔なので、彼を遠ざけて1人になります。

 

部屋の近くで給仕に手出しをする男性が。衛子雲さんは彼をやっつけます。更に史仲田さんに蹴飛ばされます。部下だったようです。しかし、これは仕組まれたことのようで、給仕と史仲田さんは目で合図をし合っていました。

 

衛子雲さんのために先ほどの給仕がお礼のお茶を持って、近づきます。手には短剣がナイフ丁華寵さんが寝台の下にいて、短剣を取り上げたのでセーフでした!素直に彼に感謝します。

 

給仕がマオさんからの手紙を持ってきます。本物かな。

 

早朝、指示された場所に行くと、いたのは方芳さんでした。衛子雲さんは気づいていませんでしたが、彼女は客棧での彼の様子を見て、知っていました。

 

衛子雲さんの振る舞いにムカついて呼び出したようです。方芳さんは誰に仕えているのでしょうか。わからぬまま、戦いに応じます。方芳さんは彼を罠にはめ、小さい牢に閉じ込めてしまいます。そして、部下はそれをどこかに運びます。

 

マオさんの弟妹がやってきて、部下を倒します。牢は馬に引きずられて、分解します。マオさんは彼を看病します。

 

史仲田さんは部下が亡くなったことを知り、憤ります。

 

マオさんによる賭博が行われていました。羅烈さんの部下の馬場さんが来ていました。掛け金がなくなったから、貸してほしいと彼から頼まれますが、それは彼女の仕事ではありませんでした。史仲田さんがいないから、向かいの質屋に行ってくださいと断ると、キレて暴れ出します。マオさんはエゲつないキックで馬場さんを倒します。

 

そのころ、衛子雲さんは寺で修行していました。マオさんは彼が元気になったことを喜びます。そして、馬場さんをやっつけた話をします。彼は怪しいと考えていました。

 

マオさんが戻ると、「聚英客棧」が閉まっていました。マオさんが「営業を止めるなら、私も去ります。」と史仲田さんに言うと、手下に囲まれます。彼らをボコボコにして、マオさんは出ていきます。

 

夜、史仲田さんはある場所へ行き、笛男に仕事を依頼します。客棧を閉めたのにはこの辺に理由がありそうです。

 

街の人たちは何かを恐れており、皆、建物に入り、灯りを消します。キョンシーが列をなして、移動していたのです。手を上げず、ジャンプしていました。岑潛波さんが道士的な役をしていました。

 

キョンシーが戦い、お互いを再度殺し合うことになります。意味不明。戦いを終えたキョンシーは「聚英客棧」に入っていきます。実はキョンシーではありませんでした。偵察をしていた丁華寵さんと仲間は監視を続けます。

 

客棧から部下が出てきます。丁華寵さんが客棧の中を覗くと、葬式をする状態になっていました。部下は史仲田さんが亡くなったからと言って、棺屋から上質の棺を購入します。

 

マオさんが仲間を連れて、棺を携えて、客棧を訪ねます。誰もいません。史仲田さんの声が響き、隠れていた部下たちが登場します。棺に入れていた武器を取り出し、みんなで戦います。

 

死を偽装していた史仲田さんも登場。マオさんと戦います。部下からの攻撃を受け、腕をけがしたマオさん。仲間たちも次々とやられていきます。死にゆく弟妹を残し、彼女は逃げます。

 

丁華寵さんに傷の手当てしてもらいます。衛子雲さんはどこにいるのでしょう。全てが疑わしい状況。丁華寵さんに衛子雲さんに気をつけるように言います。

 

夜、史仲田さんは遺体が安置されている寺に行きます。そして、笛男と同じ衣装を着ている衛子雲さんが登場し、部下を倒します。

 

そして、こっそり見ていた丁華寵さんの助けを借りて、鉢を投げたり、棺を投げたりして、史仲田さんを倒します。彼が遺した言葉を聞いて、言われた場所へ向かいます。

 

傘がカラフルに並んでいる場所で羅烈さんと戦っているところからスタート。激闘の末、羅烈さんを倒します。しかし、残り時間7分。終わるのが早い。きっとどんでん返しがあるはず。

 

マオさんが駆けつけます。これであなたの任務は完了したねと言うと、衛子雲さんは急に悪そうな顔つきになって、マオさんを攻撃してきます。隠していた刀で斬りつけられるマオさん。苦境に陥ったところを先ほどと髪型が違う丁華寵さんが助けにやってきます。

 

丁華寵さんは腹部を刺され、倒れます。マオさんも鎖で首を絞められます。衛子雲さんは彼女を殺そうとしますが、助けてもらったときのことを思い出し、心が揺らぎます。マオさんはその瞬間を逃さず、彼の腹部を刺します。

 

衛子雲さんが笛男でした。どういうことだかさっぱりわかりませんが、自分が権力を握りたかったのかなと推察します。

 

自分のした悪事を悔いて、マオさんに秘密の文書の入った筒を渡して、亡くなります。終わり。

 

別な内容で行こうとしていたけれど、途中で方向転換をしたのかな。統一感のない映画でした。王冠雄さんが洞窟に入る場面やキョンシーの場面はいらなかったような。

 

衣装、セット、アクションがよかったのに、ストーリーが酷いという珍映画でした。

 

でも、丁華寵さんの髪がサラサラで美少年なキャラが大変よかったので、それで全てよしです笑ううさぎ