カウンセラー中島知賀です。
 

生きづらさの根本を紐解いて癒す

【深い傾聴によるカウンセリング】をしています。

 

■1月14日日曜日9時半から12時【オンライン傾聴道場】のお知らせ♪

 


 

 

オンラインで傾聴講座を開催しています。

 

傾聴スキルアップ記事では、オンライン講座で深めた内容や、受講生の方からの質問をシェアしています。

 

カウンセリングの資格をとってもカウンセリングができなかった過去の私が、20年間悩みながら学び続けてきた内容を、みなさんに分かりやすい言葉でお伝えしたいと思っています。

 

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今日のお題は

「クライエントがポジティブな話にするとき」です。

 

クライエントがポジティブな話をするときは、カウンセラーの共感がズレていたり、浅いときにそうなります。

 

クライエントに気づきが起きた!

クライエントが楽になった、良かった!

喜ぶことではなく、聴き手の自分の聴き方を振り返る必要があります。

 

聴けてなかった!!!!

共感できてなかった!!

ということです。

 

さて、

先日21日はオンライン傾聴道場でした。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

 

傾聴道場の中では

 

①技法的にはキチンと正しく聴いている聴き方

 

②話し手が分かって欲しいこと、言わんとしていることを、話し手の世界に入り込んで、ありありと想像して感じながら、理解したことを言葉にして伝え返す聴き方

 

受講者の方から、①と②の聴き方の違いを見たいということで、私のデモンストレーションをしました。

 

①の聴き方をしたときには、話し手の方は時間が気になり、最後には無意識に自分で話をポジティブな内容にまとめて終わりました。

 

②の聴き方をしたときには、話し手の方は自分が話をしたかった話の底にある気持ちにまで話が及び、時間を気にすることなく終わりました。

 

さて、何が起きていたのでしょうか?

 

①のときは、聴き手は表面的にお行儀よく、事柄を伝え返したり、まとめたりしながら聴いていました。テクニック的には上手な聴き方です。

 

けして、前に出ることもなく、話し手のペースで聴いていたので、話し手はイヤな感じはしなかったのですが、無意識に話し手は頑張って話をしていました。

自分で話の流れをつくらないといけない・・・と頑張っていたのです。

 

どうしてそんなことが起きるのでしょうか?

それは、聴き手が話し手の心の世界にどっぷりと浸かって、話し手の気持ちを感じていなかったのです。

 

聴き手のこうした態度が話し手に伝わり

「聴き手は、自分の気持ちを本当に分ってくれているのかな?どうなのかな?」という不安が生まれていたのだと思います。

 

ですから、話し手は自分の内側に浸ることができず、時間も気になるし、

「聴き手の負担にならないように上手に話そう」

「話をまとめてあげないといけない」

という気持ちが働いて、聴き手に気を使ってポジティブな話でまとめたのです。

 

②の場合は、

聴き手が話し手の心の世界に入り込み、話し手の気持ちを感じているので、その態度が話し手に伝わり、話し手も自分の心の世界に浸って、自分の気持ちを吟味しながら言葉にして自由に話すことができたのです。

 

①②の違いは共感の細やかさと深さです。

さらに厳密にいうと、②の場合はキーワードとなる大事な言葉にはしっかりと応答していました。

①の場合はキーワードをスルーしていたのです。

その違いも、共感の深さによるズレです。

 

繰り返しになりますが、話し手がポジティブな話をするときは、多くが防衛的になっているときです。

それは話し手が「話さないぞ!」と意識して行っているのではなく、話し手と聴き手との関係性の中で起きてくる心の動きなのです。

話し手自身も気づいていません。

 

ですから、聴き手は、話し手がポジティブな話をしたときは、

「あれ?何を分かっていなかったのかな?何を感じていなかったのかな?」自分の聴き方を振り返る必要があります。

 

オンライン傾聴講座では、ブログなどではなかなか言語化しきれないことをロールプレイなどのデモンストレーションを通して分かりやすくお伝えしています。

 

今後もオンラインでの傾聴講座を開催しますので機会があれば気軽にご参加くださいね。

 

本日もお読みいただきありがとうございました♪

 

■産業カウンセラー実技試験対策の過去記事は↓からどうぞご覧ください。お役に立てば幸いです。
産業カウンセラー実技試験対策①

その②

その③

その④

その⑤

その⑥

その⑦


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追伸:

岐阜産業保健総合支援センターの私の担当セミナーは来年1月です。よかったらご利用くださいね。

 

産業保健総合支援センターの他のセミナーご案内は下です。

 

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