禁断の果実…かも
私の施設ではずっとお看取りの方には手や足の血管から点滴を入れる、「末梢点滴」をしてきました。血管がとれなくなったら点滴終了です。でも最近在宅医療では高齢者には「皮下点滴」をすることが増えているようです。皮下点滴についての解説 | 認知症の方などをケアする在宅診療について紹介したブログ | 板橋で訪問診療を行っているとくまる在宅クリニックzaitaku110.com昔からある手法ですが最近めっちゃ増えてる気がする…。お腹や太ももの皮膚の下に針を留置します。皮膚の下に点滴を入れゆっくり吸収してもらうのです。手足から点滴しても皮下に「漏れる」ことがありますが最初からそれを行うのです。お腹の皮下は広いので腕のように腫れたりはしづらくどこに刺してもOKなので血管を探して何度も刺す必要がありません。急速点滴や大量点滴は無理ですが高齢者に少しだけゆっくり点滴するには良い手法です。万が一抜けてもほとんど出血しないので医療者がいない在宅に向いています。最近は最初から末梢点滴ではなく皮下点滴を選ぶ先生も多いのだとか。うちもとうとう皮下点滴をはじめました。血管がない!本人が抜いちゃう!(腕の点滴は抜かれやすい)ということも少ないので快適です。でもね~なかなか「禁断の果実」感があって。いつまでも点滴できちゃうので辞め時がわからないというか「延命期間」が長くなるというか。いいのかな。本当にこれでいいのかな。いつまでも点滴されるっていいことなんだろうか…???まあいつでも点滴できるので入浴日に合わせて、とか熱が出たら、など臨機応変に点滴できるのは気が楽ですけどね。いつもお読みいただきありがとうございます。今日は何位かな↓にほんブログ村にほんブログ村