◆広岡達朗『勝てる監督は何が違うのか』を読み解く


★要旨


・いきなり結論めいたことを言わせてもらえば、
プロ野球の世界において結果を残すためには
「正しいことを、正しい方法でやればいい」
ということになる。


・私に言わせれば野球にマジックなどない。
野球はそんなに甘いものではない。


・現役選手である間は、あくまでも愚直に、
徹底的な反復練習を行い、頭で考えるのではなく、
身体が無意識に反応するまで習慣づけることで技術を身に着けるしかないのだ。


・頭で考え、前頭葉を経由して反応しているうちは、
まだまだ一人前とは言えないのである。
これはチーム作りにも同様のことが言える。


・「猛練習のジャイアンツ」を復活させよ。


・現在の選手たちは圧倒的に練習量が不足している。


・スタミナがないから自分自身を追い込む練習ができず、疲れがたまりやすくなり、
ふとしたことで故障してしまう。
そんな負のスパイラルに陥ってしまっているのも、当然のことである。


・何かと否定されがちな「昭和根性野球」だが、
限界の先まで自分を追い込んだときに
初めて見ることができる景色は確かにある。


・V9時代のジャイアンツが強かったのは、
チームの主軸であり、
象徴でもあるON(王・長嶋)の2人が常に猛練習をしていたからだ。


・新庄剛志はバカではない。


・新庄の体つきを見ればわかるように、
50代を過ぎてもあの体型を維持しているということは、
きちんとトレーニングを積んでいる証拠である。


・死に物狂いで「1点を大切にする野球」を。


・常に愚直に「1点を大切にする野球」こそ、大切なのだ。


・私には、
「すべての選手は必ず伸びる」という信念がある。


★コメント

広岡さんの言葉には、重みがある。



 

 



 

 




 

 

 



◆阿部慎之助『野球道』を読み解く


橋上秀樹さんと共著。


★要旨


・監督の仕事の最大の魅力は、すべての決定権を自分が持つこと。


・原監督は、シーズン中に必ずこう言っていました。
「チームの主力選手であれ、外国人選手であれ、
送りバントのサインを出す場面は必ずあるから、
普段からきちんと練習しておくように」


・野村さんは「コイツにバントはさせられないな」って口にすることがたびたびあって、
情に流されることが多かった。
でも原監督にはそれがまったくないんだ。
野村さん自身も
「オレが名監督になり切れないのは、情に流されることが多いからだ」
と自己分析していたよ。
(橋上)


・プロの世界で通用するためには、
見えないところでどれだけ質の高い練習をしてきたかということが大切だ。


・コーチから言われたことだけを淡々とこなすだけでなく、
自分で考えながら練習して技術を身につけていく。
これができた選手だけが
一軍で活躍できる可能性を高めることができるんです。


・ランニングしないピッチャーが多いと言われるメジャーでは、
利き腕のひじを故障して、
手術をする例があとを絶たないんです。
だったら、
ランニングすることでひじのケガが回避されるのであれば、
走り込みをすることはいいことじゃないですか。


・努力の難しいところは、1やって「努力した」と言い切る人もいれば、
100やっても、
「まだまだ努力が足りない」という人もいますよね。
「これだけやったんだ」と納得できる基準値をどこに設定して、
どれだけ自分を高めていけるかが大事だ。


・スウィングスピードやスイングしたときの力強さって、
ウエイトトレーニングではカバーできないと思うんです。その分、バットをひたすら振っていましたね。


★コメント
スポーツの真髄を垣間見た。


 

 



 

 





◆渡部昇一『日本人論』を読み解く


★要旨


・私は日本人というものが、どういう歴史を辿って形成されてきたのかを、
日本人自身が理解できていないように思うことがある。


・日本の皇室は他の国の王朝とは異なる特色をもっている。
ほとんどの国は、時代によって王朝は倒され、
時には支配者の民族が入れ替わっている。


・ところが、日本の場合は『古事記』『日本書紀』に示されている通り、
神話から始まる皇室が万世一系の流れで現代に受け継がれて連続性をもっているのである。


・日本の歴史をみたとき、
この万世一系の連続性を考慮しない限り、
説明が不可能な史実が日本史には随所に存在していることが
本書を読み進めていただければわかるはずである。


・靖国参拝にケチをつけるとは、日本文明への攻撃である。


・日本文明の本質が、
皇室と神社にあることを考えれば、靖国参拝に文句をつけるのは、
日本の文明の中核を成しているものへの冒瀆なのである。


・1648年のウェストファリア条約以来、
文明国同士では宗教と政治を絡ませて争ってはならないことになっている。


・日本独自の神話と古代伝承の想像世界に思いを馳せ、
祖先たちが同様にこの神話に畏敬の念で接してきたことを次代にも伝えていく。


・そこに日本人のアイデンティティーがあり、日本文明の基礎があり、
日本の「強み」の源もあることを知ってほしい。


・ギリシャの神々に連なる王たちは、
キリスト教やユダヤ教やイスラム教の到来とともに滅亡した。
日本とギリシャの違いはそこにある。
ギリシャでは、遠い神話の世界に追いやられたものが、
日本では現在に至るまで生き続けているのである。


・つまり、日本の天皇の祖先は、神武天皇、ひいては天照大神、
そして伊邪那岐命、伊邪那美命に、
さらにその七代前まで遡ることができる。


・天照大神は、今でも伊勢神宮に祀られている。
このように、
神話時代が現在まで続いているところに、
日本文明の最大の特色がある。


・神話と古代伝承の世界が今でも太古の時代と同じように生きているのだ。
これぞ民族的な「刷り込み」なのである。


★コメント

古代史と神話を学ぶ大切さを実感した。



 

 



 

 




 

 


 

 





◆渡部昇一『歴史の鉄則。税金が国家の盛衰を決める』を読む


★要旨


・イギリス生れの軍事史家のポール・ケネディは、
イギリスの勃興は主として税金が安かったからにほかならぬことを、
その著『大国の興亡』の中で述べている。


・ハイエクという、ノーベル経済学賞に輝く大学者について廻って講演の通訳をさせていただいたことは、
若い私には啓示的体験の連続であった。


・そしてここ約半世紀の間に世界で出版された本のうちで最も重要な一冊である先生の『隷従への道』を繰り返し精読したことは、
私の人生観の基本にかかわることであった。


・私有財産否定の思想に立って国造りをすれば
どういうことになるかは、
旧ソ連・東欧圏を見れば一目瞭然になった今日でも、
今の税制の根底思想である社会主義は健在である。


・税金の高い国というのは、誰が何と言おうと
統制が進んでいる経済の国で、
政治改革にいくらエネルギーを注いでみても、
国民は幸福になれない。


・フランス革命は貧しい農民たちの貴族階級への反乱というよりも、
政治的な権力に与れない新興のブルジョワたちが、
土地支配によって権力を得ている貴族階級に大いなる不満を抱いたのが原因だと、イギリス人は考えた。


・だから地主殺しという物騒な革命になってしまったのだ、と。
そこで、金持ちならば貴族にするという、
コロンブスの卵みたいなことをイギリスの貴族は思いついたわけである。


・「国民の富」を奪えば国は自壊する。


・レーガンの歴史的な政策とは何か。
それは、所得税の大減税である。


・富を作る能力のある人間が、
どんなに頑張っても富が作れないという状況に置かれると、
生産力は停滞する。
能力がつまらない部分に浪費されることになる。


・1789年に起きたフランス革命も重税が原因であったと、
パーキンソンは述べている。


・一つひとつの家族には各々独自の文化がある。
その積み重ねが伝統であり、
その安定した状況の中から、個性を持った個人が生まれる。


・そして家族の安定性は、資産の継続から生まれる。


★コメント
改めて、相続税は廃止すべし、

と確信した。



 

 



 

 




 

 

 

 







◆鍋島高明『天才相場師の戦場』を読み解く



★要旨


・ネイサン・ロスチャイルドは、
ワーテルローの会戦で伝説的な巨利を得た。


・情報と駆け引きで、市場を制す。


・世界の金融王、ロスチャイルドの物語は、
1815年の「ワーテルローの戦い」から
入るのが王道とされている。


・ネイサンの父、マイヤー・ロスチャイルドは、
ドイツのフランクフルトのユダヤ人街で
細々と両替商を営んでいた。
マイヤーは、
ヘッセン伯に取り入り、
大きな仕事が舞い込むようになった。


・マイヤーの男の子どもたち、5人は、
ヨーロッパの主要部に根城を築いた。
長男はフランクフルト、次男はウィーン、
三男はロンドン、
四男はナポリ、五男はパリ、
というように5か国にシンジケートを築いた。


・中でも、傑出した才覚を発揮するのが、
三男のネイサン・ロスチャイルドである。


・ロスチャイルド家は、
戦争のたびに、富を増やしていった。


・戦争が起き、莫大な戦費の調達となると、
どうしても公債の発行に頼らざるを得ないが
大量の公債を引き受けてくれるのは、
ネイサンを筆頭に、ロスチャイルド家の面々であった。


・フランスの政治家であり、外相だった、タレイランは、
ルイ・フィリップへの手紙で
「英国政府は英国大使からの連絡より、
いつも10~12時間早く、
あらゆる情報をロスチャイルドから入手している」
と書いている。


・ネイサン没後は、
パリに拠点を持つジェームスが
ロスチャイルド家の支柱となり、
新展開が図られていく。


★コメント
ビジネスと情報力の関係を

あらためて深く追究したい。



 

 



 

 





 

 

 

 



◆橋本武『橋本式・国語勉強法』を読み解く


橋本武さんは、灘中高の国語教師として
50年近く在籍。
一冊の小説を3年間かけて読み解く、
スローリーディングで有名。



★要旨


・民主主義の世の中になっても、
礼儀まで失ってしまっては、良いわけない。


・礼儀正しさが、正しい国語となって、
国語の美しさ、美しい国語を使う人の
「ゆかしさ」となる。


・日本語がある以上、
敬語はなくならない。
無くならないのなら、敬語は正しく使うべき。


・漢文の勉強は、中国語の勉強ではない。


・東洋精神文化が、
日本という風土に培養され、現在まで伝わっている。
それが漢文である。


・漢字漢文を無視して、
日本の文化を語ることはできない。


・漢文によって、伝えられた道徳、哲学、文学が
日本文化の底に広く深く流れている。


・漢文を学ぶのは、
中国の古典を通じて、日本を知るためである。


・日本人の心の中に生きている、
東洋の心を理解するためだ。


・文章を読むときに大切なことは、
その内容を整理する力、要約の力を養っておくこと。


★現代文の勉強法。

1、通読。
とにかく読んでみる。


2、主題。
各章の文題を考えてみる。


3、内容。
各章の内容をノートにまとめてみる。


4、語句。
意味のわからない言葉を調べる。
調べ方は、ノートに語句を書き抜く。
辞書で引いて、意味を書き込む。


5、短文。
調べた語句を使って、短文をつくる。


6、鑑賞。
文の書き表し方がうまいところに、
印をつけ、ノートに書き写す。


7、調査。
物語を手掛かりに、色々な調査研究をする。
キーワードから歴史事典や百科事典で調べる。



・テキストがいくら難しいものになっても
それを解きほぐしていこうとするやり方に
変わりはない。
自分で学習ノートを作成することに意義がある。


・辞書を引くことが国語の勉強なり。


・あらすじをまとめてみる。
内容の理解度をはかれる。


・国語の勉強は、生涯ついて回るもの。


・日本人は遥かに遠い祖先の時代から、
日本語と共に歴史を過ごしてきた。


・日本語の中にこそ、日本人のすべてがあったといえる。


・私たちの国語を尊重することは、
自らの歴史を尊重し、
みずからの生活に誇りを持つことである、
といえる。


★コメント
あらためて、自分で調べて、

学んだことをノートにまとめる楽しさを知った。



 

 



 

 




 

 



 

 




◆nobu先生『10秒ズボラ筋体操』に注目します。


★副題
→「筋肉のつながり」を意識して痛みと不調を解消


★ポイント


・眠っている筋肉『ズボラ筋』を呼び覚ますことで、
あらゆる不調は解決する


・頑張らなくてもすごく効く


・眠っている筋肉、ズボラ筋をたった10秒動かすだけで、
痛みや不調がみるみるよくなる


・YouTubeチャンネル登録者数148万人超えの
人気健康系YouTuberが10秒ズボラ筋体操を大公開
セルフケアは超簡単


・難しい動きは一切なし、
ポーズをキープするだけで効果は抜群。


・下記の痛み・不調に効果があります。
首こり・肩こり・ストレートネック・巻き肩・猫背・
四十肩・五十肩・ゴルフひじ、など。

◆岡崎久彦『近代国際政治の潮流と日本』を読み解く


★要旨


・国際政治の近代、350年間の歴史を反芻して、
そこから現代および将来の諸事象についての
教訓を得るほかはないということである。


・各時代について、繰り返し、繰り返し、それを現代と対比し、
そこから将来を見通す手引きを探し求めるのが、この本の手法である。


・海上における英国の独り勝ちの「名誉ある孤立」時代において、
ヨーロッパのバランス・オブ・パワーを保つことが
大英帝国の基本的政策となった。


・キッシンジャーのいう英国的バランス・オブ・パワーは、
十九世紀の中ごろのほとんど全期間を通じるイギリスの名誉ある孤立時代の金科玉条となる。
「われわれには永久の同盟国も永久の敵もない」
というパーマーストンの言葉(1848年、英国議会下院)がそれを象徴している。


・キッシンジャーの『外交』は、
ロシアがその都度、その地域を占領する意図はまったくない、
占領してもすぐ引き揚げると確言しながら、
一歩一歩中央アジアを征服して、
大英帝国の心臓といわれたインドに向かって近づいてきた史実をいきいきと描いている。
そしてロシアが征服した中央アジア諸国は、
ソ連邦が崩壊するまで手放さなかった。


・もっと具体的に朝鮮半島の問題を考えれば、
世界地図を見るだけで、ロシアの欲しいものは分かる。
ロシアという国は、海洋への出口についてはよくよく不運な国である。


バルト海に出ても、先にはデンマーク海峡、
ドーバー海峡があり、クリミア半島に海軍基地を築いても、
その先にはダーダネルス海峡があり、エーゲ海がある。


・五カ国の力が均衡している場合は、
一国がもう一国を征服して勢力を拡大するのを、
他の三カ国が抑えることができた。
それが勢力均衡の基本である。


・私自身外務省の初代の分析課長をしていたころは、
調査分析といえばもっぱら共産圏分析であった。
とくに防衛関係者にとっては、米国情報は友軍情報であり、
保秘の対象にはなっても分析の対象にはならなかった。


・私自身それが誤りだと初めて気づいたのは、
ベトナム戦争の判断を誤ったときである。


・そしてこの時期から私は、真っ先にアメリカの国内情勢を把握しようと努め、
それ以来私の情勢分析の精度は格段に上がったと思う。


・のちに情報調査局長を務めた時期とそのあとは、
いまに至るまで、もう記憶に残るほどの判断の間違いをしなくなっていた。


・日本は、何よりも先に覇権国であるアメリカのワシントンの動向、
その根源である米世論の動向を把握しておくことが大事なのである。
そんな簡単なことが常識となっていなかったのが二十世紀前半の世界である。


・日本人でただ一人、
それを喝破したのは伊藤博文だった。


★コメント

岡崎さんの経験と知性から学びたい。



 

 



 

 




 

 



 

 







◆渡部昇一『本多静六。財運はこうしてつかめ』を読む


★要旨


・この本のなかで本多静六博士が一貫して強調されているのは、
「経済の自立がなければ、精神の自立はありえない」
ということである。


・博士の蓄財方法はいたって単純な、
だがひじょうに強力な方法であった。
それは自分が月々もらう給料の4分の1を
そっくりそのまま貯金し、
残る4分の3で生活するというものだった。


・25歳で蓄財を開始した博士は、
40歳のときには大学でもらう給料より
貯金の利子や株の配当のほうが多くなった。
定年の頃には、今の価値で500億円の貯金があった。


・「職業の道楽化」が良循環をつくる。


・博士はこう記している。
「経済的な自立が強固になると、
勤務のほうにもますます励みがつき、
学問と教育の職業を道楽化して、
ますます面白く、人一倍働いたものである」


・博士が4分の1貯金とともに、
若い頃からずっと実行していたのが、
毎日1ページ分以上の原稿を書くことだ。


・博士が生涯で370冊以上の本を書けたというのも、
原稿を書くという作業を自分にとっての娯楽に
変えてしまったからに他ならない。


・「漏らさない力」こそ蓄財の秘訣。


・「まず始めよ」の精神が運命を変える。


・あれこれ悩むより、まず手を着けろとヒルティはいう。
実際に仕事に取り掛かったほうが、
いろいろ知恵は湧いてくるものだし、
思ったよりも仕事が楽に終わることを発見する。


・何ごとも手を着けてしまえば、
自然とうまくいく。



・博士の教えを実践してみてつくづく分かったのは、
当たり前のことだが、
カネを貯めようと思えば、
やはり無駄に金を使わないことに尽きる。


・「お金のあるところには、
またいろいろ知恵が湧いてくる。
そして、ますます面白い投資先が考えられるようになる」


・「お金というものは雪だるまのようなものである。
初めのうちはほんの小さな玉であっても、
しっかりした芯があれば、
あとは面白いようにどんどん大きくなるものである。
これは誰がやっても同じことである」


・昔から「積善の家に余慶あり」
という。
先祖が善行を積み重ねていると、
思いがけないよいことが子孫に
起こるということである。


・博士は子どものころ、
米搗きをしながら漢文を覚えるという経験をして、
暗記力はとても強くなった。


・数学の岡潔博士は、
「若い頃は血反吐を吐くくらい暗記しないと頭は伸びない」
と語っている。


・天才とは勤勉さである。


・博士は、山林学校(のちの東大農学部)を落第した。
以後、彼は猛然と勉強した。
ことに不得意であった幾何は、
千題もある問題集を3週間ばかりですべてやってのけた。


・落第してからの勉強ぶりは、何も数学だけではない。
他の科目も講義ノートをすべて暗記した。


・エキス勉強法とは、
学校で習ったことの中で最も重要なところを要約し、
別紙に書き出す。
試験前になると、そのメモをポケットに入れ、
暗記しながら散歩するという方法である。
習った直後に要約を作れば、それだけでもある程度、
記憶に残るというものである。


・即断即決こそ、成功の基本。


・体験から博士は、
「何か話がまとまったら、
その場ですぐに話を詰めておかなければならない」
と痛感したという。
印鑑がなければ拇印でもよい。
その場で証文を作るべきであると記している。


・博士は金銭においても事業においても、
いろんな経験を積み重ねているので、
「正直だけでは人間関係も事業もうまくいかない。
ときには、腹芸、テクニックを使ったほうが
うまくいくことがあるのだ」と、
著書の中で明快に述べている。
このあたりも並みの学者ではない。


・博士は自分の体験として、
「人生の最大幸福は、
家庭生活の円満と職業の道楽化にある」
と述べている。


・後藤新平は本多博士にこういった。
「君は遠慮しているようだが、
こんな仕事は誰がやっても完全なものなどできやしない。
いい加減でいい。
だだ、思い切ってデカイことをやればいい」


・後藤はこうもいった。
「そんなことは百も承知だ。
だが、何をやるにしても原案がいる。
原案があれば、それに対して専門家が意見を言ってくれる。
だが元になる案がないと何も始まらない。
急ぐんだ」




★コメント
あらためて、開運と蓄財の秘訣を知った。
地道にやることが、結果的に大きくなるようだ。
本多さんを真似したい。


 

 



 

 




 

 

 

 




◆奥山真司さん訳、新刊『スター・ウォーズに学ぶ現代の戦争。戦略の逆襲』に注目します。


マックス・ブルックス他、



★ポイント

・本書はМL・カヴァナーという米陸軍戦略家を務めた退役軍人のアイディアから生まれた。


・それは彼が韓国に赴任したときのことだ。
最前線師団の運用について、戦争計画を立てようと韓国軍将校と戦略の話をするのだが、どうもかみ合わない。
それもそのはず。


彼の話す戦略は、米国人の経験――南北戦争だったり、
米西戦争だったりする――から生まれたもので、
それが基礎知識としてなければ、話がわからないのだ。


・「ゲティスバーグの戦いで北軍が大勝したよね。それと同じで……」
などと話しても、韓国軍の将校にしてみると、「???」。
彼は悩んだ。


・お互いに知っている戦争の物語(彼はそれを「共通の地形」と呼ぶ)がなければ、
戦略について話し合うのは非常にむずかしいのだ。
そこで思いついたのが「スター・ウォーズ」シリーズだ。これならば、
世界のどこの国の将校でも、知っているはずだ。


・このシリーズは、銀河帝国とそのエピゴーネンと、
反乱軍および新旧の共和国の間の「戦いの物語」である。


・幸いなことに、カヴァナーは大変なSFオタクでもあった。その結果、
韓国軍とのコミュニケーションは急速に深まったのである。


・この経験をもとに、彼は退役後、世界中の軍人、研究者、ジャーナリスト、作家らに呼びかけ、
「スター・ウォーズ」シリーズの物語の中から戦略の教訓を読み取るプロジェクトを始めた。
それが本書なのである。


・ここでは現代の戦略の問題が、「スター・ウォーズ」シリーズの物語を通じて見事に説明されている。


・たとえば、ウクライナ戦争で使用されるAIやドローンの問題は、
グリーバス将軍(四本の腕にライトセーバーを持って戦うサイボーグの将軍)や
彼が操るハゲタカ型ドロイドと比較して語られている。


・大量破壊兵器による抑止力の問題は、
あのデス・スターとヒロシマ、ナガサキの原爆を引き合いに論じられる。


・現実の世界における予防攻撃と先制攻撃の違いは、
砂の惑星タトゥイーンでのハン・ソロと賞金稼ぎグリードの撃ち合いを例に説明される。


・たしかに、これまでちんぷんかんぷんだったストラテジーの諸問題が、
「スター・ウォーズ」シリーズのシーンを使うと、実によくわかる!


・元アフガン駐留軍司令官で、本物の勇者であるスタンリー・マクリスタル大将(退役)は、こう語る。


「戦略の教訓を、大衆映画、さらにはSFから学ぼうというのは、実に軽薄な考えに思えるかもしれない。
しかし、知恵は見つけようとする場所にある。
そして、思いがけない場所を探すことを恐れてはいけない。

本書は、それを探し始めるのに最適な場所だ」と。



 

 



 

 

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