合コンマイスターという称号。一時期、そう呼ばれていた。2009年~2012年の4年間、毎週のように主催していた。美女に群がる美男。それに群がる女性。それに群がる男性。ビジネス展開すれば良いのに。誰かが言う。否。知り合いが広がっていく感覚が面白かった。
どこで仕入れてくるのかと質問が相次いだ。皆さまからのご紹介ですとはぐらかしていた。実際、僕も努力した。松竹梅の三段階に評価基準を設け、最高ランクの松の女性と知り合うのは苦労する。ではどうやって攻略するのか。もう時効なので、その術をここに記そうか。
友人らと旅行に出掛ける。夏のアクティビティが目的。この時、アクシデントがあって参加者は僕の他に友人女性が三名。旅の最後はマウンテンバイク。ここで、若い女性二人と一緒になる。笑顔が弾ける女性と、クールビューティー。後者にターゲットを絞る。連絡先交換。
ちゃんとデートに誘う。2つか3つ年下だったかな。共通の趣味を探す。無事に発見する。共通項があれば、話題に事欠かない。苦手とするクールビューティーな彼女だけど、時折見せる笑顔に癒される。だが当時、僕は意中の女性がいた。故に思う。合コン要員の為だ。
焦ってはいけない。一度お酒を酌み交わしたぐらいで、合コンに呼べるほど僕はハイスペック男子ではない。ではどうする。相手を信頼させる。例えば仕事。成果を出していることをアピール。どうやって。職場がスポンサーをしていた有名テニス選手の試合チケットを共有。
関係性を構築する。共通項であるラーメン二郎も登山も、まだ一緒に行けていないが。誘ったのは当時目新しかった赤坂サカス。新設されたスケートリンク。お互い転ばないようにと、手を繋ぐことに成功する。だいぶ距離が縮んだ。この関係値であれば、きっと大丈夫だ。
年下男子からの合コンの依頼を受ける。お前らの相手をしてくれる同年代の年下女子か。そう考えて、彼女を思い出す。依頼通り、友人を2人連れてきてくれる。これは後日談だが、うち一人からアプローチを受けている。親に紹介したいと。あの頃は楽しかったな。備忘録。