読みにきてくださってありがとうございます!
先日、粉寒天の固さの比較実験をしたのですが、
今回はその続編です。
今回の実験は、
寒天と合わせる材料による仕上がりの違い
というテーマでお送りします!
これさえわかれば
より理想の寒天作りができるようになること間違いなし!
使う粉寒天は前回同様コチラ↓
「かんてんクック」という商品もお店でよく見ますが、今回使う「粉かんてん」とは水に対する粉寒天の規定量が違うようです。
メーカーによって若干違いがでますので、あくまで今回の実験は参考までに。
ちなみにこの「粉かんてん」は水300gに対して粉寒天2gが規定量です。
今回はこれを基準として比べていきます。
実験スタート!
【やり方】
・水150g、粉寒天1gを基本として、ここにそれぞれ材料を足したものを作る。
比較する寒天は以下の通り↓
①水150g、粉寒天1gのみ(他の材料なし)
②レモン汁20g入り
③グラニュー糖20g入り
④グラニュー糖100g入り
⑤はちみつ20g入り
作り方はこれで統一↓
・水と粉寒天をよく混ぜてから火にかけ、煮立ってから時々混ぜながら2分煮溶かす。
・2分後、火を止めてから材料を入れて混ぜ、容器に流し入れる。
・冷蔵庫で2時間冷やし固める。
【補足】
★普段わたしがよく使うお砂糖はきび砂糖ですが、
透明度を見るため、不純物の少ないグラニュー糖で比較しています。
この実験のために久しぶりに買ったよ…!
★④はそのまま作ると量が多くなるので、水・寒天・グラニュー糖の比率はそのままに、全体量を少し減らして作っています。
が、わかりやすくするために水150gに対してグラニュー糖100gと表記しています。
★当ブログでよく登場するはちみつ。砂糖の分量をそのままはちみつに置き換えても変わりなく仕上がるのか検証します。
★レモン汁で酸が寒天にどんな影響を与えるのか比べます。
さてさて…
2時間しっかりかためたものがコチラ!
わっ!見た目から全然違う。
特に④のグラニュー糖100g入り。どれよりも透明度が高く透き通っていてキレイ!
型からだしてみます。
やっぱり④が1番キレイ。
②のレモン汁が1番濁ってる感じかな?
ひとつずつ特徴を見ていこう!
①寒天と水のみ。
寒天らしいコリッとした食感です。透明ではありますが、うっすら白く濁ります。
これを基準にして他のものを比べていきます。
②レモン汁20g入り
型から外しても形は保てますがやわらかめです。
他のものと比べても、これが1番やわらかいです。
口の中に入れるとするりと崩れて溶けていきました。
透明度は低いです。
③グラニュー糖20g入り
固さは①より若干やわらかいかな…くらい。ですが、そこまで大きく差はありません。
グラニュー糖入りの方が透明度が高いです。
④グラニュー糖100g入り
しっかり固まっていてかたさ的にはそこまで変わりませんが、①との固まり方とは少し違う感じ。
和菓子に近いような、粘度があるような…そんなコリッと感です。
見た目から分かる通り、透明度はダントツで高いです。キレイ。
⑤はちみつ20g入り
固さも透明度も③グラニュー糖20gと同じくらいです。ほんのりはちみつ色になります。
甘さは③の方がしっかり感じます。
味と色以外は、寒天に与える影響はグラニュー糖と大差なさそうです。
ただ、
水分量の違いから、量が増えるにつれて固さに影響がでる可能性はあります。
もうちょっとわかりやすく比べてみた
グラニュー糖を入れたもの同士を比べてみます。
グラニュー糖を入れるほど透明度が増すということがよくわかりますね!
さらに大きく↓
キラキラ透き通ったキレイな寒天を作るなら、グラニュー糖を多めに入れるのがカギ、ということですね。
ただ④の寒天、食べるには甘すぎて私にはちょっと…でした。
他のものはほとんど離水はありませんでしたが、唯一レモン汁入り(左)だけ離水しました。
固まりが弱い分、離水もしやすいという結果に。
まとめ
★酸は寒天の力を弱める
レモン汁や酸味の強いフルーツを使う時は、粉寒天の量を増やすなどして工夫が必要かと思います。
逆にやわらかい寒天を目指すなら、酸を入れることによって口溶けがよくなります。
★グラニュー糖を入れるほど寒天の透明度は増す
砂糖は寒天を透明にする作用があることが分かる結果になりました。
中に具材を入れて作る時など、透明でキラキラした寒天を目指すなら、不純物の少ないグラニュー糖を多めに入れるのがよさそうです。
★グラニュー糖の量により、固さ(口溶け)は少し変わる
グラニュー糖が多いほど、和菓子に近い粘度があるような食感に。
今回はグラニュー糖でくらべましたが、他のお砂糖だとまた違いがでるかもしれませんね!
★はちみつとグラニュー糖だと、はちみつの方が甘さ控えめに感じる。
固さには大差ないものの、グラニュー糖と同じ量だとはちみつの方が甘さを感じにくいという結果に。
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今回の実験はこれで以上になります。
前回の実験と合わせて、寒天作りのお役に立てると嬉しいです♪
でもまだまだ疑問は湧いてきますね。
砂糖の種類による固さ・透明度の違いとか、
砂糖を入れるタイミングによる固まり方の違いとか、
加熱時間の長さによる仕上がりの違いとか…
うーん、まだまだ奥が深い!
でもそれも含めて、お菓子作りはやっぱり楽しい!
同じ材料でも、作り手のやり方によって仕上がりが変わるのはおもしろいですよね。
そこが悩みのタネでもありますが…
ちなみに実験で使った寒天はどうしてるのかと言いますと…もちろん食べてます!
味なしはきな粉とはちみつぶっかけて食べるとおいしいですし、前回はこれに化けました↓
砂糖&はちみつ入りはそのままでもおいしい。
レモン寒天は甘味がなくてめっちゃ酸っぱいので、はちみつ寒天と混ぜてはちみつレモンにしたらおいしかったです♪
それかドレッシングに使うとか、サイダーに入れてレモンスカッシュとかもいけたかも?
いやしかしグラニュー糖100g入りはなぁ…。
甘すぎてそのままじゃ食べられんので、
冷凍して砂糖の代わりに煮物とか料理にに少しずつ使おうかなあと思ってます。
寒天おやつ
いつもありがとうございます。