泡盛学習シリーズ10回目は、泡盛を入れる器の話、健康面での話、ラベル表示の話など、これまで説明出来なかった小ネタを説明していこうと思います!
今後の学習シリーズの中で、世界のお酒や琉球料理、サービング方法など、まだまだ紹介したい項目はありますが、いったん今回の10回目で小休止。次回から実際の泡盛銘柄の紹介を再開したいと思います。(学習シリーズが続くと退屈ですからね!)
(1)表示
・酒類業組合法(←正確には「酒税の保全及び酒類業組合等に関する法律」という)に従い、ラベル表示には、
①製造者 (例:久米仙酒造株式会社)
②その所在地(例:沖縄県那覇市字仲井眞155番地)
③原材料名 (例:米こうじ)
④容量 (例:720㎖)
⑤酒類・品目(例:琉球泡盛)
⑥アルコール度数(例:43度)
を含めなければならない。
(お手元の泡盛瓶をみてもらえれば、これら全部書かれてありますよ。)
・注意点
「琉球泡盛」と名乗るためには、一次醪を沖縄県において単式蒸留機をもって蒸留し、かつ容器詰めしたものでなければならない(地理的表示)。
「マイルド」と表示されてあるものもある。これはアルコール分が25度以下の酒をいう。
(因みに、私が「泡盛マイスター試験」の二次実技試験を受けたとき、「マイルドとは何ですか?」という質問を受けました。)
(2)健康
・基準摂取量
1単位のアルコール分(泡盛だと0.6合(110㎖)、ビールだと中瓶(500㎖))を30分以内に飲んだ場合、3-4時間は体内に留まる。
道路交通法では、呼気1ℓ中0.15mg以上アルコールを探知した場合は「酒気帯び運転」となる。1単位のアルコールを飲んだら、この基準を超えることになる。
・酒に弱い人
→「2型アセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH2)」という物質が低活性または欠損している人。
(アセトアルデヒドが分解されずに血中濃度が約3%以上になると、吐き気、頭痛などを引き起こす。)
(3)酒器
・沖縄では「やちむん」(焼物)と呼ぶことが多い。カラカラやチブグヮーが代表的。
・上薬を塗るか塗らないかで、上焼(じょうやち)、荒焼(あらやち)に分かれる。荒焼は、素焼で焼き締められたもの。