石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと -31ページ目

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

北海道から九州まで10分で行くとか、砲丸投げ500メートルとか、自分の足で車より速く走るとか。はたまた過去に戻るとか。

 

私が、物理的に不可能=「できない」と思っていることである。

 

「どこでもドア」や「タイムマシン」、あるいはサイボーグ的な技術革新が進み、いずれ夢やSFでもなくなるのかもしれない。でも、今のところはまだ「できない」と思われる。

 

そういう、今のところ、世界の殆どの人ができないだろうことは別にして、個人差でできる人とできない人がいる分野はある。

私の場合、それは「人の名前を覚える」という分野。

 

そういうことに長けた方を、どれだけ尊敬し、羨んできたことか。私は若い頃から物覚えは悪く物忘れは得意。あんまりひどいので歳を取っても困らないと思っていたが、甘かった。そのレベルからでも見事にどんどん悪化するのである。


アーチスト、俳優、お笑いコンビ、アナウンサー。最近の新しい人ならともかく、昔からなじみの、ずっと好きだった俳優名まで出てこなかったときには愕然とした。

 

加えて普段仕事場でご一緒する方の名前まで。いや、直接は関わりがなくあまり話さなくても、社内で顔を合わせたり何かを取り次いだりもするわけで。お顔は存じていても名前が出てこないことが増えて、……ヤバすぎる、と震撼した。

 

が、最近はもう、愕然も震撼もしなくなった。笑顔と話術でごまかしたり、カンペを作って都度都度確認したりでやり過ごす。覚えられないんだから「できない」んだから仕方ない。ま、いっか、と。

 

けれど、こういう「できない」はウソである。最近気付いて更に慄然とした。

 

宝塚にハマって早10か月ほど。花月星雪宙の5組あってそれぞれに7080人が在籍、他に10人ほどのベテランが組をまたいで出演する。そんな大人数の全員ではないが、少なくともそれぞれのトップ、二番手、三番手さん、他目立つ方なら大体わかるようになった。

 

で、そのお名前、元祖キラキラネームとでも言いましょうか、どの方も凝っている。どう読んでいいのかわからない漢字も多い。だから、一般的な佐藤とか鈴木とかよりとんと頭に入ってこない……と思っていたのに。

 

ええ、「好き」というのはめちゃくちゃ強い。覚えちゃいました、この凄まじく物覚えの悪い私が。更にこのキラキラネームは当然芸名で、ジェンヌさんには別にあだ名がある。


例えば、芹香斗亜さんならキキちゃん、月城かなとさんならレイコさん。望海風斗さんならだいもんさん、鳳月杏さんならちなつさん。本名にちなんだり等で芸名とは全く違うことが殆ど。それも……しっかり覚え込んだ。

 

すごいな、私。その気になればできるんじゃん……。

 

そういえば昔、「冬ソナ」ブームの頃、「ビデオとか機械全くダメ!」等と言っていた自称機械音痴主婦達が、ヨン様見たさにめっちゃ使いこなすようになった社会現象があったっけ。

 

「できない」も、うまく人参で釣ってみたら結構そうでもないのかも。

 

(了)

 

 

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初めて飛行機に乗ったのは、学生最後の冬だった。卒業旅行でヨーロッパへ出かけた時だ。

 

正確には覚えていないけれど、直行便ではなくどこかを経由したので、20時間とかかかったと思う。ただでさえ乗り物酔いしがちな私、初フライトがそんな長時間とはかなり酷で、着いた時には灰になっていた。

 

何がイヤかって、離陸の、目の裏から胸の奥のあたりがズレるような不快感。着陸なんかそれが10倍くらいになって、ガガーンなんて衝撃音と共に来るからズレるなんてもんじゃなく、前後上下左右がぶわっとぐちゃぐちゃになるような感じ……。

 

初フライト、それほど気分が悪くて何も考えられなかったのに、ものすごく印象に残っていることがある。

 

隣に座っていた外国人の40代くらいのおばさんである。


晩御飯の時、スチュワーデスさん(=CAさん 当時はそう呼ばれていた)に「fish or beef?」と聞かれ、そのおばさんは「fish」と答えた。が、ほとんど残した。ああ私より気分の悪い人がいる。やはり大量に残した私の罪悪感が少し薄まった。


のも束の間、そのおばさん、何やらスチュワーデスさんに英語でガチャガチャ絡み始めた。「beef」のみが聞き取れた私、まさかと思ったが、果たしてそのおばさんのところにbeefが運ばれてきた。


えええ? 二度注文ありなのか? と思ったが、私にはそんな元気も図々しさも英語力もない。

 

でもそのおばさん、beefも結局ほぼ残した。かと思うと今度は揺れる飛行機に恐怖の悲鳴を上げ始めた。

 

勘弁してくれ。

 

こっちだって気分がすぐれず、食欲もないから眠りたいのに、その後も絶えずスッチーさんを呼び出してはガタガタまくし立てる。

 

そういうもんなのか? 飛行機というのは怖いし気分悪くなるしだから、スッチーさんに当たり散らす頼りまくるものなのか? 

 

と、無理やり目を閉じながら(眠れないけどそのおばさんの行動を見たくない故)グルグル回った思考は、忘れられない思い出となった……。

 

そんな悪印象のせいか、今でも飛行機はあまり得意じゃない。

 

まずあの閉塞感、拘束感にいやあな気分を覚える。座ったが最後、トイレすらなかなか立ちにくい状況。食事や飲み物の提供時間には通路を通れないし、窓は開けられない、絶えず轟音に包まれている。しかも大体長時間である。


降りる順番争いも疲れる。上の荷棚を開けながら通路を確保し後ろをけん制する輩。預けた荷物の受け取りも、1つ目はすぐにコンベアに出てきたと喜んでも、あと1つが延々出てこない、なんてことも多い。グループごとにまとめて出してくれないものかといつも思う。

 

そんなこんなで私には苦手意識の強い空の旅。少しでも快適に過ごせる小技などをお持ちの方、是非教えていただきたいです。


(了)

 

 

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インスタグラムというものを始めて、もうすぐ2年くらいになる。


ちょっと心踊った小物、美味しかったもの、安らいだ景色。そんな写真を撮って投稿するのが結構楽しい。そして、コメントや「いいね」をくださる方がいらっしゃるのがまた嬉しい。


私の方もたくさんの方のフォロワーになり、あちこちで「いいね」を押す。


景色。

~これは外国の方の写真に多いのだけど、あまりにも異文化だったり壮大さだったりに驚き、ワクワクするもの。


~カメラがご趣味で飛び歩いている方の、ご本人も興味津々なのが伝わってくる深みのある情景。


ぬい撮り。

~これはぬいぐるみか、または人形も含むと思うのだけど、あたかも彼らが何かをしているような写真。旅行だったり木登りだったり食べ歩きだったり。ツボな写真がやたらある。


キャラ弁。

~もう、どんだけお料理得意なんですか? 私にも作って欲しい! 毎日こんな凝ったの作れるなんて本当に尊敬します、といった子供のお弁当の写真。


~他にも、売り物にしてくれないかな、といったハイレベルな模様パンや、手作りおやつ。ネットショッピングしてください! の思いを込めて「いいね」する。


喫茶、飲み屋。

~美味しそうなコーヒー紅茶ケーキ、お酒につまみ、お料理。ヨダレが出そうになりながら「いいね」。


こうして書くと、やたらに「いいね」しているようだけど、その手が止まる自分基準がある。


たとえば、私はゆるキャラやサンリオ好きなのだが、ぬいぐるみを支える手が写っていたりすると、その世界に入れなくなって「いいね」できない。


いくら可愛くても頭にかぶる系のものが得意でない。で、この類いもやはり「いいね」しない。


それから、ご本人やお友達の顔出ししているもの。昨今いろいろある事件を考えると心配になり、「いいね」できない。


かといって、何とかアプリで目や輪郭を操作した人物などは、人形みたいに見えて、これまたいいとは思えない。


あとは、雑さが感じられるもの。とにかく撮った。記録した。ノリだけの、通りすがり的な感じがするもの。心が動かない。


写真というもの、以前は現実世界のただの切り取りだと思っていた。

でも、こうして日常的にいろいろな写真を見るようになって、ちょっと感じ方が変わった。


撮った人の感性がにじみ出るものなのだなあと。


丁寧な構図、柔らかな目線、被写体への愛着、優しさ。そんなものが伝わってくる写真がある。多分、写っていないけど感じられるそういう思いが「いいね」を押させる気がする。


自分がアップする写真も、そんな風に大事に何かを切り取りたい、と思うようになった今日この頃。


(了)

 

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最近の年末年始は第九を始め、結構クラシックを聴くようになった。


その度、オーケストラのバイオリンなどの弦楽器に不思議な感覚を覚える。演奏したことがないせいか、とても何かをこすって出しているようには思えないその柔らかい音色が、どうしてもイメージと一致しないのだ。


おそらく音楽や楽器にずっと馴染んでいなかったせい。


ポピュラーでもクラシックでも聴くのは好きだし、カラオケで歌うのも好き。


でも子供の頃は、音楽という物に近付くことに一種の怖さを持っていた時期があった。


小学生のときである。

クラブではないが、放課後に有志で楽隊みたいな練習をしようという動きがあった。親に勧められ、私も参加した。それを率いていたのが音楽の先生だったのだが。


その初日、たぶんコーラスなのかどの楽器を弾くのかの適性を見るためだと思うが、みんなで何かを歌った。私は背が低かったため前の方に並んでいたのだが、いきなり言われたのだった。


「そんなつまらなそうな顔で歌わない!」と。


表情を出すのが苦手な子供だった。今でもあまり豊かとは言えない。で、何度言われても、いや言われれば言われるほど強張ってしまい、「笑いなさい!」などと叫び始めた先生の要望にはますます応えられない。その結果、「あんたなんか一番後ろへ行きなさい!」と、ヒステリックに追いやられてしまったのだった。


今なら、感情がストレートで自分の思うまま口にも態度にも出てしまう方だったのだろう、と想像できる。音楽という専門だから感情が優先するのは長所なのだろうと納得もできる。


けれど子供の私にはあまりのショックで、その有志による演奏活動には二度と参加しなかった。


元々私は音程が不確かで、いわゆる音痴というヤツである。皆の前で一人ずつ独唱するテストなどは、いつも失笑されるか先生に「あら音程おかしいわよ」と言われるか。そんな苦手科目だった。でも嫌いじゃなかった。


けれど、「後ろへ行きなさい!」事件から、音楽に近寄ることが怖くてたまらなくなった。自分がつまらなそうな顔をしていて笑顔をはっきり出せないということもそのときまで知らなかった。それが誰かを不快にさせ怒らせるなんてことがあるということも初めて知った。それがとてもショックだったのだ。


数十年前のことだけど、ハッキリ覚えている。たぶんその先生には日常茶飯事だろうから忘れているだろうけど。


年月を経て、いわゆる厚顔無恥な部分が増えてから、私もボチボチ音楽に近づくようになった。そして何かの楽器ができたら楽しいだろうな、と思うことが増えた。もしも人生の初期に音楽のそういう楽しさを知れば、もう少し自然と「つまらなくない顔」「笑顔」が出るようになったかも知れない、などとも。


音楽は音を楽しむと書く。あの先生の言ったことは、音楽をやっているうちにきっとそうなる、という点では多分正しかった。


でも、楽しいと知る前に笑顔を要求されても、それは順序が逆だったのじゃないかと思う。無理無理笑顔を作っているうちに本物に変わる、ということもあるかもしれないが、そうじゃない教え方をしてくれていたら。


ひとつでも使いこなせる楽器がある。それだけで、きっとたくさんの豊かな思いができた。今から始めても遅くはないだろうが、あの年頃に身につけるのとは全然違う意味合いになると思う。


(了)

 

  

 
 

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福袋の季節。


昔は何が入っているかわからない、というのが主流だった。だから売れ残りをまとめて詰め込んでるんだろうな、どうせ見えないからそれらを一気に在庫処分する気なんだろう、と疑ってかかっていた。


私は昔からそういう疑い方をする性格なのである。

 

けれど、何が入っているのかわからないのに○万円とか出す気がしなかった私でも、今年は買ってしまった。生まれて初めて。


その福袋デビューは、ゴルフの衣料品6点セットである。


何年か前、知り合いの買った袋を見せてもらってからずっと気になっていた。その知り合いはいまだにそれらを重宝しているものだから。


そしてついに今年、私がゲットした中身は、帽子、ソックス、ネックウォーマー、シャツ、インナー、そして防寒アウターの上下。すべて某スポーツブランド物である。


ゴルフをやらなくても普段使いできる、お洒落で機能的なものばかりしかも近年は買う前に中身を見せてくれる。今回、試着までさせてもらってしまった。


正当なお値段と比べると、控えめに見積もっても5分の1くらいと思われ、大満足のお買い物だった。


でも、同じように中身を知らされ、かなりのお買い得、というセットでも手が出ない物もある。


行きつけの喫茶店のコーヒー豆セット。何回か分のコーヒーチケットとコーヒー豆の詰め合わせで、なかなかに魅力的ではある。


でも、これに関しては疑り深さが覆っていない。そのコーヒー豆、売れ残りなんじゃない? かなり古いものなんじゃないの? と。


食べ物の福袋となると、そういう点で衣料品とは違い、二の足を踏んでしまう。結局、正規の値段でフツーのを買います、となって終わった。

 

それでも自分の疑り深い性格、歳と共に大分丸くなってきたんじゃないかとは思っているのだが。

 

中学生の頃、初めて塾に自分でお金を納めに行った日のことを覚えている。確か入会金の4万円。中学生にとっては大金だった。


その封筒を鞄に入れて電車に乗って塾へ向かった。途中誰かに狙われたらどうしよう、と心配で心配で、何度も鞄に手を突っ込んでは確認した。


その何度目かのとき、4万円の袋が指に触らない。鞄を大きく開けたりひっくり返して探したりしたら、周りの人に大金を持っていることがばれちゃうんじゃないか。そう思って姿勢は変えず必死でごそごそ手探り。でも指に触らない。

 

座っていた席で、じわーっと涙が溢れてきた。「お金、取られちゃったんだ……盗まれちゃったんだ」と。


今思えば、どんな奴がどうやったらそんな離れ業ができるんだ、とすぐにわかるはずだけど。疑り始めた中学生の疑念は膨らむばかり。


どいつだ、誰だ、と周り中の大人を一人一人涙目で睨みつけた。みな知らん顔をしている。悔しくて更に涙が出た。塾へ着いたら先生に訳を話さなきゃ、でも信じてくれないかも、と、また疑いは広がる。

 

しかし、結果としてお金はあった。あまりに周りを疑って何度も封筒を触ったため、鞄の奥の奥に入り込んでしまったという、何ともバカバカしいオチ。


今はそれほどのアホではなくなったものの。丸くなってきた、というか常識的レベルに近くなってきたはず、と思いたいものの。


そのとき以来、自分のことが誰より疑わしい。もう○十年、何かあるとすぐにヤラカシテシマッタ、自分のバカバカバカ、と思ってしまう。それがまた次の失敗を呼ぶ。


自分に自信が持てにくい人生を送ってきたのは、他にも理由はあれど、そういう疑り深い性格のせいもあるかも知れないな、とも最近思う……。


(了)

  

 
 

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去年同様、備忘録的に、今年はどれだけの量のものを書いたのかなあと振り返ってみる。


小説①10枚

小説②80枚

小説③200枚

シナリオ①100枚

シナリオ②55枚

小説④30枚

小説⑤10枚

シナリオ③55枚


……といった具合で、長短合わせて小説5本、シナリオ3本。他、このブログを週1更新(毎回2.5枚くらい)。


去年は長短合わせて小説8本、シナリオ3本、他、このブログ。比べると大分ペースダウン。


概ね、どこかのコンクールをターゲットに定めて書いたものだけど、今年は朗報はなし……。


1本だけ毛色が違って、観劇舞台からシナリオ起こしをしたもの。もちろん宝塚の舞台で、ご贔屓さんの出演しているお芝居である。とても勉強になった。→「宝塚にハマり、シナリオを起こす」


今年は去年より書く時間も取れず、書かねばという意志も薄弱だったなあと思っていた。だからこんな結果でも「結構頑張った?」と、取りあえず自画自賛。


ただ、去年はこの時点で、これから形にしようという構想妄想中のものがあった。今年はそれが影も形もない……。このお正月休み、アイディアだけでも幾つか出しておきたいところ。


止まりたくはないので、どれだけ緩やかになっても、来年も書き続けたいと思います。


(了)

 

 

 

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今使っているノートパソコンが9年目に突入した。とても使い心地がいいので気に入っている。


けれどそろそろ、USBの差し込み口が接触不良とかエクスプローラが立ち上がらない日があるとかアダプター繋いでるのに充電されないとか、いろいろと不具合が出てきた。


更にウインドウズ7のサポート終了も近付いてきたので、新しいパソコンを買おうと決意した。

 

昔に比べると随分と安くなったので、結構気軽に「これ」と、今までと同じメーカーのノートを購入。

 

でも、初期設定が面倒なんだよなあ、と、しばらくほったらかして古いパソコンばかり使っていた。いかんと思い、少しずつでも、と新パソコンを設定していった。というより、少しずつしかできなかった。躓きまくりなのである。

 

最初に、マニュアルにアカウントを取れと書いてあるから取った。そのアカウントメールのやり取りをケータイで試したところ、受信は出来るが送信が全敗。


マニュアルは昔に比べて超薄くて、そんな場合の対処法など書いてあるはずもなく、ネット検索に頼る。


それで、結局新たに電話番号などを登録しなくては進まないらしいぞ、という匂い。でも余計な個人情報を入力したくないのでジタバタしてみたが、結局折れるしかなかった。


晴れて送受信ができるようにはなったけど、何か腑に落ちない。こんなこと、9年前も、その前の移行のときも、更にはその前にだってなかった。

 

で、そのNewアカウントでなく、それまで何年も使っていたものを使いたい。その追加の設定がまた……訳わからん。9年前にやったかもしれないが、そのとき一体どうしたんだっけ、とこれまた悪戦苦闘。それっぽい設定を旧パソコンから引っ張り出し、何とか追加、開通。

 

いろいろと所用があったこともあって、ここまで辿り着くのに2ヶ月半。でも後の細かい設定は使いながら追々やっていけばいいや、とまたほったらかして3週間。

 

そろそろデータ移行を本格的にやろうと久々に電源入れたら……えええっ?


OutlookExcelWordPowerPointが立ち上がらなくなっていた! ……どうもソフトごといなくなっている感じ。

 

3ヶ月前にプロダクトキーを入れ、立ち上げて動作確認はした。何でここにきて丸ごと消えてるん!???(怒)

 

もうウンザリ。この新パソコン、見るのも嫌になってきた。メーカーに電話するのも時節柄の混雑でまず繋がらないだろうし、近くのパソコンクリニックへの持ち込みにしても同様。しかも本来フツーはしなくていいはずのそれ。めんどくさいことこの上ない。

 

マイクロソフトのHPからダウンロードしてみようか。それで失敗したらそのときは電話なり持ち込みなりするしかない、と覚悟を決めてトライ。どうせ消えちゃってるソフトなんだから、アンインストールもせずやってみた。

 

……出来た。


でも、途中エラー表示も出ずに画面は固まるわ、今回インストールした奴と立ち上がらなくなった前の奴のアイコンがダブルで出てくるようになるわで気持ち悪い。

 

それでも使えるようにはなった。取りあえずホッとした。


ただ、今後また彼らがいなくなることがあるんじゃないかと疑わしくて気が気じゃない。そのたび再インストール作業なんかしたくない。このまま新パソコンに全面移行して良いのか不安でいっぱいだ。

 

ウインドウズ10になっていろいろと新機能が加わったんでしょうが、あんまり要らない。今までできていたことが確実にできるだけでいいんですけど。

 

(了)

 

 

 

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その昔、シナリオ学校に通っていた頃、仲間内でシナリオ集を作ろうという話になった。テーマを決めて皆で書いて持ち寄り、結構いい冊子を何回か作ってもらったと思う。


そのテーマや書いたストーリーはもう忘れてしまったが、忘れられないこともある。冬にちなんだ物語を書いたときのこと。


その頃、私は正社員を辞めた直後だったので、どんなシナリオを書いてもそれまでの勤め先で経験したことが大きく反映されていた。といっても、バブルがどうの、経済がどうのとか難しいことではなく、パソコンのない時代の仕事風景とか、若手グループで遊びに行ったこととか、ランチをどうするとか。


当時シナリオを書こうとする人には、こういう普通のOLの普通さを書く人があまりいなくて、「リアルだね」とかずいぶんと誉めてもらったっけ。


若手社員と呼ばれていたあの頃は、休みとなると、夏は海、冬は雪山といった定番のところへ出掛けていた。「彼女が水着にきがえたら」「私をスキーに連れてって」とかの時代で、それを地でいっていたのである。


だから冬のことを書こうとすると、自然と「スキー」場面が登場した。毎度毎度必ず出てきた。自分では意識していなかったが、仲間内で指摘された。

「もうスキーの話はいいから」と。


まあ大体、社内のグループで出掛けて、誰かが転んだり怪我したりなどして、それが仕事や上下関係に影響して、というパターンの話だったので、要は飽きられたのである。


スキーが悪いわけじゃなく、そういう背景が必然の物語を作れればそうは言われなかったんだろうけど、まああんまり考えずに書いていたというのが正直なところ。仕方なし。


そして、今も冬。


何か季節感のある話を書きたいな、と思っているうち、こんな昔のことを思い出した。でも、そのとき以来スキーが出てくる話は書かなくなっていた。そうこうしているうちに、時代はスノボになってしまった。


そもそも雪山に行かなくなってしまったので、今やスキーとスノボの割合がどの程度になっているのか見当がつかない。若い人の会話を聞いていると、「スキー行こう」じゃなく「スノボ行こう」となっているので、スキーを背景に使う話はもう時代遅れじゃないか、と思ったり。


そう気付くと、もうちょっとちゃんとスキーの話を書いておけば良かった、と後悔の念が。いやでもこれ、時代背景に使える。そう思い直してまた前向きに。


1980年代と、2020年が目前の今。若者がグループで楽しむレジャーが、スキーかスノボかで時代が一目瞭然だ。年代を行ったり来たりしても区別がつく。アイコンのように使える。


まあ、「若者が」とか「若い人が」とか言っている時点でその世代を書くのにちょっと難しさを感じる気もする。ただ、「過去の話」としてなら、たとえば時代劇が永遠なように、アラフィフにも書けるはず。


スキーとスノボを背景とした、時を超える話。そんな冬のシナリオを、いずれまとめてみようっと。


(了)

 

 

 

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以前、どこかの喫茶店で、お爺さんが幼稚園児と思われる孫に話しかけているのを見た。


「ほーら、くまさんだよ」


お爺さんはそう言った。リラックマグッズを指していた。

 

……ん? 

 

確かにリラックマはくまなのだが、「くまさん」で間違いはないのだが、……何か違和感。

 

「くまさん」と言われると、一般的にはテディベアとかのイメージ?


私の場合は、子供の頃に持っていた赤いぬいぐるみが浮かぶ(なぜか定番の茶ではなく真っ赤だった)。

好きで好きで、ズダボロに手足が裂けてしまった高校の頃まで捨てられなかったやつ。

 

お爺さんにとってはどれも同じに見えたんだろう。そのお孫ちゃんは、幼なすぎてニコニコ笑っていただけだったが、もう少し大きくなると「違うよ! リラックマだよ! こっちがコリラックマでこれはチャイロイコグマ。これはキイロイトリ」とか言い返すに違いない。


現に私は、学童クラブで小学生の低学年と遊んだことがあるのだが、ポケモンのキャラクターを全部ポケモンと呼んでいたら子供らに怒られたことがある。「これはゼニガメ、これはヒトカゲ。こっちはヤングースがレベルアップしたデカグース」とかレクチャーされたが、さっぱり覚えられなかった。


記憶力柔軟なはずの学生時代に、世界史でヘンリ何世かが、国が変わるとアンリ何世になるとか言われた時点で放り投げてしまったほど、この手の名詞変化に弱い。


そんなわけで、ポケモンなんてどれも一括りに「かいじゅう」じゃないかと思ってしまうのだが、それはもはや「くまさん」のお爺さんと同類かもしれない。

 

そんな私でも、ハマったものに関してはいろいろと覚える。今のマイブームはサンリオの「けろけろけろっぴ」。


1988年頃から出てきたキャラで、生まれはドーナツ池。友達はカタツムリのでんでんとてるてる坊主のてるてる。ガールフレンドのけろりーぬと仲間のノーベルン、キョロスケ、ガンタ、いとこのけろっぺ。その頃はこのくらいの設定だったように思う。

 

ところが最近、「けろっぴ三兄弟」という、実は三つ子だった、という事実が発覚した。お姉さんのぴっき、弟のころっぴがいるそうだ。

 

三つ子や仲間、お父さんお母さん、と、みな微妙に違う顔をしている。でもこれも、一括りに言えば「かえるさん」になってしまう。


やっぱりちょっと違和感。かえるさんと言われると、田んぼで体長の割にものすごい大声でげろげろと鳴き声を上げる、あのリアルな蛙が思い浮かんでしまう私。


ポケモンの件で怒った子供たちの気持ちが少しわかった。ちゃんとした名前で呼ばないと、何か別物に感じてしまうわけで。

 

さて、季節柄、そろそろ年賀状を用意しなくてはならない。来年の干支はねずみ。どういう絵柄にしようか思案中。

 

ふとカレンダーを見たら、ミッキーマウスがいた。これにしようかな。

 

そして思った。あのお爺さんはミッキーのこともお孫ちゃんに「ほーら、ねずみさんだよ」と言っているのだろうか、と。


「くまさん」のときも思ったが、違和感はあれど、何だかほんわかもするのはなぜだろう。

 

(了)





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スカパーに、タカラヅカスカイステージというのがある。760番、宝塚専門のチャンネルである。

 

CSの契約をした数年前、私はまだ宝塚のことは存在しか知らなかった。なので、ただただ野球を全試合観られる契約で、とお願いしたのだった。

 

それは、野球以外にも歌やドラマなどいくつかのチャンネルが観られるが、録画はできない、という契約だった。


いくらか安くなるし、何より地上波&BSの録画だけでも溜まっていく一方なのに、この上CSまで加わったら何日徹夜しても消化できない量に膨れ上がることが目に見えていたからである。

 

今思えば。今にして思えば、録画できるようにしておくのだった、と深く後悔している。

 

ただいまスカパーでは、この宝塚専門チャンネルが無料視聴可能週間である。つまり未契約でもタダで見放題。

 

番組表を見てみれば、あれもこれも観たい。私が熱烈ご贔屓様であるジェンヌさん出演作、組ごと大好きな雪組作品など、最近のものから天海祐希さん時代のものまで。

 

大変なのである。


急遽外出予定を取り止めたり、家事や原稿をサボりまくって観入ってしまう……


朝一番から猫をテーマにした楽しいショーなどに堪能して、その日一日テンションが高くなったり。最近好きになった方のディナーショー放映のために強引にその時間を空けたり。

 

ああ、録画機能を付けとけばよかった。


空いた時間にゆっくり観られればいいのに、という精神的焦り以前に永久保存にしたいものがてんこ盛り。

 

先週はもう、後ろ髪を引かれつつ仕事に向かいながら、休んでしまえ~、とか頭で何度も悪魔が囁いた。が、どうにか理性が勝った。

 

この専門チャンネル、来週はもうタダでは観られない。

やっぱりちゃんと契約してしまおうか。録画つきで。

本気で悩んだ。

 

しかし。

 

私が宝塚にハマったキッカケを作ってくれた友人いわく。

 

「廃人になるからやめた方がいいよ」

 

……確かに。

 

何しろこの760番、朝から晩までずーっと宝塚をやっているのである。

もしも何も予定がなければ、朝から晩までずーっと観続けてしまうこと間違いない。予定があっても無理矢理潰すことも考えられる。気付いたら何日もそれが続いて世捨て人になってしまった、なんてことも充分あり得るーー→廃人。

 

そういう自信ならめいっぱいあるので、友人の忠告に従って、契約は見送っている。

……今のところは。

 

(了)

 

 

 

 

 

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