コロナと映画(20/3/8) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

このところのコロナ騒ぎで、身の回りのケアが本当に煩わしい。

 

外出時には常にマスク。メガネをかけている身には地味に耳が痛くなり、頭痛に発展しつつある。


通勤電車はなるべく人の少ない時間場所を選ぶ。でも、私もそうだが誰もつり革手すりに触らない。急停車したときどうなるか怖い。


石鹼手洗い→アルコール消毒→ハンドクリームを激しく繰り返すので、手はあかぎれし血にまみれてきた。それでも一般市民にできる数少ない対策の1つなのでやめるわけにはいかない。


そして家族全員帰宅後には、家のドアノブや電気スイッチやリモコンを消毒シートで拭いまくる。


ああもう嫌になる。

 

どこまで気を付けてどこまで消毒やお掃除をすればいいのか。服とかお金とか髪の毛とか。気にし始めたらあそこもここも、あっちもこっちも際限ない……。


でも、旦那さんのテレワークや子供の休校が加わってストレス爆発している知り合いを見ると、それがない身でキレるのも申し訳ない……。

 

こんな異常に神経質になるしかない毎日で、思い出したのが1997年の映画「ガタカ」(アメリカ、主演:イーサン・ホーク)。


遺伝子ですべてが管理される近未来、エリートかどうかは生まれながらに決まっている。そんな中、劣性遺伝子を持つビンセントが優秀な遺伝子の男に成りすまし、エリート社会に紛れ込む。が、彼の正体を疑う人間が殺される事件が起き……といった話だったように思う。

 

ストーリー自体はもうおぼろげだけど、鮮明に覚えているのが、このビンセントの涙ぐましい努力。厳重に遺伝子を管理されるので、偽物とバレないためには、髪の毛一本、皮膚ひとかけらも落とせない。涙、汗、血液、唾液。トイレやお風呂も油断できない。いつもピンセットやら消毒布やらで拾い集め拭いまくり。


その、始終気を張って細かく神経を尖らせなければならない日常は、おおざっぱな私なら気が変になると思った。いっそエリートになんかならない方が幸せなんじゃないの? とも。

 

観た当時は、こんな神経質な未来は無理、と一刀両断して済んだ。でも今現在のコロナウィルス防御対策がこれに重なって思え、あの時思った以上にすり減ると痛感している。

 

他にも思い出した映画がある。

1995年の「アウトブレイク」(アメリカ、主演:ダスティン・ホフマン)。


空気感染する未知のウィルスが蔓延していく話だった。その感染の広がり方の描写がリアルで、現場の医師や研究者たちの執念やプロ意識が素晴らしく、とても観応えがあった。好きな映画なので何度か観ている。


けれど、現在の現実が似すぎていて今は観返す気になれない。ただ、この映画のラストは血清を作ることに成功して収束した。現実も早くそうなってほしい。

 

日本でも「感染列島」という映画が2008年にあった(主演:妻夫木聡)。


「アウトブレイク」の日本バージョンという感じだったが、出来はあまりに悪かった。「アウトブレイク」は良質のサスペンスだったけれど、こちらはただむやみに怖がらせようとするだけの安い内容。そういう意味で、今だからというわけではなく、今後も観ないと思う。

 

様々なイベントも次々中止になり、不要不急の外出も避けようとなると、家で映画を観るくらいしか思いつかない。では何を? これ以上すり減りたくはない。

こういうときはリアルなものより、アニメとかファンタジーとか、そういった非現実に逃げたくなる。

 

(了)

 

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