物語の語り方(20/8/2) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

長いことシナリオ形式で物語を書いてきたので、小説の書き方が今一つよくわからなかった私。そこで、とある学校に通っていろいろと教わったのだが、そのうちの一つの書き方がとても性に合うと思った。

 

といっても特別なことではなく、よく見かけるもので、ミステリー好きなら更に見慣れている。章ごとに、いろんな人の目から見た異なる事実が語られて、それがだんだん集結して真相に迫っていく、という。

 

でもこれ、ミステリーじゃなくても何でも使える。

 

Aさんから見たらあの人はカッコいいけどBさんから見たら神経質。Cさんから見たら恩人だけどDさんから見たら目の上のこぶ。とかそれぞれの立ち位置でそれぞれの見えるものを書いていくと、下手に過剰な説明をせずとも全体像や真実が見えてくる仕掛け。

(という風に私は捉えている)。

 

3~4年くらい前に教わった書き方だけれど、このところすっかり忘れていた。

 

なぜ思い出したかというと、最近ネット小説サイトの課題に挑戦し始めたせい。

定期的にお題が出て、それにのっとったお話を作る。たった3行でもいいし、最大で8000字、という短編の。

 

短編というと、やっぱりラストにオチをつけたい。となるとその短い中で設定やキャラの過去やらをつい複雑に考えすぎてしまったりする。


で、長くなってしまう。しかも「わたし」とか「オレ」とかの一人語りで書いていくと説明的文章が結構な量になり、テンポが落ちたり中だるみになったり、と。何だかなあ、と納得がいかなくなって書く手が止まってしまう(あくまで私の場合です。人によって、書くものによって、そこは違ってくると思う)。

 

そんなとき、短編の名手というべき書き手を見つけた。やっぱりその小説サイトに投稿している方なのだが、すっかりファンになってしまった。

 

短い中で、キャラが立っている。起承転結がしっかりしているし確かな文章力で読み手を引き込む。お話ごとにバックグラウンドが全く違うのに、それぞれの世界について精通している。だから圧倒的に説得力があるし、ものすごい知識量や経験値を感じる。


オチに至るまでの伏線や叙述トリックなども鮮やか。いくつか読んだもの全部、ものすごく好み。この方とは好きな作家さんや好きな物語の傾向が似ているかも。話が合うかもしれない、と思った。

 

そして、作品ごとに語り口が違う。男の子だったり大人だったり外国人だったり野心家だったり。それぞれの作品に一番合った人物の、時には複数の視点によって語られていて、これがものすごく効果的。

その見事さに感心し、えらく刺激を受けた。「あなたももっと真剣に創作しなさい」とカウンターパンチを喰らったかってくらい。

 

そうだ、私もこういう風にいくつかの視点に分けて語っていくやり方が好きだった、書きやすいと思っていたはずだった。

書かなくちゃ。こういう風に書けばきっともっと書ける。痛切に思った。

 

今後、1ファンとして読み続けていきたいこの方は、なので師匠ともお呼びしたい。「いいね」の意味の☆をガンガン贈りまくったのだが、……何か気恥ずかしくてコメントを入れたりはできず、ひっそりそう思っているだけなのだけど。

 

(了)

 


↓「星降る夜に」がお題の短編、「音を間違えた星」をアップしました! 8分で読めます!↓ (これは複数視点の書き方を思い出す前に書いたので「あたし」の一人語りになっています)





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