2014年を最後に止まってしまっているけれど、5年間ほど映画のブログをあげていた。
レビューした映画は244本。
映画館へ行ったものもあればテレビ録画、レンタルで観たものも含む。このブログを書きたいがために、せっせと映画館へ通った時期もあった。
(この時分、映画でも観てみようか、でもどれにしよう、と悩んでいる方。ご参考まで→「筋書きのないドラマ、筋書きのあるドラマ」 自分勝手な感想ばかりだけど、一応そこそこ数はあります)
映画のブログを書こうと思い立った理由は2つ。
1つは、映画はよく観ていたこと。
シナリオの勉強を始めた時に「とにかくたくさん映画を観なさい」と言われた。それまではあまり興味なかったのだが、とりあえずレンタルビデオ屋に通い始めたら、ハマった。年平均200本くらいで10年以上は続いたから、延べ2000本超。わあ自分でもビックリ。
(↑気に入ったものは何度も観ているので、その重複も数に入ってます)
もう1つの理由は、自分の脳内がよくわからなかったこと。これは少女期から長きに渡っての悩みだった。
人の意見に引きずられる。他人の意見がすばらしくて正しく思え、自分が感じたことが間違いの気がする、あるいはわからなくなってしまうことすら多い。
でも、物を書くようになって、自分自身がどう感じたかがどれだけ大事なのか痛感した。
本当はそうは思わなかったのに、そうであったかのように錯覚してしまう。すると……書き進むうちに「何か違う」と行き詰まってしまうのである。自分の感覚で書いていない、誰かの上澄みを貼り合わせているだけだから、方向や気持ちがずれていく。
だから、その映画を世間の評価ではなく、自分自身がどう思ったのか、どう感じたのかを整理して、正直に書き表そうと思った。ああいう感想の人が多いけれど、私はちょっと違ってこう思ったんじゃない? と、自分にわからせるために。
こんなアホな悩み、普通の人はないんだろうな。人一倍物を考えられない、突き詰められない自分が情けなかった。映画ブログを書いて、思ったことを素直に吐き出せるようになりたい。そう思ったわけである。
5年。244本。
少しは解消しただろうか。効果はあっただろうか。自分でもよくわからないけれど、一つ一つ考えながら言葉を探し出そうとした作業は、無駄じゃなかったと思える。
映画レビューのブログを上げている方は多い。その中で、こんな私の感想にうなずいてくれる方もいたのである。世間の方向と違う、マニアックな物言いにでも、である。
嬉しかった。自分なりの感じ方を流してしまわない癖をつけたい、と思った。
物語を創るにあたっても、「自分の感覚」があるなしで、平凡な話でも一味変わる。そう感じる。
ちなみに、現在その映画ブログを放置してしまっているのは、そういった悩みが解消したからではない。
単に忙しさで映画館に頻繁に通えなくなってきた、2時間をまとめて取るのが難しくなってきた。要は手が回らなってきた……といった理由なので……こんなご時世、おうちでまったり映画鑑賞というのも悪くないかと思っている。
(了)
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