本日は、石川酒造「玉友・甕仕込み、熟成5年古酒・30度」の紹介。

 

 

ラベルは上のような感じで、シンプルだが重厚で高級感のある外観。

でも値段は手頃で、どこのスーパーでも酒屋でも売っているメジャーな銘柄なので、手軽にお試しできると思う。

また、飲み屋でもよく扱っているので、メニューにあったら是非頼んで欲しい。どんな料理にも合いやすい、クセの少ない優しい味わいなので。

うちなーんちゅであれば、よく子供の頃からテレビのCMとかで流れていた「かめかめかめかめかめじこみ♪♪」で馴染みがあるかもしれない。

そう、この石川酒造場は、昔ながらの甕仕込み製法を採用していることで有名

蒸留直後の一般酒を甕で貯蔵することにより、「みぃかじゃー」と呼ばれる独特のクセのある香りが和らぐのだ。

今回は「熟成5年古酒」を紹介しているので、そもそも古酒ならではのマイルドな風味に出来上がっているが、一般酒でも飲みやすく優しい味わいが楽しめる。

 

ブドウあるいはマンゴーのような熟れた果実の風味が口いっぱいに広がる。それでいて後味は引かないサッパリとした潔さ。

だからこそ、油っぽい濃い料理と一緒に食べても泡盛じたいの個性も死なないし、逆に、海鮮サラダのような薄味な料理と一緒に食べても、相手の料理を立てることもできるので、食卓には便利な逸品かもしれない。

 

http://www.kamejikomi.com/

 

石川酒造は琉球王朝時代から存続している由緒ある酒蔵だ。

戦災による断絶を経て、1949年に首里の寒川町で再創業した。寒川といえば、うちの近所だが、なぜその後引っ越したのだろう。この辺りは首里三箇も近いので泡盛の激戦区だからだろうか。

1990年に西原町に移転して、いまに至る。

一石甕を使って、もろみの攪拌から綿密な温度管理、最後の蒸留に至るまで、職人の技術と手間ひまをかけて全て手作業で作っているとのこと。

 

さて、次回から、泡盛学習シリーズを再開したい。

やや専門的な内容になるかもしれないけど、マイスター試験勉強の基本にもなるので、是非チェックいただきたい。