◆江崎道朗『コミンテルンとルーズベルトの時限爆弾』を読む

(迫り来る反日包囲網の正体を暴く) 


★要旨 


 ・マレーシアのガザリー元外相は、 

「マレーシアが独立して間もない頃、
マラッカ海峡を通るタンカーに通行税を取ろうという話が出たことがあったが、
そうすると日本の貿易に打撃を与えるので、この話は立ち消えとなった」
と指摘する。



 ・ガザリー元外相は戦時中、
日本軍が開設した興亜訓練所で学んでおり、
大東亜戦争の理想に共鳴していたのだ。 


 ・大東亜戦争の遺産によって支えられた戦後日本。 


 ・大東亜戦争の理想に共鳴したアジア各国の指導者たちによって 

日本は過酷な戦後補償から逃れることができたばかりでなく、
東南アジア市場への進出を支援され、 

今日の経済発展の基礎を築くことができた。 


 ・大東亜戦争の精神的遺産に、わが国は支えられてきたのだ。  

・靖国参拝に反対している国は、わずか2カ国。 


 ・竹本忠雄教授は、独立国家にとって不可欠な3つの自由について、

 以下のように述べた。 

 →およそ一国が独立国といえるためには、 

3つの自由がなければなりません。 

第一は、自国の防人をもって自国を守ること。 

 第二は、自ら教育したいように自ら子弟を教育するということ。 

 第三は、自ら祀りたいように自分たちの神々を祀るということ、 

この3つであります。 

日本に、このなかのどの自由もありません。 


 ・自衛軍を持つための憲法9条改正と、 

国を愛する心を謳った教育基本法の改正、
そして首相の靖国神社参拝の3つは、 

戦後奪われた我が国の基本的自由を取り戻し、 

まともな独立国家となるために絶対に必要な決断だ。 


 ・アセアン結成を支えた民間外交官、中島慎三郎。 


 ・大東亜戦争の理想を忘れず、民間人でありながら、
福田赳夫首相らのブレーンとして対アジア外交を担い、 

インドネシア共産化を阻止した人物が日本にいることを知ったのは、

 1991年の夏のことだった。


 ・海部首相が1991年にアセアン諸国を歴訪し、
先の大戦について謝罪したことについてどのように受け止めるべきか、

 名越教授と話をしていたところ、 

「アセアンのことならば、インドネシアに戦後200回以上
訪問したことがある中島慎三郎というおもしろい人物がいるから紹介しよう」

 といって、連れて行ってくれたのが新橋にあった
「インドネシア・センター」という事務所だった。 


 ・その事務所は「インドネシア・ラヤ」という
インドネシア料理店があるビルの地下にあった。 

「インドネシア・センター代表」という肩書を記した名刺を
差し出しながら中島さんは開口一番、 

「何でも質問していいよ」
とおっしゃった。 


 ・国際的な情報戦を勝ち抜くために。


 ・いわゆる反日国家というのは
中国共産党と韓国、北朝鮮のわずか三か国に過ぎず、
日本は決して「孤立」などしていない。


 ・世界には二百近くの国家が存在しているが、
首相の靖国神社参拝に反対しているのも、
中国と韓国だけである。


 ・岸信介首相や福田赳夫首相の民間スタッフとして
アジア外交を担当した中島慎三郎先生がいらっしゃる。 


 ・中島先生を通じてアセアン諸国の政治家や
外交官と直接、話をすることができた。 


 ・そのおかげで、戦後日本が経済発展を遂げることができた背景に、  大東亜戦争を評価するアジアの指導者たちの支援が
あったことを知ることができた。

 


・アメリカの保守系シンクタンクや草の根保守、
そして米軍関係者と付き合う中で、
ソ連と中国共産党に対して警戒心を持ち、

 戦前から「強い日本」を支持するグループが
アメリカに存在したことに気付くことができた。 


 ・せっかく日本の立場を支持する親日国際ネットワークが
あるのだから、それを活用しながら日本の国益と名誉を守る外交を
展開していくべきである。 


 ・冷戦終結を受けて旧ソ連のコミンテルン文書や
アメリカの機密文書が次々に公開されるようになったことに伴い、 

アメリカでは今、保守主義者たちの手によって、
第二次世界大戦に到る歴史の見直しが進んでいる。


 ★コメント

 一国や二国だけの論調を調べるのではなく、
さまざまな国の主張を情報収集することによって
多様な見方をつくることができる。
いつの時代でも変わらない。


 

 



 

 





◆山根節『なぜあの経営者はすごいのか:数字で読み解くトップの手腕』を読む 


 ★要旨 


 ・経営教育は、好きな経営者のベンチマークからするべし。 


 ・プロ経営者とは、理論的素養と深い経験値、
そして高い志をもち、トップとしての役割を明確に認識し、 

それを高い水準でこなすトップのことだ。 


 ・多くの人に誤解があると思うが、
ビジネススクールは無味乾燥な経営理論だけを教えているわけではない。

 経営は人間臭いものである。 



 ・授業の討議教材として、経営者の評伝の本を使うことがある。 

また経営誌や経済紙の記事を使うこともある。 


 ・見本市の運営会社も業界誌の会社も、
いわばベンチャーに関するインサイダー情報の宝庫である。


 ・シナリオを描いた孫正義は、 

見本市と業界誌の会社こそ、
まさに当時の情報革命のインフラと見たのだ。 


 ・孫さんが構想する壮大な理念や方法論は
一見すると乱暴に見えるが、

 実はリアルで緻密でクリエイティブである。 


 ・孫さんは、幼少体験と猛勉強で経営の素養を身に着けた。 

子供の頃から実家のビジネスを手伝い、
また経営書の類をむさぼるように読んだ。 


 ・会計は経営を読み解く必須スキル。 

会計は、経営の全体像を「写像化」するツールである。 

経営活動全体に貨幣価値という尺度を当てたものが、
財務諸表、ないし会計情報である。  


・日本電産の永守重信は、若い頃から財務を猛勉強した。

 決算説明会では、アナリストたちの質問に対して
永守が自ら説明に立つ。 

その説明は「立て板に水」といわれ、有名である。 

それどころか、緩い質問が出ると永守から反撃され、
アナリストたちからやり込められることもある。 

それほど財務数値に明るく、
どんな時でも永守の口から即座に数字が出てくる。


 ・永守はもともとエンジニア出身だが、
若い頃から財務を猛烈に勉強した。



 ・永守はもともと口下手だったが、
それでは社長にはなれないと思い、 

中高時代には弁論部に入って口上を磨いた。 


 ・技術の連中が音をあげそうになると、
永守はいつも言った。 

「大声で『できる』と百回言ってみい」
「できる、できる、できる・・・」 

 日本電産の工場では夜になると、
こんな念仏のような合唱が聞こえてきたという。 

「どや、できる気になったやろ。できると思えばできるんや」



 ・岡藤正広は、友人の持ってきた小さな新聞記事を見た。

 そこにはこう書いてあった。

 「大成した人は若い頃、大病をわずらったか、親を亡くしている」 


 ・「経営者は知れば知るほど口を出したくなるものだが、
知れば知るほど黙るのが、より良い姿だ」

 (ダイキン工業会長、井上礼之)


 ・経営のプロたちはものすごく勉強している。 

永守重信は「かまぼこ」とあだ名されるくらい猛勉し、
財務の本まで書いた人である。 

新浪剛史は落選にめげず、3度目にして半ば強引に
ハーバードMBAをゲットした。


★コメント

 経営者の手腕は、数字に表れることは確かだ。 

人間の機微と数字をつくる手腕は、
経営者にとって必要不可欠である。 




 

 



 

 



 

 




◆中西輝政『世界史の教訓。日本人として知っておきたい』を読む



★要旨 


 ・世界覇権の文明史。
アングロサクソンはなぜ最強なのか。 


 ・ヨーロッパの田舎国が生み出した300年続く「支配の論理」。


 ・「アメリカの覇権」を正確にいうなら、
「アングロサクソン(英米)の覇権」ということになる。 


 ・ローマ帝国の崩壊以来、
ヨーロッパではフランス、イタリア、スペインなど
ラテン系の国が勢力を誇り、 

イギリスは長く「片田舎の島国」に過ぎなかった。 


 ・では、なぜイギリスは勝者となったのか。

 その鍵となったのは、3つの力によるものだった。 

それは、金融力、情報力、海洋力である。



 ・英国が覇権国家となるきっかけは、
なんといっても1588年、スパイン艦隊を破った
「アルマダ海戦」である。


 ・堂々たるスペイン海軍に対し、
イングランド海軍はの実態は、

 いわば海賊の寄せ集めだった。 


 ・そして、この海戦の最大の勝因は、
じつは海軍力ではなく、 

ヨーロッパ大陸に張り巡らされた金融ネットワークを
駆使した情報工作にあった。


 ・金融と情報を重視し、
それらを互いに関連させて駆使することで、 

アングロサクソンは覇権を手中に収めていった。 

そして島国でもあり貿易国家でもある英国(そしてアメリカ)が
力を注いだのが「海洋覇権」の確立だ。 


 ・じつは、「自由と解放」の論理こそ、
300年近く続くアングロサクソンの覇権の
もっとも核心的にある秘密なのだ。 


 ・アングロサクソン文明の「秘中の秘」の特徴は、
「偽善」である。  

アングロサクソンの「自由と開放」も、
みんなの利益を尊重しているように見えて、
実際には自分たちの利益の最大化に
つながるよう巧妙に仕組まれている。


 ・誰であれ自己利益の極大化は当たり前だが、
アングロサクソンのモラルでは、
それを露出させてはいけない。 


とにかく「隠す」ことが大切なのだ。
だから普遍的な価値観が、 

ことさら強調されるわけだ。 


 ・イギリスの知恵と「悪知恵」。 

それは、
早く見つけ、遅く行動し、粘り強く主張し、潔く譲歩する。 


 ★コメント 

すさまじいまでの国際社会の舞台裏がみえた。 

ますます、深く知りたくなった。





 

 



 

 

 ◆山村明義『民主党政権。悪夢と恐怖の3年3ヶ月』を読む


★要旨 


 ・2009年9月から2012年12月まで、 

3年3ヶ月続いた民主党政権下では、
国民の間から「日本が没落する」 

「日本の国家がなくなる」
という悲鳴が上がった。 


 ・結局、民主党は何が悪かったのでしょうか。 

意外なほど原因が第三者から究明されていない。 


 ・「マニフェストがウソばかりだったから」 

「決められない政治だったから」 

「政治の手法が稚拙だったから」
どれも一理ありそうだが、 

政治の現場を知っている私にとっては、
いまひとつ、しっくりこない。 



 ・民主党という政党の設立以来、
ジャーナリストとして取材してきた私は、 

もっとも重要な観点を発見した。
それは、民主党全体の「政治思想」である。 


 ・その政治家や政党の「政治思想」は、
政治家の言動を決める大きなファクターだ。 


 ・欧米では「思想は世界を動かす」という言葉がある。 

じつは民主党も、1996年の結党以来、
なぜか「革命思想」に憧れる政治家が
中枢に続々と集まってきたのだ。 

その思想とは、「左翼リベラル思想」である。 



 ・本来「左翼」とは、
暴力革命、非暴力革命などの方法論を問わず、

 より「平等」な社会理想を目指す社会変革を
支持する層の人たちを指す。


 ・一方、世界的に「リベラル思想」とは、
「自由、公平、博愛」、

 あるいは「自主、自立、競争」などの
「社会思想」を目指すことを支持する人たちの思想だ。 


 ・「左翼」と「リベラル」は、
元々は違う概念だが、
どうして「左翼リベラル主義」という言葉を使うのかというと、 

日本では両者の「合体」が起きていたと思われるからだ。 


 ・日本の政界の中での「左翼」は、
じつはその思想の姿を変えて、 

あくまでしぶとく生き残り続けた。  


・日本には、したたかで
寛容性のある「日本型の保守主義」が
必要であると思われる。  

・弱者の視点は、
「左翼リベラル主義者」の独占的な所有物ではない。 

実際に日本の歴史に照らしてみると、 

日本では「弱者への救いの心」は伝統仏教が、
「相手への思いやりの精神」は、 

古来からの神道がそれぞれ請け負ってきた。 


 ・日本の伝統精神とは、
そのような「優しさ」をも元々有している。 


 ・必要なのは時空間という縦軸を活かした政治。 

いまもっとも大事なことは、
日本の政治思想を「縦軸」に取るという理念だ。


 ・日本には神武天皇以来、
2600年以上の天皇並びに皇室制度を有する
「歴史」と「伝統文化」、 

それを記した「神話」というものがある。 


 ・つまりヨーロッパよりも古く、 

ギリシャのソクラテスやインドのブッタの時代まで
遡れる「歴史観」という縦の時間軸と思想がある。 


 ・民主党政権のヨーロッパ型のリベラル思想には、
この歴史観という時間軸がほとんど存在しない。 


 ・日本の政治家には、
時空間を「縦軸」に取ることが出来る、 

というアドバンテージ(有利さ)がある。

 西欧の思想を「知識」として得ておくことは重要だが、 

この有利さを生かさない政治家は、
民主党政治のように何もできないだろう。 



 ・国家を守れる日本型の「保守主義」の場合、
相手のために、
自分の身を惜しまない「自己犠牲の精神」が必要だ。 

その「努力」と「自己犠牲の精神」があってこそ、
東日本大震災のようないざというときに、
国民が守れるのだ。 


 ・「左翼リベラル・ウイルス」に打ち克つための処方箋。 


 ・結局、「左翼リベラル思想」というウイルスは、
民主党の症状を見てもわかるように、
国家思想や個人個人の思想が弱まると、 

ものすごい勢いで増殖し、伝染していく。
とりわけ政治家は「思想の健全さ」が土台だ。 


 ・では「左翼リベラル・ウイルス」に
感染しないためにはどうしたら良いのか? 


 ・まずは、日ごろから日本という国の成り立ち、
歴史、伝統、文化、日本人の精神性などについて知ることだ。 

そのうえで、
それを愛するという
日本型の「保守主義」「愛国心」を涵養することだ。 


 ・インフルエンザにかからないように、
日頃からインフルエンザに対する正しい知識を持ちながら、 

体力を蓄えて抵抗力をつけるのと同じだ。  

・「愛国心」「国家に対する誇り」
という日本人としての基礎体力とともに、
抵抗力をつけることも大変重要だ。 


   ・これはすなわち、
日本人としての誇りを持つこと、
自国の歴史や文化に対する造詣を深めることから始まる。 


 ・最近では、日本の歴史や伝統文化を
大事にする若い日本人が本当に増えてきた。 

これは日本人の基礎体力が上向いてきて
「左翼リベラル・ウイルス」に対する
抵抗力がついてきたと言える。 


 ・「左翼リベラル・ウイルス」に対する
一番の特効薬は、

じつは日本人自身が
個人個人で自分の先祖や先人たちの
「努力や生き様を忘れない」ことなのだ。 



★コメント 

歴史を学ぶことの大切さを感じた。 

いままで歴史は単に趣味として
面白いから読んでいたが、
命がけで日本の歴史を学びたい。


 

 



 

 

◆渡瀬裕哉『なぜ、成熟した民主主義は分断を生み出すのか』を読む


 ★要旨 


 ・筆者は、 金融機関を中心とした日本企業や、感度の高い一部の経営者に、

米国政治
の状況を分析して提供することを生業としている。 


 ・それらのサービスを提供している背景には、 筆者自身が歩んできた独特の「選挙」と「政策」のキャリアがある。 


 ・18歳の時、初めて日本の議員事務所の門を叩いてから、

既に20年以上の年月が流れたことに自分でも改めて驚く。 


 ・まだ丁稚だった頃、毎日のように泥水をすすりなが
ら地元活動に汗を流した日々は、

今でも鮮明な記憶として残っている。



 ・その中で、筆者は門前の小僧として先輩らにノウハウを叩き こまれた結果、

地方議
会選、市長選、知事選、国政など、次第に小中大へと、

さまざまなレベルの選対を取り仕切るようになった。 


 ・この時、身に付けた選挙に関する情勢分析と実務スキルは、

現在でも血肉となって骨身に染み付いている。 


 ・複数の新興政党や、知事市長らのマニフェスト作成という機会に恵まれ、

一定の政策的な知見、および選挙PRのノウハウを得られたことは非常に幸運だった。 


 ・事務所に訪ねてくる、多くの利害関係者の主張を裏方として調整し、

候補者の演説
草稿や政策集の文言に落とし込んでいく作業は、 

政策の背景を理解する上で貴重な経験となった。 


 ・「前近代的なアイデンティティ」 への対処には読書が有効。 


 ・前近代的なアイデンティティとは、地縁血縁身分などの自然発生的な基礎環境によって付与されるものを指す。 


 ・このようなアイデンティティが絶対的な前提とされた場合、

自らのアイデンティティを覆い尽くされないために何が必要だろうか。


 ・それは「読書」である。 

相対的に未開な環境で育ってしまった場合、人間は自らの頭で思考する能力が奪われてしまいがちだ。 


 ・しかし、それは本当に思考力が存在しないのではなく、単純に知識不足によって物事を考える視座が不足しているだけのことだ。 


 ・したがって、前近代的なアイデンティティの分断から抜け出るために必要なのは、
情報のシャワーを浴びることである。


 ・書物は先人の知恵の固まりであり、

読書によって多様な視点や考え方を身に付ける
ことで、

前近代的な思考から抜け出すために、

自分が何をすべきかを悟るだろう。 


 ★コメント 

論理的であり、
体験談も盛り込んだ文章が魅力的である。 

いまの日本に必要なことが凝縮されている。


 

 



 

 



 

 



 

 




◆猫組長『ネコノミクス宣言』を読み解く 



 ★要旨 


 ・償還不可能なほどに膨張したフィリピン発の金証券の存在。 


 ・金価格上昇と複利で膨らんだ4500兆円の巨額債権。 


 ・太平洋戦争終結後、
ローンアグリーメントによって
フィリピン中央銀行から金証券を借りたのは、米中だけではない。 

戦争によって疲弊しきった世界各国が、
フィリピン中央銀行を頼った。


 ・私は頭の中で点と線が繋がっていくのを感じた。 

ヘリテージファンドは世界経済史の裏側なのだ。 


 ・わたしは麻薬を一度もやったこともなければ、
やりたいと思ったこともない。 

腐るほどやっている人間を見てきたが、 

誰一人としてまともな人間を見たことがないからだ。 


 ・私にとっての最高の麻薬は、 

知識と経験とスキルを総動員して
複雑怪奇な国際金融の世界に挑み、
達成困難な目標をクリアすることである。 

そこで得られる快感は、説明不能だ。 


 ・20世紀はまさに石油の世紀であり、
それは今も続いている。 

ロックフェラーにロスチャイルド、
ノーベル兄弟も石油によって富と権力を手に入れたのだ。 


 ・マフィア組織で一番の収益を上げているのは、 

間違いなくロシアンマフィアだ。 

香港やシンガポールのプライペートバンクに行けば、
ヨーロッパからのケタ違いな資金移動を 

画策しているロシア人に出くわすことが多い。 


 ・書いたものが面白いかどうかは読者が判断することだ。 

だから、独りよがりな日記にならないように
気をつけている。 

コラムを書くという作業は、
経験と知識に基づく情報の整理だ。 

それは知的なトレーニングでもあり、 

思い出を辿る作業でもある。 


 ・時には海外のビーチで、
時には飛行機の中で原稿を書く。 

それが苦痛だと思ったことは一度もない。
真夜中に一人で原稿と向き合うとき、 

それが人生を振り返る大切な時間でもあるからだ。 


 ・成功すれば桁違いの大金を掴むことができる国際金融の世界は、 

日本のルールや慣習がまったく通用しない世界でもある。 


 ・たとえば国際金融における裏街道の主役ともいえる
ロシアンマフィアがなぜ強いのか。 

それはロシアという国自体が「政暴一体」の
体制だからだ。 

ケツ持ちが核弾頭を持つ国家なのだから、
強いのは当たり前である。 


 ・仮想通貨を可能にしたブロックチェーンは、 

もともとアメリカから経済制裁を受けたロシアが、 

アメリカのドルによる経済支配を何とか打ち破ろうとして
国家ぐるみでスタートさせたものである。 


 ・現在、ビットコインに次ぐ時価総額を誇る
イーサリアムを作ったのもロシア人だ。 


 ・要するにブロックチェーンは
「国家レベルのマネロンの手段」
ということができる。 


 ・流通する仮想通貨の90%は
マネロンと犯罪ビジネスの決済に 

使われていると見て間違いない。 


 ・第二次世界大戦の終戦時に
日本軍がフィリピンに放置、隠匿した金塊は、
米軍とフィリピン政府が接収している。 

その戦利品ともいえる金塊で財を築いたのが、
第10代フィリピン大統領の
フェルナンド・マルコスだ。 


 ・マルコスは大統領に就任すると、 

日本から接収した金塊をアメリカや香港で売り捌き、 

巨万の富を得た。 

その総額は、他の不正蓄財と合わせれば数十兆円とも言われている。 


 ・海外へ分散されたマルコスの財産は
今でも彼の親族が管理しているが、 

ドル建て資産はアメリカの干渉を受けて凍結状態にある。 


 ・ドゥテルテ元大統領は、 

このマルコスの遺産をフィリピン政府に 

返還させようとアメリカに働きかけた。 

それに抵抗しているのが、マルコスの親族たちである。 


 ★コメント 

国際金融の舞台裏は
よだれがでるほど面白い。 

まだまだ世の中には
自分の知らないことが多い。






 

 




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◆ジャック・トラウト『ポジショニング戦略』
◆田中角栄の選挙術『政治家の器量』の注目すべきポイント
◆小沢一郎の選挙戦略ノウハウ
◆当選する日常活動の心得
◆選挙に当選するための準備
◆三浦博史『選挙立候補マニュアル』の注目すべきポイント
◆支持者を増やすホームページの鉄則

◆三浦博史『選挙の裏側ってこんなに面白いんだ』を分析
◆田中角栄の選挙哲学
◆石川知裕『雑巾がけ、小沢一郎という試練』に学ぶ選挙術
◆石川知裕『悪党・小沢一郎に仕えて』で見る小沢選挙
◆山本一太に学ぶ選挙力
◆選挙と政治の極意
◆三浦博史『洗脳選挙』


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★小冊子『ハイパワー教養・集中講座』目次と内容★


◆『葉隠』に学ぶ強い生き方
◆火坂雅志『武士の一言:逆境を打ち破った男たちの名言』
◆津本陽 『戦国武将に学ぶ処世術』
◆岡崎久彦『明治の外交力:陸奥宗光の「けんけん録」に学ぶ』
◆磯田道史『殿様の通信簿』
◆乃木希典大将の統率力を学ぶ
◆『古事記』神話の謎を解く
◆古事記のポイントを掴む
◆『古事記』に学ぶ「情報と戦略」
◆古事記を旅する
◆浅野良一『古事記を解読する、新しい文脈の発見』ポイント
◆古事記の神話入門
◆古事記とインテリジェンスの不思議な関係
◆千宗屋『茶:利休と今をつなぐ』
◆『茶人・織田信長:茶の湯の歴史を変えた戦国武将』
◆茶会の準備ポイント
◆茶道の動きに学ぶ和食の作法
◆一夜漬けの茶道入門ウンチク
◆千宗屋『もしも利休があなたを招いたら』

◆一晩でわかる「ギリシャ神話」の基礎知識
◆ギリシャ神話・おもな登場者
◆佐藤優『聖書を語る』
◆明日から使える聖書の基礎知識
◆聖書のオーソドックスな読み方
◆『新約聖書』の見方
◆聖書の論理と世界の動きとの関係
◆『新約聖書』のたとえを解く
◆中野好夫『シェイクスピアの面白さ』
◆シェイクスピアの世界的影響力
◆河合祥一郎『謎ときシェイクスピア』
◆河合隼雄『快読シェイクスピア』
◆今西雅章『シェイクスピアを学ぶ人のために』
◆気障に使えるシェイクスピア名言集

◆風水整理術入門
◆運がよくなる仕事風水
◆風水浄化術入門
◆驚きの開運効果、黒門風水
◆安斎流・秘伝風水

◆素早く作家のように書く方法
◆A4一枚で書類はまとめるべし
◆原稿用紙10枚を書く力
◆劇的ワンペーパーを作成する技術
◆10倍売る人の文章術
◆思いどおりに人を動かす文章術
◆シントピックリーディングを使った文章術
◆コラムの執筆が上手になる方法

◆池波正太郎『男の作法』
◆小笠原敬承斎『男の一日一作法』
◆国のあり方と奈良・吉野との関係
◆阿川弘之『大人の見識』
◆葛西敬之『明日のリーダーのために』
◆斉藤健『転落の歴史に何を見るか』
◆伊集院静『大人の流儀』
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◆奥山真司『エネルギー地政学。やさしくわかる』を読む 


 小野崎正樹さんとの共著。 


 サブタイトル

「エネルギーを使いつづけるために知っておきたいこと」 


 ★要旨 


 ・シーレーンを確保するには、チョークポイントが重要である。 


 ・チョークポイントの中でも、
ホルムズ海峡と、パナマ運河は特に重要である。


 ・地政学で、世界をコントロールするために
必要と考えられているのは、 

「通り道」の確保である。 


 ・その証拠に歴史を振り返ってみても、
世界で覇権を握ってきた国は、 

その支配地域の主要な通り道を管理してきた。 


 ・リムランドとは、
ハートランドとシーパワーに挟まれたエリアのことである。
世界の権力争いの場所となる。 


 ・世界経済は、海に依存している。 


 ・日本はこの安定した世界秩序を支える、
グローバル公共財の上にあって、 

健全かつ安定的な世界経済に依存して生きているからこそ、 

マーケットが安定し、国家の運営もスムーズに行くのだ。 


 ・シーパワーに支えられた国際秩序は、
われわれの手で守っていかなければならない。 


 ・エネルギーを安全に使いつづけるために必要なこと。 

↓ 

それぞれの国にあった協力関係をつくる。 

国民同士、仲よくする。 

↓ 

そのためには、
海外の人たちと仲よくする。 

偽の情報に騙されない。 

英語などの外国語で、コミュニケーションを図れるようにする。 

海外で勉強や仕事をする。 


 ★コメント 

エネルギーという視点で、 

国際関係をみることは大切である。 

国家の存亡にかかわることだからだ。


 

 

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◆奥山真司『新・地政学。サクッとわかる。新装改訂版』を読む 


 サブタイトル

「サクっとわかるビジネス教養」 


 ★要旨 


 ・地政学を戦略的に活用すれば、
「道」や「要所」をおさえて、

エリアを一気に支配できる。 


 ・他国をコントロールする戦略「バランス・オブ・パワー」は、 

要するに、猿山理論。 


 ・相手をコントロールする際に、もう一つ重要なのが、
足がかりとして「拠点」をつくること。 



 ・たとえば、沖縄の米軍基地は、
おもに中国や北朝鮮に影響力を持つための拠点である。 

横須賀の基地は、おもに西太平洋対策の拠点なり。 



 ・ほかにも米軍は、
インド洋のディエゴ・ガルシア島や、 

ドイツのラムシュタインなどにも大規模な拠点を展開し、 

対抗勢力であるイランやロシアを監視している。

 


・空母も修理できる巨大ドライドックは、
世界に展開するアメリカ海軍に必須である。 


 ・アメリカ海軍横須賀基地には、 

船の修理、メンテナンスを行うドライドックという施設がある。 

この施設は世界最大級の規模で、
大型の軍艦や空母の修理も対応可能だ。 

また、技術力はアメリカ本国よりも高いといわれる。 


 ・アメリカ軍の意義として、
石油ルートの保護にある。 

経済活動に必須の石油を安定的に輸入できるのは、 

ほぼアメリカ海軍のおかげである。 



 ・中国の台湾侵攻の目的として、以下の3つがあげられる。 

 1、祖国統一というイデオロギー。

 2、軍事的に有効な拠点を獲得する。 

3、世界最大級の半導体設備を手に入れる。 


 ・中国は、いまのところ、台湾への武力侵攻ではなく、 

台湾の人々の支持を集めることを優先し、
プロパガンダを展開している。 


 ★コメント 

地政学と大戦略は、学べば学ぶほど、いろいろ優位に立てる。 

学び続けたい。