◆佐藤優『記者と官僚。特ダネの極意、情報操作の流儀』を読む 


 西村陽一さんと共著 


 ★要旨 


 ・外務省にいた当時、会う記者がみんな同じことを言っていたんですよ。 

「俺は生涯、一線の記者でいたい」

 「もし部長職をオファーされても拒否して編集委員としてやっていく」って。

 一種のブームだったんだろうね。 



 ・どの新聞社の記者も示し合わせたように言うから、面白いなと思って聞いていた。 


 ・そしてそういうことを声高に言うやつほど、管理職になるために裏で画策していたことがあとからわかって、  やっぱりなあ、と思うんだけど。 


 ・朝日の記者はわりと特徴がありましたね。 

ひどいのは外務省の人事にも手を突っ込んできたがる。

「あいつ、局長の悪口を言っていましたよ」とか 

「ひどいたかり癖があって困っています」とか、
あることないことを裏で告げ口して、自分にとって都合の悪い人間を陥れようとする。 


 ・そういう妖怪記者が多いのは朝日で、かなり警戒していました。


 ・朝日の記者は「メモ」を流さないし、金を取らない。


 ・新聞記者は日々、政治家や官僚、捜査当局に取材して作成したメモを、 

キャップなりデスクに上げるんだけれど、メモは社内で共有されるから、 

ほかの記者が作成したメモでもコピーをすることができる。 



 ・新聞社のメモの中には、

 週刊誌記者や政治家にとっては金を払ってでも入手したいほど価値があるものもある。 


 ・それで、金に困った記者がメモを売るということもあって、

 外務省内でもメモが流通していることがあったのだけれど、 

朝日新聞の記者が流出させたメモを見たことがない。 


 ★コメント 

霞が関とジャーナリズムの関係は面白い。


 

 



 

 

◆大田嘉仁『運命をひらく生き方ノート』を読む 


 大田さんは、稲盛和夫さんの側近。 


 ★要旨 


 ・37歳で特命秘書になった時から、稲盛和夫が折々に発した言葉や教え、
自らの気づきなどを自前のノートに書き留めていた。 


 ・1991年から2018年までの28年間に及び記されたノートの数は、実に60冊にも及ぶ。 


 ・航空業界についてはまったくの門外漢だった稲盛氏が、

長らく固辞していた会長就任を受理された時には驚いたが、 

さらに驚いたのは、
稲盛が京セラから連れて行った社員が、たった二人だけだったことである。 

そのうちの一人が、稲盛氏の秘書を務めるなど、側近として長年仕えてきた大田嘉仁だった。 



 ・稲盛さんは

「自分で考えるからいい仕事ができる」ことがよく分かっていたので、 

誰にでも「自分で考え、自分で判断する」よう指導していたのです。



 ・しかし、自分で考えて判断する際、それぞれが自分勝手な基準で判断すれば組織は混乱してしまいます。 


 ・したがって、組織が混乱しないような判断のガイドラインとなるものが必要になりますが、それがフィロソフィなのです。


 ・アメーバ経営も、稲盛さんは、

 「全社員がフィロソフィをベースに主体的に考え、
判断し、行動できる経営システムだ」と説明していました。



 ・私自身、稲盛さんから常に

「お前はどう思うか」と問われ、
多少自分で考える習慣が身についていました。



 ・しかし、自分で徹底的に考え、判断し、行動せざるを得なかったのは、 

JAL再建で会長補佐として意識改革を担当するようになったときです。 



 ・JALでの仕事が始まり、 

私が「意識改革を進めるため、京セラから応援を出してほしい」
と稲盛さんにお願いすると、 

「応援は出さない。自分で考え、実行しなさい」
と当たり前のように言います。 


 ・私はそのとき、逃げ場はない、
自分で考え実行するしかないと覚悟を決めることができました。 


 ・稲盛さんは 

「自らを追い込んで仕事をしなければ、困難な局面は打開できないし、自分の殻を破り成長することもできない。 

もうあとがないという『絶壁』に立たされて初めて人は真価を発揮する」
と教えています。 


 ・私も断崖絶壁に立たされて、自分で納得できるまで本気で徹底的に考えることができました。 



 ★コメント 

あらためて、マインドの大切さを知った。


 

 



 

 


◆寺師貴憲さん新刊『ゼロから覚醒・はじめよう漢文』に注目します。 


 ★ポイント 


 ・漢文の基礎から入試問題の解き方まで、寺師先生がわかりやすく解説。 

寺師先生のユーモア、ときどき毒舌が炸裂。 


 ・漢文に対する苦手意識が消え、理解する力が覚醒します。



 ・通読すると、受験漢文攻略のヒントから、 

中国史上の逸話、あると嬉しい背景知識まで、 

それはもういろいろと学べます。 



 ・漢文の基本用語を理解しておこう 

何を勉強すればよいの? 



 ・音読できるようになる  

読める字を増やす
教科書の漢文にチャレンジ


・文構造を意識してみよう  

修飾・被修飾関係を意識してみよう 



 ★コメント 

大人になればなるほど、 

漢文の楽しさと、漢文の大切さを感じるようになってきました。


 

 


 

 



 

 



 

 




 

 

◆鈴木涼美『不倫論。この生きづらい世界で愛について考えるために』を読む 


 ★要旨 


 ・不倫が世の中からなくなることはないと思いますが、 

結婚制度はもっと早く廃れるんじゃないか、
とは考えていました。 


 ・女性の社会進出が進み、経済的自立が確立されるようになれば、 

結婚という制度を利用しなくなる女性が増えると思っていたのですが、

 2024年になってみても、結婚が廃れる気配はありません。 



 ・減らないにもかかわらず、不倫に対する風当たりは年々強くなっている。 


 ・昭和の時代は、有名な男性に愛人がいるという構図が
おおまかに許されている雰囲気があったけれど、 

今は男性の不倫であってもやれ辞任だCM降板だと、 

人生が狂うくらいの十字架を背負わされるわけで。

  


・私は、結婚や純愛への希望と絶望のアンビバレンスが、 

世の中で起きる不倫断罪に繋がっていると考えています。 


 ・不倫って、気づいたら巻き込まれているものだと思うんですよ。 


 ・始めようと思って始める人ばかりでもないですし、 

好きになった人から
既婚の事実を隠されている場合だってあるわけです。 


 ・恋愛経験がない人ほど不倫にハマりやすい話もありますし、 

渦中にいる時は、 

どれだけのものを失いかねないかが見えなくなってしまう。 


 ・女として生きているだけで、 

誰もが不倫のリスクを常に頭の片隅に置くべきではないでしょうか。 


 ・結婚制度は私が思っていたほど廃れませんでしたが、 

女性の生殖リミットが驚くほど伸びたわけではない。 


 ・共働き世帯も増えていて、女性も社会に出続けるし、出会いがありますよね。 


 ・昔ほど、夫との関係も固定化しづらくなってきている。


 ・女性にとっての不倫は、
今後も今以上に身近なものになっていくと思います。


 ・既婚女性×男性の不倫よりも、未婚女性×男性の不倫の方が泥沼化しやすい。 


 ★コメント 

やはり、不倫は文化でした。 

気を付けて生きていきたい。


 

 



 

 



 

 





◆太田文雄『日本の存亡は「孫子」にあり』を読み解く


太田氏は海上自衛隊幹部出身。
旧・防衛庁情報本部長などを歴任。
国際経験が豊かで、情報や安全保障政策に詳しい。


★要旨


・本書を要約すれば、『孫子』は古今東西一級の兵学書であり、
それゆえ今日でも多くの国家や軍の指導者が愛読していると言える。
『孫子』の素晴らしさは、まず人生の根本原則に素直に随順していこうとする思考法であり、
同時に無限の創造を主動的に求めて現代に生き続けていることである。


・将来の我が国の安全保障を考察するとき、最も懸念されるのが中国である。
この中国の軍事戦略を学ぶ際に『孫子の兵法』抜きには語れない。


・中国共産党の動向を見ていると、『孫子の兵法』に則って、
グランド・ストラテジーを遂行していると思わされることが幾度となくある。


・米国のランド研究所は、文書のなかで、
中国人民解放軍が米国の弱点を、情報やC4ISR、ネットワークに頼りすぎていること、
複雑な後方支援作戦、帝国的な伸延、人員被害に敏感なこと、
同盟国の前方展開基地に頼りすぎていることなどと分析し、
その米国の弱点を衝くべく努力を傾注しているとしている。


・現代の中国戦略は『孫子』に基づいており、
中国を安全保障上の最大の懸念としている日本は、
『孫子』の何たるかを学び、その対策を構築していく必要がある。


・終戦時の総理大臣を務めた鈴木貫太郎の自伝によれば、
日清・日露戦争の頃までは本家である中国よりも寧ろ日本のほうに、
『孫子』が定着していたようである。
彼によれば、
「日清戦争後、欧米の東洋兵学研究が盛んとなり、
逆に日本人が『孫子の兵法』を顧みなくなった」
ということである。


・日清・日露戦争における指導者の戦略・情報眼はすばらしかったが、
その背景に、山鹿素行を師と仰ぐ吉田松陰や、佐久間象山といった幕末の兵学者が、
『孫子の兵法』を明治維新の多くの指導者たちに教えていたという事実が、
あったことを忘れてはなるまい。


・剣道でも心の冷静さを失うと正しい技が出ず、
また「初太刀は面を取ってやろう」「次は胴を狙ってやろう」
と一つの打突部位だけに拘泥することを「止心」と言って昔から戒めている。


・ひとつのことに拘泥しないバランスのとれた心の動きを孫子は水に例え、
剣道でも「明鏡止水」(くもりのない鏡と波立たない静かな水)とか、
「平常心」として手拭いにしたため教え諭されてきた。


・日本のインテリジェンス組織の人員および予算規模は、
主要国のそれに比べて一桁少ない。


・しかし、縦深性を持たない国家は一度攻め込まれたら国家がなくなってしまうので、
インテリジェンスにかける人員・予算規模は並大抵ではない。
それはイスラエル、シンガポール、台湾などの実態をみればすぐわかる。


・中国の実質的な最高実力者であるのは、中央軍事委員会主席である。
共産党におけるランクからいえば、解放軍のほうが外交部よりも上に位置し発言力も強い。
中央軍事委員会のメンバーは、習近平を除いた10名はすべて現役上将で、
『孫子』を諳んじているほど徹底的に叩き込まれている『孫子』の体現者である。


・日本はこうした人たちのメンタリティを理解し対策を取らなければ、
国家を存続させていくことはできない。


★コメント
孫子は漢文なので敬遠しがちだが、
あらためてその大切さを理解した。
もう一度、何回も読み返して、その真髄に迫りたい。
 


 

 



 

 




◆手嶋龍一『1991年・日本の敗北』を読み解く


★要旨


・湾岸戦争後、アメリカ側の手の内が明らかにあるのだが、
ブッシュ大統領(シニア)は1990年12月下旬、
信頼するチェイニー国防長官とパウエル統合参謀本部議長を湾岸に派遣し、
シュワルツコフ司令官との間でイラク開戦への周到な準備にあたらせていた。
帰国した2人は、クリスマスイブの12月24日、
キャンプデービット山荘にブッシュを訪ね、現地の模様を詳しく報告した。


・シリアに小野寺あり。
「東京経由のインテリジェンスに意外な拾い物がある」
この頃、ワシントンの情報関係者の間でこんな話が囁かれていた。
湾岸情報を一方的に享受するばかりだった日本。
しかし、その東京情報には時折目を瞠るような上質なものが含まれているというのである。


・「東京経由のインテリジェンスの拾い物」は、
日米間の情報インバランスの改善に無視できない役割を果たした。
イラクのフセイン政権の中枢に諜報ネットワークを張り巡らし、
日本へ貴重な情報をもたらしていたのは、BND・ドイツ連邦情報局だった。
バイエルンの美しい古都ミュンヘン郊外プルラッハに本部を持つBNDは、
旧ドイツ陸軍の対ソ秘密情報機関として知られる「東方外国軍課」にその淵源を有する。


・ソ連や東ヨーロッパに諜報網を作り上げたのは「顔のない男」と呼ばれた、
ラインハルト・ゲーレンだった。
ゲーレンは回顧録のなかで、
「アラブ諸国の伝統的な親ドイツ傾向は、
西ドイツの国家戦略を再構築するうえで計り知れない価値があった」
と告白している。


・BNDは、エジプト、イスラエル、イラン、イラクなど、
中東の戦略拠点に諜報エージェントを巧みに配していたのである。
日本は、意外な街でこの強力な情報機関と密やかなコンタクトを保ち続けていた。
アラブ強硬派シリアの首都ダマスカスがそれである。


・当時、シリアには外務省ドイツ・スクールに属し、
「衝立の向こうでドイツ語を話していれば日本人と思う者はいない」
といわれた小野寺龍二が日本大使として在勤していた。
彼は情報調査局の審議官や防衛庁の国際担当参事官を歴任するなど、
インテリジェンス畑を歩んだ数少ない外交官だった。


・小野寺は幼少時をラトビアそしてスウェーデンで送り、
かの地で第二次世界大戦の終結を目撃するという数奇な体験を持つ。
父である、小野寺信は帝国陸軍のストックホルム駐在武官として連合国側の情報収集にあたっていた。


・小野寺信の情報ルートを通じて日本にもたらされた機密情報のひとつが、
「ヤルタ密約」だった。
しかし、その情報は国策にいかされなかった。
情報の持つ業の深さ、その非情さ。
小野寺家の父母とその息子は、インテリジェンスの世界の深淵を垣間見た稀な人々であった。


・そして運命のめぐり合せだろうか。
日本は、戦後45年目にして遭遇した国際的危機にあって、再び小野寺を必要としたのである。
息子、龍二の血のなかには、紛れもなく、父の信念が脈打っていた。
真に価値のある情報を得ようと思えば、
情報源との間に深い人間的な絆を築き上げるほか道はない、と。


・「敵についての知識は、神からも悪魔からも得ることはできない。
それは、洞察によってのみ手に入れることが可能である」

イギリス秘密諜報部に永く言い伝えられている格言だ。
情報活動は極めて人間的な営為である。
深慮とひらめき。
このふたつがあいまって鋭い洞察力を生む。


・「イスラエル、ベルリン、ワシントン、ロンドン。
日本ほど経済大国になれば、世界各地から枢要なインテリジェンスが、
各省や民間のルートを通じて怒涛のように流れ込んでくる。
そこからわずかに光り輝くダイヤモンドを選り分ける眼力を持ち、
時に互いに交換し、価値を認め合うことこそ大切なのだ。
だが東京は、宝石の原石を金にあかして買い漁り、
玉石混合のまま金庫にしまいこむ商人にも似ている」

東京で長年、日本の情報に対する鈍感さを目撃し続けている英国外交官の皮肉な弁である。


・「人の国に情報を頼っていて、どうして独自の外交など望めようか。
たとえ、情報を他国に頼ったとしても、自らの力で検証できず、
どうして自国の政策を満足に遂行できるだろうか」
このイギリス外交官は、日本にこんな疑問を投げかけている。


・外務事務次官松永信雄は、気鋭のペルシャ語の専門官をテヘランに次々に送り込み、
長期的な視点からイラン社会にどっしりと根に下ろした人脈の開拓にあたらせた。
このとき播いたペルシャの香り米の種子は、やがてほのかな芳香を放って、
日本の対イラン外交に豊穣な秋をもたらすことになる。


・テヘランにおける日本の情報活動の成果は、ペルシャ語の専門官たちによる、
地を這うような努力の末に得られたものだった。
イラン側の安易な情報提供に頼った事実はない。
ある者はこつこつと積み上げられた人脈から、ある者は自らの足で、
またある者は全くの偶然から重要情報をキャッチした。


・同盟国日本への「内報」。
「内報」は、しばしば国家間の関係を映し出す鏡となる。
国策上の重大な決定を、公表前にどのようなタイミングを選んで関係諸国に通報するか。
そこには「内報の国際政治学」とでもいうべき法則がある。
重要な同盟国には、外交ルートを通じて、決定がいち早く極秘裏に伝えられる。
だが、たとえ同盟国であっても、微妙に利害が絡む国に対しては、
その骨子だけが発表直前に伝達されることが多い。


・外交に果たす公電の存在には、部外者の想像を超える重みがある。
外交論の優れた古典として知られる『外交』 のなかで、
ハロルド・ニコルソンは、外交交渉を担う者に求められる要件のひとつに、
正確さをあげている。


・素人外交官の口頭による約束に比べて、
職業外交官は若き随員時代から「正確であれ」という原則に厳しく訓練されているため、
まず文書によって合意に正確を期す。


・あるベテラン交渉官は後輩たちに次のように語っている。
「国際的な落としどころと国内的な落としどころの一致点を見極めるのは、
至難なことだ。
外国との交渉だけをやってきた者、
またドメスティックな取りまとめだけをやってきた者には、
そうした仕事は到底為し得ない。
この困難な任務をどうのようにして乗り越えていくのか。
諸君は日々の業務のなかから学び取ってほしい」


・国内の複雑な利害調整に血を吐くような思いをしたことのない者には、
外国との交渉で本当に国益に沿った決着を図ることができない。
その一方で、外国との交渉の任にあたって、
退路を断たれるような辛い思いを味わったことのない者には、
人々の納得を得る妥協策を国内で見出すこともまた難しい。


・二元外交は、漆黒の夜空に打ち上げられる花火に似ている。
それは、一瞬の間、大輪を広げて華麗に輝くが、同時に地上の現実を照らし出してしまう。
そして結局は、外部に自国陣営の脆さと醜さを露呈する。


・「戦争は同盟の墓場だ」
英国外交官にして詩人でもある友人が語った言葉を私は今も忘れない。


・「試練を経た友情のみが真の友情だ」
と語ったのは周恩来だったが、
日米同盟はまったく試練のなかにあった。


・先の大戦を英米同盟の執行役として戦い、引退したある老外交官は、
午餐の席で若き外交官にこう諭した。
「同盟関係とは苛烈なものだ。
わが英国が米国と同盟の契りを結んでしまった以上、
いかなることがあっても、君たちは米国を支持せざるを得ないのだ。
そこに外交上の選択などありはしない。
常にイエスと言い続けること。
それが君たちの職務であり、義務なのだ。
外に向かっては、あたかも同盟国米国の前に立ちはだかって諫言し、
時に彼らの要求を拒んでいるように振る舞って見せなければならぬ。
そうすることによってのみ、英国民の間にわだかまる屈辱感をいささか払拭しうるのだ。
そして、同盟は辛くもその命を永らえることができる。
同盟関係とは、キュー・ガーデンの温室に咲く古代の蓮のように脆いものなのだ」


・戦争は同盟に潜む矛盾を一挙に噴出させる。
湾岸戦争もまた、日米同盟の最も柔らかい脇腹を直撃したのだった。


※コメント
外交や国際政治というものは、あらためて厳しいところだ。
相当の胆力をもった人でないと、外交官はつとまらないのだろうと感じた。
 




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堀栄三『大本営参謀の情報戦記』
アレン・ダレス『諜報の技術』
CIAに学ぶ情報機関の作り方
レイ・クライン『CIAの栄光と屈辱』
モスクワの情報活動について学ぶ
CIA秘密訓練所「ザ・ファーム」の真実
CIA東京支局の状況分析
大森義夫「米インテリジェンス機構が直面する問題点」


アメリカ在日陸軍の情報部隊について概況
『陸軍中野学校・極秘計画』
インテリジェンスと政策の関係:英米政府に学ぶ
伝説の情報機関「F機関」・藤原岩市氏に学ぶ
野田敬生『諜報機関に騙されるな』を分析する
宮崎正弘『ウキリークスでここまで分かった世界の裏情勢』
世界経済体制における今後の予測
アフガニスタン駐留米軍の補給ライン情勢
陸軍中野学校の成り立ちと情報教育の成功要因
現代に生きる陸軍中野学校のDNA
『不敗の宰相、大久保利通』
防諜に関するノウハウ
指揮官の決断:特務機関長・樋口季一郎に学ぶ
イラク・アフガン作戦における民間軍事会社の動向
ウイリアム・スティーブンソンに学ぶ情報組織の作り方

公安警察の情報収集ノウハウ
仮野忠男『亡国のインテリジェンス』


満鉄調査部に学べること
モスクワ対策マニュアル「モスクワの法則」
国家運営のインテリジェンス
中国スパイネットワークの活動状況
スパイから会社の機密情報を守る方法
英国の「戦略的欺瞞工作」
明石元二郎に学ぶ謀略将校の条件
岩中祥史『アナログ主義の情報術』
刑事の「マル秘」情報収集法:裏を見通す技術
手嶋龍一『インテリジェンスの賢者たち』
中西輝政『情報亡国の危機:インテリジェンス・リテラシーのすすめ』


手嶋龍一氏・講演録『インテリジェンスの賢者たちの対話』
太田文雄『日本人は戦略・情報に疎いのか』
ウォルフガング・ロッツ『スパイのためのハンドブック』
三宅正樹『スターリンの対日情報工作』を読み解く
ティム・ワーナー著『CIA秘録』から読み解く諜報活動とは
国内外の新聞をくまなく読み、スクラップする効用
本物のインテリジェンスの英雄はシャーロック・ホームズであって、ジェームス・ボンドではない
小谷賢『モサド~暗躍と抗争の六十年史』
『伊藤博文の情報戦略』
佐藤優『野蛮人のテーブルマナー「諜報的生活」の技術』

谷光太郎『情報敗戦~太平洋戦史に見る組織と情報戦略~』の要旨
徳本栄一郎『1945日本占領:フリーメイスン機密文書が明かす対日戦略』
長谷川幸洋『官邸敗北』
佐藤優の情報ノウハウ、外務省とウィキリークス
小林吉弥『田中角栄の知恵を盗め』
飯島勲『小泉官邸秘録』
伊藤惇夫『政治アナリストが教える情報を見抜く思考法』
チャーチル式インテリジェンス
中西輝政『情報を読む技術』


芳地隆之『満州の情報基地・ハルビン学院』
手嶋龍一「2012年問題、新グレート・ゲーム、そしてインテリジェンス・ウォーについて」
岡崎久彦『明治の外交力:陸奥宗光の「蹇蹇録」に学ぶ』

童門冬二『徳川三代諜報戦』
諜報IT専門のCIA型民間軍事会社
『諜報の天才・杉原千畝』
小谷賢『日本軍のインテリジェンス』
佐藤優「外務省に学ぶ仕事法」
菅原出『ウィキリークスの衝撃』
瀬島龍三の情報力

高橋洋一『官愚の国:なぜ日本では、政治家が官僚に屈するのか』
竹中平蔵の情報収集術・勉強法
黒岩祐治『情報から真実をすくい取る力』
キーパーソンに情報で食い込む
阿尾博政『自衛隊秘密諜報機関~青銅の戦士と呼ばれて~』
徳川家康の戦略思考と情報戦略に学ぶ
明治時代のメディア・情報戦略
奥田泰広『国家戦略とインテリジェンス:いま日本がイギリスから学ぶべきこと』
情報の世界は「人で始まり、人で終わる」
ドゴール将軍が作り上げた情報組織
元総理秘書官・飯島勲氏が明かす人生「裏ワザ」手帖
悪徳官僚に学ぶ「戦略的ゴマすり力」
幕末維新の情報戦


インテリジェンスと地政学の関係
『策謀家チェイニー:副大統領が創ったブッシュのアメリカ』
佐々淳行氏の「情報管理と危機管理」
佐々淳行『決断するペシミスト、後藤田正晴』
佐々淳行『危機管理宰相論』
陸軍中野学校の哲学と人生観
陸軍中野学校の歴史的意義
『秘匿捜査~警視庁公安部スパイハンターの344日』
本田直之『レバレッジ人脈術』
田中角栄と『政治家の器量』
『戦争広告代理店』を読む
新聞記者に学ぶ「情報のさばき方」


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◆高遠弘美『物語・パリの歴史』を読み解く 


 ★要旨 


 ・ルイ16世の処刑を挟んだ1792年から1797年にかけて、
英国、スペイン、オーストリア、プロイセン、
ネーデルラント、ナポリ王国、
サルディニア王国等といった国々はフランス革命に危機感を募らせ、
第一次対仏大同盟を結び、フランスに侵攻しました。 


 ・フランスは徴兵制度を敷き、抗戦。
1793年以降、ナポレオンが各地で勝利を収め、
大同盟の国々を押し返したばかりか、
領土を拡大するに至ります。 


 ・そうした対外戦争を抱えただけでなく、
国内でも反革命派の内乱が頻発し、
経済的混乱も加わって、
革命の基盤が弱体化しかねない中で革命政府が採った対応策が、
「恐怖政治」でした。 


 ・一般には、1792年9月に起こった虐殺事件から、
1794年7月のテルミドール9日のクーデターでロベスピエールらが失脚するまでの期間を言います。 


 ・最初は民衆蜂起の形で特権階級や反革命派を殺害するテロ行為だったのですが、
1793年10月に革命政府が樹立されると、
今度は政府自ら、
反革命派や旧体制の聖職者やジロンド派に属する人々を処刑します。 


 ・さらに、途中から袂を分かち、
恐怖政治に反対したダントンやカミーユ・デムーランも粛清されました。 


 ・最初のうちこそ革命裁判所の判決を待って処刑されていたのですが、
略式判決が認められた1794年6月11日以降、
7月27日(テルミドール9日)のクーデターまでの
ひと月半あまりの間に、
パリでは千三百数十名が断頭台で処刑されましたし、
地方で虐殺された王党派や反革命派の数は数万にも及びました。


・ロベスピエールらの恐怖政治に反対する勢力が勢いを増し、
器に注がれる液体がそのままではやがてあふれ出すように、
テルミドール9日、国民公会でロベスピエール派の糾弾が決議され、
一旦は市庁舎に逃げ込んでいたロベスピエールらは
翌夕方には断頭台に送られました。 


 ・さらに翌日、ロベスピエール派の活動家が続けて処刑されましたが、
その数は70余名に達しました。 


 ・ジャコバン派が終焉を迎え、
フランス革命は事実上の終結となりました。 


 ★コメント 

フランス革命とは何だったか、
今一度、検証したい。


 

 



 

 

◆河野克俊、解説『海軍兵学校生徒心得・復刻版』を読み解く 


 ★要旨 


 ・エリート養成機関である海軍兵学校を支える精神的基盤は名誉だ。 


 ・分隊名簿は分隊の名誉を記録し 

分隊の歷史を後世に残すことを目的とする。 


 ・その記録簿には日々の出来事のみならず、 

時間ごとに変わりゆく気象まで精緻に記す。 

気象に習熟するための訓練の一環だ。 


 ・巡航の目的は、 

不撓不屈の精神の錬成にあり。 



 ・冬季の過ごし方で、

 木炭で暖をとるのはNGだった。 


 ・本書の「海軍兵学校生徒心得」は井上成美校長の時に編纂されたもので、 

時期は昭和十九年八月である。 

まさに終戦一年前だ。 



 ・この心得は、

精神教育から兵学校の編成・役割、 

日々の生活から学校行事、 

休暇、外出上の注意事項に至るまでこと細かに記述されており、 

まさに兵学校生徒にとっての必携のハンドブックと言える。 



 ・本書の内容を突き詰めると 

要はシーマンシップをいかに涵養するかに集約されていると思う。 


 ・シーマンシップとは、 

古くは帆船時代の航海術を起源として、 

今日まで、長年にわたり艦船の運用を中心として培われてきた経験や知恵に基づいて、 

海という大自然が織りなす千変万化の多様な状況に 

柔軟に対応するための動作・躾である。 


 ★コメント 

いにしえの帝国海軍から学ぶことは、多い。