群馬・水上(2日目) | Poco a poco -難病と生きる-

Poco a poco -難病と生きる-

スペイン語の「poco a poco」は、日本語では「少しずつ」「ゆっくりゆっくり」という意味です。遺伝性による難病、脊髄小脳変性症を患っていると診断された2015年7月(当時34歳)以降、少しずつ身体が動かなくなる恐怖と闘いながら、今日を生きる僕の日記です。恐縮です。

女性3名と、同じ部屋で一泊。ドキドキ。なんてことは当然なく、トランプやって、罰ゲームをやらせては品もなく笑い合って、そのうち疲れ果てて、日付が変わる前にはみんな熟睡。そう言えば付近の落雷により、停電に見舞われた。その瞬間でさえ、笑い声が絶えなかったからうるさいよね。



朝9:30チェックアウト。ここは素泊まり3500円、土合駅から徒歩の距離にある民宿。朝も雨。山の天気は移ろいやすいと言うけれど、晴れたり降ったりで、先が読めない。今日は2つのアクティビティが待っている。ぜひ晴れてほしい。晴れろ晴れろ晴れろ。



晴れた。素晴らしい。さて、ここは水上ICを下りてすぐの所にある陸橋。日本で唯一のブリッジ・バンジーができる場所。バンジージャンプ自体、これが初めて。でも不思議と恐怖感がない。見学(カメラマン)する友人2人が怯えた顔をしているのに、僕らは笑顔。興奮。飛ぶ前から楽しい。



高さ42メートル。さすがに高い。高いけど、それが現実感を感じさせず、恐怖感も感じない。あと、インストラクターの外国人が陽気。カウントダウンのテンポも早く、躊躇する暇さえなかった。足から落ちると不格好なので、頭から飛び降りようと意識してジャンプ。



何も捕まるものがないので、まさに身一つでダイブ。身の安全は保証されているとは言え、さすがに落ちている瞬間は、いま思い起こすと結構なスリル。でも、当時は怖さ以上の興奮で、たぶん笑っていただろう。成し遂げた後の達成感も気持ちいいよ。7500円+写真代2500円。



昼食を取った後、午後の、そしてこの旅行で最後のアクティビティ。マウンテンバイク。車で30分ほど登った山の中腹からスタート。まずは乗り方の説明、練習から。インストラクターが2名と、参加者が11名。3時間かけて、山を下山するコース。山道を駆け抜ける爽快さは格別。



参加者のうち2家族5名を除くと、若者が僕ら4名の他に、女性が2名。このツアーの常連だそうで、マウンテンバイクも10回目だとか。共通点が多く、仲良くなった。こういう出会いがあるのも、この旅の醍醐味(友人から若干白い目で見られていたが…)。費用は6000円。写真代は不要(メールで送ってくれる)。



温泉に立ち寄って、泥と疲れを落とす。18:00に水上を後にする。うーん、とてもアクティブな2日間だった。運が良かったのだろう、常に雨が降っていながら、アクティビティの時だけは晴天だった。車窓から見える虹に見送られる。車内では、もう来年の夏の話をしている。気が早いなぁ。