プーチン大統領の「引き分け」の意味

やっぱり、北方領土問題は、
原点から、考えるべきである。

日本は、全面外交をしてきたのだから、
なにも、旧共産国のご機嫌を取る必要はない。

およそ、シベリア、千島列島、樺太など、
自分たちが、領土にしておきながら、
とても満足に、維持していけない土地である。

生活は、苦しく、満足な、インフラさえ、整っていない。

この交渉は、それを、なんとかしてくれという
ものである。

それを、わざわざ譲歩してまで、
解決させていく必要はないのではないか。

ちょっと、日本人、お人よしすぎるのではないか。

プーチン大統領の「引き分け」の意味を
考えていた。

そもそも、これは、政治のありかたで、
カルチャーの違いである。

道理は、さて置き、
領土問題は、存在しないと、言っていたのに、
認めるところまで、譲歩してやったではないか。

それが、むこうの言い分である。

力が、どちらが強いかで、
交渉するだけで、道理など、
むこうにとっては、いきががりの方便でしかない。

だから、これは参ったと思うまで、
譲歩させなければ、解決など、とてもできない。

ならば、日本は、千島列島、樺太から、
話しを、始めるべきである。

それは、もう解決済みというなら、
そっちが、むちゃくちゃなら、こっちだってと、
意にそぐわないことを、
認めさせねば、なるまい。

むこうは、喉から手が出そうなほど、
日本によくしてもらいたいと、思っている。
まったく、ムシのよい話しだ。

引き分けは、むこうの力の譲歩を、
どれくらい緩められるか、
そして、どれくらい日本人が、あきらめられるか、
そう、プーチンさんは、解釈なさったんではないか。

それでも、日本人にすれば、
地名は、日本人の生活そのものであるし、
ふるさとでもある。

辺境の土地でさえ、
日本人が苦労して、開拓してきた
領土である。

昨年、発表当時、ソ連が、日本政府に
圧力をかけて、上映禁止された、映画観て来た。

題名は、「樺太1945年　夏　氷雪の門」

二木てるみさんが、まだ若かった、昭和50年頃の
作品である。

無常に、条約を無視して、罪もない日本人を
皆殺しにしてきた、ロシア人に、激しい怒りを
感じた。

こんな、日本人の苦労を、知ろうともせず、
経済駆け引きだけで、処理していいものだろうか。

日本人も、反省しなければならない。

両親、祖父母の築き上げてきた、
自分たちの家庭が、地方と共に、
崩壊しようとしている。

おまえたちの、原点は、何なんだ！