20代の頃読んで、今も持っている本に
「やらなくてはいけないことを好きになる」という言葉があって、
以来私は、ずっとそれを目指してきました。
- ASIAN JAPANESE―アジアン・ジャパニーズ〈1〉 (新潮文庫)/新潮社
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でも最近、
自分の好きな音楽を大音量でガンガンかけながら
(明らかにナチュラルハイ)
台所の掃除をしていてふと思いました。
「別に、好きになんてならなくてもいいんだな」って。
- SO ALIVE/THE YELLOW MONKEY
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だってさあ、たとえば、
好きでもない異性を好きになろうとしたって無理じゃない。
無理無理無理。
掃除だって片付けだって同じです。
だってもともと好きじゃないんだもん。
「やらなくてはいけないことを好きになる」ことができたら
もちろん、それが一番いいけれど、
「やらなくてはいけないことを苦なくできる」ようになったら
私の場合、掃除・片付け・炊事などの家事に関しては、
それで用は足りると思いました。
そして、
「やらなくてはいけないことを苦なくできる」ようになるために
何が必要かというと、一番大切なのは、興味を持つこと。
たとえば、好きではない異性であっても、興味を持つことはできます。
その人がどんな人なのか?
物の考え方、職業、仕事の進め方、家族構成、交友関係、
趣味、ファッション、経済感覚、過去の経歴、
たとえ相手がどんなに自分に合わない人であろうと
そういう諸々の要素を通じて相手に興味を持ち、
相手について考えることはできます。
そして恋愛は無理でも、違う形でのお付き合いを続けることはできるかもしれません。
そうやって興味を持つための大前提として、対象を知らなくてはなりません。 ≪観察≫
対象を知るためには、対象に接する必要があります。≪交流≫
※対象が非人格が対象の場合は≪実行≫
そして、得られた情報を元に、対象について深く考えなければ、
更なる興味を持つことはできません。 ≪思索≫
つまり、私が私の目標のためにやるべきことは
・家事をする自分を客観的に観察し、家事と自分について知ること ≪観察≫
・観察で得たデータを元に考えながら家事をすること ≪思索≫ ≪実行≫
・その2つを継続すること
以上の3つ。
これで現に、
家事のクオリティ向上と家事ストレス軽減に成功しているので(現在進行形)
自分の考えは間違っていないと確信できます。
実際、いろいろと考えて工夫しながら家事をするのは
漠然とやるよりも、断然、多くの発見や驚きがあって楽しいです。
(注:くどいけど好きでやっているわけではない)
「好きこそものの上手なれ」なんていう諺があるために
「上手になるためには好きにならなくてはいけない」
なんて勘違いしてしまいがちだけど、そんなこと全然ないですね。
少なくとも「やらなくてはいけないことを苦なくできる」レベルのことを目指すのならば。
大体ね、「好き」とかそういうのってそれ自体が才能ですから。
才能は一般的に、獲得できるものではなく、
もともと持つ人が持っているものだと思います。
やらなくてはいけないことをやるために
好きだの嫌いだのを持ち込む必要はありません。
そこを勘違いすると害があります。切り離して考えるべきです。
ただ、やらなくてはいけないことに対して、興味を持って取り組めるか、取り組めないかということに
その人の力量がストレートに表れると思います。
p.s.
あっ、もちろん好きで家事できる人は別です。それが何より一番ですから。
問題は私のような家事嫌いな人です。その点は誤解なきよう。
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