◆森口朗『税をむさぼる人々』を読み解く


★要旨


・本書では、
平成時代に創られた制度が、
どれほど酷いかを明らかにした。


・日本の年金制度は、
厳しい財政状況下で不当に得する人がいる、
世界最低の社会保障制度だ。


・日本の消費税と年金制度の政策の原案を創った、
国家公務員の幹部たち、
行政現場で政治家にゴマをすりながら、
政策を推進する地方自治体の幹部たちは、
税金をバックに今でも「天下り」という名の
「賄賂」をもらい続ける人たちだ。


・年金こそが、
すべての日本人に関係する課題だ。
年金を税金と同じもととして扱う理由は、
以下の通り。

1、年金は、社会保険料という名で税金同様、
給料から天引きされ、
その配分が役所の仕事になっている。

2、国民に支払われる年金の財源の一部は、税金である。

3、歴代政府が票を獲得するために、
公金を利用して制度をデタラメにした。


・普段の自民党政権は、利口だ。
本音は利権でも、それを「キレイごと」で包んで
国民に渡す。
その典型が「レジ袋」有料化だ。


・わたしは、
環境問題そのものが、欧米諸国の偽善だと考える。


・日本の居心地が良いからといって、
そこで立ち止まらず、
「そろそろ税金や年金をむしり取られ、
無駄に使われている現実に気づきませんか」
と多くの日本人に声を掛けたい。


・巨大な「談合」は逮捕されず、
小さな「談合」だけが逮捕される。
それが日本の現実だ。


・戦後の政治家たちは、
「政治に無関心な国民」を創り上げ、
最低の政府であり続け、税金をむさぼり続けた。
今こそ、明治国家を作った人々を見習うときだと思う。


・霞が関以上に改善すべきは、自治体だ。


・断言するが、
「不正はごく一部」なのではなく、
「不正が見つかるのが、ごく一部」なのだ。


・大多数の人は、
国の政治に興味はあっても、地方政治には興味がない。


・税や年金をむさぼられるだけの
「真面目なおバカさん」を卒業しよう。
それこそが、
国民みんなで真剣に税や年金の使い方を考える第一歩ではないか。


★コメント
いろいろと勉強するテーマが増えてきた。
地道にやりたい。