「獨腳鶴」 | kiyokiyo world Ⅱ

kiyokiyo world Ⅱ

昔の功夫映画ばかりです。

1979年の台湾映画。

 

地域の実力者 柯佑民さんのところに判事の遣いが来て、地域で暴れている暴漢たちを捕まえてほしいと頼みます。

 

柯佑民さんはその依頼を受けます。外で羅烈さんがその様子を窺っていました。

 

夜、羅烈さんは蔡弘さん、苗天さん、程清さんと共に屋敷に侵入します。柯佑民さんは家族の反対を受けつつも、暴漢の逮捕をすると決心していました。それを聞いた4人は柯佑民さん宅の人たちを殺害します。

 

幼い娘は家具の下にいて、助かりました。そして、男の子の赤ちゃんは苗天さんに連れ去られました。

 

何もできず泣くだけの娘。道端で倒れているところを白髪老人に助けられ、功夫の修行が始まります。

 

あっという間に李麗麗さんへと成長します。よく出てくる瀑布の前で復讐を誓います。似顔絵を見て、気合いを入れます。

 

若者が地域の実力者の手下たちに無理やり連行されているのを発見します。追いすがる母。李麗麗さんは手下たちを倒し、追い払います。感謝する親子に名乗らずに立ち去ります。

 

街に着くと、4人の手配書が貼られていました。李麗麗さんはそれを剥がし、警察へ向かいます。

 

若い女1人で彼らを捕まえることはできないと言われますが、李麗麗さんは父の復讐をし、彼らを必ず捕まえると宣言します。判事は父が柯佑民さんだと知ると、彼女にがんばるように声をかけ、送り出します。判事は彼女の様子を逐一報告するよう部下に命じます。

 

李麗麗さんは「鷹揚武舘」を訪ね、苗天との面会を申し込みますが、弟子たちは彼女に冷たい態度。攻撃をしてきます。弟子の投げる短剣を的に飛ばし、最後の短剣で看板を落とします。予想以上に強い李麗麗さんに驚く弟子たち。苗天さんが室内から出てきます。

 

苗天さんは彼女の目的を知ると、手下たちに攻撃するように命じて、逃亡します。李麗麗さんは追いかけ、彼と対決しますが、苦戦を強いられます。追いかけてきた手下たちがしつこい。逃げる苗天さんを必死に追います。

 

「屠狗嶺」と彫られた石碑前で、再びバトル。靴の裏に仕込んでいた短剣で彼の胸を刺して、倒します。苗天さんの遺体に息子 衛子雲さんが駆けつけます。恐らく、彼は李麗麗さんの弟でしょう。

 

李麗麗さんは手紙を残して去っていました。手紙には「獨腳鶴」の一言。衛子雲さんは復讐を誓います。

 

遺体を3人の元に運びます。この日は4人にとって記念日でした。(どんな記念なのかは不明。)3人は苗天さんの死にショックを受け、「獨腳鶴」を倒そうとします。彼らはやったのが李麗麗さんだとは知りません。とんでもなく強い男性だと考えます。

 

3人は記念日の宴会を終えてから、行動を起こそうとしますが、衛子雲さんは待ち切れませんでした。宴会への参加を取り止め、すぐに復讐するために動き出します。困る3人ですが、客が来ていたので、一時保留とします。

 

宴会、スタート。3人はこの地域のリーダーになろうと考えていました。かなり強引なやり方をしているようで、客から反対意見が出ます。それを聞いた程清さん&羅烈さんは意見をした男性たちを殺してしまいます。

 

「萬春客棧」に衛子雲さんがやってきて、「獨腳鶴」はいないかと探します。泊まっていた李麗麗さんは身構えますが、衛子雲さんはそれ以上の強引な捜索はせず、帰ります。

 

落ち着いたころに階下へ降り、経営者と給仕に衛子雲さんたちのことを尋ねます。そして、「獨腳鶴」は自分のことだから、知らせて構わないと告げます。

 

経営者たちが動揺しているところに羅烈さんがやってきます。李麗麗さんは復讐を宣言。羅烈さんは鞭を使って、彼女を威嚇します。羅烈さんが油断して飛び込んできたところを靴の裏の短剣で刺して、倒します。李麗麗さんは部下2人も倒すと、逃げ出します。

 

直後に到着した程清さんは羅烈さんたちの遺体を見て激怒します。

 

李麗麗さんは気絶しそうになりながら、必死に逃げていました。林の中で衛子雲さん一派に襲われます。部下たちを倒します。そして、衛子雲さんと睨み合い。限界に近い彼女は死力を振り絞って、逃げます。

 

廃屋近くで隠れます。口から血が出て、かなりツラそう。衛子雲さんたちが諦めて、去ってくれたので、ほっとします。そこにいきなり司馬龍さんが!何者?気を付けるようにと警告してくれますが・・・。

 

死を覚悟した李麗麗さんに対して、薬の小瓶を投げ渡す司馬龍さん。味方っぽいようです。

 

松明を持って捜索に来た程清さん。司馬龍さんは李麗麗さんを匿い、程清さんの部下を倒します。

 

李麗麗さんのところへ戻ると、彼女はおらず。封を切っていない薬の小瓶がそっと置かれていました。

 

山中で倒れていた李麗麗さん。前半で助けられた若者が発見し自宅に連れ帰り、母と一緒に看病します。司馬龍さんがやってきて、彼女の治療に当たります。毒?化膿?していた首の辺りから血を吸って、薬を刷り込みます。そして、後は親子に任せると言って立ち去ります。

 

衛子雲さんたちが李麗麗さんのいる家にやってきます。

 

意識を取り戻した李麗麗さんが屋外に出た瞬間、衛子雲さんに絡まれます。隠れて様子を見ていた司馬龍さんが短剣を投げつけ、衛子雲さんを驚かせます。

 

戦う2人。李麗麗さんは衛子雲さんの右腕に大きな痣があるのを発見。戦うのを止めるように言います。事情を理解しているっぽい司馬龍さんは手を引きますが、衛子雲さんは納得しません。

 

李麗麗さんは家へ帰って叔母の江青霞さんに話を聞くように言って、それ以上はしつこくしませんでした。衛子雲さんは彼女が江青霞さんを知っていたことに驚きます。やっぱり姉か!?

 

蔡弘さんに恨みをもつ馬場さんたちが復讐しにやってきて、ごたごたしていると、江青霞さんは1人になります。話しやすい状況だったので、衛子雲さんは夢を見たと嘘をついて、襲われた当時の話をします。

 

予想以上に動揺する江青霞さんを見て、衛子雲さんは李麗麗さんの話は本当だったと実感します。

 

江青霞さんは衛子雲さんを守るために15年間、一緒にいたようです。柯佑民さんへの想いを呟いていると、蔡弘さんに聞かれてしまい、攻撃されます。

 

苦しむ江青霞さんを発見した衛子雲さん。江青霞さんは真実を告げ、力尽きます。衛子雲さんは真実を知り、混乱します。

 

李麗麗さんは落ち込んでいました。復讐できない。衛子雲さんを気持ちが通じ合わない。隣の部屋では親子が彼女をお嫁さんにしたいねと話をしていました。

 

衛子雲さんは気持ちを新たにがんばるつもりのようです。修行の様子を見に来た司馬龍さんは実戦で彼を鍛える手伝いをします。衛子雲さんは蟷螂拳、司馬龍さんは鷹拳。戦う際は喉元、こめかみ、頭のてっぺんを突くとよいとアドバイスして去ります。

 

李麗麗さんは若者に復讐を終えたら、戻ってくると話をします。若者は見守ることしかできません。結婚できることを信じて・・・。

 

衛子雲さんは李麗麗さんとちゃんと話をした方がいいと司馬龍さんに言われたので、会いに行きますが、彼女は既に出発していました。1人で復讐に行ったことに驚いていると、尾行してきた程清さんがやってきます。他人の家で戦い始める2人。

 

衛子雲さんは苦戦します。なので、司馬龍さんに教えてもらった弱点攻撃をします。が、途中で登場した李麗麗さんが短剣を投げて、あっさり程清さんを倒してしまいます。中途半端~。笑

 

和解した2人は親子の待つ家へ帰り、蔡弘さんを倒す相談をします。すると、蔡弘さんが部下を連れてやってきます。

 

司馬龍さんも駆け付け、ラストバトルが始まります。蔡弘さんが李麗麗さんを攻撃してきたので、若者は彼女を守るために攻撃をします。武術ができないのに・・・ガーン棒で腹を突かれたことが原因で若者は亡くなります。

 

李麗麗さんは復讐の鬼と化していました。若者のことは気になりつつも蔡弘さんを追っていました。

 

強風の中、戦うみんながかっこいい。部下2人を倒せても蔡弘さんはなかなか倒せない。3人が一丸となって、攻撃をします。李麗麗さんが脚をホールド。司馬龍さんが腕をホールド。衛子雲さんが頭のてっぺんに蹴りを入れて、倒します。

 

李麗麗さんが足裏の短剣で殺そうとしたとき、司馬龍さんが止めます。そして、牌を衛子雲さんに渡します。彼は捕頭だったのです。司馬龍さんがいろいろ事情を知っていたのはそういうわけだったのですね。納得した2人は彼に蔡弘さんを引き渡します。

 

さて・・・。母は若者の墓の前で激しく落ち込んでいました。身寄りがなく、お互いが支え合ってここまで来たのでしょう。

 

巻き込んでしまったことを深く悔いる2人。結婚に向けて準備した服、靴。そして、好物の母の手料理。若者はもうどれも手に取ることはできません。

 

憔悴しきっている母を抱えて、家へ戻る2人。終わり。

 

あぁ、ハッピーエンドで終えてほしかった。健気な親子が気の毒で胸が痛くなりましたぐすん

 

衛子雲さんと司馬龍さんはアクションが上手い方たちなので、見応えがありました。

 

李麗麗さんは衛子雲さんより年下なのに、姉設定なのがびっくりしました。衛子雲さんはほんとに若々しいな~。