昨日からプロ野球日本シリーズが始まった。
第1戦は意外にも一方的で、ちょっと残念。
少し時間を戻して……
この日本シリーズに出るためのCSのことを。
シーズン最終試合の崖っぷちで勝って2位を決め、ホームでのCSファーストステージに進んだロッテ。
先に2勝した方が勝ち抜きのルールで、1勝1敗の、またも最終戦。
それも、9回まで0-0で延長戦というジリジリする展開。その10回表に3点取られて、これはもう終わったと誰もが思った。
それが。
そんなもう本当の超崖っぷちで、何なら片足一本落っこちてるような状態から、同点3ラン。
えええええっ!?
私もロッテを応援していたものの、もう寝てしまおうかと思った矢先だった。
そしてそのままサヨナラに持ち込んでファイナルステージ進出を決めた。
長年野球を観ているけれど、こんな試合展開にぶつかることはそうない。高校野球ならともかくプロでは。
あんまりにも劇的すぎて、口から心臓が飛び出すかと思った。
それも、その起死回生のホームランを打ったのは、シーズンで1本しかホームランのない、むしろつなぎの役目の多かった藤岡選手。
ランナーに出ていたのが、10球粘ってヒットを打った角中選手とボテボテで出塁した荻野選手というベテラン2人。執念を感じた。
で、藤岡選手はそんなタイプのバッターなのに、3点差ならもう一気にここで詰めるしかないと、ホームランを狙っていたという。
誰もあきらめていなかった。
その後サヨナラを決めた、つまり美味しいところを持ってった安田選手だって、入団当初から期待大だったのに、なかなか花開かなかった感の選手。
そんな風に、「みんなで決めた」CSファーストステージ突破だった。
正直言っちゃうと、「事実は小説より奇なり」。
こういう展開を小説で書くと、「あざとい」とか「狙ってる」とか「リアリティがない」「お話だから」「ご都合主義」などと言われることになる。
いや、本当にあった話なんだってば。
といくら言っても、現実を観ないとちょっと信じられないくらい嘘みたいな話。
めったにないものを観られて、めったにない驚きと興奮で、何かもう、これ以上ないくらい頭真っ白。
でもその後、1位のオリックスとのCSファイナルステージでは、アドバンテージの1つを合わせ、1勝4敗で散った(先に4勝で勝ち抜けのルール)。
かなりの善戦ばかりだったけど、いかんせん戦力の違いが明らかだった。
オリックス、投打に強すぎた……。
それでも、「2010年の下剋上再び?」という夢が実現するかと本気で思ったプロ野球終盤戦。
ロッテ関係のみなさま、お疲れ様でした。観ている方もクタクタになって灰も残っていません。
ただ、贔屓チームが散ったので、日本シリーズは「どっちも頑張れ!」と心穏やかに観ています。
とはいえ、どちらかというとパリーグに肩入れしてる。
オリックス、ロッテを圧倒したあの強さはどこいった。今日から巻き返してくれ、とちょっと思っています。
(了)
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