石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと -28ページ目

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

トラックの前輪の片方が、道路にめり込んだというニュースがあった。

原因は、このところの猛暑でどうもアスファルトが溶けたのではないかと。そのせいで一部陥没し、そこにタイヤがハマったんじゃないかということだった。

 

えっ、アスファルトって、溶鉱炉とか製鉄所みたいな高熱じゃなくても、毎年来る四季の夏の暑さで溶けちゃうの? それほど近年の暑さは酷くなってきたってこと? と衝撃だった。

 

アスファルトなんて身の回りに普通にやたらにある。そんなそこかしこに落とし穴が出没するかもしれないわけで、おちおち運転も歩行もできないじゃない? そういうことに注意しながら通行しなくてはいけないなんて……恐ろしい世の中。

 

これほどの危機感はないが、このニュースで思い出したことがある。

 

久しぶりにちょっとした外出をする機会があって、その際持っていく荷物に合う大きさのバッグを出そうと押入れを探った。

お、ちょうどいいのがあった、あ、これ好きだったけど最近使ってなかった、なんて懐かしくいろいろ並べてみたりして。

 

で、選んだバッグで出かけたら、服に、腕に、変な粉がやたらにこびりつく。何だろうとよくよく見たら、その古いバッグが持ち手から底からポケットから、表皮がぼろぼろに剥げてきていたのだった。

 

げ。お気に入りだったのに。

 

調べてみると、同じようにあちこち剥げてしまっているものが10個以上も見つかった……泣ける。

 

暑さか。やっぱりアスファルトと同じように暑さにやられて溶けたのか……とっさにそう思ったが。

 

思えば、このところのテレワークや外出自粛でバッグなどあまり種類を使わなくなっていた。それで押入れで寝かされたままの多数が傷んでいった。つまり経年劣化という方が正しいのだろう。


合皮の証明みたいなもんで、だからそもそものお値段は安かったわけだけど、それでも形や色や大きさに愛着のあるものばかり。でもとても携帯するに堪える状態じゃない……。

 

「捨てる」に分類したものの、踏ん切りがつかず、ずっとそのまま家においてある。

 

同じように、昔バーゲンで買った革まがいのジャケットなどもビリぼろになっているのを発見。うーむ。

 

また、梅雨時に久々に引っ張り出したジャンプ傘の持ち手もまた。我が家に2、3本しかないビニ傘以外のまともなやつ。傘としては機能するだけに、捨てるのは惜しい。惜しいが手元に粉が次々散ってきて激しく不快。

 

ネット検索してみたら、合皮の補修テープなるものがあるらしい。ジャケットはともかく、バッグも傘も、そのテープを試してみてから捨てても遅くないかも。と、未練たらしく思っている。


(了)

 

 

 

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先日、モデルナワクチンの第一回接種を受けた。その備忘録。

 

〇持ち物

「アレルギーはあるか」「以前何かの接種で副反応が出たことがあるか」「本日の体調」などを事前記入した①接種予診票。

自治体から送付された②接種クーポン。

いつ何を打ったかを記すための③接種記録書。

あとは④免許証などの身分証明。

 

何度も何度も確認し、億劫な気分を奮い起こして出かけた。今のところ健康で元気なのに、わざわざ具合悪くなりそうな注射を受けに行くわけで、メリット>リスクと考えた結果とはいえ、憂鬱さは消えない。

 

〇現場

まずは体温計測と手指の消毒。

 

→予診票などの確認ブースへ。確認してもらった後、書類提出。

 

→事前問診。

……これ、さっさと適当にあしらわれた気がするが、健康に全く問題ないからだと前向きに受け止める。

 

→接種。

予想よりかなり肩の上の方に注射。袖に伸縮性のある服を着て行ってよかった。次回はノースリーブでもいいかも。


で、利き腕と逆の腕をまっすぐに下ろしてと言われる。ぶっすり深く刺したとき「指にしびれはありませんか」と聞かれ、「ない」と答える。もしあったらそこで止めるのか? 止められるのか? と心配になったがどうにもできない。


接種自体は血液検査のときみたいな一瞬の痛みだけであっけなく終わった。絆創膏を貼ってもらい、1時間くらいで外していいと言われ、去る。

 

→待機。

私の場合は特に懸案事項がないので15分。知り合いは何かのアレルギー持ちで30分。タイマーを持たされて、しばらくじっと座って待つ。

すぐ横にベッドコーナーがあり、ちょうど救急車で運び出された方も目にして急に怖くなってきた。


無事、待機所を出てから割とすぐ、階段の上り下りに膝の筋肉痛。これか? 早速来たのか副反応?(たぶん違う……)

 

〇帰宅後

発熱とか倦怠感とか怖い話をいっぱい聞いたので、家事はできないかもと晩御飯は作ってあった。冷凍食品も多めに備蓄しておいた。水分も接種前後でめっちゃ飲んだ。解熱剤も用意済み。

 

でも特に普段と変わりなく、この日は梅雨の久々の晴れ間、ついつい目一杯洗濯をしてしまったくらい元気があった。

 

お風呂は普通に入っていいとのことだったが、シャワーのみにしておいた。お酒も問題ないということだが、念のため1日禁酒。

 

〇副反応?

腕が痛くなる、とは聞いていたが、夜くらいから案の定。二の腕がず~んと重くなった。動かすのも挙げるのも辛く、その腕を下にする方向で寝転ぶのも無理。

 

翌日は、針の跡のすぐ下に1×5センチくらいの蚊に刺されたような赤味が出ていて、それが痛痒い。何をするにも響く不快さの大元がそこ。


モデルナアームというもっと大きな腫れが出る症状がネットにあったが、大体10日ほど後という話で……それとは違うんだろうか?

 

更に微熱。特に動くのが辛いとか解熱剤を飲むほどの高熱でもないので、とにかく安静にしていた。


翌々日も朝はまだ腕の痛みは残ってはいたが、夜には大分軽くなった。翌々々日は腫れも薄くなった。やがてほぼ気にならなくなる。

 

でも、10~20日も経って何かの症状が出たという情報もある。油断禁物。


もし具合が悪くなったとしても、そもそもいい年頃になると急にあちこちが痛んだり年中倦怠感があったりする。そういういつもの不調なのか、梅雨明けの急激な暑さに体力がついていかないのか、やっぱりワクチンの服反応なのか。判断つかん。


なので、ちょっといつもと違うだけで悶々とする。

あとしばらくはそんな日々が続くんだろうなあ。。。


これが来月の二回目にもまた繰り返されるのかと思うと、いや二回目の方が辛いという噂だし……また憂鬱。

 

(了)

 
 
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平成の怪物と呼ばれた松坂大輔。


そんな彼を私が初めて観たのは、ご多分に漏れずあの夏の甲子園。
PLとの延長17回250球の完投勝利という壮絶な準々決勝。

なのに翌日の準決勝でも1回を投げ、更にノーヒットノーランで決勝を制す。
漫画のヒーローみたいで驚いた。
 
でもプロ入りすぐはそうそういい成績も出ないよね、なんて思っていたら、期待は良い方に大幅に裏切られた。
 
デビュー戦で初勝利、オールスター出場に月間MVPに16勝での最多勝。ゴールデングラブにベストナインに新人王。
その後も奪三振王や沢村賞やオリンピックやWBC、メジャー移籍。その輝かしい実績をたどるとキリがない。
 
印象に残っているのは、プロに入ってまだ間もない頃。
 
松坂が打者にファールフライを打たせたが、外野手(誰だったかは忘れたけど、多分先輩)が落球、アウトが取れなかった。
普通、残念がるかヘコむか勘弁してくれと腹を立てるか。
 
でも、松坂は笑った。心底おかしそうに「落としてやんのー」とばかりに明るくケラケラと。
 
何て器。
そんな1つくらいのアウト、すぐ獲れるから。全然問題ない。そういう笑いだった。
 
もちろん勝ち負けが商売だから、当然やられるときもあった。そんなときに出たのが「リベンジ」という、流行語大賞を取ったあれ。

今じゃ誰もが普通に使う言葉だけど、松坂が言い出しっぺだった(ついでに言うなら、そのときよく比べられていた上原浩治の「雑草魂」も同時受賞。両方とも好きな言葉だ)。
 
もう1つ、これはうろ覚えだけど。
 
当時から松坂人気はすごくて、ライオンズの合宿所に届いたバレンタインチョコはトラック4台だったか、もっとだったか。
 
それに対して松坂は「頑張って食べたいと思います」といったようなコメントをしたと思う。
 
野球の実力。センス。人懐こい笑顔。そしてそういう、人の気持ちを無下にしない態度。
 
だから、晩年怪我で苦しみ、結果が出なくても愛され続けた選手だったのだと思う。

近年流行りの王子って感じでもなく「万年男の子」といった風貌で、高速スライダーを操る迫力のマウンド。そんな彼を観るのは爽快だった。
 
残念だけど、楽しませてくれてありがとうという気持ちでいっぱい。まだまだ長い人生、これからのご活躍も期待します。
(文中敬称略しました)
 
(了)
 

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最近、ケーブルテレビなどで電話や電気やインターネットおまとめサービスみたいなのが増えた。我が家もそれにしてみて、たぶんもう3,4年は経っている。

 

その間、便利だったかというと、ハッキリ言って断然不便。不幸なことに不具合が多くて。

 

固定電話が通じなくなることがしょっちゅう。スマホがあるので緊急性はないけど、時々固定も使う。そもそも電話加入権を手放したくないのでつなげている(今や大した価値もないだろうけど、買ったときは結構なお値段だったから……)。

 

不通になると、接続器のランプがちかちか点滅する。で、受話器を上げてみれば、「ごごご」という、絶対通じていないと確信できる雑音しか聞こえてこない。

 

初めてこうなった時、NTTに問い合わせようとした。ところがサービスセンターの混雑でつながらず、しかたなくメール問い合わせとした。それが3日ほどもしてようやく来たと思ったら「今やうちの担当じゃありません」(文言はうろおぼえ)と突き放された回答。

 

そのときになってようやくケーブルでおまとめにしたんだった、と思い出し、最初からやり直し。こちらも窓口電話は混雑で通じずメール問い合わせ。


返事は早かったが、もしもただ電源が抜けているだけとかの不注意なら出張費をいただきます、と脅された。怖くなって何度も電源コードを抜き差ししたが改善せず、技術屋さんに来てもらい、やっと通じたのだった。

 

それから同じことが2度あった。そのたび同じように来てもらい、直してもらい。

 

もういちいち来てもらうのも申し訳ないので、どっかをどうにかすればいいのかと聞いてはみたが、素人にできることじゃありません、ときっぱり断られた。

 

そしてほどなくまたも今回。さすがにちょっと頭に来て、「こんな頻度で不通になるってよくあることなんでしょうか?」と不機嫌に聞いてみると、結局マンション設備の不具合ということで修理が入ることに。

 

管理会社との調整が必要とのことで追って工事日をお知らせしますと言われたっきり我が家の電話はずっと不通。一週間で忍耐も切れ、「いつになりますか?」とメールを入れた途端、「明日工事になりました」との返事と共に、急に電話が回復した。

 

何ですかね……もう少し待っていれば文句を言わずにすんだのか、それとも文句を言ったから慌てて動いてくれたのか……。


まるで「今配達出たとこです!」てな蕎麦屋の出前。

あまり後味がよくないので、できれば文句を言わないですむ方向でお願いしたいです……。

 

でもおかげで現在快調に接続ランプが点灯中。かける用事もないけど、ときどき受話器を上げて「つー」という接続音を確認してはホッとしている毎日。

 

(了)

 


 

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先週、日テレの連ドラ「コントが始まる」が終わった。

 

毎回毎回泣けてしまって、登場人物のみんなに「これからも頑張って」と思わずにはいられなかった。

 

結成10年経っても売れないお笑いトリオが、ついに解散を決める。簡単に言ってしまえばそれだけの話。

 

売れなかったその10年は無駄だったのか? たくさんのお客さんを前にコントをやりたかった夢は叶わず、最後の舞台も数人しか客はいない。

 

それでも、このトリオのコントにハマってしまった希少な女性、その妹、勤めるファミレスの同僚、トリオの一人のバイト先の焼き鳥屋、トリオのもう一人の恋人、そしてそれぞれの家族。


みんながみんな、このトリオを見守り、彼らのコントで何かが少しずつ変わり、忘れられないなにがしかになる。

 

脚本がとてもよくて、セリフはもちろん、毎回披露されるコントがそのときのストーリーにリンクしていて、笑えるけども泣けてしまう。優しいけれどグサッと来る。

 

私の場合、このトリオの10年は何だったのだろう、というところが胸に刺さった。

 

実際の芸人さんを見てもわかるが、売れ始めた時に既にアラフォーという方々も多い。それまでの下積みがものすごく長い。そう簡単に身につく芸ではなく、時間がかかる職種なんだろう。

 

私は「物書き」に挑戦中だけれど、同じようなもの。コンクールに応募して入選して物書きになるには、人にもよるけれど、やっぱり短時間ではいかない。

 

そもそもまず長編を書くならば、書き始めて書き終わるまでに数か月~半年はかかる。完成して応募し終わっても結果が出るまでに更に半年とか。そこで落ちたらまた次やり直し。これを10作繰り返すと10年くらい平気で経っているわけである。

 

その10年を無駄にしたくないから更に続けるのか。それともこれ以上の年月を無駄にしたくないからやめるのか。

 

私も何度も何度もそんな風に悩んできた。

そういう意味で、この「コントが始まる」は、とても身に迫るドラマだった。


脚本の金子茂樹さんは結構若いうちから活躍なさっているが、もしかしたらやはりそういう思いを抱きながら書き続けてきたのかもしれない。

 

解散した後の主人公は一体どういう選択をしたのか。これが本当に笑える。解散の話なのに、この「始まる」というタイトルの理由がよくわかる。そんな結末に本当に泣けた。

 

そして、そんな風に気持ちを動かしてくれたのは、このトリオの普段のおバカぶり仲良しぶりが、とても生き生きと楽しそうだったから。

菅田将暉くん、神木隆之介くん、仲野太賀くんの演技巧者に、とことんやられた全10回だった。

 

(了)

 

 

 

 

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1982年、アメリカ。主演、リチャード・ギア。海軍士官学校で頑張る青年のお話。今更私なんぞが説明するまでもない、大ヒット作。


おうち時間で過去映画を観る機会が増えた。

最近のドラマや映画のストーリーが複雑すぎ、カットが多すぎる傾向に疲れて、うんと昔のを選んでみた。


この映画は音楽も良いし後味も良い。

すごく流行ったのに、私はその当時映画館で映画を観る習慣もお金もなく、大分乗り遅れた何年も後に鑑賞したと思う(遠い昔過ぎてどれほど遅れたかも覚えていない)。


若いリチャード・ギアが、あまりにニヤケた二枚目過ぎて、どうも好きになれなかったせいもある。


「プリティ・ウーマン」(1990)も良かったけど、まだイケメンが前面に出ていて足踏みしていた。「真実の行方」(1996)、「シカゴ」(2002)、「シャル・ウィー・ダンス?」(2004)、「HACHI」(2008)など、年を重ね、渋くて素敵なおじさまになってからかなり好きになって、彼見たさに選ぶ映画も増えたっけ。


で、この「愛と青春の旅だち」、最初はリチャード・ギアのアイドル映画みたいだろうとの先入観があった。


確かにカッコよさはもちろんあるのだけど、そこじゃなく、頑張って何かを手にするサクセスストーリーとしてとても面白く、のめり込んで観終わった。


タイトルがタイトルだから……恋愛映画の最たるものかと思っちゃっていた。


でも原題は「An Officer and a Gentleman」=士官と紳士。これは「士官や紳士に相応しくない行為」という慣用句みたいな軍法用の専門用語を略したものという。(とても分かりやすく説明してある記事発見→https://www.thecinema.jp/article/587 


)


なので、士官として紳士としてダメダメだった主人公が、相応しい人間へと成長していくところに面白さを感じたことは合っていたのだった。確かに時間的にも映像的にも、そっちの方が恋愛要素よりはるかにしっかり描かれている。


特に、ギアさんをしごく鬼軍曹(ルイス・ゴセット・ジュニア)が物凄く良くて、この年のアカデミー助演男優賞を受賞している。


体力的なしごき以外に、候補生の痛いところや弱いところを汚い言葉で攻撃したり、休日を取らせないで罰則の訓練を課したり。もしかしたら今だと「いじめ? パワハラ? ブラック企業?」と、観るのをやめる人や、SNSの炎上などがあったりするかもね、と思ったりした。


確かに表面だけ見ればそう感じるかもしれないが、ラストまで観るとわかる。これから命懸けの仕事に就く人間を、強く凛々しく育てるため。そういう資質のない者をふるい落とすため。


憎まれ役をいとわない愛情。自分の上官を育てるという難しい職務へのプライド。それが表れる最後の敬礼シーンなど涙が出る。次の候補生たちにまた同じ喧嘩腰の出会い方をする軍曹に、ギアさんでなくとも笑みが出る。


これが流行ったあの時代は、一気に観られてストレートに響く。そんな映画が多かった気がする。


(了)

 

 

 

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宝塚にハマって2年程度、まだ初心者マークが取れていない状態ですが。

 

私が沼に落ちたきっかけの演目は「カリスタの海に抱かれて」(2015年花組)。

 

2年前はまだ宝塚に興味はあっても敷居が高いと思っていた私。生舞台に誘ってくれた知り合いがいて、その前段階としていくつかDVDを貸してくれた。その中にあった「カリスタ~」に、まだトップさんすら顔の判別ができなかった私が、ずぶずぶにハマってしまったのだった。

 

これは明日海りおさんが花組トップに就任したお披露目公演の次の作品。テレビドラマでも有名な大石静さん脚本。


大石さんは、明日海さんのお披露目公演が死神の役だったから、今回は喜怒哀楽豊かな役柄にしたい、という思惑で書いたという(日刊スポーツ2015/3/13 


)。

 

このDVDを貸してくれた友人は、明日海さんご贔屓で、右も左もわからない私に、とにかく明日海さんはこんな方、ということを知ってほしかったのだと思う。


ところが私はトップの明日海さんではなく、二番手の芹香斗亜さんにドはまりしてしまった。

 

もちろん真ん真ん中で燦然と輝く明日海さんにはちゃんと(?)目がくらんだ。でも、そんな風に、トップさんをより素敵に見せる敵役の芹香さんがえらく魅力的で、どうしても目で追わずにいられなかった。

 

敵役と言っても主張が対立する立場で恋敵になってしまっただけ。友情を大事にし、熱さと強さを兼ね備えるリーダー気質。でも故郷の命運が肩にかかる重さが辛くて、心の支えは許嫁。なのに彼女は振り向いてくれないばかりか、親友に持っていかれて……(´;д;`)

 

確かに明日海さん演じるカルロは賢明で華やかで故郷思いの表情豊かな男性に描かれていた。

でも、大石さん、ひょっとしたらこの芹香さん演じるロベルトに感情移入して書いていたんじゃないだろうか……そう勘繰ってしまうほどロベルトには肩入れさせられる魅力があって、それを芹香さんが伸びやかなダンスと迫力ある雰囲気で体現していたと思う。

 

で、私はこのDVDを返却してしまうのが悲しくて、そんなことして何になる、と思いつつ、10時間以上もかけてシナリオ起こしをしたという……→「宝塚にハマり、シナリオを起こす」

 

そうしてそのDVDが手元からなくなって2年以上。ずうっと買おうかどうしようか宝塚の通販サイトを睨んでいた。


そもそも私はビデオにしろDVDにしろ、これまでの人生で1つも買ったことがない。

この壁を超えるのはなかなかにハードだった。1回頼んだが最後、歯止めが利かなくなる絶対的自信もあったし……。

 

そして、このほどついにポチってしまった。

 

もう何度も何度も観た映像だから、大枚はたいたことを後悔するかも、と思ったが、全然。


久々に観て、これは私にとって傍に置いておくべき、置かねばならない必須ブルーレイだと思った。嫌なこと悩ましいことしんどいことがあったときの心の浄化アイテム。幸せな気分に上がるための魔法の円盤(しかも時間が経ってから観たら、あまりに豪華なメンバーだと思い知り、目が眩んだ!)。

 

というわけで味をしめてしまった私。最低あと3枚はポチる予定。

 

(了)

 

 

 

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小説サイト「エブリスタ」の短編コンクールは2週間ごとに募集がある。これに挑戦中。


今回のお題は「探しもの」。

 

私の場合、応募に当たってはまずお題に沿って頭に浮かぶものを片っ端から上げる。

 

真っ先に「失くしたものが出てこない。あちこちさがしているうちに何をさがしていたか忘れてしまった。ちゃんちゃん」と思いついた。そういう年頃なんです……( ;∀;)。面白味はないだろうけど、一応ネタの一つとしてメモしておく。

 

次いで「太らないお菓子をさがす」「理想の自分をさがす」「コンクールに受かる方法をさがす」「何かをさがしている途中で消えた姉。何をさがしどこへ?」等々。

 

そうやって羅列しているうちに、「さがす」には2通りあるな、と思えてきた。持っていた何かを失くして「さがす」、今はまだ持っていないが未来に手に入れたいものを「さがす」。

 

それで、「さがす」をネットで辞書検索してみたら、前者が「捜す」、後者が「探す」だった。恥ずかしながら今日までその違いをはっきり把握していなかった。それに気付いただけでも有意義だったと自分を慰める。

 

で、お題は明らかに「探」の字を当てているので、「捜」であるだろう「どんな失くしものをさがしていたのか忘れてしまう」はボツ、「姉が何をさがしどこへ消えたのか」も微妙。

 

残ったのは「太らないお菓子」「理想の自分」「コンクールに受かる方法」。どれもそそられない……。

 

というわけで、また「探す」から思い浮かぶものを「探す」作業に戻る。

 

今まだこの段階なのだけれど、この後ストーリーに膨らませ、キャラを考え、構成を練って、プロットに起こす。そして小説の形に書き綴り、8000字に収め、見直しては手直し、という手順になる。私の場合、大体2週間フルフルかかってしまう。

 

このコンクール、どれだけの人数の書き手さんが参加しているのかわからないが、いろいろと驚きの連続。

 

入賞する方々の筆力の高さ、発想の柔軟さ、広がりの大きさ。


募集が始まって数分でエントリーしてくる方も多い。そんな短時間で作ったにもかかわらず、かなり面白い読み物だったりする(過去作品を焼き直したのだとしても速い!)。


また、締め切りギリギリにヒイヒイ言いながらやっと1つ仕上げる私とは違い、同じお題で5つも6つも軽快に応募している方もいる。

だからといって雑ではない。誤字脱字もなく文も読みやすく、笑いや涙が自然と出るような、かなりエモーショナルな物語ばかり。

 

う~ん……才能という言葉はあまり使いたくないけれど、やっぱり根本的に何かが違うんだろうな、とつくづく感じる。

世に出るのはこういう方々なんだろう。

 

でもまあ、自分は自分、惑わされずマイペースで書いていくしかない。才能がないから止めよう、という時代も通り過ぎてしまったので、そんな達観を持ちながら、自分の書きたいもの書けるものを「探して」おります。

 

(了)

 

 

 

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2016年、イチロー選手がメジャーリーグで3000本安打を記録したとき。


彼のそれまでの年棒を3000で割って、ヒット1本565万とも615万ともネット記事にあった。


当時のサラリーマンの年収平均が514万、なんて比較も出ていて、確かにすごい、イチロー楽に稼いでるよね、とうっかり思ってしまいそうになった。

 

そんなことを思い出したのは、最近貼りついているプロ野球のプレイを観ていてのこと。

 

打撃ではなく守備の方。


強烈な打球に反応してグラブに収める。どう見たって抜けるだろうっていう三遊間や二遊間のヒット性の当たりを低い姿勢のまま追いかけあるいは横っ飛び捕球、更に1塁に投げてアウトにする。フェンスにぶつかりながら大飛球をジャンプ一番、これしかないってタイミングでモギ取る。

 

こういう捕球についても一ついくら、って計算するなら、先のイチローのようにそれまでの年棒を捕球数で単純に割っていいのかな。そうじゃないんじゃないか、って思ってしまった。

 

強烈な打球に反応できるのも、低い姿勢のまま捕球できるのも、不安定な姿勢なのに1塁を刺せるのも、タイミングよく大飛球にジャンプできるのも、どれだけ足腰鍛えて練習したからなのか、と想像してしまうのである。


よく千本ノックとか言うけど、そういう大変な打球を一つ捕ってアウトにするために費やした捕球練習は、たぶん千本じゃ済まない。

 

おそらくイチローのヒットだって、裏でどれだけバットを振ったか。ヒット1本打つために素振りや打撃練習を千回したとすると、500万円は5千円になる。

 

簡単に稼いでるんじゃないだろうなとつくづく思う。

 

なんて思いを馳せるのは、書くことも同じ気がするから。

 

漫画家の方に聞いたことがあるのだけど、思い通りの線を一つ描くのに、何十枚、何百枚の紙を使うことがあるという。


漫画家さんは大御所になるとページ1枚何十万円とからしいけど、簡単に稼いでいるわけではない。その1枚を描けるようになったのは、それまで費やしてきた何千枚のページがあったからで、通算するともしかしたら何百円にしかならないのかもしれない。

 

今、自分が物語を書くことも、レベルは段違いだろうが、そう。


出来はともかく、例えば「この制限枚数なら規模はこのくらいに抑えるべし」「それなら〇日あれば仕上がる」「登場人物は〇人くらいが限度」とかの見当はつき、その通りにいく。


それはこれまで長い長い間書き続けた上でのカンというか、身に着いた技というか。


その出来上がったものに対して百万円もらったとしても、単純にページ数で割って高収入と言えるものでもないと思ったりする。凝れば凝るほど、突き詰めれば突き詰めるほど、簡単にはいかなくなるし。

きっとどの世界でもそうなんだろう。

 

プロ野球では、2年ぶりのセパ交流戦が始まった。たくさんの好プレー出ている。あの素晴らしいプレー1つできるようになるためどれだけの練習をしたんだろう。

そんな観方をして楽しんでいます。

 

(了)

 

 

 

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漫画を読んで泣いた最初は、たぶんあれ。

 

当時「キャンディ・キャンディ」という少女漫画が流行っていて、私はコミックスで途中まで読み、その後ハマって毎月雑誌を楽しみにするようになった。

 

世代の方は、お、それなら泣いたのはあそこだろう、いやこっちかも、と思い当たる場面がたくさんあると思う。

 

初恋の相手アンソニーが落馬して死んだところとか。留学先で無念の別れ方をしたテリィと何年もかかって再会したのに別の女に取られてしまったときとか。陽気な幼なじみのステアが戦死したこととか。

 

どれも確かに泣いた。

けれど、私はひねくれ者なのだろうか、最初に泣いたのはもっとマイナーな場面だった。

 

この「キャンディ・キャンディ」は、主人公の、意地悪に屈しない元気さと明るさが有名だけど、女性の生き方を考えさせられる大河漫画でもあったと思う。

 

全9巻の後半では彼女が看護婦(当時はこの呼び方だった)を目指す職業物の側面もあった。

で、その見習いだった頃、最初に担当したのがマクレガーさんという患者。わがままで無茶難題を吹っ掛けまくる頑固じじいだった。最初は振り回され、へとへとになるキャンディだったが、持ち前の明るさとタフさで負けじと張り合い、ついには打ち解ける。

 

元気になったらやりたいことを2人で話し合った。ピクニックとか魚釣りとか。

その直後だった。マクレガーさんが静かに亡くなったのは。

 

明日の部活とか、もういくつ寝るとお正月とか。普通にくると信じている未来が、断ち切られてしまうことがあるのかと衝撃を受けた。

その、すぐ先の未来の絵図が、コミカルで楽しそうに描かれていたのにも、余計胸が苦しくなった。

 

元気になったら。元気になったら。

このナレーションで涙が止まらなくなった小学生の頃の私。ショックが大き過ぎてしばらくはそのページを読み返せなかった。

 

そこが好きな場面だったというわけではなかったが、私には印象が強くて忘れられない。

キャンディが看護婦の覚悟を決める重要なエピソードなのだけど、書き手からすれば、そこじゃなくてむしろその後が見せ所だっただろう。

 

今思うと、とてもたくさんの要素が詰まった、いい漫画だった。

 

「なかよし」の連載だったから、小学生の女子向きだったはず。

入り口は確かに女の子同士の意地悪合戦とか、外国のお金持ちのキラキラドレスや生活とかで、その年頃の子の興味や憧れをそそった。素敵な王子様との恋愛もあった。

 

でも、それだけじゃなく。

 

キャンディが成長するにつれ、人生を自分で考え、選び、歩いていく。その間にかかわった人達との葛藤や、生死についてもしっかり描かれていた。

背景に第1次世界大戦があって、従軍看護婦になるかどうかの迷いや、幼なじみが志願兵として出兵するという辛さも胸に迫った。

 

今の小学生にも読んでほしいし、昔ながらのファンだって読み返したい上物。なのに、単行本化も再販もされないというもったいなさ。

原作者さんと漫画家さんとの確執がちょっとエスカレートしてしまった結果らしいけど。

 

とても残念。

小学生の頃ああいう良質な漫画に出会うと、学ぶことはたくさんあるのに、と思う。

 

(了)

 

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