カウンセラー中島知賀です。
心の自己治癒力が働き出す
【深い傾聴によるカウンセリング】をしています。
<カウンセリングにおける傾聴>について、シリーズでお話しをしています。
【産業カウンセラー実技試験に向けて】その⑤です。これまでの記事はコチラからご覧ください。
参考にしていただけたら幸いです。
では、⑤は<振り返り>です。
試験では<振り返りができているか?>が重要ポイントではないか?と思います。20年近く前になりますが、「振り返りが大切」と試験前に言われたことがあります。
聴き手、話し手の、それぞれのポイントについてお伝えしますね。参考にしてみてください。
●聴き手としての振り返り
①話し手から、「どんな気持ちが伝わってきたのか?」短く言語化する(主訴は何か?)。
例:「仕事が忙しく、かつ、家庭も大変で、仕事と家庭との板挟みの苦しみが伝わってきました」
「仕事のシンドサや、子どもとの時間をつくれない父親としての罪悪感が伝わってきました」
②聴き手として、どのように聴けたか?
・カウンセリングプロセスにおいて何を大切にして聴いていたか?
・また、簡単受容、事柄の応答、感情への応答など、具体的に、どのようにできたのか?あるいは、できなかったのか。
・そのときに、聴き手の中に、何が起きていたのかを短く言語化する。
例:「話し手の話から、仕事のシンドサやイライラ、父親としての罪悪感が伝わってきました。そのときに、感情への応答をしたいと思いましたが、話を遮ることになりそうだったので、簡単受容で聴いていました。でも、気持ちを感じながら聴くことができたと思います」
「カウンセリングプロセスにおいて、信頼関係をつくることが大切と思ったので、話し手が何を分かって欲しいのか?と、共感的に理解しようと聴きました。簡単受容しかできなかったのですが、仕事がほんとうにシンドイんだな~とか、父親として板挟みで辛い状況なんだな~と感じながら聴きました」
「最初は、ちょっと、緊張して、どう応答したらいいのか?と自分の方に気持ちが向いてしまっていましたが、話し手の話を聴いている中で、仕事と家庭の板挟みの苦しみや、もがくようなシンドサが伝わってきました。焦ってしまうんですね、と感情への応答ができました。他には、子どものことが心配なんだなぁと感じました」
③今だったら、どのように応答したいか?
例:「話し手の言葉をさえぎらない程度に、<ほんとうに辛い>と短く応答できたかな・・と思います」
聴き手としての振り返りは、①②③をすべて完璧にする必要はありませんが、①②は言語化して言えるようにするといいですね。
みなさんの傾聴トレーニングの参考にしてみてください。
字数オーバーになってしまいましたので、話し手の振り返りは、次回です。また、よろしくお願いいたします。
傾聴の基礎のお話を書いています。
みなさんの傾聴の学びの一助になれば幸いです。
本日もお読みいただき、ありがとうございました♪
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