石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと -33ページ目

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

その昔、シナリオ学校に通っていた頃、仲間内でシナリオ集を作ろうという話になった。テーマを決めて皆で書いて持ち寄り、結構いい冊子を何回か作ってもらったと思う。


そのテーマや書いたストーリーはもう忘れてしまったが、忘れられないこともある。冬にちなんだ物語を書いたときのこと。


その頃、私は正社員を辞めた直後だったので、どんなシナリオを書いてもそれまでの勤め先で経験したことが大きく反映されていた。といっても、バブルがどうの、経済がどうのとか難しいことではなく、パソコンのない時代の仕事風景とか、若手グループで遊びに行ったこととか、ランチをどうするとか。


当時シナリオを書こうとする人には、こういう普通のOLの普通さを書く人があまりいなくて、「リアルだね」とかずいぶんと誉めてもらったっけ。


若手社員と呼ばれていたあの頃は、休みとなると、夏は海、冬は雪山といった定番のところへ出掛けていた。「彼女が水着にきがえたら」「私をスキーに連れてって」とかの時代で、それを地でいっていたのである。


だから冬のことを書こうとすると、自然と「スキー」場面が登場した。毎度毎度必ず出てきた。自分では意識していなかったが、仲間内で指摘された。

「もうスキーの話はいいから」と。


まあ大体、社内のグループで出掛けて、誰かが転んだり怪我したりなどして、それが仕事や上下関係に影響して、というパターンの話だったので、要は飽きられたのである。


スキーが悪いわけじゃなく、そういう背景が必然の物語を作れればそうは言われなかったんだろうけど、まああんまり考えずに書いていたというのが正直なところ。仕方なし。


そして、今も冬。


何か季節感のある話を書きたいな、と思っているうち、こんな昔のことを思い出した。でも、そのとき以来スキーが出てくる話は書かなくなっていた。そうこうしているうちに、時代はスノボになってしまった。


そもそも雪山に行かなくなってしまったので、今やスキーとスノボの割合がどの程度になっているのか見当がつかない。若い人の会話を聞いていると、「スキー行こう」じゃなく「スノボ行こう」となっているので、スキーを背景に使う話はもう時代遅れじゃないか、と思ったり。


そう気付くと、もうちょっとちゃんとスキーの話を書いておけば良かった、と後悔の念が。いやでもこれ、時代背景に使える。そう思い直してまた前向きに。


1980年代と、2020年が目前の今。若者がグループで楽しむレジャーが、スキーかスノボかで時代が一目瞭然だ。年代を行ったり来たりしても区別がつく。アイコンのように使える。


まあ、「若者が」とか「若い人が」とか言っている時点でその世代を書くのにちょっと難しさを感じる気もする。ただ、「過去の話」としてなら、たとえば時代劇が永遠なように、アラフィフにも書けるはず。


スキーとスノボを背景とした、時を超える話。そんな冬のシナリオを、いずれまとめてみようっと。


(了)

 

 

 

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以前、どこかの喫茶店で、お爺さんが幼稚園児と思われる孫に話しかけているのを見た。


「ほーら、くまさんだよ」


お爺さんはそう言った。リラックマグッズを指していた。

 

……ん? 

 

確かにリラックマはくまなのだが、「くまさん」で間違いはないのだが、……何か違和感。

 

「くまさん」と言われると、一般的にはテディベアとかのイメージ?


私の場合は、子供の頃に持っていた赤いぬいぐるみが浮かぶ(なぜか定番の茶ではなく真っ赤だった)。

好きで好きで、ズダボロに手足が裂けてしまった高校の頃まで捨てられなかったやつ。

 

お爺さんにとってはどれも同じに見えたんだろう。そのお孫ちゃんは、幼なすぎてニコニコ笑っていただけだったが、もう少し大きくなると「違うよ! リラックマだよ! こっちがコリラックマでこれはチャイロイコグマ。これはキイロイトリ」とか言い返すに違いない。


現に私は、学童クラブで小学生の低学年と遊んだことがあるのだが、ポケモンのキャラクターを全部ポケモンと呼んでいたら子供らに怒られたことがある。「これはゼニガメ、これはヒトカゲ。こっちはヤングースがレベルアップしたデカグース」とかレクチャーされたが、さっぱり覚えられなかった。


記憶力柔軟なはずの学生時代に、世界史でヘンリ何世かが、国が変わるとアンリ何世になるとか言われた時点で放り投げてしまったほど、この手の名詞変化に弱い。


そんなわけで、ポケモンなんてどれも一括りに「かいじゅう」じゃないかと思ってしまうのだが、それはもはや「くまさん」のお爺さんと同類かもしれない。

 

そんな私でも、ハマったものに関してはいろいろと覚える。今のマイブームはサンリオの「けろけろけろっぴ」。


1988年頃から出てきたキャラで、生まれはドーナツ池。友達はカタツムリのでんでんとてるてる坊主のてるてる。ガールフレンドのけろりーぬと仲間のノーベルン、キョロスケ、ガンタ、いとこのけろっぺ。その頃はこのくらいの設定だったように思う。

 

ところが最近、「けろっぴ三兄弟」という、実は三つ子だった、という事実が発覚した。お姉さんのぴっき、弟のころっぴがいるそうだ。

 

三つ子や仲間、お父さんお母さん、と、みな微妙に違う顔をしている。でもこれも、一括りに言えば「かえるさん」になってしまう。


やっぱりちょっと違和感。かえるさんと言われると、田んぼで体長の割にものすごい大声でげろげろと鳴き声を上げる、あのリアルな蛙が思い浮かんでしまう私。


ポケモンの件で怒った子供たちの気持ちが少しわかった。ちゃんとした名前で呼ばないと、何か別物に感じてしまうわけで。

 

さて、季節柄、そろそろ年賀状を用意しなくてはならない。来年の干支はねずみ。どういう絵柄にしようか思案中。

 

ふとカレンダーを見たら、ミッキーマウスがいた。これにしようかな。

 

そして思った。あのお爺さんはミッキーのこともお孫ちゃんに「ほーら、ねずみさんだよ」と言っているのだろうか、と。


「くまさん」のときも思ったが、違和感はあれど、何だかほんわかもするのはなぜだろう。

 

(了)





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スカパーに、タカラヅカスカイステージというのがある。760番、宝塚専門のチャンネルである。

 

CSの契約をした数年前、私はまだ宝塚のことは存在しか知らなかった。なので、ただただ野球を全試合観られる契約で、とお願いしたのだった。

 

それは、野球以外にも歌やドラマなどいくつかのチャンネルが観られるが、録画はできない、という契約だった。


いくらか安くなるし、何より地上波&BSの録画だけでも溜まっていく一方なのに、この上CSまで加わったら何日徹夜しても消化できない量に膨れ上がることが目に見えていたからである。

 

今思えば。今にして思えば、録画できるようにしておくのだった、と深く後悔している。

 

ただいまスカパーでは、この宝塚専門チャンネルが無料視聴可能週間である。つまり未契約でもタダで見放題。

 

番組表を見てみれば、あれもこれも観たい。私が熱烈ご贔屓様であるジェンヌさん出演作、組ごと大好きな雪組作品など、最近のものから天海祐希さん時代のものまで。

 

大変なのである。


急遽外出予定を取り止めたり、家事や原稿をサボりまくって観入ってしまう……


朝一番から猫をテーマにした楽しいショーなどに堪能して、その日一日テンションが高くなったり。最近好きになった方のディナーショー放映のために強引にその時間を空けたり。

 

ああ、録画機能を付けとけばよかった。


空いた時間にゆっくり観られればいいのに、という精神的焦り以前に永久保存にしたいものがてんこ盛り。

 

先週はもう、後ろ髪を引かれつつ仕事に向かいながら、休んでしまえ~、とか頭で何度も悪魔が囁いた。が、どうにか理性が勝った。

 

この専門チャンネル、来週はもうタダでは観られない。

やっぱりちゃんと契約してしまおうか。録画つきで。

本気で悩んだ。

 

しかし。

 

私が宝塚にハマったキッカケを作ってくれた友人いわく。

 

「廃人になるからやめた方がいいよ」

 

……確かに。

 

何しろこの760番、朝から晩までずーっと宝塚をやっているのである。

もしも何も予定がなければ、朝から晩までずーっと観続けてしまうこと間違いない。予定があっても無理矢理潰すことも考えられる。気付いたら何日もそれが続いて世捨て人になってしまった、なんてことも充分あり得るーー→廃人。

 

そういう自信ならめいっぱいあるので、友人の忠告に従って、契約は見送っている。

……今のところは。

 

(了)

 

 

 

 

 

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これまで何百と観た映画の中で、好きを10本挙げるとすると、絶対に入っているのが「ターミネーター2」(=T2)。

 

もちろんシリーズは全部観た。でも、T3、T4のことは取り敢えず置いといて。


1984年のT1はただただ怖かったが、1991年のT2は、登場人物達の情が動いていく横軸が加わって、シュワちゃんの愛嬌も全開。


突拍子もない設定だけど説得力があり、アクションだけじゃなくストーリー展開も深みを見せる。このT2が大好きだった。

 

だから何十回観たかわからない。要所のセリフはほぼ暗唱してしまったほどである。


中でも魅力的だったのは、少年時代のジョン・コナー。ちょっとワルながら賢くてリーダー気質があり、何より美しかった。

 

ところが、その続編のT3(2003)が、ガッカリだった。

 

ジョン、成長したらどうしてこんなビジュアルになるのか、なぜにこんなヘタレに育ってしまったのか、というあんまりなキャラに変身してしまっていたのだ。


T2ではあれほどの聡明さをもって必死で世界の破滅を阻止したというのに、T3のジョンはなすすべもなく世界の終わりを迎えてしまう。

 

あー、もう超不満だった。

 

それが、16年も経ってT2正統派の続編、という触れ込みで今回の映画が公開された。要は枝分かれしたT3とは違う未来。


ターミネーター特有の怖さを残し、シリーズらしい世界観が守られている。未来から来た守り人が、守ると言いながら逃げるしか術を持ってないというのがモヤモヤする辺りもT1からの完全引き継ぎ。(何で弱点とか必殺技とかを研究してから来ないんだ! という。守りに来た奴はやられ、結局サラ自身がやっつけたというのがT1だった……)

けど、最後まで観れば「あったのね、切り札」ということで、少し進化?


うん、T3がこんな感じだったとしたらあれほどの不満は残らなかったかも。

 

今回、ジョンがいきなり○○○○たのがビックリだったけど(たぶんネタバレ禁止)。その際の若かりしサラ・コナーとジョンはどうやって撮影したんだろう。CGだろうか。あの可愛くて美しく賢そうなエドワード・ファーロング。観れて得した気分。

 

そのジョンはもちろんだが、T3にノれなかったもう1つの大きな理由に思い当たった。やはりサラ・コナーがいなくてはこのシリーズはダメなんだ、と。

 

T3ではサラが死んじゃった設定なのである。今回は健在で、お婆ちゃんになってまでもまだ強くて凛々しい。これがないと成り立たないんだ、と。

 

シュワちゃんも久々で、やっぱりこの役が似合いすぎる。ただ、サラが年を取るのはわかるが、ターミネーターは機械だから老けたりしないのでは? と突っ込みたくはなったが。

 

私と同世代の方、T2好きは多いと思う。賛否はあっても今回の正当な続編、T3よりは納得する人が多いのでは? 少なくとも私はなかなかに満足した。

 

ところで、今回主人公を守りに来たグレースという未来人は、美しき女性戦士。ショートカットでボーイッシュで、飾り気はないのにかなり素敵である。

最近宝塚にハマっている私としては、彼女がとあるタカラジェンヌさんに見えて仕方なく、とてもとても見惚れてしまった……ということも蛇足ながらつけ加えておきます。

 

(了)

 

 

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 今年はもうインフルエンザを発症した人が出始めたという。

 

 冬到来? いやついこの前まで暑かったからまだ夏気分を引きずっている……。感覚的に季節感が追いつかない。

 

 と思っていたら、体は季節感バリバリだった。お腹を壊し、高熱も伴ってダウン。すわインフルか、と病院にふっ飛んでいったが、幸いにして検査は陰性だった。

 

 まあ、風邪ということなんでしょうね。暑さゆえ冷たい物を摂り過ぎ、気温の激しい上下動についていけず体調が崩れた、と。

 

 それで。

 

 風邪というのはいつをもって「治った」としていいものなんだろうか? と、ちょっと悩んでいる。

 

 薬を処方してもらって熱は下がった。でもお腹の調子はなかなか治らない。食べるとすぐゴロゴロするので何か口にすること自体が怖いし、食欲もない。薬を飲むために一応食事は摂った。でもいつもに比べると半分以下の量。それで1週間が経ち、ようやく元気が出てきた。


 しかし怠け癖がついてしまい、休んでいた仕事にもぼちぼち復帰せねば、さぼりまくっていた家事もそろそろ、と思いながら、まだ全快してないんじゃない? も少し休んでた方がいいんじゃない? とかダラダラしてしまう……。

 

 どの時点で「治った」としていいのかな、と悩んでいるわけである。

 

 怠けたい言い訳、という点は置いておいて、お見舞いに行きたい知り合いがいるのである。入院中で、感染症には特に注意、という状態。行くなら「治って」からが必須。

 

 よく、風邪は治り際が肝心、とか、治り際が移る、とか聞く。けど治り際ってどの辺り? 自分自身は動けるし元気と思っても、マスクするだけでどの程度大丈夫なの? とか不安は残る。周りへの影響という点からすると、念のためもう1週間くらいは大事をとった方がいいのかな。


 この際、大事にし過ぎて「あの人元気なくせに、か弱ぶってる」と思われかねないくらいまで……、と、今日も家事を放棄。ホンット一度ついた怠け癖って消えないのね……。

 

 何かいい検査法とかないんだろうか。インフル検査薬みたいな、綿棒でちょちょいとやってすぐに「はいもう完治!」「はいまだダメ!」とかわかるやつ。しかも自宅で手軽にやりたい。自分自身、もう薬は要らないな、でもあと少し寝とこう、とか思うレベルで、「どうでしょう?」と聞くだけのために医者に行きたくないし……。

 

 ところで、1週間なんていう長期に渡って腹具合が悪かったのは久々のこと。おかげで2キロのダイエットとなった。ここ7~8年くらいずっと減らしたいのに減らなかった分があっという間に。

 なるほど、ダイエットというのは食べ過ぎ飲み過ぎを控えれば成るものなんだな、と、当たり前のことに7~8年ずっと気付かなかった……。

 とはいえ、ようやくまともに食べられるようになると、嬉しくて嬉しくて前よりも食べてしまう。ダイエット効果もあっという間に消滅……

 と思いきや、またもや腹を壊す……。急激に食べ過ぎたのか、それとも風邪のぶり返しか。素人には判断つかず。

 医者に行きます(泣く)。

 (了)

 

 

 
 
 

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 小学生の頃から球技が好きだった。休み時間のたった10分にポートボールしに走り出たり、道徳の時間がドッジボールに変わると大喜びをするクチだった。


 そういうスポーツ好きはスポーツ得意、転じて走るの速い。そう思われていたのかも知れない。が、走るのは苦手で嫌いだった。それは今でも変わらない。


 運動会のリレーの選手を選ぶ際、推薦されたことがあった。「私遅いから」と断ったのに、謙遜したと思われたらしく、結局選手にされてしまった。結果は当然ボロ負けである。「だから遅いって言ったでしょ」と推薦者に文句言ったが、今更。その後誰も私を推薦することはなくなった。


 というわけで、遅いから嫌い。ということもあるが、何と言っても走るのは苦しい。それが嫌なのである。


 特にマラソンがダメ。呼吸が苦しくなって手足がしびれるみたいになってきて、横っ腹が痛くなる。中学の時だったか、体育の時間に1000メートル走をやっただけで倒れそうになった。今後マラソンの授業は欠席しようとさえ思ったほどだ(小心者で、できずじまいだったけど)。


 けれど高校で入ったテニス部では、めちゃくちゃ走らされた。校舎を何周だったか忘れたが、1000メートルどころか、その倍や3倍くらいは走っていた。それも週3~4回のクラブ活動には必ず。


 ただ、これは耐えられた。テニスが好きだったからだ。テニスは走ってボールを追いかけ、打ち返すスポーツ。走る体力がなくては始まらない。つまり、テニスを上手くなりたい気持ちがあるからこそ、その基礎体力作りのための長距離走が我慢できたのだ。おかげで7キロを走るマラソン大会でもかなり上位に食い込んだのを覚えている。


 でもやっぱりマラソンは嫌い。走ること自体が目標だと、苦しさしか感じない。今時のマラソンブームが私には全然わからない。テニスが前提ならば走ることはできても、走るだけは苦手なのだ。


 近年、運動不足を感じるし、体重も気になるし、足腰も弱った。手軽に対応できるのがランニングだとアドバイスを受けたのだが、実行1日で挫折してしまった……。


 これはやはり、またテニスを上手くなろうという強い意志が必要かも。今更どこだかの大会に出て勝つのだ、という上昇志向もないが、楽しくテニスを続けるために。怪我をしないために。より筋肉痛が出なくなるために。


 そう思えばランニングも楽しかろう。


 と言い聞かせはするのだけれど、未だなかなか始められない。もう秋。この良い季節を逃したら、冬は寒さを理由にきっと出来ないよ、と自分を脅かしている今日この頃。

 

(了)

 

 

 
 

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 昔から、喫茶店で物を書く、というスタイルに憧れていた。

 

作家さんとか漫画家さんとかが、お店でコーヒーの追加注文をしながら創作する、というあのイメージ。創る物語のレベル差の話は置いておいて、そういう格好だけは真似してみたい年頃だったわけです。

 

もちろんそれ以外にも理由はいろいろあって。

 

家で黙々と書いていると、テレビやら電話やらゲームやらでやたらに気が散る。その上、真夏や真冬は耐え切れず一人エアコンとなる。

喫茶店創作は、気分転換になる。そうすれば集中力も上がる。その上節電にもなる? と思った。

 

でも、「よし、やるぞ!」とそれを実行に移そうとした当時、私は書くことをワープロに頼り切っていた。

 

まだ今のような小さくて軽いパソコンがなかった頃の話である。ワープロがパソコンソフトとしてではなく、機器一つで独立していた頃のことである。

 

外出して書く、ということは、=ワープロを持って行くということである。その頃のワープロはでかくて重くて、まずそのでかさに対応できて、しかも安全に持ち運べるバッグが必要だ。それを見つけるのに手間取った。更に参考資料、筆記用具、文具なども持って行きたい、となるとサンタのような大荷物である。めんどくさくなって何度先延ばしにしたことか。

 

どうにかそれをクリアしてようやく実行。といっても近所のファミレスに入っただけのことだが。

 

今のように外でパソコンを打つ人などいなかった時代である。ファミレスとは腰を落ち着けて井戸端会議する場所だった頃である。一人客で、そんなバカでかい機器を広げ、しかもキーを叩く音が相当にうるさい。トイレに立つときも、広げっぱなしだと気が引け、ワープロを抱えて行ったりして。店員や他の客から奇異の目で見られるばかりだった。

 

結局集中力が増すどころか、周りが気になってドキドキしまくり、1時間もとどまることができなかった。

 

で、でも。慣れれば何とかなるよね。と、その後も何回かトライはした。

 

が、あるとき。あまりに天気がよかったため、布団を干しっぱなしにして出た。それが、店を出たら道路が濡れている。通り雨があったらしい。帰ったら布団はぐしょぐしょ。……これ、結構なショックで事後処理に相当に疲れた。

 

以来、外でワープロ(今ではさすがにパソコン)作業をすることはやめた。しようと思えば、当時よりはるかに楽にできはする。でも、何だか自分には合っていないようだ。

 

外出するために資料などを詰め込むこと自体が面倒だと感じるから出かけない。必要な都度家のあちこちに散乱したそれらを拾い歩きながら、自分でコーヒーを好きなだけ淹れて飲む。テレビやゲームに阻まれるのは相変わらずだが、これが自分には一番捗るし、集中できるスタイルのように思う。

 

ちなみに、好きなBGMを流しながら書くという作家さんも多いイメージがある。だから憧れた。けれどこれも自分には合わないとわかった。歌に聴き入ってしまうのである。集中力が、歌詞とかメロディとかに持って行かれてしまい、全然創作が進まないのである。

 

とある人気作家さんは、部屋の隅のちゃぶ台でパソコンを打つそうである。喫茶店じゃないのか……と、ちょっとホッとした。

創作スタイルは人それぞれ。個人個人で集中できるやり方は違う、というわけで。

 

でも、やっぱり憧れる。喫茶店での創作。優雅なBGMの中での創作。自分にできないとわかったからこそよけいに。

 

 

(了)

 

 

 

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今日も野球がない。
ちょっと寂しい……。

プロ野球最終盤の日本シリーズ、凄まじく緊迫した頂上決戦の、接戦の末の最後の第7戦、があったかもしれなかったのが今日。

でも、既に水曜に決着がついてしまった。

野球ファンの方ならご存じであろうが、近年のプロ野球は、日本一争いがちょっと変わっている。

普段はセとパで別れて戦っている。で、それぞれの優勝者が最後にフツーに激突し、勝った方が日本一、としたのは昔のこと。

2007年から、ペナントレース終了後に3位と2位が対決、その勝者と1位がまた対決し、それに勝ったチームが日本シリーズに進出する(=クライマックスシリーズ=CS)という形になった。

そういうわけで、今年4位に終わったロッテのファンである私は、このCSや日本シリーズは、どこが勝とうと構わないので気楽であった。

でも野球ファンゆえ、観るのを楽しみにはしていた。頂上を目指す最終決戦ともなると、絶対譲れないという執念を感じるハイレベルな試合になるからである。

ところが。

CSは、セもパも3位と2位の戦いは押したり押されたりの接戦で面白かったものの。その勝者と1位との対戦はさらっと終わった。

そして日本シリーズ。
これもまた、パの代表ソフトバンクの4連勝(先に4勝した方が日本一)というあっさりさ。

最大4勝3敗の7戦プラス引き分けがあれば8戦までを見込んだ日程が、最短の4日で終わり、野球に熱中するはずだった私の昨日今日は暇になってしまった。

ソフトバンク、強し、恐るべし。
そう思った方もいらっしゃるだろうし、実際そうだと思う。

でも、ちょっと待って。

ソフトバンクはパ・リーグ2位のチームなのである。優勝したのは西武である(皆さん、覚えてる?)。CSという制度の良し悪しの議論は置いといて、この2チームのCSはすごい激戦になるだろうと誰しも期待したはず。日本一を戦う権利を取るための試合なのだから。

なのに西武、あっさりソフトに4連敗。

で、でも。
セの優勝者の巨人なら、CSで2位を蹴散らしたし。天下の日本シリーズだもん、も少し、……も少しは。

……お~~~~い。

こっちも4試合で終わりってことあるかーい。
しかもどの試合もソフトがホームランや相手のエラーで流れをつかみ、逃げ切り勝利、みたいな、似たようなパターンで。

私はどちらのファンでもない。だからそう熱くなってるわけではない。ただ観応えのある試合を観たかっただけ。だからこのあっさりした結果が、ちょっと残念だった。

にしても、妙な話である。

もう一度言うと、私はロッテファンである。今年は最終戦で4位が、つまりCSに出られないことが決まった。

今年のロッテは確かに4位くらいが妥当な弱さだったかも。でも、ことソフトバンク戦に関しては、17勝8敗。信じられないほど強かったのである。

もしロッテが3位でCSに出ていたら、2位のソフトバンクを圧勝で退けたかもしれぬ。
けれどその場合、次に控える首位の西武には惨敗というパターンだったかも。何せ、こと西武戦に関しては、8勝16敗1引分けと異様に分が悪かったのである。

まあ相性というのは確かにある。だから、ロッテがCSに出ていたら、西武は強い、とか、巨人もやっぱりなかなか、とか、そんな声が湧くくらい全く違った様相になっていたかもしれぬ。

とまあ、そんな妄想をするだけの秋。早めのシーズンオフになったなあ。。。


(了)



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 学生時代、出席を取られたとき。


 今時は男女混合のあいうえお順なのかも知れないけれど、当時は男子あいうえおの後に女子あいうえお、の順だった。


 だから、後半の返事はみんな可愛い高い声。……なのにあるとき男子が間違って挟まったのか? と思うようなことが起こる。急に1オクターブくらい落ちる低音になるのである。そしてその次の返事からはまた高くて可愛い、に戻る。あるときとは、もちろん私が呼ばれたときである。


 ……この切なさをわかってもらえるだろうか。

 

 私はそれほどに低く、しかもくぐもって通らない声の持ち主なのである。


 出席を取られるときはもちろん、音楽で合唱するときも、授業で何か発言するときも。とてもじゃないが、可愛いとは縁遠い、しかも男らしくカッコイイとかからもかけ離れている部類だった。

 

 何か言っても声が通らないので相手が聞き逃したりする。小学校の頃は無視されたのかと思って本気で悲しかった。返事をしているのに「しかと?」とか言われたりもして、嫌われているのかと悩み抜いた。

 

 何年かして、初めて声の低い女子を発見。彼女から「私可愛くないんだよね……」と愚痴られて、ああ同じ悩みを持つ人がいた! と、少し明るい気持ちになったのを覚えている。


 いつだったか、NHKの女子アナウンサーの「声が低いことがコンプレックスだった」みたいな話を聞いたことがある。女子アナといえば、才色兼備、女子のトップクラス集団ではないですか。なのに同じ悩み? 食いつくと、彼女らのお仕事は、むしろ声が低い方が落ち着きが感じられて良いのだそうだ。


 初めて聞いた「低さ」の長所! 


 前向きの要素があると知った喜びもつかの間、……それはそれで、私の場合はちょっと困った。

 

 声へのコンプレックスがあったせいで、私は口数もそう多くなかった。それは、声の低さと合わさって、すごく落ち着いたしっかりした女子、というイメージになってしまうみたいで……。

 

 いえいえいえ。


 実際、めちゃくちゃ間抜けでスットコドッコイ、つまらないミスを百万回も二百万回も繰り返してきて、自分のやることなすこと全てに自信が持てない人間である。

 

 だから、しっかりしている、といった第一印象を持たれると、いきなりのハードルが高すぎて、後はどんどん落ちていくだけ。印象は悪くなっていく一方。

 

 と、そういった具合に、声が低いせいで随分と人付き合いに苦手意識を持ち続けてきた。正直、得をしたと思えた覚えは1度もない。




 宝塚で、下級生の子達が一斉に足を振り上げるロケットと言われるダンスがある。そのときに「ヤッ」と入れる掛け声は、男役娘役問わず可愛く高い声でなくてはならない、のだそうだ。

 私、宝塚には入れない……(←声以前でアウトです)。

 

 でも、次に女子に生まれてくるときがあれば、高くて可愛い声を持っていたいなあ。そして人生どれだけ違うんだろう、と比べてみたいと思っている……。

 

(了)

 

 
 

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 SONGSで、GLAYの対談を見た。デビュー25周年だそうで、彼らの初期の頃に撃ち抜かれた私、そんな長いことファンだったのかと思うと、感無量です。

 

 メロディとかビジュアルとか素朴な人柄とか4人の仲の良さとか、好きなところはたくさんあるけれど、一番好きなのは歌詞。

 

 大抵曲調に惹かれ、何度も口ずさんだり鼻歌を歌ったりして、さて歌詞をしっかり見てみようか、となり、読んでみて二度目の感動をするのが常。

 

 何でこんなに美しい言葉を紡げるんだろう。日本語の繊細さや凛とした部分を拾い出し、それがただの羅列じゃなく、鮮やかなドラマを作り出している。構成を見れば、出だしはまず一番のさびで惹きつけ、その後は起承転結で耳を逸らせない。

 

 ……あら。これ、どこかで聞いたことがある話。

 

 そうそう、物書きを目指す最初によく言われることなのである。コンクールに出すときは、最初の10枚が命。そこで審査員に飽きられたらあとは読んでもらえない。だからトップに一番惹きつけるエピソードを持ってこい、と。

 

 そして起承転結。最近はそうでない構成を勧められる事もあるが、基本はこれ。まずきっかけ=起があって、それが発展し=承、何かの化学変化=転、そして結末=結。

 

 まあ、曲だって物語といえば物語だから、基本は一緒なのだなあ、とあらためて思った。でも、GLAYだよ。あの、国民的ビジュアル系バンドだよ? 畏れ多くも同じだあ、なんて勝手に共感を得ていいものか?

 

 と、おののいているくせに、そのSONGSでのTAKUROさんの言葉にまた引っかかった。共感してしまった。

 

今回ニューアルバムを作るにあたり、「メンバーが今心で思っていることを出して歌詞にしよう」と言ったという。

 

売れに売れて露出しまくっていた頃は、彼らも20~30代で、同じ年代に向けた曲を求められていたのかもしれない。自分達の求める方向からすると違和感があっても、そういうものを書かなくてならないという使命感や、そうじゃなくちゃ売れなくなるかもといった危機感もあったんじゃないだろうか。

 

でも今は、若い子に刺さらない歌詞じゃダメ、ではなく、その子達もいつかわかるときが来る、というスタンスを取れるくらいの余裕が持てるようになった、という。

 

彼らはGLAY、国民的ビジュアルバンド。わかってます、私ごときが「同じだあ」とかのたまうレベルじゃない。

でもちょっとだけ勇気をもらえた。GLAYでさえそうなのだ。私が躓いたって全然おかしくない。

 

以前、雑誌で漫画原作をしていたとき、自分の書きたいものが、出版社から求められる方向とずれていた。それでもその雑誌で居場所を得るにはその方向でひねり出すしかなく、それを続けているうちに自分が何をどう書きたいのかわからなくなったのだった。

 

そういうことを考えず、心に思ったことを書く。最近はそう心がけるようになった。それができるようになって、ようやく再び物語を作れるようになった気がしている。

 

ターゲットを考えてそこに刺さるものを作ることができるのがプロなのだろう。でもその前に、自分が何をどう思っているか。それを見失わないのが大事なんだなあ、とTAKUROさんの言葉を受け止めてみた。

 

 しつこいですが、彼らはめちゃくちゃプロです。ちょっとでも「同じ」だなんて思うだけでも申し訳ない……けど、それに感化されて頑張ろうと思えた。そんなファンでいても、いいよね。  (了)

 

 

 

 

 

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