DUIF
自作のデジタル・インターフェース
今だから明かしますが、当局が「デジタル・インターフェース」を作った、最大の眼目は、このデジタルサウンドCWCtestwinを使いたかったからです。
 
当局は、盛大なノイズのためにCQを出すより、取れる局を選んで呼びに回ることが多い。従って、この呼ぶ側の設定は何度も変更して、今の形になりました。
 
当初は、1回送信する分を1つのマクロにしていましたが、不必要な言葉やトンチンカンな応答が入ることもあり、相手局が???・・・と思うこともあったでしょう。
 
その結果から、相手局の変化球に対応するために、複数のボタンを組み合わせて使うことにしました。
 

 
まずは相手局をコールすことがスタートですから、頻繁に使う「Call Only」というマクロから作りました。
 
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マクロを始めたころは、「JH1LMD K」とか「JH1LMD AR」あるいは丁寧に「JH1LMD PSE K」などと入れたこともありましたが、現在ではシンプルにコールだけ入れることにしています。
 
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Macroの <MyCall> だけで終わりです。前回にも申し上げたが、マクロの最後は「Ctrl」+「Enter」キーで改行しておきます。
Caption欄を「macro1」から「Call Onry」に変えると、ボタンの表示が変わります。以下同様に「OK」ボタンで終了です。
 

 
次は、ペディション局などから自局が呼ばれた時の返答です。相手局が「TU JH1LMD 5NN」程度しか打ってこなかった場合は、この「CFM Shot」で応答しています。
 
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「CFM Shot」マクロは次に通りです。DX局に対して「自局のコールが間違いない」という意味で、冒頭に「R」を付けている場合が多いです。
R FB <Greeting> UR <HisRST> TU ]
 
最初の「R」にクセを付けて「E N R OK」などと打っている場合も耳にしますが、本当の達人と間違われる可能性があるので、今は使っていません。
E<Dash3.8>N<Dash3.0> R FB TU <Greeting> UR <HisRST> ]
 
「FB」、「TU」などは好みの問題ですが、次の順番を待つ身から見れば、余計な「自己主張」が多いと嫌われますね。
 
<Greeting>を使えば相手の現地時間に合わせて挨拶(GM/GA/GE)が自動送信されます。
 
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相手局が「CFM 73 TU E E」と打ってきたら、「Final Shot」のボタンを押します。「^」はSKを打つ記号です。出来るだけ手短に終わります。
GL 73 TU ^ E E
 
ペディション局などは、「TU 73 DE xxxxx UP」や「TU QRZ? DE xxxxx」などと打たれた場合は、こちらからファイナルは送ることもありません。まして「QSL」、「CFM」、「GL ES GB」などは嫌われそうです。
 
国内向けや、一般のオーバーシー相手では、ショートQSOでも以下の程度は普通なようです。
R QSL GL ES GB 73 TU ^ E E
 
話の長い人は嫌われますが、マクロで高速送信とはいえ、次に待っている人へのマナーなんでしょうね。これって自分のことかな・・・。
 

 
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普通のQSOでは冒頭と最後にコールを打ちますが、その場合は「Call 1x1」を使います。マクロは単純です。また呼出しでも1x1で打たないと応えてくれないOMさんもいますね。
<HisCall> DE <MyCall>
 
呼出で使う場合は、「Call 1x1」に続いて「Call Only」を押せば、自局のコールを複数回送ることができます。そして最後は「AR」を入れればパーフェクト?
 
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ここから、いよいよマクロの真価を発揮する記述です。相手局がOP、NAMEを打ってきた場合、こちらが返さないと「NAME?」などと催促してくることもあるので、すかさず「CFM NAME」で返します。
R <Greeting> DR OM <HisName> TKS FER NICE REPT <MyRST> FM <HisQTH> = UR RST <HisRST> = MI NAME IS <MyName> <MyName> <MyName>
 
国内QSOでは、QTHを打ってからOPを送る場合が多いようですが、当局の聞いた範囲では、海外局の場合ほとんどがOP(NAME)が先で、QTHを言わない場合も多いようです。
 
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相手がQTHを言ってきたら、こちらのQTHを打たなければなりませんから、その場合は、前の「CFM NAME」に続いて、「QTH」を打ちます。
HR QTH IS <MyQTH> <MyQTH> <MyQTH>
 
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国内局相手や、相手から「JCC NR?」と言われたら「QTH JCC」で返します。このJCC/Gコードは当局の大田区ですから、書き換えて使ってください。
HR QTH IS JCC 1oo111 1oo111 AooAAA
 
OMさんに伺うと「ゼロ」→アルファベットの「o」でも良いが、他の省略はできるだけ避けた方が良い・・・とのことで、当局は繰り返しの3回目だけ「1」を「A」に省略しています。
 

 
さらにオーバーシーでは少ないようですが、QSLに関するインフォメーションを送る場合は、「BT」の記号「=」を入れてから「PSE」、「ALSO」、「RCVD」のいずれかを打ちます。
 
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まずは、QSLカードについて、自局から切り出す場合は、「QSL PSE」を使っています。
= WL MI QSL CRD SND VIA BURO BURO HW?
 
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相手が「PSE QSL」と言ってきたら「QSL Also」で返事します。
= MI QSL CRD ALSO VIA BURO SURE SURE
 
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すでにQSLカードが手元に届いている場合は、「QSL RCVD」を打ちます。
 
= AM RCVD FB UR QSL CRD MNI TKS
 

 
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そして、キッチリとファイナルを送る場合は「Final Full」で締めくくります。
R DR OM <HisName> TKS FER NICE QSO SO HPE CU AGN ES FB DX BEST 73 GL ES GB + <HisCall> DE <MyCall> TU ^ E E
 
シーズンによっては「MARY XMAS」「HAPPY NEWYEAR」、海外局から「SAYONARA」も多いですね。よっぽど遅い時は「さよならの外国語」を見て、入力することもあります。
 

 
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呼ぶ側のマクロの最後には、文章に付け加える記号を入れてあります。_は文字がつながらないように入れてありますので、マクロでは半角のスペースに置き換えてください。
DE ⇒ _DE_
BK ⇒ _]_
AR ⇒ _+_
KN ⇒ _[_
 

 
長い話は嫌われる・・・と言いながら、やたら長くなりました。ごめんなさい。
 
次回は、CQを出して応答された場合の「呼ばれる側」のマクロです。
 
 
 
フォロー4649
 



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