デジタルサウンドCW(DSCW)のマクロを書く前に、記号の表記方法について確認しておきます。
 
DSCW macro
これはDSCWだけでなく、他のソフトでもアルファベット、数字以外の記号で、バーで続けて打つ符号の表記方法が設定されています。
 
欧文のモードで使う場合、まずカンマ(,)、ドット(.)、アポストロフィ(')、ハイフン(-)、スラッシュ(/)、クエスチョン(?)、アットマーク(@)、コロン(:)などは、そのまま使えます。
 
一方、CW独特の符号で、ARKNSKBTBKなど、頻繁に使う記号は、マクロ文では以下の記号を使います。
 
AR ⇒  キーボードの「プラス」記号
KN ⇒  キーボードの「左角カッコ」記号
SK ⇒  キーボードの「キャロット」記号
BT ⇒  キーボードの「イコール」記号
BK ⇒  キーボードの「右角カッコ」記号
 
DSCWでは、受信解析のテキスト出力も、同じ表示記号になります。
 

 
ところでマクロ文で、あらかじめ入力してある文字を参照する場合は、おおよそ以下の通りです。
 
イメージ 2
 
<HisCall> ⇒ 上図「HisCall」に入力したデータを参照
<HisName> ⇒ 上図「HisName」に入力したデータを参照
<HisQTH> ⇒ 上図「HisQTH」に入力したデータを参照
<HisRST> ⇒ 上図「HisRST」に入力したデータを参照
<MyCall> ⇒ オプション設定画面の「MyCall」に入力したデータを参照
<MyName> ⇒ オプション設定画面の「MyName」に入力したデータを参照
<MyQTH> ⇒ オプション設定画面の「MyQTH」に入力したデータを参照
<MyRST> ⇒ 上図「MyRST」に入力したデータを参照
<Others> ⇒ オプション設定画面の「Others」に入力したデータを参照
 
イメージ 3
 
<Greeting> ⇒ 上図「Greeting」で選択したデータを参照
<WX> ⇒ 上図「WX」で選択したデータを参照(追加可能)
<Temp> ⇒ 上図「Temp」に入力したデータを参照
<VK_F6> ⇒ 開いているハムログにデータを転送 「QSO」ボタンと同様
<VK_F7> ⇒ ハムログにデータを転送してSAVE 「SAVE」ボタンと同様
<TxTime> ⇒ 受信テキスト枠に送信時刻を表示します
 

 
イメージ 1
マクロのキーイング・スピードは、右図の下列[TX]で指定します。図では120文字/分のスピードになっています。
 
上列[RX]は、相手側のキーイング・スピードで、相手にスピードを合わせる場合は、下ボタン「R」をクリックすると、瞬時に相手のスピードに合わせられます。
 
ちなみに「P」は初期スピードを設定し、「M」はスライドで移動したスピードを初期スピードに戻します。
 
マクロ送信中に、名前、QTHなどを複数回送る場合、最終回だけ遅くして解りやすくするとか、逆にRSTだけ早く送ることも可能です。
 
キーイングのスピード(Speed)は以下のように記述します。その文字列が終わったら、<Original>で元のスピードに戻します。
<+3 Up>
<+2 Up>
<+1 UP>
<Original>
<-1 Down>
<-2 Down>
<-3 Down>
 

 
これから先は、自動送信では不満な方が、ドット・ダッシュのウエイト、文字間のスペース、単語間のスペースなどを部分的に設定することが可能です。
 
短点・長点のウェイトRatioの変更
<Dot1.0>~<Dot1.5>
<Dash2.8>~<Dash4.5>
 
スペース間隔の変更
<C_Space3.0><C_Space9.0>文字間のスペース
<W_Space4.0><W_Space7.0>単語間のスペース
 

 
次回から、実際のマクロ文を書きます。
 
 
 
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DSCWのマクロ 連載リスト
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