創作裏話〜苦し紛れのアイディア その5(23/10/1) | 石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

石の上にも○○年~物書き志望女のひとりごと

日常で気になったことや、長い物書き志望歴で思ったことをランダムに綴ります。

現在投稿し続けている小説サイトの短編コンクールは、2週間ごとにお題を変えて募集されるのだが、一度だけ「入賞」に選ばれたことがある。

「大賞」「準大賞」の次の3番目の賞なので、大健闘と言えると思う。

 

でも、自信があったわけでも、狙ったわけでもなかった。

というより、箸にも棒にもかからない期間が長かったので、毎度提出するだけの自己満足で、月に2回のルーティンと化していた。


だから、ある意味無欲の勝利というか。

 

でも思い返せば、その作品を書いているときは、とても筆が乗った。

楽しかったし、わくわくした。その世界観をより際立たせようと、いくつも工夫を思いつき、何度も手直しし続けた。

 

ただ、やっぱり最初はいつもと同じように、お題で頭を抱えたんだった。

 

だって、「○○解禁」で書けと言われて、何を思いつく? 

○○禁止、と言い換えたとしても。

 

テスト前のテレビや漫画とか、願掛けの甘い物断ちとか、鶴の恩返しとかアダムとイブとか……よくあるパターンしか出てこなくて。

 

中で少し異色な思いつきだったのが「禁酒法」。つまり法律における禁止。


これ、どうにか使えないかなあ、と、図書館で資料を借りてみたが、史実は奥深くて短い中に取り入れるのはなかなか難しそう。


視覚的にはどんなイメージ? と、映像がなかったかと記憶をたどり。

 

確か、「Once Upon a Time」とか、「アンタッチャブル」とか。

それらの映画や舞台映像を観直してみて、何となく雰囲気はつかんだ気がしたものの、やはり実際あった「禁酒法」を扱うと、恐らくあれこれ齟齬が出るよね、と躊躇。

 

で、「バラ禁止」なる架空の法律に置き換えてみる。

これを、禁止→解禁→禁止となる感じて進めてみては、と考えた。

 

そして、そこに巻き込まれ、解禁運動の先頭に立つ羽目になった「少女」を、ジャンヌ・ダルクをイメージした主人公とする。

世界観は、私が学生時代にハマりまくった漫画家和田慎二さんテイストで。

 

でも8000字という短さで、「ご禁制のバラに魅せられる」「その美しさが人々を変えてゆく」「解禁へ」「解禁後の争いごと」「再び禁止」との流れが全部入るだろうか? と疑問だったけれど、どうにか何とか押し込めた。


逆にこれだけの量のエピソードを盛り込める長さなのだ、と8000字制約の絶妙さに感服したりして。

 

ブラックなメルヘンとする予定が、そう成り切らず、結局ファンタジーにジャンル分け。それでも今風のリアルさも盛り込んだつもりで、書いていてすごく面白かった。

 

こういうノリノリになれる感覚はたまにしか起きないのだけど、それがあるから書くことをやめられないんだろうな、と思う。


(了)

 

↓第185回コンテストで入賞作に選んでいただいた「○○解禁」がお題の短編はこちら。14分で読めます。

バラを育ててはいけません (ファンタジー)



 

↓「夏の終わり」がお題の短編。13分で読めます。後味、悪し。

全部、クマのせい  (現代ファンタジー) 

 

 

 

↓「そうだ、○○へ行こう」がお題の短編です。11分で読めます。

僕の完璧な旅行計画 (ヒューマンドラマ)

 

 

↓「おくすり」がお題の超短編。3分で読めます。

かぜぐすり賛歌  (詩)

 

 

↓「運命のふたり」がお題の短編です。14分で読めます。

藤より出でて  (ヒューマンドラマ)

 

 

 

↓連載完結しました。

野球女子らいと  (朝ドラ風長編ヒューマンドラマ)

 

 

 ↓第193回コンテストで、優秀作品に選んでいただきました

最終回をさがして (恋愛)

 「最後の〇〇」がお題の短編です。11分で読めます。

 

 

 ↓第187回優秀作品に選んでいただきました

正しい忘れ癖の治し方 (ヒューマンドラマ) 

 「忘れもの」がお題の短編です。14分で読めます。