コンテストやDX局などの場合、鬼のような勢いで打っていることが多い。120~150字/分は普通で、中には160字/分を超えている局も聞きますね。
 
一方、普通のQSOでも90~120字/分程度のスピードが多いようです。
 
ところで、このスピードですが、流れに棹差すようなゆっくりしたスピードでコールすると、相手のリズムを狂わせるだけでなく、同時にコールしている局に対しても迷惑になりますね。
 
すでにQSOが始まっているのに、我が道を行く・・・と、延々と呼び続ける局を耳にします。国内QSOでは、ラストレターを取ってもらう場合もあるが、ペディションなどでは、ただの「お邪魔虫」になりかねない。
 
無論、当局も人のことは言えない「お邪魔虫」になっていることも多いです。
 
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そんなことで、当局は自分の手に余るスピード(約80字/分以上)の時は、DSCWの自動送信を使うようにしています。
 
ではDSCWの送信スピードですが、左図のようにかなりの範囲で調整が可能です。
 
上のスライドボリューム[RX]は受信スピードで、下[TX]が送信スピードの調整になっています。
 
送受信ともスライド・バーの移動で25~180字/分の設定が可能でした。
 

 
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まず、受信スピードの「Auto」にチェックが入っていると、解析ソフトで受信したスピードで、スライド位置が刻々変化します。
 
定速信号を解析する場合には、チェックを外した方が、解析能力は上がるようですが、アマチュアの場合は変化が大きいので、Autoの方が無難ですね。
 

 
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さて、送信のスピードを任意の位置にセットするときは、スライドバーのレバーにマウスを持って行って、マウスの左クリックしたままで移動(ドラッグ・アンド・ドロップ)させると、5文字ステップで増減させることができます。
 
送信スピードを変える、最も基本的な操作方法です。
 

 
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レバーの真上ではなく、その左側を左クリックすると、1回のクリックで30文字減ります。
 
自動送信中でも、クリックすると変化するので、コールを正確に取ってもらえない時などは、一部だけ遅くすることも可能です。
 
 

 
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逆にスピードを上げたい場合は、レバーの右側にマウスを持って行って、左クリックします。
 
これも1クリックで30文字増えるので、スピードを使い分けるときには便利です。
 
 

 
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下列の「P」ボタンは、送信スピードのプリセットで、現在のレバー位置を記憶します。
記憶したプリセット位置は、レバーの下にある黒三角の矢印が目印となります。
今までのレバー操作でスピードを変えても、プリセット位置は変わりません。
 

 
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下列の「M」ボタンは、「P」でセットしたプリセット位置にスピードを戻す時に使います。
 
レバーがプリセット位置にあるときには、変化しませんが、レバーがプリセット位置以外に移動すると、「M」ボタンが使えるようになります。
 
 

 
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「R」ボタンは大変便利で、送信スピードを受信スピードに合わせることができます。ただし送信レバーは、5文字ステップですから、その分の誤差は出ます。
 
受信している間に、これから呼ぶ局のスピードをセットしたり、呼ばれた場合に、相手のスピードに合わせることができます。
 
ただし、ノイズレベルに近い信号を受信したり、QRMが多い時には、正確な受信スピードが表示されないので要注意です。
 

 
ここまでくれば、あとは送信用のマクロボタンを押すだけです。
 
 
 
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