当局はペディション局やDX局などで、JA3CLMさんの開発したデジタル・サウンドCW(Digital Sound CW)を愛用してる。当局の場合、パドルを使っても120がいっぱいイッパイで、しかも速いスピードでは、誤字が頻発する。
図々しく手打ちにしても良いのだが、多くの局に迷惑も掛かるので、少し早い場合はDSCWのマクロ送信機能を使うことにしています。
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以前に、デジタル・インターフェース作った時に、「DSCWで自動送信の設定」を書いたので、興味のある方はご参照ください。
この自動送信のマクロですが、とても使いやすかったので、当局のマクロ文の例を紹介します。CWベテランのOMさん達からは怒られそうですが、少し操作に慣れると「一丁前のDX’er気分」を味わえます。
何はともあれ、DSCWのオプション設定でMyCall、mMyName、MyQTHを入力しておきます。Othersの欄にRigやJCCコードなどを入れておく人もいるようです。
当局もOthersにJCCを入れておいたのですが、今は繰り返しで略数字にしたので、マクロに直接書いています。
ついでながら、Greeting start timeは、あいさつの境目を設定します。Greetingは相手局のコールサインを入れると、現地時間に合わせて勝手にあいさつを選んでくれます。
賢いですね。この設定では現地時間の午前0時からGMになり、12時(正午)からGA、18時からGEになっています。
オプション設定が終わったら「OK」を押して、メイン画面の右下にあるマクロの操作ボタンに移ります。初期状態では、下のように「macro1」から始まるボタンが15個並んでます。
マクロボタン macro1~macro15
ここで、マウスのカーソルをボタンのあたりに持って行って、キーボードの「↓」を押すと、次のように「macro16」から「macro30」に変わります。
マクロボタン macro16~macro30
つまり、この送信マクロは30の設定ができるようになっているのです。これに最上段にある「Auto Call」を加えると、全部で31パターのマクロが使える訳です。
当局は、押し間違ってハジをかかないように、1~15までのマクロと16~30までのマクロを、それぞれ「呼ぶ側」と「呼ばれる側」に分けてあります。
後で説明しますが、ボタンのタイトルは変えられますので、当局は以下のようにして使っています。
マクロボタン macro1~macro15の設定例
まずは「呼ぶ側」のタイトルです。左上から「Call Only」で、自局のコールを送信して、応答してもらえるまで繰り返して押します。
パイルアップの中で、応答してもらった時にコールが間違いなければ「CFM Shot」を押します。DX局の多くは、これで終わりですが、相手局が「73」のあと一旦、スタンバイするようでしたら「Final Shot」を押して、こちらからもファイナルを送ります。
それ以外のQSOでは、いくつかのボタンを組み合わせることで、相手の調子に合わせることが出来るようにしました。
ロシアの局や韓国の局では、「UR JCC NR?」と打ってくることもあるので、「QTH JCC」を用意しました。また、ショートQSOでもNAMEを入れてくることが多いので、その場合は「CFM NAME」で応答します。
マクロボタン macro16~macro30の設定例
呼ばれる側、つまりCQを出した場合は、あらかじめボタンを「↓」キーでマクロ16~30に移動します。呼ぶ側と同じような内容のボタンは、とっさの時に迷わないように、できるだけ同じ位置にしました。
最も特徴的なのは、部分的コールが解った場合やまったくわからない時に「Call Again」で聞き直します。QRZ?よりは整理しやすいと思います。呼ぶ側はあらかじめコールを確認してありますので、呼ばれる側専用のボタンと言えるでしょう。
キーヤーのメモリで送信中
呼ばれる側では、多数の局に同時に呼ばれたり、手短なQSOのために、シンプルなコールバック「Back Shot」と、丁寧なコールバック「Back Name」を使い分けることにしています。
たとえショートQSOでも、数百局が唸りを上げるペディションではないので、簡単なファイナル「Final Shot」と、丁寧なファイナル「Final Full」を用意しました。
DSCWを使えば、呼ぶ時と同様に、いくつかのボタンを組み合わせて使うとスマートなQSOができると思います。
以下は、ボタンの数が限られているので、「↓」キーと「↑」キーでボタンを切換えて使いますので、チョットだけテクニックが必要です。
DXのQSOでは、QSLカードのことを言わない場合が多いようですが、主に国内用に、ビューロー経由でカードちょうだい「QSL PSE」、カードはビューローでOK「QSL Also」、カードをもらいましたアリガト「QSL RCVD」というマクロを入れてあります。
またWXやRIGのことを言われると、応えなければならないので、「WX」「RIG」というボタンも用意しました。
更に、「Call Again」と同様に、「Name Again」も入れてありいます。
次回から、個別のマクロを入力します。
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