1979年の香港映画。何宗道さん主演。英語だと「FIST OF FURY 3」。「精武門」の続きってことかな。
OPには唐炎燦さんも登場。指で竹を割っていました。
汽車に乗っている何宗道さん。李小龍さんの遺影(?)を見ています。汽車を降ります。
マカオの野原を歩いていると、反対側から魏平澳さんが手下を連れて歩いてきます。奥に劉家勇さんが。何宗道さんが気に食わないらしく、手下に彼を襲うよう命じます。
何宗道さんは彼らが日本側の立場を取っていて、甘い汁を吸っていることを知っていました。ので、ためらいなく、彼らを攻撃します。戦い方が李小龍さんっぽい。
雑貨店。腰&目が悪い王萊さんが重いものを運ぼうとして、息子の韓國材さんに止められます。王萊さんは息子の何宗道さんの帰りを待ちわびていました。
帰宅した何宗道さんは遺骨と遺影を棚に置き、線香を供えます。泣き出す王萊さんを慰める2人。
さて、日本側に方野さんが手下を連れて、訪問していました。彼らの力を借りて、賭博場を開いたようです。
何宗道さんはしばらく伯父に会っていないので、韓國材さんと一緒に出かけることにします。
「南精武門」は「巡捕房」に出てきたところ。唐炎燦さんが弟子たちに熱心に指導しています。伯父とは道場破られ役のエキスパート 劉鶴年さん。何宗道さんたちは従姉妹から唐炎燦さんを紹介されますが、やたらと強く握手してきた彼を警戒し、すぐに帰宅します。
方野さんの賭博場は大繁盛。方野さんは「精武門」の一派を潰そうと考えており、訪ねてきた魏平澳さんに手伝うように言います。
魏平澳さんは通りを歩いていて、ぶつかった男性をビンタします。近くにいた韓國材さんは男性を庇い、彼を懲らしめます。魏平澳さんは街の嫌われ者。みんなに笑われます。
韓國材さんは家へ急いで戻ってきます。鋭い王萊さんは彼が余計なことをしてきたと気づき、叱ります。何宗道さんにもお説教されます。
方野さんのところに魏平澳さんがやってきます。魏平澳さんの手下に岑潛波さん、山怪さんがいます。「精武門」情報を聞き、スイッチが入る方野さん。
王萊さんしかいないときに手下が店に来て、暴れていなくなります。
韓國材さんが子ども相手に自分と何宗道さんは強いと主張していると、山怪さん、岑潛波さんたちがやってきます。本気にしていない子どもたちに「本当に強いなら、彼らと戦ってよ。」と言われ、戦うことに・・・。向かっていきますが、あっさりやっつけられます。
王萊さんからお説教を受けながら、治療を受ける韓國材さん。笑っていた何宗道さんですが、自分のことを臆病者だと言っていたと知り、途端に真顔になります。
方野さんはボスが来るまでにこの状況を何とかしたいと焦っていました。魏平澳さんは「南精武門」を攻撃することを提案します。
従姉妹は何宗道さんを好きでした。唐炎燦さんはそれが気に入りません。従姉妹が何宗道さんのところに遊びに行ったのを知り、イライラしていると、向こう側から魏平澳さんの手下の張華さんたちが酒に酔ってやってきます。しつこく絡んできたので、唐炎燦さんは4人をボコボコにします。
従姉妹は暗くなってから帰宅。心配と嫉妬で怒りモードの唐炎燦さんは彼女にキツい言葉を投げかけます。余計に関係が悪化していますね。
唐炎燦さんが飲食店でヤケ酒を飲んでいると、魏平澳さんが来店。魏平澳さんは唐炎燦さんの恋の悩みを知っていたので、利用しようと画策します。
そこに何宗道さんが。何宗道さんを嫌いなので、唐炎燦さんは去ります。何宗道さんは魏平澳さんの手下にいきなり攻撃されます。李小龍さんみたいな表情で怒ってる~。耐え切れず、彼らをノックアウトします。
屋外で唐炎燦さんが米雪さんとなぜだかバトルしていました。米雪さんは止めたがっているように見えたので、何宗道さんは止めに入ります。唐炎燦さんは彼に向かっていきます。激しい争いが続きますが、何宗道さんが彼を圧倒します。
自分の前に悉く立ちはだかる何宗道さんにイラつく唐炎燦さん。捨て台詞を吐いて立ち去ります。
米雪さんたちは旅人で、父は体調がよくないようです。何宗道さんは「開記雑貨舗」に彼らを連れて帰ります。何宗道さんは父のために医師を呼び、薬も用意してあげます。
唐炎燦さんのせいで「南精武門」には悪評が立ってしまいました。怒る従姉妹。困った様子の劉鶴年さん。
米雪さんは何宗道さんにそれだけ実力があるのになぜ主立った活動をしていないのかを尋ねます。何宗道さんは李小龍さんが殺された経緯を語り、トラブルを避けるためと話します。
王萊さんは李小龍さんの死で泣き過ぎて失明し、何宗道さんたちが功夫の修行をすることを禁じていました。
米雪さんも父から事情を知らされないまま、マカオに来ていました。父は誰かを探しているようです。
何宗道さんと韓國材さんは隠れて練習をしていました。早朝、瓦割りをする何宗道さん。こっそり店に戻ると王萊さんが起きていました。2人の会話から、修行をしていると察知。揉めそうなときに米雪さんの父がやってきて、ここを立ち去ると言ってきます。
米雪さんはもうちょっとここにいたいなという気持ちをもちつつ、父についていきます。
従姉妹はまた用事を作って、何宗道さんのところに行きます。しつこく尾行する唐炎燦さん。
従姉妹の行き先を確認して、イライラ。ヤケ酒をしていると魏平澳さんが接近してきます。薬入りの酒を飲まされた唐炎燦さんは気持ちが高揚し、従姉妹の寝室に侵入。乱暴をするつもりはなかったのですが、従姉妹に気づかれ、大変な騒ぎになってしまいます。劉鶴年さんは激怒。破門されます。
行き場を失った彼は魏平澳さんに声をかけられ、方野さんのところへ行くことにします。
方野さんは手下を使って、日本大使の娘や侍女の暗殺をします。(なぜだかは不明。)唐炎燦さんも参加していました。
警察は大騒ぎです。方野さんは手下に仕事を命じ、どんどん活動を激化させていきます。
手下は何宗道さんの家にも来ていました。感覚が鋭い王萊さんが騒ぎ出したので、何もできずに終わります。唐炎燦さんは劉鶴年さんのところへ行き、彼を殺害します。
現場を目撃した従姉妹は何宗道さんの犯行だと誤解してしまいます。何宗道さんは無実の罪で引っ張られることに。家に置かれていた証拠。(魏平澳さんの策略か。)何宗道さんが罪を逃れるのはかなり難しそうです。
悲嘆に暮れている従姉妹のところに涙を流してやってくる唐炎燦さん。犯人のくせにいい人ぶって、従姉妹を騙します。
全てが方野さんの思い通りになりつつありました。方野さんのボス 谷峰さんがやってきます。このとき、偶々、船着場にいた米雪さんと父。彼女たちは従姉妹のところへ行き、真実を知らせます。唐炎燦さんはびっくり。襲いかかります。米雪さんと父は応戦します。従姉妹は状況が理解できず、混乱します。そして、祭壇に頭を打ち付けて、自害します。
何宗道さんの処刑が告示され、李小龍さんの遺影に向かって、王萊さんは号泣します。韓國材さんは自暴自棄になり、魏平澳さんに襲いかかります。手下にボコボコにされます。
雷雨の中で王萊さんは韓國材さんを発見します。引きずって家で入れてあげた直後、何者かによって2人は殺されます。
米雪さんたちは警察に侵入し、何宗道さんを連れ出します。何宗道さんは自宅に帰り、王萊さんと韓國材さんの遺体を発見。遂に怒りスイッチが入ります。
賭博場で暴れまくり。後半、劉家勇さんが出ていました。ここに方野さんと魏平澳さんはおらず、遊郭「南香院」にいるというので、向かいます。
手下たちを倒し、方野さんとバトル。指で彼の喉元を突いて、倒します。
魏平澳さんは谷峰さんのところに逃げていました。冷酷な谷峰さんは助けを求める魏平澳さんを蹴り殺し、やってきた何宗道さんを迎えます。
羽織袴で戦う谷峰さん。途中で窓から唐炎燦さんが飛び込んできます。何宗道さんを襲うのかと思いきや、急に改心したようで、谷峰さんを襲います。何宗道さんは傍観します。
手下だと思っていた唐炎燦さんに裏切られ、激怒した谷峰さんは日本刀を手にして、戦います。彼の腹部を攻撃して、倒します。
唐炎燦さんは何宗道さんのところへよろよろとやってきて、これまでの悪事について謝罪すると、力尽きます。
何宗道さんは全てのトラブルの元が谷峰さんだと知ると、怒りにブーストがかかり、凄まじい勢いで攻撃を仕掛けます。途中、爪楊枝を口にしており、谷峰さんの顔が近づいた瞬間に目を攻撃します。
目に爪楊枝が刺さり、何もできなくなった谷峰さんは死を覚悟して、次の攻撃を待ちます。何宗道さんは「中国人は自分を守るときしか殺さない。」と言い残して、日本刀を床に刺して、離れます。
情けない状態になった谷峰さんは日本刀を手にすると、切腹します。そんな谷峰さんを見つめる何宗道さん。終わり。
「精武門」の続々編だから、楽しい展開ではないと覚悟していたけれど、ほんとに楽しくなかった・・・
谷峰さんは後半からの登場だったので、あまり憎たらしさを感じなかったです。それより直接悪さを仕掛けている方野さんとのバトルの方をもっと見たかったです。珍しく山怪さんが地味キャラでした。
唐炎燦さんが後半まで出演していたので、その点ではかなりありがたい映画だと思います。