このご時世、テレワークという働き方が増えている。けれどそれもパソコンのみでは成り立たないと思う。何かしらの文具は必要になってくるはず。
私の場合、書くこと全般について、メインはパソコンでも、いろいろと必要。
アイディアメモを書くのは黒ボールペン、日記はシャーペン、気になる新聞記事の単語は蛍光ペンでマーク。原稿をパソコンに打ち込んだらプリントアウトし、赤ボールペンでチェック。修正後更に直したいときは、その同じプリントアウトに青ボールペンで書き込む(紙とインクの節約……ケチケチやってます)。
他、消しゴム、定規、クリップ、ホチキス、付箋。付箋は、細長いもの、大型小型、色もピンク水色黄色と数種類使う。そして、パソコンデータをバックアップしておくUSBメモリ。
とまあ、最低それだけは筆入れに入れたい。基本的に家での作業だけど、部屋移動やらたまに外、と、どこへ行くにもそれとパソコンさえ持てば完結するような筆入れとしたい……と常々思っているのだけれど。
これが20年来満足いかない。どうやっても使い勝手がよくならないのだ。
文具売り場や百均にいくと、筆箱コーナーをつい見てしまう。最近は大振りでポケットもあって、ファスナー物でもペン立てのように立てて使えるものもある。
私が子供の頃は、「象が踏んでも壊れない」といった売り文句の丈夫なものが主流だった。最近は便利でお洒落なものが増えたなあ、と感心する。ならば今の自分が満足いく筆入れがあるやも知れん、と目を皿のようにして探す。
でも、、、
持ち歩きに便利なのは袋タイプだろうな……と思いつつ、ファスナーでぐるりと開けなければならないのは面倒。取り出してみないと赤ペンなのかシャーペンなのかわからない。全部出して選んで残りを戻すしかない。そういう風に本作業の前にちょっとでも手こずると、簡単にやる気が削げてしまう……。
筆記具というのは不思議で、持ち歩くとペン先が引っ込んでいても蓋がしてあっても、なぜか筆入れの中が汚れる。付箋はその汚れが移るだけじゃなく、角が丸まったり折れたりする。
だから、ペン類と付箋は仕切られているとかポケットが欲しい。USBや消しゴムやクリップも分かれて入るといい。できればシャーペンの替え芯やホチキス、糊や修正テープ、ハサミ、カッターなどもうまいこと収めたい。当然、これら中身が見えやすいこと必須。
なんていう素敵な筆入れは今のところ見つかっていない。
なので、とりあえず家の中では蓋のない缶タイプに並べるようにした。
見える。汚れない。折れない。うん、満たす。
でもあまり大きくなると重たいし落とした時が怖いので、8×18cmくらいの大きさのものに落ち着いている。お洒落とかスマートさにはめちゃくちゃ欠けるが、今のところ一番ストレスがない。
でも、それも次第にどうも使いにくくなった。よくよく見れば、いつの間にか山盛り状態になっている。何かを使おうとすると必ずこぼれて苛つく。仕方なく整理してみたら、赤ペンも黒ペンも2本3本、3色ペンまで加わっている。
知らぬ間に定規も2つ入っているし、クリップはばらばらと隙間を埋めている。何でなのか、ヘアピン数本やボタン、安全ピン、キャラクターの根付けなんかも入っている。なくしたら困る小さいものをとりあえずのつもりで入れたみらしい自分……。
整理しても整理してもすぐその状態になる。やっぱりこのタイプも私には合わないのか?
ああ、ストレスなく使いこなせる理想の筆入れが欲しい。
でもこんなに長いこと見つからないのは、使う人間のせいなのかなあ。ズボラで面倒くさがりで整理下手。それを証明しているのかなあ……。
(了)