泡盛学習シリーズをこれまで5回連載してきたけど、本日は一休み。

前記事(泡盛学習5:製造方法)で、「泡なし酵母」(「泡盛101号酵母」)のことに触れたけど、この酵母を開発した新里酒造の話をしたい。

というのも、本日たまたま買ったリキュールがここの製品だったからだ。

 

「泡なし酵母」は、新里酒造の社長が1988年に開発に成功したもの。

それまで日本酒の製法で使われてきた「泡なし酵母」分離法を泡盛の製造に応用したもので、この生産性を飛躍的に増やす画期的な研究成果は、現在県内ほとんどの酒造所で利用されるものとなった。

 

泡盛の製造過程で、原料の米を蒸したあと、仕込みで種酵母を入れる。

「泡なし酵母」を使う以前は、その酵母が活動すればするほど泡がたち、容器からあふれ、作業員がつきっきりで、泡をかき混ぜたり、仕込み量を減らしたりしていた。

ところが、「泡なし酵母」を使用することによって、泡の管理の繁雑がなくなり、仕込みの量が増え、14日間発酵させていたモロミも12日間で蒸留でき、さらにアルコールの生成が速いため、雑菌汚染の割合が低く、アルコールの取得量も増えるという成果がでた。

この新しい酵母は「泡盛101号酵母」と命名されている。

 

新里酒造の創業は、弘化三年(1846年)。

現存する沖縄の酒造所としては、もっとも古い酒造所。

当時、琉球王府は泡盛造りを首里の三箇(崎山、赤田、烏掘)に住む30人のみに許し、ここで生まれた泡盛は、遠く中国や日本への献上品として珍重されていた。

新里酒造は、その一人として認められて以来、伝統の技と精神を受け継いで160余年、現在六代目当主がこののれんを守っている。

 

(以上、新里酒造HPより抜粋)

http://www.shinzato-shuzo.co.jp/

 

さて、本日飲んだ泡盛はちょっと番外編。

新里酒造から出している「シークヮーサー梅酒」(12度、500㎖)。

 

 

思わず「ジャケ買い」してしまったほど、お洒落な外見。

飲んでみると、お酒が苦手な方にもお勧めできるほどスッキリしていて飲みやすい。

梅酒なので飲みやすいのは想像できると思うけど、沖縄県大宜見村産シークヮーサーの風味が加わって、さらに飲みやすい。

 

新里酒造の商品説明には、「米の風味が生きている泡盛梅酒と太陽の恵みをいっぱい受けて育ったシークヮーサーの香り味わいにはちいさな島のやさしさがつまっています。飲みやすくてスッキリとした味わいですが、じっくりゆっくり味わっていただきたいお酒です。」とあるが、本当にその通り。

 

泡盛が苦手な妻も、ロックを2杯ほどおかわりしていました!