石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと -30ページ目

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

今まで、いろんな場所でシナリオや小説の書き方を教わった。実際に書いたものにいろんな批評もいただいた。

でも、自分で読み直してみてもひどいな、と思う作品も多い。

 

中で、どこで教わっても、どんな人に読んでもらっても、自分で読み直しても、絶対にダメ出しの筆頭にあげられるものがある。

 

「ご都合主義」。

 

簡単に言ってしまえば、不自然な流れの物語のこと。


登場人物の性格や行動が急に変貌し万事上手く収まる、または悲劇となる。あるいはいきなり天災やら交通事故やらが起こって収束に向かうとか。


つまり作者の持って行きたい結末のために、都合よ~く展開させる傾向のことを指す。と私は理解している。

 

これは頭でわかってはいても、結構よくやってしまう。目的通りの結末を迎えてエンドマークをつけ、ホッとするのであるが、まあ先述の通り、誰に見せても自分が読み返しても、出来が悪い物語以外の何物でもない。

 

要は「あり得ない」ということ。

ファンタジーやフィクションのジャンルは「あり得ない世界」が前提だけれど、ちゃんとしたものには夢中になれる物語がある。その世界に気持ちが入っていける「あり得る流れ」みたいなのがあるのだと思う。

 

ここ一年の現実世界のコロナ禍が、私にはその「ご都合主義」の出来の悪い物語に見えてしかたない。

 

本人に自覚症状がなくて元気だから動き回って移すことがある。たとえ症状が出ても、移すのは発症の2,3日前という。あるいは軽症だからとあなどると突然悪化。


また、検査をして陰性でももう一度調べると陽性になることもある。風邪との区別がつきにくい。飛沫感染するからしゃべったらダメ、出かけたら広がる、感染経路の特定が難しい……。

 

等々、こんな特徴のウィルスを物語に登場させて、パニック映画なり小説なりにするとしたら。


……何じゃこりゃ。そのせいで起きる悲劇でも、ほっこりストーリーでも、泣ける話でも、空想上の物語ならついて行けない。

 

ストーリーがどう展開されようと「だってこのウィルスはこんなにもわけわかんないんだもん」みたいな言い訳が通る。不自然でも強引でもすべて成り立ってしまうのだ。


そんな「ご都合主義」なモノ、「あり得ない」だろ。無理がありすぎて感情移入も共感もあったもんじゃないだろ。

と、ダメ出しの嵐だろうと思う。

 

今の現実、ダメ出しでお蔵入りになる出来の悪い小説だったらよかったのに。

 

そういう「ご都合主義」の空想物語は修行中の物書きの習作に任せておいて、現実は少しでも早く落ち着いてくれればと思う。

 

(了)

 

 

 

 

 

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年末の大掃除。

毎年本当に憂鬱で、ギリギリまで目をそらし、滑り込みでどうにか恰好をつけるのが恒例だった。


でも、昨年は少し勝手が違った。

 

コロナ禍のせいで家にいた時間が長かったため、一年を通して毎度の掃除をちょっとずつ突っ込んだ感じでやってみた。外出の度のドアや水道の取っ手などの消毒を含め。

 

で、最初の緊急事態宣言が出た4月、STAYHOMEということで、極力お出かけを避けた。それで料理やお菓子作りに凝ったりしてみたが、しばらくするとそのマイブームも下火に。

繰り上げ当選的にガス台と換気扇掃除をこなす気になった。


いい具合に暖かかったせいで汚れが落ちやすかったのか、それが体が楽に動ける気温だったからなのか。毎年末にカリカリしながら掃除するより簡単にきれいになった気がする。

 

味をしめて、もうガス回りはこれからは5月の連休にやろう、と決心(いや毎年思ってはいたんだけどね)。

おかげで昨年末は手を付けることなく、水回りに専念できたのだった。

 

何だろう、ガス回りのあの油汚れを掃除しないでいいとなると、肩の重石が100キロくらい落ちたほど気が楽。憂鬱さが激減した。

 

あと、大掃除でいつも時間がかかるのは服の整理。でも昨年は新たに買った服がほとんどなく、着なくなった服を捨てるという作業が必須というわけでもなかった。


でもクローゼットを空かせる絶好の機会。本当はこれもゴールデンウィークにやりたかったのだが、考えることは皆同じ。古着回収に出される量が多すぎて、自治体に受け入れられないという事態になり、だったら整理するのはやーめた、となってしまった。

 

年末になってもやらなかったのは、毎年正月に会う妹や姪っ子に「これ要る?」と聞くことができなくなったから。

要るならあげて、要らないなら今度こそ捨てる。何年もそうやって服を整理してきたのだ。


もう着ないけどもらってもらえるかわからないままの服。整理して出たその類いはサンタのような大袋に突っ込んで置きっぱなしになるだけである。メルカリとかもちょっと手を出す勇気が出ない。だからもう省略した。

 

結局は水回りと床をいつもより念入りに、そしてカーテンを全洗濯。……とそのくらいしかしなかった大掃除。

それでも溜まった埃や、見て見ぬをフリしていた汚れがきれいになると気持ちいい。

 

今年も去年以上に家にいる時間が長くなりそう。なので、実は他にもいっぱいある手を付けてない箇所を、ちょこちょこきれいにしてみるか、という気が起こっている。

 

(了)

 

 

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年末の憂鬱の一つとして、年賀状書きがある。

 

我が家は毎年、オリジナルの図柄を描いて印刷するのだけれど、この図案がいつもなかなか決まらない。というか、思いつかない。

 

基本的に決まっているのは、その年の干支を入れること、我が家の旧年か新年を象徴する何かを絡ませること。

 

私は絵を描くのは好きだけど、上手くはない。だからようやくイメージができたとしても、その通りには描けない。なので毎年四苦八苦する。

 

近年は、あちこちの年賀状プリント代行のチラシやネット上の無料素材の気に入ったデザイン、あるいは家にあるぬいぐるみなどを見本にして、我が家流にアレンジしている。

 

で、ようやくできた絵柄をパソコンに取り込む。


ところが昨年はここで躓いた。スキャナーが反応しない。そうだ、パソコンを新調したんだった、ソフトが入っていない。と気付いたはいいが、そのディスク、どこやったんだっけ。探すのに時間がかかり、そのうちに面倒くさくなってきて明日にしようかな……となってきて。

 

何とか根性継ぎはいでようやく見つけ、インストール完了。よし、と気分が上がったのも束の間、そうだった、毎年ここでまたつっかえるのを思い出す。

 

手描きの図柄が、パソコン上で薄すぎたり大きさが収まらなかったり。その微調整にイライラするわけで。結局妥協に次ぐ妥協で、何だか冴えない状態で筆ぐるめにのるのである。

 

「謹賀新年」と表題をつけ、2021年と入れ、住所氏名を書き込み、何となく寂しい全体を背景とか小物を加えてごまかす。


この辺りまで来ると、もっと凝って最初の図案からやり直そうかなどと欲が出てきたりするのだが、大体タイプアップ。もうこのままいくしかない時期になる。で、ざざざーっとプリントアウトする。ここで疲れ切って続きは翌日以降。

 

次は住所録を確認。去年いただいたものに「転居しました」「年賀状は今年を最後に失礼します」があるかチェック。また、喪中のお知らせをいただいた方の除外。

そうした上で、今度は宛名をざざざーっとプリントアウト。

 

……昨年はここで失敗。データが残っていたのか何なのか、住所でなく丑のデザイン(つまり裏側)が住所面にバリバリ印刷された。ちょっと席を立っていたので、気付いたら4枚無駄になっていた……後日郵便局に手数料を払って引き取ってもらえばいいのだが、そういう些細な手間を面倒くさがってしまうのが私で、たぶん次の年賀状を書く時期になると思われる……。

 

ふう。

そのショックから無理無理立ち直り、絵柄の隙間に一言を書き込む。この文言もいつも迷うのだが、昨年はもうこれにつきる。「コロナに負けず次に会う時まで元気でいましょう」。

 

そうしてあとはポストに出すだけ。

なのに、ここでまた結構時間がかかる。家のそばにポストがないため、何かのついでに、とか思ってしまうせい。その何かのときに持って出るのを忘れること数回。……結局たぶん元旦には届いていないでしょう……ごめんなさい。

 

いただいた数々の素敵な年賀状を見て、ああ自分ももっとしっかり作ればよかった、と後悔するのが年初めの恒例です。

 

(了)

 

 

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年末の恒例に、備忘録として、今年はどれだけ書けただろうかと振り返ってみる。

 

シナリオ① 55枚 

小説① 約600枚(焼き直し)

シナリオ② 55枚

小説② 55枚(焼き直し)

小説③ 250枚(焼き直し)

小説④~⑮ (8000字以内)

シナリオ③50枚(焼き直し)

 

……といった具合で、小説が長短合わせて15本、シナリオ3本。他、このブログを週1更新(毎回2.5枚くらい)。

 

今年は短編の新作を12本頑張って書いたので、数は増えた。


でも、焼き直したものが4本もあって、今年は長いものが書けなかったなあと思う。というか、長いものを書く気力が年々衰えている気がする。


短編はまた違う難しさがあるけれど、終わりが見えるのが早く切り替えやすいので、自分をコントロールしやすい。

 

去年は、小説が長短合わせて5本、シナリオ3本。このブログを週1更新。

 

おととしは小説長短合わせて8本、シナリオ3本、他、このブログ。

 

今年増えたといっても数だけで簡単比較はできないけれど、習作が増えれば増えるほど練習になるし、見えてくるものもあった。


これには、ネット小説サイトの定期的なコンテストに助けられたところがある。

締め切りを設定できること、お題があるので物語を膨らませやすいこと、そして何より、他の方の投稿から刺激を受けられること。


前半の半年ほど、ちっともアイデアが出ず、書けないうちにダラダラ時間ばかりが過ぎた。でも、このコンテストに毎回出してみようと決めてから、2週間に1本書けた。質はともかく、前半2本だけだったのが後半12本。効果抜群。


なので来年も、ここへの短編投稿を継続してみようと思う。必死でアイデアを捻り出して形にするという基本トレーニングとして申し分なし。


中で気に入ったものができればもっと手をかけたくもなる。掘り下げて長編に育つこともある。そんな感じで数をたくさん書いていきたい。



来年は、少しでもいいことが増えますように。


(了)



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テレワークが主体になってから、めっきり外に出なくなった。これは体力的にも助かるけれど、お財布にも優しい。

 

1.化粧品を買わない。

→モニター越しにリモート会議はあるものの、画像が粗い上に大して時間もかからない。よって基礎化粧のみ(とサボってしまい)、他は全然減らない。出社のときもマスク必須なので口紅やリップはほとんど使わない。(女性としてどうかという点は置いておく……)

 

2.服や靴を買わない。

→以前は、出かけたついでにウインドウショッピング、衝動買い。またはバーゲンのお知らせに乗って爆買いをよくしていた。

今や、どっちもしない。ネットショッピングもしなくもないけど、元々ウロウロ歩いていろんなお店を眺めるのが好きだった。要は気分転換であって、絶対に何か買いたい、というわけでもなかった。だからわざわざネットをのぞく必要もない。大体、買ったところで着ていく場所も機会も今やほとんどないし……。

 

3.買い食いをしない。

→これまた出かけたついでにコンビニでお菓子。スーパーでおやつ。疲れたから喫茶店で一服。お昼ごはんは出先で総菜を買うとかファストフードに入るとか。てなことがなくなった。最初から家にいるので、そのために行って帰るというのが面倒なのだ。ゆえにお昼は家にある残り物、お菓子もストックがなければ食べなくてもいいや、となる。ある意味、いいダイエットかも。

 

4.外食をしない。お茶会や飲み会もない。

→以前は週1,2回はお酒付きの外食をしていたけど、今はほとんど内食。せめて缶ビール1本つけて何とか気分を上げる。

また、友達とじかに会わなくなったから、お茶代も飲み代もかかっていない。


5.美容院、医者に行かない。

→髪が伸びたのは結んでごまかし、色は薬局の市販剤で染める。病院は、持病の定期健診や骨折の疑いのときのみ、多少の体調不良は寝て治す、という、いわゆる受診控えである。

 

6.劇場や野球場に行かない。

→宝塚にハマって2年近く。劇場での生の美しさにあてられて10回以上は通った。野球場にも、去年までは月1くらいで行っていたが今年は0。リスクを取る勇気が出なくて。

でも、今敢えてお金を落とすとすればここかな。宝塚、まだ観てないご贔屓の出演作を買おう。買うぞ。そのくらいの節約には自動的になってるぞ、うん。

 

7.旅行をしない。

→世の中はGOTOとかあったけど、やっぱり動くのは怖かった。もしコロナがなかったら、温泉一泊くらい何度か行っていたと思う。

 

8.電車に乗らない。

→出かけないから乗らない。だから交通費がかからない。これ、結構な費用だったんだ、と気付く。

 

 

というわけで、今年は一個人でもこれだけ経済を止めています。気分も低空飛行です。

 

取り敢えず、宝塚のDVDを買おう。掃除もテイクアウトもお菓子作りも飽きちゃったんで(というより向いてなかったと再認識)、せめて美しい夢の気分を味わって、いろんなやる気を出そう。

 

(了)

 


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最終回が30分とか15分延長、というのが人気ドラマだったんだよ、とのバロメータみたいになってどのくらい経つだろう。

 

この時期、ドラマの改編期だからまたそれを目にすることも多いのか、と思いきや、今クールは不調ドラマばかりだったらしく、ほぼないようだ。

 

正直、ホッとしている。いつのまにか風習になってしまったこの「延長」が、あまり好きじゃないから。

 

連ドラ1回1時間分の脚本は、民放なら原稿用紙50枚くらい。自分も物を書くので想像はつくのだけど、多分60~70枚書いて、冗長な部分をカットし、枠に収める。

 

その際、気に入っていたシーンとか台詞とか、泣く泣く削ったりもする。だけど、結果としてその方が全体のリズムや流れが良くなり、キレのある濃い1時間ドラマになる。削りすぎて意味不明になってしまうこともあるが、大抵は前者になると思う。

 

これは脚本ばかりじゃなく、撮影にしてもそうなのじゃないかと想像している。思い入れがあって削りたくないからって全部残してしまうと、観る側からしてみれば大抵冗長にうつる。

 

そういうのを、「人気があったご褒美」として削らないでいいですよ、となったようにしか見えない延長が多いのが残念。

 

つまり、内容的には60分のものの贅肉部分を削らない90分で放送された感じ? そうなるといつもに比べて薄くなっている感が拭えない。これは、視聴者が物を書いたことがない人でも感じることだと思う。

 

延ばすならいっそ2回分を90分にして一挙放送とか、濃さを損なわないよう考えてほしい。人気あったんだよ~と自慢したいがための延長なら、ない方がいいと思うのだ。

 

だって、長ければいいってものじゃない。

 

例えばネットニュース。字数制限がないのかダラダラ何ページにも渡って要点がボケているものも多い。

バラエティの特番生放送にしても、長時間流しっぱなし、ダレた時間は人気芸人の繋ぎに頼っているだけの手抜き番組? と訝ってしまうのは毎度のこと。

 

ただ、そんなのを目にするたびに思考は自分が書くものに戻ってきて……

そう、とにかく書き殴って目標枚数に到達、やったー! ……ではなく。ちゃんと推敲して贅肉を落とし、リズムを良くする姿勢を忘れちゃならないよなあ、と気を引き締める効果にはなっている。

 

(了)

 


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ネット小説サイトで、定期的に短編コンクールをやっているところがある。それは、2週間に1回のサイクルでお題が出て、8000字以内。

 

期限がないと仕上がらない性格の私にとって、ちょうどいい締め切りになる。ということで挑戦中。

思い切り気持ちを入れ込んで、視点や語り口や構成を工夫しながら書きたい、というのが目標。

 

しかし、そろそろ10本ほどになるけれど、毎回毎回どんな話にしようか四苦八苦。何だかどれもこれも似た傾向になってる気がしてきて。


まあ、自分が書くものだから、自分の性格が表れるわけで、そういう浅さを自覚してばかりで結構辛くなる。

 

それでも、とにかく「お題」からまずどんなことを連想するか並べてみる。

 

たとえば先週の「神様、お願い」というお題なら、「明日は晴れてほしい、雨になってほしい、と二人が同時に願ったら?」とか、「運と同じで一人の持つお願い限度量は決まっている」とか絞り出すわけである。そこからストーリーをふくらませ、キャラを作り、どうやって見せていこうか、……と順次考えていく。

(結局こうなりました→「リミットフレーム」

 

 

14分で読めます!)

 

 

この作業の合間に、「あれ……昔こういうの書いたことあるなあ」と思い出すことがある。

 

今回も、神様にお願い事をする、というのは、運を天に任せる、ってこと。そういえば、「運のない男」を主人公にした話を書いたことがあった、と思い出した。

 

今回(に限らないが)、ストーリーがなかなかできなくて進まないので、その昔書いた話を引っ張り出して読み直してみた。

……結構好きかも。

当時気に入って割にノって書いたんだっけ、ということも思い出した。

 

そういう習作の手持ちが、私には腐るほどある。


もちろん、二度と読みたくない、何じゃこのひどい話は、というものも多い。

でも、かなり思い入れて今からでも何度も直したくなるほど気に入っているものもあったみたい。その中には、「今の自分より全然力強くて面白い」と思ったりするものも。


う~ん、長年書き続ければ上手くなるというわけでもないらしい……。

 

今回の短編挑戦にあたり、「必ず0から作る」と意気込んでいた。「昔書いたものを出すのは負けだ」と。


でもそういう今では書けないような、お気に入り厳選の話達も捨てなくていいのではないか。ちょいちょい出していくのもいいかもしれないと思い始めている。

 

(了)

 
 
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水曜日に、プロ野球日本シリーズが終わった。

 

ソフトバンクvs巨人の頂上決戦が、4勝0敗。

先に4勝した方が日本一というルールの中、競った試合なら7試合はあったはずなのにあっさりと。

 

1軍と2軍。大人と子供。横綱と十両。J1とJ2。社会人と大学生。


日本シリーズの記事についたコメントにはそんな言葉があふれていた。それほど一方的で圧倒的で無惨な4試合だった。

 

私はどちらのファンでもない。ロッテファンなので、強いて言えばパリーグを応援しようかな、というくらいだった。


でも日本一を争うわけだから、押して押されてものすごい緊迫感の、随所にこれぞプロという技が見られるハイレベルな試合を期待した。現に昔は手に汗握り無我夢中で見入っていた。

 

それが。

あまりにもひどい。

 

巨人、1戦目はエースが打ち込まれ、2戦目は投手陣崩壊で大量失点、3戦目はノーヒットノーラン寸前の1安打完封負け、4戦目は初めて先制したもののすぐに逆転されてそのまま終わる。

 

何か、無様な試合とはどんなバリエーションがあるか? という紹介のようなシリーズだった。


アンチ巨人もソフトファンも、私のようなどちらでもない人も、ちょっとは巨人頑張れよ、1勝くらいはしてくれ、と思ったに違いない。

 

私は野球ファン40年を超えるけど、こういう日本シリーズならもう観たくないと思った。

巨人ファンをやめようと思った人も、野球ってつまらないんだな、と興味を失くした初心者の方も、とても多いだろうと思う。もう、プロ野球というエンタメの危機じゃないかなあ。

 

私はシーズン中はCSでパリーグの試合ばかりを観ているのでセリーグはあまり詳しくない。

でも、交流戦や日本シリーズでたまに地上波に乗ると、普段セリーグばかり観ていると思われるアナウンサーや解説者が出てくる。そして大体「パの打者はファーストストライクからどんどん振ってきますね」とか言ってビックリするのだ。こちらはそのことにビックリする。

 

この日本シリーズでも、ランナーで出ていたソフトバンクの外人がシングルヒットで1塁から3塁まで走ったと驚き、1塁ランナーがキャッチャーでも投球ごとに偽装盗塁をすると驚き。声高にソフトバンクはそういう細かいところがすごいと語っていた。

 

いや、それ、パリーグでは普通だから。外人だろうがキャッチャーだろうがベテランだろうが鈍足だろうが、どのチームも普通にやっている。隙あらば1つでも先の塁を、と常に狙っている。そのことに驚くセリーグ関係者に、本当に驚く。

 

お願いだから、そういうところから自覚して、弱すぎるセリーグの立て直しを考えてほしい。

 

このシリーズで、人気に陰りが出るとかいうレベルでなく、野球離れがひどくなるのではと、本気で心配になっている。

 

(了)

 

 
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ロッテファンの私としては、残念すぎて涙が止まりません……

 

今年は10年ぶりの日本シリーズ進出か? 終盤主力選手がコロナに大量感染離脱、という障壁を乗り越えて頂点に行くのか? 

 

など、もしもクライマックスシリーズ(以下CS)を勝ち上がり、日本シリーズを制することにでもなったら、間違いなく旬な、コロナという敵に打ち勝った象徴にもなり得る、劇的な主人公だった。

 

しかし、ソフトバンクの憎らしいまでの強さは、そういう物語の悪役にピッタリではあっても、ぶち破れる壁じゃなかった……

 

結果、2戦2敗、共に逆転負け。

 

ロッテ、シーズン終盤までは余裕で2位キープ、相性の良いソフトバンクをCSでやっつけて、日本シリーズで巨人を叩いて、やったぜ日本一! という筋書きが全然夢じゃなかった。


それがコロナとか怪我とかで大失速、最終戦ひとつ前で滑り込みの2位が確定、CSに進んだものの青息吐息で、戦力全開のソフトバンクには歯が立たなかった。

 

ピッチャー陣はまったく引けを取らなかったと思うけど、打線が。若手が頑張ってはいたものの、点が取れない。中軸の不振、外国人の怪我離脱が大きかった。

 

シーズン中のチーム打率は12球団最下位。なのに2位にたどり着いたのは、ここぞというときの集中打で競り勝ってきたから。でも、CSでは競るところまでで精一杯で、お株を取られた形で僅差で負けた2敗だった。

 

手に入りそうだったものがこぼれ落ちてしまったという喪失感……かなり呆けている私です。

 

このシーズン、ロッテは本当に毎試合毎試合、観ているこちらも胃がでんぐり返るような展開ばかりだった。


嫌になってチャンネルを替えたり出かけたりしてしまい、ニュースで逆転勝ちを知るなんてことが結構あった。だからずっとテレビに張りついくことになった半年弱だった。


この楽しみがあったから、今年のしんどい日々に浸食されないで済んだかと思えている。

 

プロ野球シーズンは終わった……ロッテファンとしてはそうだけど、昨日から日本シリーズ。まずソフトバンクの1勝で始まった。


ソフトバンクも巨人もどちらも贔屓ではないので、気楽に観ていられる。

ただ、去年みたいなあっさり圧倒的な勝負で終わるのではなく、手に汗握る試合を観たい。


(了)

 

 
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スマホならアプリの乗換案内。パソコンならヤフーの路線情報。電車でどこぞへ出かけるときの必需品。

 

出発、到着、経由駅、望む日付時刻を入れるだけで、路線とかかる時間と運賃もわかる。乗換のための乗車位置や、時間優先なのか運賃の安さ優先なのかも選択可。もう便利で便利でこれがない時代には戻れない。

 

でも。ときどきちょっと不便だな、と思うことがある。

全体が見通せない点。

今も手元に、駅員さんからもらった路線図がある。それもA3の特大。

 

昔はこれをじっと見つめて、AからBへ行くにはどう乗り継ぐかを考えたものだった。こっちの方が乗り換えなしで行けるけどぐるっと大回りなんだな、とか、この線はこっちの線としばらく並行しているんだな、とか、違う路線の違う名前の駅が意外と近くて歩けそうだな、とか。路線図だと一目でわかる。アプリだと、点から点のピンポイントなので、全体図がわかりにくいのである。

 

カーナビにも似たようなことを感じた。

 

行き先を設定すると目的地までのルートを設定してくれるけど、それに頼りきりで自分の頭に何の地図も描かれない。言われた通りに「そこを右方向です。左です」と曲がっていくだけ。連れて行ってもらうだけでちっとも道を覚えられない。

 

もちろん私は方向音痴なので、100mごとに車を止めては地図を確認していた時代があって、今となってはカーナビなしでは運転できない。けど、その頃は土地勘のないところで変な角を曲がってしまい、妙な場所に出て一通で苦労して、などと失敗を重ねたせいでいやがおうにも道を覚えた。だから、その後は曲がり角を間違えても、何度も迷い込んだ経験上、こっち方向に裏道があったよなあ、と慌てずいられるようになるのである。

 

辞書についても同様。


今は単語を入れればポンとその意味や使い方が検索される。ネットでも電子辞書でも。


でも、例えば紙の辞書で「秋」を引くと、次に「空き」「飽き」がきて、「秋収め」「秋落ち」「秋風」「秋草」と秋のつく言葉が並び、「商う」とか「明らか」とかが同じページにある(昭和版の辞書です)。あき、ってそんなにいろいろ言葉があるのね、とか思いにふけったり……。

 

要はやっぱり単語一つのピンポイントですぐわかる便利さの反面、似たような音で違う言葉がこんなにあることを知るチャンスが減る。

 

CDが出た時も思った。

カセットテープだと先送りするのが面倒で、録音順にそのまま聴いていたけど、CDなら好きな曲にすぐ飛ばせる。結果、聴きなじみのない曲は、聴きなじめないままなのだ。

 

いや、便利なんだけど。その恩恵には十分浸っているんだけど。でも、回り道とか無駄足とか寄り道とか道草とか……そういうのを省いて直な答えだけを叩き出せるせいで、損している面もある気がする。

 

(了)

 

 
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