いよいよ国登録記念物の庭園を散策です。
綺麗に刈り込まれた芝生の左右（東西）に池がありました。
東側の池の上に、追分の石碑がありました。
「左 蓬莱橋 右 高砂松」と刻まれています。
東側の池のほとりに下りてみました。
水が濁っていてよく見えませんが、沢山の鯉が泳いでいました。
足音に驚いたのか、一匹が勢いよく跳ね上がり、物凄い水しぶき。
危うく、びしょ濡れになるところでした
池のほとりからも建物が見えます。
青々とした楓の奥に赤い瓦屋根の建物が綺麗。
ここは水月の間です。
西側の池。
こちらの方が大きく、見晴らしも良い感じ。
あちこちに可愛いトンボが飛んでいました。
ハグロトンボかな？
今年初めて見るトンボでした。
池のほとりで振り返ると松鶴の間が見えます。
お庭から見る南昌荘も素敵。
ここが盛岡の市街地だなんて思えません。
池の奥に石の太鼓橋がありました。
これが蓬莱橋でしょうか？
立入禁止になっていたので、敷石を辿って奥へ行ってみました。
奥は野趣溢れる感じ。
芝生というよりも短く刈り込まれた雑草が生えている感じ。
こんな可憐な白いお花も咲いていました。
名前はなんでしょう？
小道の奥の左手には石像がありました。
左は岩、真ん中は仏像？ 右は何でしょう？
更に奥には石塔がありました。
この先は行き止り。
石橋越しに見る南昌荘。
今回見学できなかった南昌の間が見えます。
西の池の奥へも行ってみました。
途中で建物を眺めます。
こちらも松鶴の間。
木立の奥の和の建物って美しい。
散策路の右側に東屋がありました。
ここはあまり手入れされていない感じです。
それとも風情を出すために、わざとこの状態なのかしら？
一番奥には茶室がありました。
しばらく使われていないような感じを受けました。
西の池の奥から建物の方を望みます。
木立が深くて、建物はあまり見えませんでした。
南昌荘は昭和６２年（１９８７年）に、
大手マンション業者に買収され、無くなるところだったそうです。
それを憂い、盛岡市民生協が組合員の共有財産として購入し、
消滅の憂き目から救ったそうです。
平成２年（１９９０年）には岩手県内の５つ生協が合併して
いわて生活協同組合となり、
所有者は変わったものの、現在まで大切に守られているとのこと。
静かな庭園や趣きのあるお屋敷の中を歩いていると、
残して下さって本当に良かったと思います。
敷石を辿って建物へ戻ります。
暑い日でしたが、木陰はとても涼しく、気持ち良かった。
受付へ行き、お抹茶をお願いしました。
どこで頂いても良いというので、松鶴の間の廊下で頂くことにしました。
廊下の椅子に座ってお抹茶が来るまでしばし待ちます。
南昌荘はクーラーも扇風機もないので、うちわが置いてありました。
可愛いおしどりの柄のうちわです。
風があまりなく、暑いのですが、風が木立を揺らす音や、
のんびりした風情のお陰で、あまり暑く感じないのが不思議。
楓が多い南昌荘。
秋の紅葉の季節も綺麗だろうなと思って眺めていたら、
上の方に一部だけ赤い葉っぱがありました。
暑くなったり寒くなったりしたので、もしや季節外れの紅葉！？
お抹茶がきました
暑い日だったからなのか、冷たい麦茶もついていました。
お菓子は奥州市にある菊泉堂さんの絞り羊羹。
あんこは苦手な私ですか、
こちらの羊羹は中に栗が１粒入っていたので美味しく頂けました。
お抹茶はお菓子が付いて４１０円。
ほかにクッキー付きのコーヒーとアイスコーヒーも４１０円。
２０５円のオレンジジュースとリンゴジュースもありました。
また前日の午後３時までに予約すると、
盛岡の老舗そば屋の東屋さんのお弁当を頂くこともできるそうです。
お抹茶だけでも十分堪能できましたが、
こんなお庭を眺めながらお弁当を頂いたら最高かも！
また紅葉の季節を楽しみにしつつ、
次はお弁当をお願いしてもいいかなと思いました。
玄関から出ると、門の向こうには現実が…
先ほどまでは木々の葉擦れの音や風鈴の音が心地よく、
暑ささえも風情があるように感じていたのに、
門の外のアスファルトの道路へ出た瞬間、
強烈な日差しと照り返しでクラッとしてしまいました
今回のおでかけ
★南昌荘
住所：岩手県盛岡市清水町１３－４６
電話：０１９－６０４－６６３３
開館時間：４／１～１１／３０ １０：００～１７：００
１２／１～３／３１ １０：００～１６：００
休館日：毎週月曜日・火曜日（月曜日が祝日の場合は開館）
年末年始（１２／２６～３／３１）
入園料：大人 ２００円、子供 １００円
駐車場：１０台（無料）
公式ウェブサイト：南昌荘（いわて生活協同組合）
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