秋から冬にかけ、花巻の宮沢賢治関連の施設を巡っていました。
行楽シーズンのゴールデンウイークや夏は混雑していて
見学が難しい施設もあるので、近くに住んでいる利点を活かし、
オフシーズンに行こうと決めていました。
少し前に紹介した賢治先生の家などは秋に行きましたが、
今回は冬に行った施設です。
まずは宮沢賢治イーハトーブ館です。
駐車場の外灯がフクロウの形をしていて可愛い。
宮沢賢治イーハトーブ館は
4年前に紹介した宮沢賢治童話村のすぐ近くにあります。
駐車場から建物への途中にこんな看板がありました。
拡がりゆく賢治宇宙-19世紀から21世紀へ-
言い回しが独特。やっぱり賢治の作風から来ているのかな。
この看板の前で左に折れると、建物へ下る階段がありました。
右側は浅い池になっていましたが、厚い氷が張っていました。
建物の入口には宮沢賢治の影があります。
入った左手は小さい売店、右手が喫茶で、正面が展示室でした。
私が行った時は
「宮沢賢治 西域地誌─中央アジアのイーハトーブ─へのお誘い」
という企画展が開催されていました。
賢治の作品には西域(さいいき)ものという作品があるそうです、
賢治が読んだ書籍等から、
賢治の中央アジアの知見を探るという内容のようです。
基本的にパネル展示で、中央アジアの写真もありましたが、
私はあまり興味が持てない展示でした。
この施設は
宮沢賢治学会イーハトーブセンターという団体の本拠地で、
賢治が思い描いた夢の世界=イーハトーブを研究したり
作品に関する論文を集めたりしている施設だそうです。
また研究者や愛好家が集う施設なんだとか。
だからなのか、堅苦しくて、ふ~んという感じで早々に見学は終了。
窓際の小岩井辺りのイーハトーブの模型は面白かったです。
ただ何の説明もないんですよね。
模型の中に「小岩井駅」という表示があったり、
小岩井農場にあるサイロがあったので、
小岩井農場の付近を賢治が頭で変換したイーハトーブかな?
と思ったのですが、確証はありません。
この模型の横の窓からは、
栗駒国定公園の焼石連峰が見えるとあったので見てみました。
連峰、見えないよ?
貼ってあった案内。
手前に高木団地という表示があって、
その奥に駒ケ岳だの天竺山があるはずなのに…。
曇りだったら見えないのかなと思いますが、
めちゃくちゃ快晴なのに見えないし、
よく見ると高木団地の山の形も違います。
一体どういうことなのかしら?
しかし、岩手の経験値を積んだ私は焦りません。
岩手ではこういうことがよくあるのです。
あまり深く追求しても、何にも解決しないことを経験済みなので、
ここは展示内容も含め、
色々モヤッとする施設だったなぁと思うことにしました。
宮沢賢治ファンの方で、
花巻を巡っている方は来ても楽しいのかもしれませんが、
そうでない方は時間のない中、
この施設を見学する必要はないと思います。
近くの宮沢賢治童話村を見学すれば十分だと思った施設でした。
今回のおでかけ
★宮沢賢治イーハトーブ館
住所:岩手県花巻市高松第1地割1番地1
電話:0198-31-2116
開館日:4月1日~11月30日
見学時間:8:30~17:00(最終入館16:30)
休館日:12月28日~1月1日
入館料:無料
駐車場:あり(無料)
公式ウェブサイト:宮沢賢治イーハトーブ館(花巻市)
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