◆渡瀬裕哉さん監修『大きな政府の社会主義を打ち破れ』に注目します。


著者→
ニュート・ギングリッチ
元アメリカ下院議長

★副題
→「アメリカの未来を救う」


★ポイント


・全米のコミュニティでは、批判的人種理論、ワクチン義務化、増税、
インフレ上昇、オンライン検閲、
その他多くの重要な問題が議論され、
私たちは国の将来について重大な決断を迫られている。


・ギングリッチ元下院議長は、これらの疑問を分析し、アメリカの多数派が何を望んでいるかを示す世論調査について説明し、
アメリカのために、より安全でより豊かな未来を創造する方法を解説する。


・ニュート・ギングリッチ元下院議長は、
大きな政府の社会主義がいかにアメリカを疲弊させているかを明らかにし、
その影響力を克服するための戦略と洞察を市民に解説する。


・【ニュート・ギングリッジ】
プロフィール。
アメリカ合衆国の保守派の政治家である。
共和党に所属し、第58代アメリカ合衆国下院議長を務め、減税や均衡財政など次々と改革を実現。
1995年に民主党の下院多数派の独占を42年目にして終止符を打ったことで、
『タイム』誌のマン・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。



 

 

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◆渡邉恒雄『私の履歴書:君命も受けざる所あり』を読む



※要旨

・大野伴睦さんは明治生まれの人らしく、
来客が帰るときには玄関まで見送りに出て、
自ら靴の向きを直すような律儀さがあった。

・あるときから大野さんに代わって
私が靴の向きを直すようになった。
取り入ろうとしたわけではない。
大野さんの立ち振る舞いを見ているうちに、
それが自然に思えてきたからだった。

・大野さんは私に何でも話してくれるようになっていた。
私も聞いた話を記事にするタイミングを心得てきていたから、
安心して政治の舞台裏まで語ってくれる。

・大野さんは無骨だが人情に厚かった。
一言で表現するなら親分肌。
派閥に属する議員の金の面倒はもちろん、
閣僚や党の役員人事でもきちんと処遇した。
議席を失って苦労をしている人が金の無心に来れば、
黙って渡していた。

・オフレコと言われたものは、
その約束を守り、信頼関係をつくる。
新聞記者は一時の功名のために
過去の蓄積を犠牲にしていては、
本物の記事を書くことはできないものだ。
いまは書けなくとも、
書けない情報を整理していけば
見えなかった本質が見えてくるし、
そうして書いた記事は正確で深いものになる。

・わたしが初めての著作『派閥。保守党の解剖』を
出版したのは昭和33年のことだった。
書く材料のほとんどのことは頭の中にあった。
若いころの私は比較的記憶力がよく、
200件ほどの電話番号のほか、
政治家の車のナンバーも5、60台は諳んじていた。

→日ごろの取材内容をメモした手帳とスクラップだけを
手元に置いて記者クラブの狭い筆記スペースに向かい、
400字詰め原稿用紙で350枚を10日ほどで書き上げた。
あのころは書くことが面白くて仕方がなかった。

・大野伴睦さんから得た知遇も、
政治記者としての情報源拡大の根本であって、
それがなかったら私は20年以上前に定年退職していただろう。

・務台光雄さんの存在がなかったら、
私の後半生はまったく違ったものとなっており、
世界最大の新聞のトップには到底なっていなかった。



※コメント
渡邉さんの波乱万丈の人生に、
耳を傾ける価値はある。
いろいろな面白いエピソードが満載であり、
学ぶ点がある。


 

 




◆荒俣宏『王様の勉強法』を読み解く



★要旨


・頭から全部丸かじりという大蛇のような勉強で、見えてくる世界がある。
百科事典をア行から順番に読むのは、バカだ、という人がいる。

しかし、ア行からずっと読むことが、その人にとっては一番いいときもある。

南方熊楠がそう。
彼はぶち当たるもの全部が面白いから、たとえば事典を引いて、
オーストラリアの動物「コアラ」を知りたいということきも、ダイレクトに「コアラ」を引かない。

まずオーストラリア大陸の成り立ち、民族の歴史、イギリスの植民地時代のこと、
オーストラリア先住民の言語や民話、そして自然環境といったことを調べながら、「コアラ」までたどり着く。



・板書を写す快感がある。
黒板から、模写癖を刺激するフェロモンが出ている。
写経にも快感がある。


・難しい漢字は、セクシーだ。
漢字の書き取りもまた、模写であり、写経だ。
悪魔の文字と呼ばれる難しい漢字を学ぶ中国人や日本人は、漢字に快感を感じている。


・個性やオリジナリティーは、模写の失敗から生まれる。


・旧制高校は、役に立たないことを重んじてきた。
専門で勉強しているたちのうち3人残ればいい。


・現世利益を超越すると、大富豪になる。


・エジソンの最大の発明は、「発明法」だ。
勉強の伝達方法が見につけば、応用力がアップする。


・男は、無意味な繰り返しにダンディズムを感じる。


・知の猛者に出会うことが、学びの武者修行になる。


・脇道にそれたときのドキドキが学問だ。


・思考のしりとりをすることで発想力が鍛えられる。


・どうすればマニュアルを超えられるか。
間違いをたくさん起こしてみること。
マニュアルに想定外のことをたくさんやると、それが独自の体験として積み重さなる。


・大宅壮一さんは原稿を書くとき、訂正をしない。
下書きをしないで書いていくうちに、次の考えが浮かぶと、
「という考えもある」「という見方をする人もいる」と持っていく。



・下書きがもっとも強い清書になる。

・情報化社会では、回り道を行くことが近道になる。


・骨組みを理解すると、量をこなせる。
博覧強記になっていくためには、アウトプットと同時に、インプットも、たくさんなければならない。


・荒俣式読書は、始めに地図のように全体を頭に入れる。


・細かい話の前に、まず大枠を知る。
イベントの打ち合わせで、最初から細かい話になる場合がある。

しかし、私は「全体は何時から何時まで。そこで何と何と何をするのか」という大枠から聞きたい。



※コメント

シェイクスピアも、本筋の話より、脇道のほうが面白い。
これは、往々にしてあることだ。
学校の授業も、先生の雑談が面白く、またそのことのほうがよく覚えているものだ。
そして、それが意外と社会に出たときに役に立つ。


 

 



 

 






◆森口朗『税をむさぼる人々』を読み解く


★要旨


・本書では、
平成時代に創られた制度が、
どれほど酷いかを明らかにした。


・日本の年金制度は、
厳しい財政状況下で不当に得する人がいる、
世界最低の社会保障制度だ。


・日本の消費税と年金制度の政策の原案を創った、
国家公務員の幹部たち、
行政現場で政治家にゴマをすりながら、
政策を推進する地方自治体の幹部たちは、
税金をバックに今でも「天下り」という名の
「賄賂」をもらい続ける人たちだ。


・年金こそが、
すべての日本人に関係する課題だ。
年金を税金と同じもととして扱う理由は、
以下の通り。

1、年金は、社会保険料という名で税金同様、
給料から天引きされ、
その配分が役所の仕事になっている。

2、国民に支払われる年金の財源の一部は、税金である。

3、歴代政府が票を獲得するために、
公金を利用して制度をデタラメにした。


・普段の自民党政権は、利口だ。
本音は利権でも、それを「キレイごと」で包んで
国民に渡す。
その典型が「レジ袋」有料化だ。


・わたしは、
環境問題そのものが、欧米諸国の偽善だと考える。


・日本の居心地が良いからといって、
そこで立ち止まらず、
「そろそろ税金や年金をむしり取られ、
無駄に使われている現実に気づきませんか」
と多くの日本人に声を掛けたい。


・巨大な「談合」は逮捕されず、
小さな「談合」だけが逮捕される。
それが日本の現実だ。


・戦後の政治家たちは、
「政治に無関心な国民」を創り上げ、
最低の政府であり続け、税金をむさぼり続けた。
今こそ、明治国家を作った人々を見習うときだと思う。


・霞が関以上に改善すべきは、自治体だ。


・断言するが、
「不正はごく一部」なのではなく、
「不正が見つかるのが、ごく一部」なのだ。


・大多数の人は、
国の政治に興味はあっても、地方政治には興味がない。


・税や年金をむさぼられるだけの
「真面目なおバカさん」を卒業しよう。
それこそが、
国民みんなで真剣に税や年金の使い方を考える第一歩ではないか。


★コメント
いろいろと勉強するテーマが増えてきた。
地道にやりたい。


 

  

 ◆藤田晋『仕事が麻雀で、麻雀が仕事』を読み解く 


 藤田さんは、サイバーエージェントの社長。 


 ★要旨 


 ・勝負強さとは、
生き馬の目を抜くようなこの世の中を生き抜くうえで、
とりわけ重要な能力だ。


 ・麻雀というのは、勝負の場だ。


 ・麻雀という競技を教科書にして、
勝負強さを学び、
身につけることは可能だと思う。 


 ・わたし自身、
日々麻雀で学んだものを自分の仕事にフィードバックし、 

逆に仕事で身につけたものを自身の麻雀に活かしている。 


 ・沈黙していることで
ベールに包まれた幻想を抱かされたりするもの。

 いずれにしても相手のレベルが自分より上、
あるいは高レベルにあるときは
「晒すと負け」やすい。 


 ・キレたら、そこでゲームオーバーなり。 


 ・仕事においても、上司に取引先に同僚に、
途中でキレそうなことなら、いくらでもある。 

しかし、最後にゲームを制している人はいつも、
忍耐強く、我慢強く、
最後までゲームを投げ出さなかった人だけだ。


 ・一旦相手にこの人は怖いな、と思わせたら、
その後のゲーム運びはずいぶん楽になる。

 相手が勝手に畏れて、
敬意を払ってくれる。 


 ・私は昔から、
「舐められてはいけない」
を強く意識してきた。 


 ・経営していると、さまざまなトラブルがあり、
それらにいちいち目くじらを立てる訳ではない。


 ・ただ、会社が舐められているな、と感じたとき、
早い段階で怒り、

出入り禁止や取引停止などの
感情的な措置を取る。 

それもできるだけ社内外に伝わるよう表立ってやる。 

普段温厚な会社である分、
効果はテキメンで、そのあとは勝手に噂が広がり、
恐れてくれるのだ。 


 ・自分のタイミングで勝負しない。 


 ・これは一言でいうと、
機が熟すまで忍耐強く我慢せよ、
ということ。 


 ・麻雀でアガれる確率は4分の1で、
残りは地味に耐えることが必要だ。 


 ・麻雀でも仕事でも、
勝つには忍耐することが最も大切だ。 

自分の都合で、焦って神風特攻隊のごとく勝負しても、
散ってしまうのがオチだ。


 ・シンプルが、一番なり。 


 ★コメント 

あらためて、麻雀を学び、
精神力を鍛えたい。



 

 



 

 





◆森口朗『自治労の正体』を読み解く 


 ★要旨 


 ・自治労とは、正式名称を、

 「全日本自治団体労働組合」という地方公務員の労働組合である。  


・たしかに、自治労は、地方公務員の組合に過ぎない。 

しかし、地方公務員の数は、
国家公務員の数をはるかに凌駕し、
自治労の組合員だけで、80万人以上いる。 


 ・その80万人が、
法律で禁じられている政治活動を行えば、
どれほどの力を有するだろうか。 


 ・政府が国内の治安維持や、安全保障のために
何か施策を実施すると、そのたびに、
「日本が監視社会になってモノを言えない国になる」

 「軍靴の音が聞こえる」
と叫ぶ老人を中心とした一般市民と称する人たち、

 その正体は、現役の自治労組組合員や、そのOBたちに他ならない。 


 ・保守政党であるはずの自民党も、
かれら左翼が跋扈する状態を野放しにしている。 


 ・不当なまでに優遇される公務員、
小規模な反日運動を国民の声と報道する新聞・テレビ、
極左議員の存在と、 

保守政党のはずなのにシャキッとしない自民党、 

不当な外国の行動にモノに言えない政治家全般、
これら全ての裏に存在するのが、 

自治労と言っても過言ではない。 



 ・私は、2009年からの3年間の、 

民主党政権時代というのは、日本で初めての、 

「労働組合に、労働組合による、労働組合のための政治」が
行われた時代であったと思っている。 


 ・中央労働金庫も、自治労幹部の美味しい天下り先である。 


 ・全労済や労働金庫は、
どうして自治労幹部の天下りを受け入れるのか。 

ひとつは、巨大なお客様だから。

 

 ・自治労の組合員だけでも80万人いるが、
非組合員も職場の組合を通じて全労済の保険に加入したり、 

労働金庫に預金したり、
労働金庫からお金を借りたいするので、 

行政系の地方公務員100万人強の顧客を
かれらは代表していると写るのだ。  


・さらに全労済や労働金庫にとって有難いのは、
労働組合が間に入ることで、 

煩雑な事務手続きの手伝いを組合がしてくれる点である。 


 ・直接的には
職場レベルの組合役員の労力により、
実質的には納税者の負担により、
自治労役員たちは、

美味しい天下り人生を歩んでいる、 

と言っても過言ではない。 


 ★コメント 

だんだんと世の中のしくみが分かってきた。 

騙されないように勉強を続けたい。


 

 



 

 

◆峯村健司さん新刊『あぶない中国共産党』に注目します。橋爪さんと共著。


 橋爪大三郎さんとの共著


 ★ポイント


 ・「実態は、世界最大のスパイ組織である」(峯村氏) 


 ・
「これは、ファシズム以上の独裁だ」(橋爪氏) 


 ・目次 

 序章  なぜ「中国共産党の研究」が必要か 

第一章 「毛沢東」の凶暴性 

第二章 狂気の文化大革命 

第三章 「改革開放」は矛盾のかたまり 


 第四章 江沢民、胡錦濤、習近平 三代の角逐 

第五章 中国共産党の本質とは 

第六章 ポスト習近平の中国 


 ・毛沢東を凌ぐ“超一強”体制を築いた習近平は、中国を、中国共産党をどこに導くのか。 

長年にわたり中国を内側と外側から観察・分析する社会学者・橋爪大三郎氏とジャーナリスト・峯村健司氏が、 

中国共産党の歴史を裏の裏まで解剖し、その“本質”に迫る異色の対談。


 ・「中国共産党」の“指導”により世界2位の経済大国となったこの国が、 

どんな原理原則・価値観に基づき動いているかを知る人は少ない。


 ・習近平体制3期目で権威主義的・覇権主義的性格を強める中国。 

世界の関心は「米中対立」「台湾侵攻」などに集まっている。


 

 

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◆河村たかし『減税論。「増税やむなし」のデタラメ』を読む 


 サブタイトル
→「増税やむなし」のデタラメ 


 ★要旨 


 ・元手(歳入)がないところから知恵を絞らないと、
いつまでたっても支出(歳出)のムダは、見直せない。 


 ・増税すると、
国民はまずまず財布のひもを締める。 

民間企業の活力がなくなり、愛国心も薄れていく。

 増税で国民は幸福になれない。 


 ・2010年には、
「減税日本」という地域政党も作り、
市民税の恒久減税を訴えた。 


 ・名古屋で減税政策を成功させ、
その成功例をもとに、日本を変えていかねばならない。 


 ・名古屋市に住む人だけでなく、 

日本国民のみなさんが、 

「もっと減税しろ、それで私たちの暮らしをよくしろ」
と政治家に主張することこそが、
まっとうなのだと言いたい。


 ・増税を前提にした政治など、大ウソもいいところだ。


 ・増税は、国民の預金の略奪行為なり。 


 ・税金で国に直接お金を吸い上げるのなら、 

国債のほおうがまだマシなのだ。 


 ・皆さんが貯蓄をすれば、
銀行が国債を買っているとはいえ、
貯蓄しているのだから、みなさん個人の財産だ。

 自由に引き出せて、いつでも使える。
財産として子孫に残すことができる。 


 ・たしかに公務員の給料やムダ遣いなどの
赤字を埋めるためだけに国債を発行するのは良くない。 

しかし、
設備投資のための借金をして
景気をよくしていくのは、いいことだ。 


 ・同じ額を行政からもらうのだとしても、
仕事をやって得た対価と、
生活保護で与えられるお金では、
もらう側の誇りが違う。


 ・財政再建に本当に必要なのは、増税ではない。 


 ・「歳入を増やすために日本全体の景気をよくする」
といった意味での「財政再建」を考えるなら、
それに必要なのは、
増税ではなく減税である。 


 ・税金は、必ず余るようになっている。


 ・税金というのは、余ったときの弊害のほうが大きい。 

皆さんが知らないところで、
国民が本当に欲しいものではない、 

わけのわからない箱モノができた。 

倒産する恐怖がないから、ムダなものをどんどん作れる。


 ・税金が余るとよくないのは、
天下り先がいくつもできたり、
裏金を作る人が出てくることだ。 


 ★コメント 

やはり、河村さんの減税論は、
時代が進むたびに輝きを放っている。
学びたい。


 

 

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◆夢枕獏『陰陽師のすべて』を読み解く


 夢枕さんは、
「陰陽師」シリーズなど多数の小説を書いている作家さん。


 ★要旨


 ・風水都市「京都」と陰陽道。 


 ・京都という都市を語る上で
どうしても避けて通れないのが、陰陽道と風水の関係である。 


 ・中国の五行思想に端を発するそれは、
古来人々の生活から日本の都市計画まで
大いなる影響を及ぼし続けてきた。


 ・たくさんの連載を抱えているが、
締切が来ると、その物語の引き出しが自然と開いて、
物語の世界に入る。 

『陰陽師』シリーズの短編は、だいたい3日で書ける。 


 ・一週間あれば、最初の4日間はいろいろ考えるだけ。
あとは資料を調べる。 

ただ、調べるのって楽しい。 

それで「あ、これも知りたい」「あれも知りたい」
って調べていく。 


 ・調べていてその横に気になる項目があったりすると、

 「これはちょっと別のところで使えるな」
とメモをする。 

実際にそういうメモを入れておく「引き出し」がある。


 ・その作業が楽しいから、
あっという間に4時間、5時間過ぎてしまって
書く時間が3日間しかなくなる。 

でも3時間集中すれば、ゼロから構想までは、できる。 

その構想を出力するのに、3日かかる。


 ・言葉は、読むことで身体化される。 


 ・独特の言語感覚について、
執筆中から音読するように書くということを意識している。 


 ・声に出して読むというのは、
言葉の意味も含めて咀嚼して味わって、
言葉に酔うことができるということ。 

言葉をいったん外に出したうえで、身体化できる。 


 ・朗読には、小説を書くことに共通する快感がある、
ということに気付いた。 


 ・朗読会で、客席と対峙して、逃げ場がない、
その瞬間に腹をくくる快感が生まれる。 


 ・聖徳太子や天武天皇をはじめとする古代の聖君たちは、
陰陽道の哲理と技術を活用することで
国家の礎を定めた。 


 ・山伏や忍者など
天下争乱の陰に暗躍した異能集団が奉じる呪法秘術も、

 やはり陰陽道のそれと密接な関係を有していた。 


 ・陰陽道は、日本土着の民間信仰や
神道仏教諸宗派などと習合することで
日本的オカルトの一大源流となったのである。 


 ・千年余の長きにわたり
日本史の闇に命脈を保ってきた陰陽道は、

 明治維新と文明開化の到来により
甚大な打撃をこうむることになった。 


 ★コメント 

やはり、陰陽道は、奥が深い。
調べなおしたい。


 

 



 

 


◆城内康伸『奪還。日本人難民6万人を救った男』を読み解く 


 ★要旨 


 ・敗戦後、当時、6万人もの同胞を救出する大胆な計画を立てて祖国に導いた「とある男」に光を当てた。 


 ・1945年8月。玉音放送の6日後にはソ連軍が北朝鮮に進駐し、
難民と化した現地の日本人に略奪と暴行の限りを尽くしたというが、
その残虐性は何よりも女性たちに向けられた。 


 ・1945年8月、朝鮮半島。6万人もの日本人難民の命を救い「引き揚げの神様」とまで呼ばれた男がいた。 

その名は、松村義士男(ぎしお)。一介の市民に過ぎず、


 ・戦前には労働運動へ身を投じたことで国家から弾圧されたアウトサイダーだったが、
飢えや疫病により死の淵に立たされた同胞を本土へ帰還させるべく身を賭した。


 ・1945(昭和20)年8月、敗戦によって日本の植民地支配が終わり、
拠り所を失った朝鮮半島に住んでいた在留邦人は事実上の「難民」と化した。

  


・復員省などの調査によると、終戦当時、朝鮮半島には約70万人の一般邦人が住んでいた。
そのうち北緯38度線以北、

すなわち北朝鮮地域に住んでいたのは約25万人と推定されている。 

さらに終戦前後には、満州から約7万人の避難民が北朝鮮になだれ込んだ。 


 ・そのような苦境において、咸鏡南道、咸鏡北道に取り残された日本人を日本本土に引き揚げさせるため、  

南朝鮮に次々と集団で脱出させた人物が北朝鮮にいた。
その名を松村義士男(ぎしお)という。 


 ・日ソ開戦前、咸鏡南道、咸鏡北道に住んでいた日本人は旧厚生省の推計で約14万人、
北朝鮮の日本人全人口の6割近くを占めていた。 

その両地域から在留邦人を大量脱出させる工作で、中心的な役割を果たしたのが松村だった。

 


 ・松村は、戦前には労働運動に加担したなどとして治安維持法違反で、
2度にわたり検挙された元左翼活動家だった。


 ・このため、北朝鮮の新政権の中には、
かつて共に辛酸を嘗めた共産主義者の知己が多く、こうした人脈を生かして日本人救済に尽力した。 


 ・ロシア軍のウクライナにおける暴虐は数多く伝えられている。 

ロシア側の戦闘員には、民間の受刑者らが「ストームZ部隊」の兵士として多数投入されているという報道もある。
歴史は繰り返すということだろうか。


 ・1945年8月、朝鮮半島。敗戦の6日後にはソ連軍が北朝鮮に進駐し、
略奪と暴行の限りを尽くしたといわれるが、 

そこでも「囚人番号」らしき入れ墨が刻まれたソ連兵の姿が目撃されている。


 ★コメント 

地獄のような戦いは、再び繰り返される。
備えよう。