…ということで3月の「上州高崎紀行
」とはちょと違う高崎を廻ってきたですが、
最後に「こんなん、食べてみました」というあたりを。
といっても宇都宮の餃子に匹敵するほどに全国区の名物は高崎になさそうで、
それでも何かと見つけ出したソースかつ丼
と高崎パスタ
は3月も食しましたしね。
どうしようかなと思ったですよ。
ただ、高崎パスタはむしろ各店が競い合って趣向を凝らすものだけに
(その点では宇都宮の餃子に近いですかね)ひとつの店舗だけで「食べきった」かのようには
とても言えないところでもあろうかと、以前とは別の店を訪ねることにしたのでありました。
ちょうど東口の駅ビル内のフードコートに「Aguri by SHANGO」という店が入っており、
この「シャンゴ」こそが高崎パスタの始まりを告げることになったのだと聞き及んだものですから。
フードコートの出店ながらメニューはある程度豊富だったようですが、やはりここでは
高崎パスタの発祥たる一品「シャンゴ風スパゲッティ」を試してみるのが筋でもあろうかと。
上州麦豚(動物性飼料を排除して育てるらしい)を使用したトンカツのせのミートソースとは、
好みの点から言うと自ら進んでチョイスしない類いながら、話の種ということで。
もともと量が多めであることも特徴であると言い、サイズがS、M、LとあるうちのこれはSサイズ。
それでも一般に一人前と言われる100gの1.5倍、150gある上にトンカツのせ、もうたっぷりです。
で、やはり名物と目されておるのか、周りでも食べておる人たちがおりましたですが、
すぐ近くではシャンゴ風を目の前にした子どもに対して父親が「よく混ぜて!」と教えている。
スパゲティ・ミートソースをよおく混ぜ混ぜするというのは余り見栄えのするものではありませんから、
「お父さん、どうしてそんな?」と思ったですが、自ら食してみて「なるほど!」と。
この秘伝(よくある言葉ですが)とされるミートソースの味が何とも濃い(個人的印象)のですなあ。
考えてみれば、トンカツ・ソースの役割も同時に背負っているミートソースだからなのでしょう。
「郷に入らば郷に従え」との言い習わしも弁えず、そこのお父さん失礼いたしました。
とまれ、スパゲティの量プラストンカツのせであることと濃厚なミートソース、
これはかなりガテン系向きのパスタであるのかもしれん…と思ったのでありました。
と、もう一食も肉系になってしまいましたが、今度は鶏肉です。
フードコートと反対の西口側にある駅ビル内にある「上州御用鳥めし本舗 登利平」というお店。
本店は(高崎の永遠のライバル)前橋
だそうですから、高崎名物というより群馬名物でしょうけれど。
オーダーしたのは定番中の定番らしき「鳥めし松重」というもの。
「松」というからには特上の部類?と思うところが、900円となかなかにリーズナブルなお値段。
「あっさりムネ肉とコクあるモモ肉。ひと品で、2種類の鶏肉の異なる美味しさと食感が
楽しめるぜいたく」というのがご自慢だそうで。
国産食材(必ずしも群馬産とはうたっていないようで)に秘伝のたれ(必ず出ますね)で
県内では相当に知られた存在になっているようですね、この鳥めしは。
確かに旨かったなあと思いますですよ。
と、ここでははっきり旨かったと言っておきながら、
さきほどのパスタはあまり言及してませんでしたですね。
端から普段はミートソースをチョイスしないと言った背景には
さんざん子どもの頃にルーミックソースで食べ(させられ)たからかもですね。
ということで、こたびの食事はこのような感じでありましたけれど、
最後の最後には結局、定番の「だるま弁当 」を買って帰り、
高崎の旅を締め括ったのでありました。