塾 寺子屋アテネ 【三重県桑名市】

塾 寺子屋アテネ 【三重県桑名市】

三重県桑名市で75年以上続く老舗の塾(個人塾)です。
小学生を中心に授業を行っています。
読書では、読書に親しみ読解力と書く力をつけること。
数学では、難問を整理して、明瞭化する思考力、公式の成り立ちを根拠から理解することを目指しています。

三重県桑名市で75年以上続く老舗の塾(個人塾)です。
小学生を中心に、学年別に授業形式で独自カリキュラムを用いて「数学」「読書」を行っています。
読書では、本を読むことに親しみ読解力をつけること。また、自分の感じたことや思ったことを書く力をつけること。
数学では、難問をじっくり考え、複雑に絡まった情報を整理して、明瞭化する思考力、桁数の多い四則演算が入り混じった計算問題を解く計算力、公式の成り立ちなど、当たり前だと思っている決まりごとの根拠から理解することを目指しています。

​〒511-0077
三重県桑名市末広町10 オリーブビル2階
塾 寺子屋アテネ
https://www.kuwana-athene.com/
0594-22-5643(西塚)

 

先日の授業では、「成長する」とは本当はどういうことか?というお話をしました。

 

「成長する」って何ですか?と聞くと、

殆どの子が「できるようになること」と答えます。

ですが、それはあくまでも結果であって、

「成長する」の大切な部分は

「自分が達成したい事柄を叶えるために、悪い(または自分に合わない)と思っているルーティンを、良い(または自分に合う)と思うルーティンに変えていく」過程の方だと思っています。

この場合、習慣や癖のことをルーティンと言っています。

 

日々の生活習慣、勉強習慣、睡眠習慣、運動習慣、思考の癖、書き方の癖、体の動かし方の癖、行動の癖、物事の捉え方の癖。

 

例えば、痩せたい!と思っていても、

いままで通りお菓子もたくさん食べていて、いままで通り運動もしないでデスクワークで、いままでどおりの習慣を続けていたら、痩せないのですね。

 

例えば、足が速くなりたい!と思っていても、

いままで通りの体の動かし方をしていたら、足は速くなりません。

 

では、勉強ができるようになりたい!と思ったら、

いままで通りの勉強時間、勉強方法、睡眠時間と質、思考の癖、答案の書き方の癖、意識の持ち方の中のどれかを、もっと良い方向に変えていく必要があります。

 

変えていくべき習慣や癖をたくさん挙げましたが、何が一番変えやすいのでしょうか。

それは、勉強時間と勉強方法です。

あと、意外と見落としがちなのは睡眠時間です。

 

学校の授業中眠くなってしまう子は、

まず、睡眠時間や、睡眠の質を改善しましょう。

早く寝る。寝る前の2~3分のストレッチ、朝日光に浴びるなどの簡単なことから始めると良いです。

 

まず最初に、変わりたい・もっと良くなりたいという欲求を持つこと。

なぜ変わりたいのか?と理由を明確にして、

今までの習慣や癖を意識的に変えて、今まで繰り返していたパターンから抜け出すことが大切です。

自分の憧れを叶えるために、今までの習慣や癖を、良い習慣や癖に変えていく。

そしてそれを定着させていく。

そうすることで、結果的に「今までできなかったことができるようになる」ことが、成長なのだと思います。

 

勉強時間と勉強法の変え方については、次の投稿でお伝えできればと思います。

 

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寺子屋アテネは、桑名で75年以上続く老舗の塾です。

小学生の授業を中心に、少人数の授業形式、または個別指導を行っています。

 

 

 

 

教科書やワークを解いていると、

例題が示してあって、類題を解くであったり、

似たような問題が固まっていて、その問題を解くであったりすることが多いかと思います。

 

そうすると、問題を解くのが作業的になるので、あまり満足感を感じられません。

 

章末や巻末問題で、応用問題や総合問題が載っているページがあります。

時間を気にせずに、自分の力で考えて解いてみる。

今まで例題で見たことのない問題を、

ひとつひとつの決まり事(原理)を押さえながら解いていく。

 

そうして解いた問題が合っている時の

喜びは本当に大きいです。

 

なので、寺子屋アテネでは小学校も中学校も高校も、

難しめの応用問題を多く扱いますし、

時間を気にせずに自分の力で解ききってみることを推奨しています。

 

難しい問題が解けた時の満足感は、

やがて自分の自信につながります。

 

その自信は、誰と比べて生まれたものでもなく、

自分の中で問題に向き合う中で育てていったものです。

 

「勉強が楽しい」にはいろいろな楽しさがありますが、

解ける喜びは、その中でも重要な「楽しさ」の要素になるんじゃないかなと思っています。

 

やらされている勉強ではなく、自分の意志で勉強と向き合ってほしい。

そのためには楽しさや喜びを感じることが大切で、

基礎を押さえたうえで、応用問題に取り組むというのは、

実は大きな喜びや充足感を感じられる行為なのだと思っています。

 

……と、高校の問題に取り組みながら思いました。

難問が解けるのが楽しいです。

やったぜ!という気持ちになります。

 

寺子屋アテネは桑名で75年以上続く老舗の塾です。

 

 

 

夏の科学の講習会を行ってくださった先生が、

アテネの独自教材、

特にアテネ数学憲法14か条を見てくださって、

「大学で学ぶことじゃないですか!驚きました」

と科学の講習会時に言ってくださいました。

 

アテネ数学憲法14か条は、

大学で学ぶ内容ですが、

アテネでは今でも小6の冬頃授業で学びます。

 

アテネ数学憲法14か条は、

名前はダサくて胡散臭い(と個人的には思っていますが塾長には内緒にしています)

のですが、式変形の原理(基本法則)が書かれています。

これを理解していると、

なぜ右辺の×を左辺に移項すると÷になるのか?

など、中学1年生では訳も分からず暗記しがちな法則が理論的に理解できます。

 

大学では数学の講義を受けるときに学ぶことですが、

実は今の中学生の教科書にも載っています。

この基本原理だけで、

どんなに複雑な式でも解くことが出来ます。

 

また、現在の中2のグループ指導では、

しばらく使っていなかった、

「幾何の生い立ち」の教材を復活させて使用しています。

 

これは、数学者の矢野健太郎先生のお力を借りて、

アテネの創設者が作った教材です。

 

アテネの独自カリキュラムは小学生も中学生も、

矢野健太郎先生のアドバイスをいただいて作ったものだそうです。

 

数学者の矢野健太郎先生というと、

数学好きなら知っている人も多く、

数学が面白く感じられるような、

面白い書籍も色々執筆していらっしゃいます。

 

昨年出版された

『数の生い立ち 図形のふしぎ』

矢野健太郎・著/中公文庫

では、

『小学生にも分かるような平易かつ丁寧な解説で、数学における「ものの考え方」が見についていきます。』

と帯の触れ込みにもあるように、

アテネでも教えている数学の基本原理を丁寧に解説されており、

アテネ出身の方たちが、アテネで習ったことが書いてあって懐かしい、と言って喜んで購入して報告をしてくださいます。

 

本書の前書きには創設者の西塚茂雄の名前も出してくださっており、

今でもご縁をこういう形で表してくださる、矢野健太郎先生の義理堅さ、人情深さを、有難く感じています。

 

ぜひ気になる方は購入してください。

本書のおすすめの読み方は、

ノートとペンを持ってメモを取りながら読むのが理解が進んで個人的には良いなと思いました。

 

本日お話していた保護者の方が、

アテネでの教材について触れられたので、

今回はこのようなこぼれ話をさせていただきました。

 

アテネの独自教材の一部はホームページで公開しており、

アテネのホームページ→卒業生→今昔の教材

からご覧いただけます。

 

良ければそちらもご覧ください!

 

 

 

 

算数が苦手…という小学生のお子さん2人の

グループ指導を受け持つことになりました。

 

2回の体験を経て、先日正式な授業を行ったのですが、

算数苦手…と言っても、計算は得意だったり、文章題は得意だったりして、

苦手な教科の中にも、得意な部分があることに気づかされます。

 

学校のテストを拝見しても、間違っている部分もあるけれども、できている部分もある。

できている部分もあるんだよ、ということを伝えながら、

間違っている部分の穴をひとつずつ潰してあげることが大切だな、と思いました。

 

「苦手」と思うと、それがひとつのアイデンティティになって、

「算数を苦手な私」が自分らしい私だ、のように認識に刷り込まれていることがあります。

アイデンティティは自己を認識をする上で安心感にも繋がりますから、苦手意識を持っていることに安心感を感じている場合があります。

そうするとなかなか「苦手」が手放せないので、まずはその刷り込みを剥がしてあげることが大切です。

苦手はずっと苦手でなくてもいい。

次の日から好きになってもいいし、今好きになってもいい。

好きになる日が来ると信じられることが重要なのではないかと思います。

 

ずっと食べられなかった不味いと思っていた食材が、

大人になるとある日突然美味しく感じられるようになった、という経験は大人の皆さんはある方も多いかと思います。

 

勉強でも、そんな事が起こるのです。

ずっと苦手だと思っていたけれども、ある日突然、あれ?好きかもと思う。

 

その第一歩として、

苦手意識を持っている教科の中での得意な所を探していく。

得意なところはできているね、とはっきりと示してあげる。

そして、浮かび上がってきた苦手な箇所を理解できるように手助けしていく。

 

得意なところもちゃんとあるんだから、「算数が苦手」というわけではないんじゃないのか?という声掛けも良くします。

 

思い込みを外して、できるかも……?と思ってもらえたら嬉しいなと思います。

 

小学生の少人数授業のクラスだと、基本的に決まったカリキュラムなので、個人に合わせて単元を戻ったり、苦手分野を遡ったりする指導はなかなかできませんが、

個別指導、グループ指導はその子に合わせてカリキュラムを組むので、痒いところに手が届くような教え方ができたらと思っています。

 

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寺子屋アテネは桑名で75年以上続く老舗の学習塾です。

 

 

 

先日から、高校数学の勉強も再開しました!

 

私は飽きっぽくて短期集中型なので、

短期でガッと達成する仕事を常に複数やっていて、

その時々で集中したいものが変わるので、

同じものを長く継続するということが苦手です。

また、気持ちが乗っていないと動けないタイプです。

 

気持ちの波があり、やる気が必要になる分、

その波に乗れば短期間で大きく成果を出すことができます。

 

けれども自分の気持ちの波の扱いが難しく、

大人になった今でも自分の扱い方を学んでいる最中でもあります。

 

私は、この性質が長年、コンプレックスではありましたが、

「自分を知る」ことで、だいぶ自分の性質を受け入れることができるようになりました。

 

自分を受け入れ始めたことで、自分の性質を踏まえた上で、どう自分と仲良くなっていくか、より自分を好きになるにはどうしたらいいか?を考えるようになりました。

 

私のような短期集中型で波のあるタイプは、

一度止めてしまったことも、

またやろう!という新しい気持ちで何度も始めることができます。

 

諦めていたこと、断念したことに、また挑戦するぞ!と心から思えた時、何度でも新しい気持ちで、チャレンジできます。

そうやってチャレンジを繰り返しているうちに、前よりも成長しているのですね。

再度始める時は、新学期のような、春の始まりのような、新天地に出航する時のような、再度出発するわくわく感があります。

 

このわくわく感が本当に楽しいし、嬉しいです。

喜びが無いと勉強できない、というのは裏を返すと、喜びを持って勉強できるタイプであるとも言えます。

 

そうやって前向きになれるようになったのは、心理学や自己分析を学び始めたからでした。

ソーシャルスタイル理論というのがあります。

4つのコミュニケーションタイプがありますよ、という心理学の理論です。

もちろん4つのタイプにはっきり分かれるのではなく、どのタイプも高く持っている人もいれば、どのタイプも弱い人もいますし、ひとつのタイプに突出している人もいます。


今回はその4タイプを紹介したいと思います。

 

・感情表現豊かな活発なタイプ(注目されたい、褒められたい!)

感情を大切にして、意思がはっきりしている

強み:アイディア豊富・社交的・ムードメーカー

弱み:飽きっぽい、批判に弱く、めんどくさいことが苦手

特にNG:きちんとして、けなしたりダメ出ししない

→活発さを抑圧せずに、生かす方向で接する。

適している対応:他人の居るところで褒める、話をしっかり聞いてあげる、将来の展望や、なりたい姿を聞く

本人のおすすめ勉強方法:短期目標を積み重ねて、自分の熱量で動く(自分のやる気を高める!)

周りのサポート:面倒なプリントの管理などは周りがサポートする

 

・孤高なタイプ(挑戦したい!目標を達成したい!)

感情的ではないが、意思がはっきりしている

強み:リーダーシップがある、責任感が強い、決断が早い

弱み:押しが強い、人の指示に従うのが苦手

特にNG:あなたにはできないよ、できなかったじゃない

→目標(比較的大きな目標になることが多い)に挑戦したいタイプなので、目標を目指す意欲を失わせるのではなく、どうしたら達成できるか?を考えてサポートする

(自分の意思が大切になってくるので、アドバイスするというより、勉強方法の本を数冊渡す、楽しめるツールを複数探す、など役に立つツールをそっと差し出して選んで貰う。応援しているよ、という意思を言葉や態度で示す)

適している対応:無駄なことは言わず、自分で決めさせる(「任せるよ!」)
本人おすすめの勉強法:手元にある材料・ヒントを使って、自分が叶えたい目標に挑戦していく

周りのサポート:ゲーム感覚でわくわくして取り組めるようなツールを複数探す

 

・平和主義なタイプ(受容されたい!)

感情を大切にして、自己主張は少ない

強み:優しい・協調性がある・聞き上手

弱み:打たれ弱い、決断できない、断れない

特にNG:早くして!

→自分のペースを受け入れられたいので、寄り添って行動する。

適している対応:一緒に何かしようという、ひとりぼっちにさせない。穏やかに接する。

適している勉強方法:大好きな家族や友達と一緒に勉強する、家族のいるリビングで勉強する

周りのサポート:一緒に取り組む時間を増やす

 

・理屈、理論が好きなタイプ(安全でいたい!)

感情的でなく、自己主張も少ない

強み:論理的で分析力が高い、知識欲が高い、粘り強い

弱み:理屈っぽい、融通が利かない、一人の世界に没頭して孤立しがち

特にNG:とりあえずやって!

→なぜそれをやらなきゃいけないのか?という理由を知りたいので、きちんと理由を説明してあげる。

適している行動:集団ではそっとしておく、具体的に数字や根拠を出す、冷静に淡々と接する

適している勉強方法:コツコツルーティン、知的好奇心を刺激する、なぜ勉強が必要か?納得できる理由を与えてあげる

周りのサポート:客観的なデータでリスクを説明する。(危険を避けたいタイプ)

 

<相性悪い関係性>

・感情表現豊かな活発なタイプ(注目されたい、褒められたい!)

良かれと思ってやったことが嫌がられがち

・理屈、理論が好きなタイプ(安全でいたい!)

 

・孤高なタイプ(挑戦したい!目標を達成したい!)

委縮させがち、潰しがち

・平和主義なタイプ(受容されたい!)

 

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私は活発なタイプの項目が一番多くて、次に孤高なタイプ、理屈タイプと平和主義タイプも少し入っています。

これを知ることにより、自分の性質を活かして、自分はどうしたら楽に、楽しく仕事や勉強と向き合えるのか?を考えるようになりました。

また、自分の欠点だと思っていた所が長所でもあると気づけました。

今まで欠点だと思っていたことは、自分が自分をうまく活かせていなかっただけなんだな、と。

 

「自分をよく知り、受け入れる」ことが、自分をうまく扱うための第一歩だな、と最近深く感じています。

色んな知識や知恵をうまく使って、少しでも心が楽に、楽しく、仕事や勉強と向き合って行けたらと思っています。

 

ソーシャルスタイル理論はインターネットにも診断もありますので、良ければやってみてくださいね。

 

寺子屋アテネは桑名で75年以上続く老舗の学習塾です。

 

 

 

昨日、子どもたちにやる気を出してもらうには、

まず前向きに希望を持ってもらうことが大切なので、

肯定的なコミュニケーションが必要だと気づいた、という話をしました。

 

そうすると、生徒が緩みすぎる現象が起こります。

去年までは、1人で優しい指導と厳しい指導の2役を行っていたのですが、

それだと行動に一貫性が持てなくて、自身がもやもやして、罪悪感もあって、

子どもも、この人気分で都合よく行動を変えてるなという目で見てくるような気がしていました。

 

なので、今年からは、組織内で役割分担をして、切り替えるようにしました。

小学生の数学では、私は優しい先生、塾長が厳しい先生。

基本的に初めの方は私が授業を受け持ちますが、

生徒が奔放になってきたら、単元の区切りで先生を塾長に変更します。

そして、1単元分塾長がぴしっと授業を行って、

子どもたちが、授業に冷静に向き合えるようになったら様子を見てまた私に戻すか考える、という手法を取っています。

 

読書も、低学年は優しい先生、高学年はぴしっと締める先生と分かれています。

低学年の優しい先生で子どもが奔放になった時は、

今度は私が厳しい先生役を担って、読書の教室に顔を出して注意をします。

 

役割を分けるようになったのは、

子どもの発達の本に、

子どもは一貫性が無いと混乱するので、

子どもが何か悪いことをして注意する時には、

父親と母親の中で「注意する役(叱る役)」「逃げ場所になる役(受け入れる役)」を決めた方が良い、

書いてあったのを読んで、なるほど、と思ったからです。

 

両親ともが注意する役だと子どもの逃げ場所が無くなり首が締まるし救いが無くなってしまう。

両親共に悪いことをスルーしていると、子どもが奔放になり、際限が無くなってしまう。

親、兄弟姉妹、祖父母など、家族が違った役をそれぞれ担うことで、

子どもは頭の整理も、感情の整理もしやすくなるということでした。

 

実際、基本的に優しく接していて、何かあった時は叱る、と1人で2役やるより、

役割を分けた方が子どもには効果があるような気がします。

日ごろ優しい言動をしているのに、何かした時に叱っても、

「この人は優しい人だから叱られても怖くない」

と子どもは分かっていて、言うことを聞かないのですね。

 

それに、私も覚えがありますが、

「あの時は叱られたのにこの時は叱られなかった」という一貫性のない出来事は、

かなり頭が混乱するし、精神的に不安定になります。

(子どもの時だけでなく、新卒の時、とか、転職したばかりの時、とかもよくあることかと思います……)

なるべく子供に一貫性をもって接していきたい、とその時の経験からも思います。

 

本に大切だと書いてあったことは

「子どもに注意する時は逃げ場になる役の人を必ず用意すること」

だそうです。

 

それが最近重要だと言われている「受容感」を高める秘訣なのだそうです。

複数人が居る時は役割分担して指導ができていますが、他の先生が休みの日に1人で授業を受け持つこともあるので、教育って難しい……、と思っています。

 

さて、私ももう一つの仕事が少しゆるやかになったので、

昨日から数Ⅰの勉強を再開しました。

 

またその中で気づいた事も、書いていけたらと思います。

 

寺子屋アテネは三重県桑名市で75年以上続く老舗の学習塾です。

 

 

 

 

 

勉強をする、となった時に、一番大切になってくることは、子どものやる気です。

やるぞ、という意思。もうちょっと、やってみよう、というポジティブな気持ち。

 

では、皆さん、自分がどんな時にやる気になるのか考えてみましょう。

私は、自分ができるようになりたいと心から望んでいて、

かつ、できそうだな(努力したらできそうだな)と希望を持てている時に、

そんなに苦しくなくできそうだな(このステップなら簡単にできそうなことだな)

と思った時に、やってみようと思います。

 

皆さんやる気の出方は人それぞれなので、

障害が高い方が燃える人もいるでしょうし、

友達がやっているからやる気になる人もいるでしょうし、

短期目標を立てた方が良い子も、

こつこつルーティンにしいてった方が良い子もいます。

 

逆に、やる気が出ないときはどんな時でしょうか。

私はひとつは、「怒られた時」だな、と思います。

やっていなくて、やりなさい、と怒られるとき。

または、自分なりにがんばったのに、出来が悪くて怒られた時。

 

あともうひとつは、「自分はどうせできない」と勉強をしてもできない沼にハマっている時。

自分の力に自信が持てていないとき。

やってもどうせできない、とマイナス思考に引きずられている時。

どうすればこの沼から抜け出せるのか分からなくて、苦しさから逃げ出すように娯楽に逃げたりもします。

 

私は去年の夏までは課題をやって来ない子、やる気が無くて話を聞かない子、授業中立ち歩く子はしっかり怒っていたし、注意もしていました。

(弊社の塾生は基本的にやる気のある素直な子が多いので、上記のような子はレアケースですが……)

けれどもある出来事をきっかけに、

もしかしたら根本に”自分はどうせできない”という思いがあるから課題をやって来ないのかもしれない、授業中に不真面目な態度を取るのかもしれない、と気づいてからは、なるべく肯定的な対応を取るようになりました。

 

あまりに肯定的な優しい対応を取りすぎて他の塾生が奔放になることも増えたので、どちらがいいか?というのは難しい所なのですが、

子どもたちに、勉強することに対して、「できるかもしれない」と希望を持ってもらうこと、勉強をやってみようと思う、「前向きな気持ち」を取り戻してほしい、と思い、全員に肯定的な言葉をかけるように去年の途中から自分の対応を意識的に変えました。

 

特に気にかけているのは、真面目だし、授業も聞いているけれども、自分や周囲の期待通りの成績が出せずに、伸び悩んできた子たちです。

こういう子は弊社の塾生にも何人かいます。

数年前までは、よく頭も回っていたし、のびのび授業も受けていたのに、

躓いたり、成績に固執し始めたら、なんだか小さく委縮してしまって、頭も回らなくなってきて、表情や、体も少し硬くなってきます。

特に、小学校低学年と中学年の切り替わり、中学年と高学年の切り替わり、小学生と中学生の切り替わりと、節目で躓く子が多い印象です。

そういう子は、皆、「固さ」が目立ちます。

あの頃楽しそうに、のんびりと自由に、勉強を楽しんでいたのに、今ではどこか暗い影が差して、少し思いつめた表情をして、後ろ向きになってしまっている。

そういう子に、少しでも心をやわらかくしてもらって、また前を向いて欲しいと思っています。

そのためにも、必要なのは、やっぱり、肯定的なコミュニケーションだな、と思っています。

 

こんがらがった糸を解く時、力任せに解こうとするとよりキツく締まってしまうので、指で、そっと優しく解しますよね。

そのようなイメージで、塾生の心をほぐしていけたらと思います。

 

まずは、そうやって、その子の心が少しでも癒えたら。

前の時のように、また、前向きにのびのびと勉強に向き合ってくれるのではないかな、と思います。

 

そして余談ですが、神経質に成績を気にしないでいた方が、のびのびとできて、

結果的に長い目で見て、良い成績を取れるようになった子が多いな、という印象もあります。

 

あとは、もう一度、勉強との向き合い方をその子が冷静に見直すこと。

でも、前段階として、その子が希望を持って前を向けている状態が整っていないと、冷静に勉強の向き合い方を見直せないのではないかな、と思います。

 

緩むことの大切さ。

その子が小さく固まってしまったら、周りが言葉で緩めていく。

充分にゆるんだら、その子たち各々で自分を引き締めていく。

お互いが矛盾しないように、

整合性を持って

ちょうどよいバランスを探していけたら、と思っています。

 

理想ではありますが、

理想だからこそ、

目指したい世界でもあります。

 

<塾講師の信頼関係を築くための試行錯誤コミュニケーション>

大切なのは子どものとの信頼関係だ……!と最近特に感じている小学生の数学塾講師Mは、

自分の受け持っている授業で「お話をする」時間を取るチャレンジを新たに始めました。

当企画では、そこでのお話を、ご紹介できたらと思います。

 

寺子屋アテネは三重県桑名市で75年以上続く、老舗の個人塾です。

 

 

 

 

11月3日に桑名市民会館で無料の講演会を開催します。

<翻訳できない「日本語」のおもしろさ>


みなさんが「国語」で学び、ふだんの生活で使っている「日本語」はどんな特徴があるでしょう?
英語やその他の言葉と比べてみると、「日本語」のユニークさがわかるかもしれません。
たとえば『坊ちゃん』や『三四郎』の一節などを例にとって、日本語のもっているおもしろさ、素晴らしさを考えてみたいと思います。
お子さんも、大人の方にもご参加いただけます。

 

日にち
令和 6 年 11 月 3 日(日)
 
時間
14:00~16:00(内質問タイムが30分有ります)
 
場所
柿安シティホール(桑名市民会館) 3階大会議室
 
会費
無料
 
定員
50名(年齢問わずどなたでもご参加いただけます)
 
講師
竹尾茂樹先生(明治学院大学 名誉教授)
 
講師経歴
※詳しい講師経歴は下記をご覧ください
 
後援
桑名市・桑名市教育委員会 
 
申し込み方法
お電話(0594-22-5643)または、お問い合わせフォームから お申込み下さい。座席の定員がありますので、お申し込み時に、お名前の他に参加人数も教えてください。 また、質問も同時に募集します。
 
<内容>

みなさんが「国語」で学び、ふだんの生活で使っている「日本語」はどんな特徴があるでしょう?
英語やその他の言葉と比べてみると、「日本語」のユニークさがわかるかもしれません。
現在ではインターネットなどを通じて、翻訳なども簡単にできるようになってきました。
しかし、日本語ならではの言い回しや、表現の方法もあるかも知れません。
どうしても他の言葉に翻訳できないものがあるのです。それはどんなものでしょうね。
そしてその翻訳が困難な箇所にどのような意味が込められているのでしょう。
みなさんにも馴染みの深い夏目漱石の小説、たとえば『坊ちゃん』や『三四郎』の一節などを例にとって、日本語のもっているおもしろさ、素晴らしさを考えてみたいと思います。
お子さんも、大人の方にもご参加いただけます。

【講師経歴】
1954 年名古屋市生まれ
1966 年 桑名市立日進小学校卒業
1969 年 桑名市立陽和中学校卒業
1972 年 三重県立四日市高等学校卒業
1978 年 京都大学文学部(フランス文学科)卒業
1985 年 関西学院大学文学研究科博士課程修了
1985 年から 2022 年 明治学院大学国際学部勤務
2017-19 年 副学長 明治学院大学 名誉教授
寺子屋アテネ出身

お申し込みはホームページよりお願いします。

 

 

 

先週は小学生のある授業でこんな質問をしました。

「親や先生に、成長したね!って言われたらどう思う?」

皆こう答えます。

「嬉しい」

さらに質問をします。

「じゃあ、成長したね!って言った親や先生はどんな気持ちだと思う?」

そこで大抵の子は悩みます。

「怒りながら、成長したね!って言わないよね。悲しそうな顔でも、成長したね!って言わないよね。成長したね!って言っている親や先生はどんな顔をしていると思う?」

「嬉しそうな顔をしてる!」

 

そうなのです。

成長というのは、本人にも、周りにも喜びを感じさせてくれるものなのです。

 

「成長って何だと思う?」

「できないことをできるようになること」

「そうだね。じゃあ、初めから何でも完璧にできたら、成長の喜びは感じられると思う?」

「何でも完璧にできる人なんていないよ」

「それはそうだね。でももし居たら、成長したね!って周りの人たちは言ってくれるかな」

「言ってくれないかも……」

「うん。天才だね、とは言ってくれるかもしれないけど、成長したね!とは言ってくれないかもね」

 

成長を感じられると、周りも自分もハッピーになる。

できないことがある、というのはその分だけ成長の喜びを感じられるチャンスでもある。

もちろん得意なことをどんどん伸ばしていく中でも、成長の喜びは感じられます。

 

成長は、得意なものでも、不得意なものでも、運動でも、勉強でも、コミュニケーションでも、精神面でも、どんなジャンルにもオールマイティーに感じられる、喜びなのです。

 

何でも完璧にできる子が仮に居たとして、どこかで躓いて、できなくなったら、周りとその子はがっかりするかもしれません。

またできる自分でいたいという気持ちから、その子は頑張ることはできるかもしれません。

けれども、「周りの同年代よりできる自分」を誇らしく思っていた子が、「周りの同年代よりできない自分」を受け入れ、向き合っていくのには、かなりの心労と心の痛みを伴うでしょう。

 

成長は、周りと比べても感じられるものですが、基本的には自分の中で比較をして感じていくものです。

「1か月前の私はできなかったが今はできた」

「一週間前の私に比べて、できるようになった」

「一日前より、今日の自分の方が、良い気がする」

もちろん、過去の自分より悪い日もあるわけですし、なかなかできるようにならならずに同じ失敗を繰り返すことも多いわけですから、階段を上るように順調に成長を感じられるわけではありません。

成果を感じられているもののずっと気を張って勉強をして疲れたり、反対に伸び悩んだりして、頑張ること自体が息苦しくなってきて、全てを放り出してスライムのようにだら~としたい、という時もあるでしょう。

勉強面ではだらだらすることは、退化しているように思えます。

けれども、自分の心のケアをしている、と考えると、オンとオフの切り替えや、さじ加減を見極めること、自分を適度に緩めることは大切な学びだったりします。

初めはさじ加減がうまくいかずに、長めにだらっとしてしまう子も、「できるようになりたい」という前向きさがあれば、少しずつ、自分と仲良くなっていけるかと思います。

 

色々御託を並べましたが、生徒さんにはこのようなこねくり回した話はせずに、

「成長がいっちゃん楽しいんだから、できることは、たくさん伸ばしていけばいいし、苦手なことも、成長の伸びしろがたくさんあるってことだからね!」

と伝えました。

 

成長が一番楽しい。

それは、大人になっても、変わらないでしょうし、

きっと老人になっても、精神面での成長があると考えると、

まだまだこの喜びを味わえる余地があるのでしょう。

 

日々疲れないためには…?

息苦しくならないためには…?

自分と仲良くなるためには…?

大切になってくるのは、「楽であること」「楽しめる部分を探すこと」と「心が元気で健やかあること」だと個人的には思っています、という話はまた後日。

 

<塾講師の信頼関係を築くための試行錯誤コミュニケーション>

大切なのは子どものとの信頼関係だ……!と最近特に感じている小学生の数学塾講師Mは、

自分の受け持っている授業で「お話をする」時間を取るチャレンジを新たに始めました。

当企画では、そこでのお話を、ご紹介できたらと思います。

 

寺子屋アテネは三重県桑名市で75年以上続く、老舗の個人塾です。

 

 

 

文章を書く他の仕事がバタついていて、

勉強企画はしばらく進められそうにないので、

小学生の数学の授業で話したことを綴りたいと思います。

 

最近の子は、間違えることを怖がる子が多いです。

答えが合っているのに、多分間違っている……と思って、

と授業で発言が出来なくなっている印象です。

 

私が受け持っている小学生の数学では、

今週、こんな話をしました。

 

「世界中のどこを探しても、産まれてから今まで間違えなかった人間は一人もいない」

 

どんなに天才と呼ばれる人でも、どんなに有名な人でも、絶対に間違えます。

それは、学校の勉強だけでなく、友人との接し方でもあり、自分の発言でもあり、

仕事でのミスでもあり、家族とのコミュニケーションでもあり。

毎日、色んなことを人は間違えます。

 

しかも、人は同じ間違いを繰り返しがちです。

1回の間違いを反省しただけで、ばしっと完璧に直る人間は、

この世にはいないでしょう。

 

何度も何度も同じ間違いを繰り返して、

時にはなぜ自分はこんなにダメなんだろうと泣きそうになりながらも、

成長していくものなんだと思います。

 

それは、子どもの時だけでなく、大人になっても、お年寄りになっても、一生続くのでしょう。

 

完璧さ、例えば100点満点を追い求めることは、

その子のやる気の源になるならいいですが、

その子を逆に苦しめているのなら、

手放した方が良い考え方だと思います。

 

間違いを怖がらない。

間違いを悪としない。

 

不完全さを許容する。

許容したうえで、各々が前向きにその課題に向き合っていく。

 

それは、自分にも、家族にも、他人にも言えることだと思います。

 

人間は、

言ったことを守れなかったりするし、

目標を立てても達成できなかったりするし、

自分を認めて欲しいと大きなことを言ったりするし、

気分によって人に対する接し方の波があったりもします。

 

勉強で言うと、

パフォーマンスが安定しなかったり、

勉強に身が入らなかったり、

同じ間違いがなかなか直らなかったりもします。

 

人間は間違える生き物ですが、

「間違えない人間なんていないんだから、間違えたままでもいいや!」

と開き直るのではなく、

「間違いや自分の癖を直すのは苦労するし、時間がかかるし、なかなか直らないもの」

と覚悟をして、取り組んでいくことが大切です。

 

不完全でも、うまくいかなかくても、不器用でも、

「できなかった、失敗した。そこで諦めずに、ではもっと良くなるためにはどうしたらいいか?
を考えて、今の自分から成長していこう」

「間違いや過ちを自分はどうしたら直せるか?と今の自分を受け入れて、向き合おう」

前向きに、希望を持って課題に取り組んでいくことが大切だ、というお話を、させていただきました。

 

そして、人生で恐らく一番楽しいのは、「成長している」という実感なんだからね、という話もしました。

 

この話はまた次回。

素敵な一日をお過ごしください。

 

<塾講師の信頼関係を築くための試行錯誤コミュニケーション>

大切なのは子どものとの信頼関係だ……!と最近特に感じている小学生の数学塾講師Mは、

自分の受け持っている授業で「お話をする」時間を取るチャレンジを新たに始めました。

当企画では、そこでのお話を、ご紹介できたらと思います。