ガンダ語研修も残すところあと半日。月曜日のインタビューテストを残すのみとなりました。ペーパーテストは思ったよりできたので、無事に卒業できる…はず!!
今回はガンダ語からわかるウガンダ文化を紹介したいと思います。
バナナがたくさん!
日本でバナナと言ったら、黄色いあれだけですよね?でもガンダ語にはバナナを示す単語が4つもあります。関心の強いものは細かく分類されていくのでしょうね。日本で細かく分かれているものって何だろう?
Ndiizi…小さくて甘いバナナ
Bogoya…大き目の甘いバナナ
Gonja…焼いて食べる甘いバナナ
Amatooke…主食用でイモみたいな触感のバナナ
魚は湖から来たもの
魚を表す単語は”Ebyennyanja”ですが、”ebi”はこと・ものを表し、”ennyanja”は湖を表します。つまり”ebyennyanja”は「湖から来たもの」という意味になるわけです。日本で魚と言えば、海でとるものというイメージが強いと思います。でもウガンダは内陸国で、海はありません。魚は湖でとれた白身の淡水魚ばかり。だからこのような言葉になったのでしょうね。日本語にも、外国の人からたら不思議な言葉があるのかもしれません。
寒いと風が強いが一緒
「寒い」を表す単語は”empewo”ですが、この単語には「風が強い」という意味もあります。つまり、「寒い」と「風が強い」が区別されていないということです。
日本ではこの二つは別物ですね。夏の風は「すずしい」し、冬になれば無風でも「寒い」です。でも赤道直下のウガンダには、日本のような季節はありません。だから「風が強」ければ「寒い」のでしょう。実際現地の人と話していて「今日は寒いね」と言われても「いや全然寒くないよ、むしろ暑いよ」と思うことが多いです。気温の感じ方も、場所や言葉によって大きく変わるようです。
時間の数え方
ガンダ語では、7時が1時。12時が6時、5時が11時です。文章で書いても訳が分かりませんね。下の写真を見て理解してください(笑)
赤道直下のウガンダでは、1年中常に朝6時頃日が昇り、夕方6時頃日が沈みます。季節によって日が長くなったり短くなったりということがない。なので「日の出からどれくらいたったか」「日の入りからどれくらいたったか」で時間を数えるのが一番便利だったのだと思います。確かにこの方がわかりやすい気もします。
今私たちが普通に使っている時計は古代エジプトで生まれたと考えられています。エジプトは日本と同じで季節によって日の出日の入りの時間が変わります。そのため日の出日の入りを、時間を数える起点にできない。じゃあ一年中変わらないのはなにか。太陽が南中する時間です。なので南中時間を12時(0時)として、そこから1時、2時…と数えるようになったのではないかと思われます。正解かどうかは知りませんが…
活用が多すぎて大変…
ガンダ語にとって、アルファベットはヨーロッパからの輸入品です。話し言葉として発達してきたであろうガンダ語を輸入品のアルファベットに落とし込んでいるので、文法用語でいう「活用」や「音便」がたくさん存在します。
I likeと言いたいときに「私は」を意味する”N”と「好き」を意味する”wagala”をくっつけると”Njagala”になるとか。確かにNwagalaよりもNjagalaの方が言いやすい。でもこれをアルファベットで書いて覚えようと思うと超大変…
他にも、名詞を複数にするのにいくつかパターンがあったり、ofを示す単語が名詞の種類によって変わったり、it is - のitすら-の名詞に合わせて変わったり…全部言いやすくするために生まれた「進化」なのでしょうが、勉強しようと思うと複雑すぎます😭
正しい綴りはどれ?
”ありがとう”は"weebale"ですが、"webale"と書かれているものもよく見かけます。これは正規の教育を受けていない人が多いからなんだとか。耳で聞いて覚えた言葉をアルファベットに落とし込もうとすると、このようなミスが生まれるそうです。でも”正規の教育を受けていない”人も多いので、正しくない綴りのまま流通してしまっているとのこと。辞書を調べても本によって綴りが違ったりします。やっぱり教育は大事だなーと思う一方で、通じるならいいような気もします。日本の”ら抜き言葉”に近いのかなと思いました。「食べられる」が正しいけど「食べれる」もよく聞きますよね。”正しさ”にどこまでこだわるべきなのでしょうか?どう思いますか?