家を
見に来た時
不動産が車を
家の前に
停めていて
後ろから
車がきた
(1台しか通らない道)
不動産の人が
慌てて
車を出そうした
したら
車の助手席から
「手前の
車庫に入れるんです」
車出さなくて
いいよって
にこにこと
笑顔で
教えにきてくれた
2件隣は
感じが良い
おばあちゃんだなー
そう思った
あの時の
あたしを
ぶん殴って
やりたいよ
引っ越した当初
こっちの
ゴミ出しルールを
理解しきってなくて
前自治体の
感覚で
ミニ突っ張り棒を
燃えるゴミに
出してしまい
翌日
残された
突っ張り棒に
朝から
年寄りのから騒ぎ
班長が
家のチャイムを
慣らしてまで
「捨ててませんか?」
確認を
とりにきた
きちんと謝罪して
回収されなかった
ゴミを
回収してきて
あたしは
ゴミアプリを
慌てて
インストールした
夫にも
地球防衛軍たちの
働きっぷりを
共有し
ゴミ出しは
慎重に確認しよう
そう話した
翌日の
燃えるゴミの日
ミニ
スピーカーを
出した人が
いたらしく
地球防衛軍隊の
ひとりが
犯人は
ちゅん宅だと
言い出した様で
再び
朝から
チャイムが鳴る
うちじゃないです
「ビニールに
はいっててね」
うちじゃないです
「誰だろう」
知らねぇよ
防犯カメラでも
つけとけよ
「ごめんなさいね
疑って」
帰りながら班長が
「ほらぁ〜やっぱり
昨日注意した
ばかりなのに
やらないわよ」
班長の
背後に隠れたまま
話した相手は
感じがいいなと
思った
2件隣のばあちゃん
「だって他に
いないじゃない」
おまえか
けしかけたのは
お前か
あたしに
謝ることもなく
自分から
矢面にたつことも
なく
班長に隠れながら
違うって
聞いた瞬間
「嘘よ」って呟いた
お前か
あたしみたいな
一般市民は
へぇ〜
そうなんだ
くらいで
終わるけどさ
ストップ!温暖化
地球防衛軍隊
勤務歴70年
たぶん
地球へおかしてきた
人間の責任を
一身に背負う
彼女は
ゴミ置き場を
随時チェックし
まだある
まだあると
毎朝班長の家に
報告を
あげている
なぜか
あたしにも
だから
うちじゃねぇってば