「劍氣神龍」 | kiyokiyo world Ⅱ

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昔の功夫映画ばかりです。

1978年の台湾映画。武術指導は柯受良さん。

 

魯平さんの輿が岩場を移動しています。突然、崖の上から攻撃されます。

 

白塗りの龍飛さん、張紀平さん、馬場さん、女性2人が登場。双子の護衛は殺され、魯平さんは捕まってしまいます。

 

場面が変わり、馬に乗った2人の男性が宗華さんに会いに客棧を訪れます。横柄な態度で給仕に接し、宗華さんの部屋に向かう2人。彼らは殴られ、3階から転落します。寝ている宗華さんを邪魔すると、こうなるようです・・・。だから、給仕が止めたのに。懲りずに2回目の訪問をし、外に投げ出されます。

 

ようやく目を覚ました宗華さん。彼らは主人 龍君兒さんに命じられて、彼を呼びに来たのでした。宗華さんはドリスに会いに行きます。

 

彼女は多数の手下を従えて、到着を待っていました。宗華さんは「金劍客」と呼ばれる腕前のいい剣士でした。彼女は詳しいことを語らず、いきなり彼を攻撃してきます。華麗にかわす宗華さん。

 

ドリスは次にどちらかに毒が入った酒の盃を差し出します。宗華さんはためらうことなく、両方飲んで立ち去ろうとします。

 

宗華さんはドリスが自分を試しているとわかっていたので、両方の盃を飲んだのでした。

 

ドリスは彼の武力と賢さに感心し、「血寶宮」に囚われている父 魯平さんを助けてほしいと頼みます。

 

立ち去ろうとする宗華さんですが、3年前に病で苦しんでいた自分を助けてくれた命の恩人の魯平さんと知り、依頼を受けます。

 

朝廷を狙おうとしている大臣の証拠をつかんだために、大臣は龍飛さんを買収。龍飛さんは魯平さんを拉致したのでした。早速、宗華さんはドリスと共に助けに向かいます。

 

炎天下、魯平さんは拘束され、ぐったり。龍飛さんたちは水を欲しがる魯平さんをいじめて笑います。龍飛さんは魯平さんに大臣の手紙をよこすように言います。断固拒否。しかし、このままでは魯平さんは死んでしまいます・・・。

 

山中の茶舗に宗華さんたちは入ろうとします。妙な仕掛けがある店で、無事に座れたのは宗華さんとドリスだけ。弟子たちは屋根にぶつかり、転落します。

 

2人が「血寶宮」の行き方を給仕の張泰倫さんに尋ねていると、外に高飛さんが。龍飛さんの友達なら案内するが、敵ならば倒すと言う高飛さん。ドリスは高飛さんを攻撃します。弟子たちが張泰倫さんたちをやっつけ、宗華さんは高飛さんを攻撃します。高飛さんは宗華さんとドリスの攻撃をかわすと柱に上り、爆弾を投げて、高笑いします。

 

高飛さんは宗華さんの名前を知り、驚きます。ドリスが魯平さんの娘だと知っていました。高飛さんのなめきった態度に怒ったドリスは高飛さんとの戦いを再開させます。

 

再び、宗華さん&ドリス VS. 高飛さんが始まります。爆弾を投げて、茶舗を壊した高飛さん。彼を捕まえ、宗華さんは背中を斬ります。亡くなる直前に「血寶宮」の場所のヒントを話して、息絶えます。

 

龍飛さんは高飛さんの件を知り、気合いを入れます。宗華さんを倒す気満々!

 

宗華さんたちは小鳥屋を訪ね、店主を脅して、「血寶宮」の行き方を知ろうとしますが、店主は何者かに殺されてしまいます。次に2人は閉店間際の「醉仙酒樓」という店を訪ねます。

 

2人は2階へ上がり、食事を注文します。宗華さんはドリスを励まし、ドリスはこの件に巻き込んでしまったことを謝ります。宗華さんは魯平さんへの恩返しのためにがんばるつもりです。

 

いきなり、女性たちがぞろっと登場します。遣いの李莉莉さんは主人の命を受けて、やってきたのでした。「血寶宮」の情報が手に入ると考えた宗華さんは彼女についていきます。
 

美しい女性が彼を待っていました。しかし、宗華さんは本当の主人はこの人ではなく、李莉莉さんだと気づきます。首飾りの下に痣があるのが証拠でした。

 

李莉莉さんはこの件から手を引くように言います。そんなの無理。バトルになります。しばらく、戦いが続きますが、宗華さんが李莉莉さんの手下たちを倒したことがきっかけで宗華さんたちが優勢になります。李莉莉さんを追い詰めますが、隠れていた給仕が彼女を殺してしまったため、またも情報を得ることはできませんでした。

 

宗華さんたちは黒い竹がたくさん刺さっている場所を通ります。髑髏の絵もあって、嫌な雰囲気。どこからか笑い声が。この竹コーナーは仕掛けがしてありました。仕掛けを操作して攻撃してくる杜桂花さん。そして、宗華さんに直接攻撃をしてきます。ドリスはサポートに回ります。とにかく身軽な杜桂花さん。さすがの宗華さんも困ります。が、宗華さんの剣が伸びて、調子に乗っている杜桂花さんを刺します。

 

ドリスはけがを負ったので、宗華さんに治療してもらいます。いい雰囲気になったのもつかの間。孟飛さんが傘をさして、上から降りてきます。

 

彼はお金が大好きな武芸者。お金をいっぱいくれれば、見逃すと言ってきます。お金はないと言うと、襲うことなく、彼は立ち去ります。いい人なんだか、悪い人なんだか。

 

夜。龍飛さんは部下が複数名倒されたので、機嫌が悪くなっていました。張紀平さんは計画に関わっていたので、責任を取って自害しようとします。側近が止め、張紀平自身が宗華さんを攻撃するように言います。側近は更に宗華さんを困らせるためにドリスを拉致することを提案します。

 

移動する宗華さんたちは海近くできれいな夕日を見て、感動します。2人はいい雰囲気に。本当にきれいなシーンでした。

 

移動途中で年老いた父と娘が3人の悪党に追いかけられている場面に遭遇します。宗華さんは連れ去られた娘を追います。ドリスは父を助けようとします。しかし、これは罠でした。宗華さんは娘に武力が落ちる薬をかけられ、馬金谷さんに罠にかかったと嫌味を言われます。ドリスは誘拐されます。

 

宗華さんは激しい頭痛に苦しみます。ようやく症状が落ち着き、ドリスを心配していると、孟飛さんが近くにいました。敵か味方かわからない彼にイライラ。孟飛さんは宗華さんにドリス情報を教えてくれます。味方っぽいな~。

 

宗華さんはドリスがいるという油屋を訪問。裏口に行くと、龍飛さんの手下が彼を待っていました。ドリスを連れて逃げた手下を追いかけるため、残りの手下を倒します。誰かの馬を奪って、追跡します馬

 

妙な雰囲気の林に入り込みます。後ろからシンバルに乗った道士が飛んできます。あっ!徐忠信さん。偉そうなので宗華さんはシンバルを落下させ、戦いを挑みます。

 

アランは輪を使って、攻撃してきます。睨み合う2人。アランの輪をキャッチし、彼の首にかけます。輪は縮み、アランは亡くなります。

 

龍飛さんはアランの遺体が運び込まれ、悲しみます。ドリスが連れてこられ、龍飛さんは少し元気を取り戻します。ドリスは龍飛さんの脅しに屈しません。龍飛さんはドリスの偽者を用意して、何かを企てるようです。

 

宗華さんはドリスを探し回っていました。暗闇で馬場さんのマジックハンド的な手に襲われ、捕まってしまいます。手を振りほどいて、戦います。手加減をして戦っていた宗華さんは秘技「雷光劍」を使います。馬場さんは腹部を刺されて、亡くなります。

 

倒した直後、孟飛さんが宗華さんに明日の正午、木の下で会おうというメッセージをよこします。

 

張紀平さんは面会に来た孟飛さんと宗華さんについて話し合います。孟飛さんは宗華さんの殺害を引き受けます。

 

木の下で横になっていた宗華さんのところにメリー・ポピンズ状態でやってきた孟飛さん。孟飛さんは彼に「褒賞金をもらう約束をしたから、お前を殺す。」と宣言。不穏な空気が漂います。

 

白熱した戦いを続けていると、龍飛さんの手下たちがやってきました。これはマズいと思った瞬間。孟飛さんは傘に付けていた鈴を彼らの額に飛ばして、倒してしまいます。やはり宗華さんの味方でした。

 

悪い奴ではないと思っていたよとクールな反応をする宗華さん。錦衣衛の牌を見せる孟飛さん。1年前に錦衣衛になり、ずっと潜入捜査をしていたとのこと。

 

皇帝は大臣が謀反を起こそうとしているのを知っていたのでした。しかし、魯平さんが拉致されたため、孟飛さんはもっと大胆に行動する必要が出てきたのです。

 

毎日、午後になると龍飛さんが功夫の練習をするようです。そのときが魯平さん救出のチャンス。翌日の午後に活動を開始する約束をして、孟飛さんは去ります。

 

翌日、宗華さんは「血寶宮」に単身で乗り込みます。待っていたのは張紀平さん。宗華さんは「千影劍」で彼を攻め、倒します。地下牢へ行き、護衛たちを倒します。奥には魯平さんとドリスが。

 

魯平さんを助けようとしますが、ドリスが「父は亡くなっている。」と話します。詳しく様子を訊こうとドリスに近付くと、怪しい微笑み。偽ドリスだ。宗華さんの腹部をいきなり刺します。

 

苦しんでいるところに龍飛さんが本物のドリスを引っ張ってやってきます。宗華さんは偽ドリスを速攻で倒します。

 

自分の勝ちだと確信した龍飛さんはがんばってくれていた側近を倒し、宗華さんたちを残し、地下牢を出ます。

 

宗華さんとドリスは魯平さんの様子を見に行きます。息も絶え絶えな彼はドリスに証拠の手紙を手渡すと、大臣たちはもう少しで謀反を起こすから、急いで朝廷に手紙を届けるように話をします。そして、力尽きます。

 

ちょっと遅れてやってきた孟飛さん。自分の立場が危うくなっていることに気づきます。龍飛さんは孟飛さんを疑っていたのでした。

 

正体がバレた孟飛さんは龍飛さんを非難し、戦いを挑みます。まずは彼の腹心から~。荊國忠さんを倒し、齊復強さんと戦います。龍飛さんは齊復強さんの情けない戦いっぷりに怒り、彼を殺してしまいます。

 

そして、孟飛さんと戦い始めます。ラスボス、やはり強い。孟飛さんはけがをします。宗華さんとドリスが駆けつけ、3人で龍飛さんを攻撃することにします。

 

トランポリン移動で屋敷の外に出る龍飛さん、宗華さん、ドリス。孟飛さんは傘で移動。

 

宗華さんが先に攻撃し、次にドリスが攻撃。龍飛さんにダメージを与えることができましたが、ドリスは返り討ちに遭ってしまいます。宗華さんの腕で力尽きます。

 

怒りを爆発させた孟飛さんが龍飛さんに向かっていきます。それ以上にキレているのは宗華さん。「日没がお前の死ぬときだ。」これまでにない迫力で彼に迫っていきます。

 

崖に設置されていた孟飛さんの別な傘から鎖が出てきて、龍飛さんを拘束。そして、構えていた傘から矢が出てきて、彼の手を貫きます。痛みに苦しむ龍飛さんを宗華さんがばっさり斬って、終わりです。

 

話のテンポがよく、ストレスなく楽しめました。キャストが豪華。なので、アクションシーンも充実していました。柯受良さん、いい仕事してます!

 

しばらく徐忠信さんの映画を観ていなかったので、嬉しかったです。

 

宗華さんとドリス、幸せになってほしかったな・・・ラブラブ