1979年の台湾映画。
明時代。明は九州にも影響を及ぼし、九州の偉い人が皇帝に様々な贈り物をするようになりました。
明はスーパー護衛集団 錦衣衛を組織します。馬を走らせているのは孫榮吉さんかな?史亭根さんが書類を持って、「東廠」に飛び込んできます。高雄さんが受け取ります。側に馬場さん。
1420年に設置された「東廠」。宦官のトップ 張翼さんは明に反抗的な行動をする人たちをどんどん殺していました。が、それは明のためではなく、自分のためとなりつつありました。
海辺では武士たちがいました。武士の1人 岳華さんは翼へ贈られる予定の女性を気に入りますが、同僚の陳木川さんに止められます。
高雄さんが到着すると、一緒に移動を開始。たくさんの贈り物を携えて、翼と面会します。翼の側近 苗天さんは錦衣衛になれそうにない人たちは殺すように高雄さんに命じます。
武士の1人 小胖さんは蕭錦さんに倒されます。陳木川さんの番です。いくら攻撃してもびくともしない蕭錦さんに焦りますが、いっぱい動いて、彼を翻弄し、倒します。
翼は武士たちと女性を皇帝に会わせず、自分のところで留め置いて利用しようと考えているようです。苗天さんが止めますが、聞き入れません。
岳華さんが丸太を組んだ場所で戦っていました。下には火が熱いでしょうし、落ちたらヤバいです。落とされそうになりますが、攻撃をかわして勝ちます。
陳木川さんはよくわからない建物に入って、暗闇の中、戦います。
岳華さんは高雄さんの部下と戦います。場所は「聖劍風雲」と同じ場所かな。なんか少しずつ服装が日本人らしくなくなってきている気がします。美しい所作で勝った岳華さん。高雄さんは悔しそうに「明日は最後のテストをする。」と告げると、立ち去ります。
夜、陳木川さんの腕の傷を岳華さんが手当てしていると、何者かが訪ねてきます。錦衣衛の1人でした。彼も日本人で、30年間、仕えてきたとのことでした。彼は今の錦衣衛は翼の私的な暗殺集団になってしまっていることを警告します。しかし、岳華さんと陳木川さんたちは錦衣衛になりたいという想いを変えませんでした。
いよいよ最後のテストが始まります。それば前夜に危険を知らせに来た錦衣衛を殺すことでした。2人はためらいなく、このテストを遂行します。
翼から新しい名前を与えられ、正式に錦衣衛となります。上司の馬場さんにキツく当たられ、イラっとすることもありますが、先輩の孫榮吉さんに諭され、2人は忍耐強く働きます。
王俠さんが皇帝に翼の悪行をリークする手紙を書き、渡しに行こうとしていました。孫榮吉さんが侵入。が、実は王俠さんの手下でした。彼に危険が及んでいるので、知らせに来たのでした。
孫榮吉さんは危険過ぎると止めますが、王俠さんは国の未来のために実行しようとしていました。心配する息子 龍少飛さん。孫榮吉さんは王俠さんを守り、隙があれば翼を暗殺しようと思っていました。それがなかなかできず・・・。悔しそう。
翌日、王俠さんは出発。案の定、途中で錦衣衛が登場します。孫榮吉さん、岳華さん、陳木川さんも同行していました。孫榮吉さんは敵のふりをしながら、王俠さんを逃がします。
岳華さんたちは孫榮吉さんと王俠さんの繋がりに気付きます。
孫榮吉さんはオレンジ色の上司にスパイだとバレそうになります。王俠さんを殺すように命じられ、困る孫榮吉さん・・・。王俠さんは彼をわざと煽り、自分を殺すように仕向けます。孫榮吉さんは心の中で泣きながら、彼を刺します。岳華さんたちはその様子を黙って見ていました。
依然として馬場さんの岳華さんたちへの扱いは酷いまま。文句をつけて、殴る蹴るが続きます。そして、給料の半分を自分によこすように脅します。
翼が外出するとのことで、錦衣衛は任務に就きます。孫榮吉さんは隙を狙って、翼を襲います。しかし、翼は強かった・・・。岳華さんたちは彼を取り押さえ、翼の前に引っ張っていきます。翼の前でぶっちゃける孫榮吉さん。なので、2人で彼をボコり、追い出します。孫榮吉さんは処刑されるでしょう。
岳華さんたちは少しずつ翼の信頼を得ていき、暗殺をどんどん任されていきます。あまりにも冷酷な仕事ぶりに恐れをなす馬場さんとオレンジ色。
服装も立派になり、馬場さんよりも立場が上になります。岳華さんはお金に目がないオレンジ色にお金を渡し、懐柔します。馬場さんには何もせず。
岳華さんは次は高雄さんの立場を狙っていました。ずっと彼の動向をチェックし、彼の弱点をつかんでいました。それは母でした。彼らは家族をもっていてはいけないはずでした。
尾行していた岳華さんは翼にリークします。10年間、真面目に仕えており、部下からの信頼も厚い彼を殺すことに翼は迷います。岳華さんは事故で彼が亡くなったようにすれば、反発は起きないと提言します。
翼は岳華さんが信頼できる人物かを試すために同行してきたあの女性を殺すように命じます。一瞬、ためらいますが、剣を彼女に向けます。言われたとおりに行動する岳華さんに安心した翼は高雄さんの扱いを彼に任せることにします。
河原で1人修行していた高雄さんを襲う岳華さんでしたが、反撃されて失敗。高雄さんは翼に嫌われたと気づき、再び母の元を訪れます。
任務は完了したから、これからは2人で暮らそうと告げ、2人で新しいところへ移動します。途中で岳華さんたちが登場。母は高雄さんが錦衣衛として働いていたことを知り、嘆きます。岳華さんは遠慮なく彼の悪事をバラし、母をもっと悲しませます。母は岳華さんが持っていた剣に自ら刺さりに行って、亡くなります。高雄さんは岳華さんたちに倒されます。
更に偉くなった岳華さん。顔つきがどんどん悪くなってきました。みんなの前で馬場さんを暴行し、いじめられていたときの復讐をします。
岳華さんと翼の愛人になっていた女性は関係ができていました。岳華さんは翼を倒すために女性に情報提供をしてもらっていました。
翼が1人で修行をしていると、女性がこっそり見ていることに気づきます。が、彼は彼女のことがお気に入りだったので、厳しく叱るだけで済ませました。
岳華さんはオレンジ色に昇進をちらつかせ、自分の噂を聞き出します。当然ですが、最低な人物と陰で言われていました。噂をしていた馬場さんと他の部下を陳木川さんが殺します。残っている護衛たちはビビります。
女性から翼は岳華さんを相当警戒していると聞きます。そんな状況でどう翼を攻撃するのでしょうか。
龍少飛さん、再登場。錦衣衛に加入する予定とのこと。でも、何か企んでいるに違いありません。
龍少飛さんは錦衣衛に声をかけ、この状態を打開しようとしていました。
翼は修行中、不審な動きを感じて、攻撃を仕掛けます。それは女性でした。来るなと言ったのに・・・。息絶えてしまった彼女を抱いて、悲しみます。
岳華さんは彼女からもらった翡翠の腕輪を割ると、怒りを露わにします。陳木川さんはオレンジ色を殺します。
6月10日に行われるパレードを大成功させたいと意気込む岳華さん。翼は彼に任せることにします。
龍少飛さんたちは翼より岳華さんの方が悪いと思っていました。暗殺計画を知った彼らは岳華さんの計画を壊そうとします。
当日、壇上に上がり、椅子に座ろうとする翼。椅子には仕掛けがしてあり、翼のお尻に剣が刺さるようになっていました。座ろうとする直前、錦衣衛が止めに入り、岳華さんの計画は失敗に終わります。
岳華さんたちは壇上で暴れます。会場は大乱闘に。龍少飛さんたちは静観します。
翼と岳華さんたちは激しい戦いを繰り広げます。どうにかこうにか翼を倒した2人は先ほどの場所に戻ります。ふらふらの2人。そこに龍少飛さんたちがやってきます。王俠さんの仇を討ちたい彼はたくさんの仲間と2人を追い詰めていきます。
岳華さんは陳木川さんにある人物のところへ行って、任務完了を伝えてくるように言います。
陳木川さんはどうにか逃げ出し、偉い人 陸一龍さんのところに駆け込みます。実は岳華さんたちは皇帝の命を受けて、翼を倒すためにずっとがんばってきていたのでした。しかし、この状況。あまりにも深刻過ぎて、岳華さんを助ける方法はないと言われます。え、冷たい。凹む陳木川さん。
陳木川さんは現場に戻り、岳華さんと一緒に死ぬつもりで戦います。報われずに終わるのかと思った瞬間、陸一龍さんが聖旨を持って登場。岳華さんたちのことを周りに説明します。龍少飛さんは岳華さんたちが翼を排除するためにがんばってきたのだと知り、余計なことをしてしまったと落ち込みます。
岳華さんは力尽き、陳木川さんが抱きかかえるシーンで終わりです。
キャストが何気に豪華アクション、ばっちり!ストーリーも意外性があってよかったです。二面性のある岳華さんがよかったのですが、ちょっと分かりにくい展開だったのでそこが惜しかったと思います。
妙&時代に合わない服装の武士と女性は仕方ないですね