晴れ時々ジャズ -33ページ目

晴れ時々ジャズ

日々の雑感とともに、フランスを中心に最新の欧州ジャズについて書いています。

夫の書斎を掃除しようと、床に散らばった新聞、雑誌、脱ぎ捨てられた靴下(∋_∈) などを拾い上げ、ふと雑誌に目をやると、ニコニコ顔したヒゲのおじいさんと目が合ってしまいました。なんとなく懐かしい感じのそのお顔は...
なんとJOE ZAWINULではありませんか!?
「青二才禁止! 55歳以上限定!!人生最後のメンズファッション雑誌が創刊」
と表紙に書いてありますね。凄い惹句です(笑)我が夫もようやくファッションに目覚めたのでしょうか?あ、ダーリンはまだ55歳にはなっておりませんけれども。
これは『Z(ジー)』という雑誌の2006年12月号で創刊号です。それにしても、アナタ様が何故このようなところに?と問いかけてみても、JOE ZAWINULは優しい目でこちらを見つめるばかり。が、目次を見て納得しました。p.134に彼のインタビュー記事が4ページに渡って載っています。夫がこの雑誌の何がお目当てで買ったのかは不明ですが、JOE ZAWINULのインタビュー記事でないことだけは確かです!(笑)
おそらく『Z』という雑誌名にちなんでJOE ZAWINULが創刊号の表紙を飾ったのでしょうね。それでしたら次号はFRANK ZAPPAあたりいかがでしょう(インタビューは無理ですが)。それとも、けっこう親日家らしいBOJAN ZULFIKARPASICなど、良いのではないでしょうか。私なら絶対買いますけどね(笑)竜宮社出版の皆様、ぜひご一考願います。それから、JOHN ZORNとかね...演奏は一回も聴いたことないですけど(;^_^A
“ Z ”のつくミュージシャンって、ほかに誰がいましたっけ?
雑誌名『Z』には「人生最後のメンズファッション雑誌」ということでアルファベットの最後の文字である“ Z ”と、そのほかにもう一つの意味がありそうです。
え~とね、お爺さんの「ジー」(笑)え?違うって?
WEATHER REPORTのファーストアルバムと一緒に記念撮影だぜいっ!
 クリックで拡大します
私はJOE ZAWINULのファンではありませんが、ファンの皆様は本屋さんでご覧になってみてはいかがでしょう。

皆様、いつも当ブログへお越しくださいましてありがとうございます。


実は、最近、2006年10月28日付の記事の

■TIGRAN HAMASYAN / WORLD PASSION

に、毎日のように迷惑なトラックバックがたくさん来て困っております。

ここへ来てくださったかたがうっかりクリックでもなさって、それによりご迷惑をお掛けすると申し訳ないと思い、記事をいったん非公開にいたします。


Jazz & Drummerのnaryさんが「もしもアーティチョークさんも書かれるようでしたら、TB貼ってください。」と嬉しいことを仰ってくださっていたのですが、また別の日に公開いたしますので、そのときはどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>




『ジャズ批評』2006年11月号No.134が10月25日に発売されました。本誌には、相互リンクしていただいているブログ仲間の皆さんの投稿記事が掲載されています。

まずは、オラシオ さんの
●新連載「ポーランドジャズ」 p.160~161
わーい!連載になったのですね。そうこなくっちゃー♪
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それから、
●新連載「ブログ・ウォーキング」 p.162~163
には、すずっく さんとクリス さんの投稿記事が載っておりますぞー!おめでとうございますー♪
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そして、今号の特集である
●「私の好きな一枚のジャズ・レコード 2006」 p.14~103

には、オラシオさんとVENTO AZUL さんの記事が載っていますね。
同特集の「読者投稿編」 p.104~117 には、クリスさん、すずっくさん、nary さん、jazzaudiofan さんの投稿記事が載っていますよー。ピーピーッ!(出来ないんですけどね、指笛)
そして...なぜか私めのつたない投稿記事も載せていただきました。キャッ、恥ずかしーっ(*μ_μ)
あの~...私、『ジャズ批評』はたったの3冊しか持っていません...なのに読者投稿編に載せていただいて、申し訳ありません。
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『ジャズ批評』2006年9月号No.133にもたくさんの投稿を書いていらした、ブログ「週末JAZZのページ」 の管理人で、VENTO AZUL RECORDS のオーナーもなさっているVENTO AZULさんのお陰で、こういうことに相成りました。私の投稿がボツになってしまったらVENTO AZULさんの面目が...などと思っていたのですが、無事掲載されてひと安心いたしました。
VENTO AZULさん、ありがとうございました。
何気なく始めたこのブログですが、皆さんにはとても親切にしていただいて、すこしずつお友達の輪が広がって、そうしましたら、こんなにステキでワクワクするような嬉しいことが起こりました。皆様、ありがとうございます。
一般のリスナーとしてのジャズファンの投稿を掲載するという読者参加型の試みは、ユニークで大変面白いですね。今までジャズの雑誌をほとんど買ってこなかった私ですが、この度のようなこともありまして、『ジャズ批評』をとても身近に感じることが出来ました。
拙文を掲載してくださったジャズ批評社 の皆様、ありがとうございました。

昨日届いたドングリは2個です。

1)■THE CHRISTIAN JACOB TRIO / TIME LINES (Concord Records CCD-4801-2)
2)■KASPER VILLAUME / FOOTPRINTS (Marshmallow Export MMEX-109)

KASPER VILLAUMEの新譜はジャケットの可愛らしい猫ちゃんにつられて買ってしまったけれど、横で笑ってる綺麗なお姉さんは、私には余分やわ~(笑)

辣腕ドラマーのARI HOENIG(1973年、フィラデルフィア生まれ)が参加する若手ギタリストの初リーダー作ということで入手してみました。
GILAD HEKSELMAN(1983年、イスラエル生まれ)は、2005年にGIBSON-MONTREUX JAZZ FESTIVAL GUITAR COMPETITIONのウィナーとなって以来、ニューヨークに移り住み、NEW SCHOOL UNIVERSITY(ベーシストのREMIさんも行った大学ですね)に通学しながら、著名なジャズミュージシャンたちとコンサートで共演し、THE BLUE NOTE、FAT CAT、SMALLSなどなどニューヨークの有名ジャズクラブでも活躍中。ということで、ただいま売り出し中(?)の新進ギタリストということになるようです。

本作は2006年3月13日、14日にニューヨークのジャズクラブFAT CATでのライヴを収録したもの。全10曲中5曲がGILAD HEKSELMANのオリジナルで、ほかにスタンダードナンバーが3曲、ORNETTE COLEMANが1曲、母国イスラエルのソングライターMATTI CASPIが1曲といった構成です。
GILAD HEKSELMANの場合、お馴染みのスタンダードナンバーや他人の曲よりもオリジナル曲のほうがより素晴らしいと(私は)思います。彼の作曲とアレンジのセンスは相当なものではないでしょうか。
まず、彼のオリジナル曲について印象を書きましょう。
1曲目のPURIMは、美しいメロディが大変印象的な曲。アンニュイでちょっぴり無調感をちりばめた優しいギターの音色にまず心奪われます。演奏にメリハリの効いているところも良いですね。
2曲目のHELLO WHO IS IT ? は、4ビートを基調にしたアップテンポでノリノリの1曲ですが、特にARI HOENIGのドラムが素晴らしい。ドラムソロの時など、なんと鼻歌を歌いながら叩いてるんですよ(笑)いくらなんでも、普通、鼻歌混じりにこんな凄いの叩けますか?いやもう、これだからジャズは面白い。
白眉は5曲目のSUITE FOR SWEETS。ここで、とうとう私はノックアウトです。優しく静かで詩情豊かなイントロ、優美で洗練されたメロディ、ちょっぴりアンニュイなムード、哀愁たっぷりのサビのフレーズ、もうメロメロです。中間部はアップテンポとなり清々しいムードながら躍動するアグレッシヴなアドリブ展開。曲のテンポの変化や展開にともない、ギターの繊細で多彩な表情が様々に変化するにつれて聴き手はどんどん魅了されてていくという、どこを切り取っても素晴らしい1曲。ARI HOENIGの手数の多いドラミングも実に見事なのですが、ブラシからスティックへの持ち替えの素早さにはびっくり!録音の加減なのか本作ではベースの音圧が少々物足りないのですが、JOE MARTINも良い演奏をしています。
7曲目のTHE SUMMER OF LAUGHS AND TEARSも清々しいメロディの美しさが大変に印象的な曲。JOE MARTINのベースはギターに寄り添う演奏をしており、ギターとベースがまるで一本の弦楽器のように聴こえるところも。ARI HOENIGはこの曲で、ブラシ→スティック→ブラシ→スティック→素手(ベースソロのとき)→ブラシ→スティック→ブラシという具合に煩雑に持ち替えをするのですが、それが驚くほど早業なので全然違和感がなく、いつの間に?という感じなのです。で、最後にブラシに持ち替えたときには微弱音の超高速バスドラ連打(!)。もちろん曲の雰囲気に沿った素晴らしいドラミングです。
オリジナル曲以外でも良い演奏がありますよ。
たとえば6曲目、ORNETTE COLEMAN作曲のWHEN WILL THE BLUES LEAVEは、軽快な4ビートに乗って思わず体が動いてしまうほどの楽しさ。これは、ARI HOENIGのドラムスによるところが大きく、最初のテーマと後テーマでユーモラスなアクセントをキメるところなんぞは憎いねと思ってしまいました。

重音でバリバリ弾きまくるとか、超絶技巧で聴き手を唸らせるという訳ではないですが、洗練された優雅なプレイと美しい音色で独特のセンスと爽やかさのある演奏を聴かせてくれるGILAD HEKSELMANは、今年誕生日を迎えたとしてもまだ23歳という若さです。作曲の腕も確かで、今後の活躍が期待される素晴らしいギタリストだと思いました。

御用とお急ぎでないかたはGILAD HEKSELMANのHPをご覧ください。
          http://www.giladhekselman.com/
ARI HOENIGのHPは↓こちらです。
          http://www.arihoenig.com/

■GILAD HEKSELMAN / SPLIT LIFE (Smalls Records SRCD-0015)
GILAD HEKSELMAN (el-g)
JOE MARTIN (b)
ARI HOENIG (ds)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)
今日、ドングリが3個届きました。
1)■TIGRAN HAMASYAN / WORLD PASSION (Nocturne NTCD 394) (未聴)
2)■LE RETOUR DES P'TITS LOUPS DU JAZZ (Enfance et Musique EMCD 196) (さっそく聴きました)
3)■LES P'TITS LOUPS DU JAZZ / LA FERME DE BERCAGNY (Enfance et Musique DCCD 798) (未聴)
1)は新譜で、19歳のピアニストのおそらく初リーダー作。ARI HOENIG(ds)、FRANCOIS MOUTIN(b)という辣腕リズム隊の参加で注目。ん?録音が2004年ですから、このときはまだ17歳ですか!?
2)と3)は新譜ではありません。絵本サークル仲間のN.Y.さんに「こんなのがあるよ。」と教えてもらって入手してみたフランス産の子供向け(?)ジャズ。ですが、子供向けだからとバカにしちゃあいけませんぜ、旦那。一流のジャズミュージシャンをバックに子供たちがコーラスで歌っているのですが、2)は、なんと、ジャズヴァイオリンの巨匠STEPHANE GRAPPELLI参加なのです!まさかこういう作品でGRAPPELLI様の演奏を初めて聴くことになろうとは(笑)聴いてて楽しい!可愛らしい!しかも本格派。こんな面白いジャズが子供向やなんて、ズルイ!(笑)
N.Y.さん、ありがとう!!
ALBORAN TRIOはイタリア発のピアノトリオ。ピアノのPAOLO PALIAGA(1961年、イタリアのヴァレーゼ生まれ)、ウッドベースのDINO CONTENTI(1958年、イタリアのトリノ生まれ)、ドラムスのGIGI BIOLCATI(1961年生まれ)という名前を聞くのも初めての3人だったのですが、演奏を聴いてみますとこれが予想をはるかに上回る素晴らしさ!詩情豊かで美しいメロディ、溢れ出るロマンティシズムにウットリしてしまいました。

ところがそれだけではないのがこのトリオの凄いところ。本作を聴いたとたんにまず強く感じたのは、彼らの並々ならぬ求心力です。3者の目指すところは同じで、そこへ向かってまっしぐらに突き進んでいく。それぞれの視点が少しもずれていないのですね。それはもう、3人の「とりゃーっ!」ていう声が聞えてきそうなほどです(笑)ピアノが主役なのでしょうが三位一体と感じる場面も多く、演奏はもちろんハイレヴェル。で、それが端正なだけで終わっておらず、むしろ硬派だと感じるのは、決して守りに入らないで果敢な攻めの姿勢を常に崩さないから。音楽的冒険心といえばいいのか、チャレンジ精神といえばいいのか、そういうものを感じてしまうのです。だからこそ、彼らの演奏はダイナミックに躍動し、臨場感と迫力を伴って聴き手の心をぐっと掴んでしまい最後まで離さない。まあ厳しく申せば、ごく僅かに荒削りな箇所もあるにはありますが、そんな細かいことはどうでもよろし。少々大袈裟かもしれませんが、私はジャズを聴いて久々にわくわく感を味わいましたよ。なんというかもう、ヒャッホーッ!って感じです(笑)

本作の録音年月日は不明ですが、リリースは2006年6月です。全10曲中9曲を書いているピアニストのPAOLO PALIAGAはすでにリーダー作を何枚かリリースしていますが、ALBORAN TRIOとしてはこれが初の作品。オリジナル曲はいずれも素晴らしい出来で、PAOLO PALIAGAの作曲とアレンジのセンスが光ります。録音も良好で、特にベースの音が生々しく響いてくれるのが嬉しいところ。

1曲目のNIC'S ROADを聴いて1分少々で、哀愁、叙情といった言葉が頭に浮かびます。のっけから美しいメロディラインに身をよじりつつ、芳しくも耽美的な演奏に溺れちゃってください。
2曲目のBALKAN AIRは、ドラマティックなイントロで聴かれるベースのアルコが印象的。ピアノによる特殊奏法の音色の美しさ。複雑で色彩豊かなラインをたどるベース。原始のビートを刻むドラムス。3者の演奏が一体化して音の壁となり、それが眼前に立ち現れてくるかのような迫力。ついついヴォリュームを上げて聴いてしまうのです。
3曲目のPIANISSIMOは、しっとりとして音数少なく美しいメロディが実に印象的。よく歌うベースソロを経て演奏されるピアノのソロも良いけれど、そのピアノにからみつくようなベースもいろいろ複雑なことをやっていて聴いていると実に面白い。
4曲目のCINQUE LUNGHISSIMI MINUTIも優美なメロディが◎。ここでふと思ったのですが、PAOLO PALIAGAのピアノのルーツは、ひとつには、やはりBILL EVANSということになるのかなと思います(私、若葉マークが取れたばかりのジャズファンなので、あてにしないでね)。で、この曲でもついついベースに耳が行ってしまう。ベースソロでは高音域のピッチが僅かに甘いと感じるものの、それを補って余りあるセンスの良さと力強いビートで十分お釣りが来るのです。
5曲目のDUENDEは、どこかドキュメンタリー映画作品を思わせる。聴きどころは、アルコによるベースソロが、手負いの獣がのた打ち回るような凄みを感じさせて呻き、咆哮する場面。ダークで耽美的でドラマティック。緊張感に満ちて、官能美をも滲ませる1曲。これも、ついヴォリュームを上げて聴いてしまう。
6曲目のHOY ES MANANA ?は、4ビートを刻むドラムス、かなり自由奔放なベース、モードがちらつくピアノといったアンサンブルが徐々にスウィングしてくる。かっこええのです。
8曲目のMELTEMIは、アップテンポでドラマティックなテーマが印象的。中間部の変化と陰影に富んだスリリングな展開がエネルギッシュで聴き応え満点。
あとの曲は省略しますが、このアルバムの曲は全部良いです。私は何べん聴いても飽きないですね。

本作の演奏で特に注目してしまったのはベースのDINO CONTENTI。本作では彼のベースソロもたっぷりと聴けます。ハイポジションのピチカートではごくたまにピッチが甘いと感じることもありますが(アルコでは問題無し)、それを補って余りある歌心、縦横無尽に大胆なラインを取る思い切りの良さ、力強いビート感、柔軟性と繊細さ、多彩なアイディアがあり、聴き応え満点で面白く、実に素晴らしいと思いました。
60分ちょうどという時間に中身の濃い演奏がぎっちりと詰まっており、洗練を極めたコンテンポラリーで上質な欧州ピアノトリオ作品となっています。

*どうでもいいオマケ
いや~、皆さん、こいつぁー素晴らしいトリオです。個人的には2006年度のベストテン入りを果たすかもしれないほど気に入っております。
さて、恒例の唸るピアニストシリーズとまいりましょう。
  1.「ユニゾってますね」的唸り声:ちゃんとピアノの演奏とユニゾンになっている唸り声。
  2.「ご機嫌ですね」的唸り声 : 本人はきっとユニゾンのつもりだが、
    実際にはぶら下がっていたり大きく音が外れている唸り声。
  3.「もしもし、悪夢にうなされてますか?」的唸り声 : ピアノの音とは全くかけ離れた、
    悪夢にうなされているかのような唸り声。
  4.「救急車呼びましょか!?」的唸り声 : 明らかに尋常ではなく、一刻を争う場合の唸り声。
うむ、PAOLO PALIAGAは、レベル3.の「もしもし、悪夢にうなされてますか?」的唸り声 : ピアノの音とは全くかけ離れた、悪夢にうなされているかのような唸り声 ...でしょうか。でもしょちゅうではないですしレベル2.も混じってます。それから本作ではベースのDINO CONTENTIもけっこう唸っておりますよ。唸るジャズミュージシャンは演奏が上手いっていう法則は、あるのかなあ?

御用とお急ぎでないかたはALBORAN TRIOのHPへどうぞ。
          http://www.alborantrio.com/

PAOLO PALIAGAのHPはこちら。
          http://www.paolopaliaga.it/

DINO CONTENTIのHPもありました。
          http://www.dinocontenti.com/

■ALBORAN TRIO / MELTEMI (ACT Music+Vision ACT 9448-2)
PAOLO PALIAGA (p)
DINO CONTENTI (b)
GIGI BIOLCATI (ds)
入手先:キャットフィッシュレコード(通販)
JEAN-PHILIPPE VIRET TRIOが来日します。

■2006年12月14日(木) 武蔵野スイングホール
   *これは『JAZZ LIFE』誌の11月号に載っていますね。

■2006年12月15日(金) 兵庫県立芸術文化センター 小ホール
   *こちらのほうは最新情報でっせ~。
兵庫県立芸術文化センターのHP↓で、公演カレンダーの12月をご覧ください。
       http://www.gcenter-hyogo.jp/

上記小ホール(417席)は、ステージを客席が取り囲むアリーナ形式で、 ステージと客席最後部までの距離は9.8メートル。最前列の砂被り...もとい!松脂の粉被り(?)でJEAN-PHILIPPE VIRETの演奏を観たら迫力あるでしょうね。
う~む、 行きたいっ!
上記以外の日程が分かれば追記します。
久し振りに大阪へ行ってきました。都会へ出て一応の目的がすんだら、ドングリ探しの血が騒ぐのはしょうがない(^_^;) そもそも、Walty堂島とJEUGIA梅田ハービスENT店が徒歩ですぐのとこにあるっちゅうのが良くないと思います。

1) ■MARC COPLAND / MODINHA (Pirouet Records PIT 3018)
2) ■STEFANO BOLLANI, ROBERTO GATTO / GERSHWIN & MORE...LIVE ! (Philology W 336.2)
3) ■MULGREW MILLER / LIVE AT THE KENNEDY CENTER Volume One (Max Jazz MXJ 217)
4) ■JESSE VAN RULLER / VIEWS (Criss Cross Jazz 1273 CD)
5) ■TRIO BEYOND / SAUDADES (ECM Records UCCE-1075/6)
6) ■PAOLO DAMIANI / LADYBIRD (Egea Records SCA 111)
7) ■YES / FRAGILE

1) たぶんほやほやの新譜です。これ、NEW YORK TRIO RECORDINGS Vol. 1って書いてあるのですが、Vol. 2とかVol. 3が出るということでしょうか?BILL STEWART参加♪
2) これも湯気がたってます。
3) 目に付いたので買ってしまった。MULGREW MILLERのリーダー作は初めてです。
4) 目に付いたので買ってしまった。JESSE VAN RULLERはこれで2枚目。
5) ジョンスコさん関連作をもう1枚ゲット♪
6) 目に付いたので買ってしまった。PAOLO FRESU参加♪
7) これはLPで持っているのですが、前に息子に聴かせてあげたらえろう気に入ってたので、お留守番してくれたお土産に。

ところで、リスって、ドングリを埋めた場所を忘れてしまうアホな動物と思われていたようですが、実際は違うらしいのですね。最近の研究では、リスが自分で埋めたドングリは全て三角法で記憶しているそうですよ!う~む、数学苦手な私よりもリスのほうが賢いかもしれん(;^_^A
*リスの驚異的な記憶力と学習能力について
トウブハイイロリスは、毎年冬になると、何百個もの木の実を一箇所につき一個ずつ埋めて、それを全部おぼえている。木の実一個ずつのかくし場所と、種類と、いつかくしたかまでおぼえている。おそらく、なんらかの方法で場所に目印をつけるか、においで木の実を見つけるのだろうと多くの人は推測するが、それだけではない。先日、園芸関係の記事を読んでいたら、リスに庭を掘り返すのをやめさせる方法をたずねる投書があった。リスは木の実を埋めた場所を忘れるので、どこもかしこも掘り返すのだ、と記者は回答していた。それは、まちがいだ。リスは何百個もの木の実を埋め場所をきちんとおぼえている。トウブハイイロリスの記憶を研究している、カリフォルニア大学バークレー校のピエール・ラヴェネ博士はこう述べている。「トウブハイイロリスは、木や建物の相対的な位置など周囲にあるものから得られる情報を利用して、遠くにあるそれらの目印とかくし場所のあいだの角度と距離を頼りに三角法で測量する」 -中略- 「人間にこれ(なにかを埋めた場所をきちんと見つけるために目印を使って三角法で計算する)ができるのは数か所、おそらく六、七か所だろうが、リスほどたくさんの場所は無理だ」とラヴェネ博士は述べている。
『動物感覚-アニマル・マインドを読み解く-』(テンプル・グランディン、キャサリン・ジョンソン著、NHK出版)より引用
TOMASZ STANKO(1942年、ポーランドのジェシェフ生まれ)の演奏を私が初めて聴いたはオラシオ さんのブログで紹介されていた
■MARCIN WASILEWSKI, SLAWOMIR KURKIEWICZ, MICHAL MISKIEWICZ / TRIO (ECM Records)
を聴いてしまったからサァ大変!ということで、入手した
■TOMASZ STANKO QUARTET / SOUL OF THINGS (ECM Records)
■TOMASZ STANKO QUARTET / SUSPENDED NIGHT (ECM Records)
でのこと。ですが、その後すぐに駐日ポーランド共和国大使館でTOMASZ STANKO QUARTETのライヴを体験することになろうとは、私も予想していませんでした。(ライヴリポートはコチラ )CDで聴くのとは全然違う熱~いライヴを体験し、寡黙で温厚な紳士といった感じのTOMASZ STANKO氏(CDのブックレットには、下から光を当てた顔がオバケだぞ~っ!みたいで(笑)めっちゃ怖い写真があるけど、実物は笑顔が優しかった)にお会いしてすっかり感激してしまった私は、旧リーダー作をさらに何枚か入手し、しばらく“STANKO漬け”になっておりました。

さて、前の2作はオスロのRAINBOW STUDIOでの録音でしたが、本作は、SKETCHレーベル作品他、優秀作品を輩出している南仏のSTUDIOS LA BUISSONNEで2005年11月に録音されています。全9曲のうち、TOMASZ STANKO作曲が5曲、4人の共作による即興演奏が3曲、KRZYSZTOF KOMEDA作曲が1曲。
いわゆる4ビートやバップフィーリングといったものは見当たらず、親しみの持てる分かりやすいメロディやフレーズも皆無。最初に聴いたときは、早くも5曲目の途中で寝てしまった私です(^▽^;) リズムやビート感を排除した、音数少なくゆったりと流れるような長尺曲が多めで、全編に渡ってダークでメランコリックな雰囲気なのはこれまで以上です。深淵に立ち、暗闇の底から放たれる神秘的な光を透かし見るような、あるいは暗い谷底に居て美しい一条の光を眺めるような気分がします。抑制の効いた演奏には聴衆に迎合しない気高さのようなものさえ感じてしまうのですが、TOMASZ STANKOは聴き手を冷たく突き放したり置き去りにしたりはしないので、知らず知らずのうちに、独自の音楽世界へと引き込まれる(人がいる一方で、寝てしまう人もいるかもしれない)でしょう。LONTANOⅠ~Ⅲなどは、それぞれが10分を超える長~いインプロヴィゼーションなので、76:57の1枚全てを聴き通すにはある程度の忍耐も必要かもしれず、そういう点では聴き手を選ぶのではないかと思います。

曲について少し書きましょう。
1曲目のLONTANOⅠは、中間部に長~いフリーインプロヴィゼーション。終盤ようやくビート感が出てきて「おっ、ええ感じ!」と思ったとたんにさっさと終わりって、アナタ...「さんざんじらしておいてひどい!」的な1曲(;^_^A
2曲目のCYRHLAは、アルコによるベースの通奏低音が支える暗く孤独なムードのインプロ的イントロとエンディングが印象的。哀愁を帯びつつ明るい光を感じるテーマメロディが美しく、空間の広がりを感じさせるバッキングにTOMASZ STANKOの極渋なトランペットが映える。
3曲目のSONG FOR ANIAは、優しい雰囲気なのでリラックスして聴けます。SLAWOMIR KURKIEWICZの短いが美しく歌うベースソロがステキ。
お気に入りは4曲目、KRZYSTOF KOMEDA作曲のKATTORNA。ダイナミックに躍動するビートに乗せた緊張と不安の交錯するダークなテーマがなんともいえず良い。MARCIN WASILEWSKIのトリオはリズム隊としても実に素晴らしい働きですが、中間部の即興でもスリリングでメリハリの効いた演奏を聴かせています。
5曲目のLONTANOⅡを聴いていると、フランスの画家YVES TANGUY(イヴ・タンギー)の絵を思い出してしまいました。美しくも寂寥と不安に満ちた夢幻的な世界です。
6曲目のSWEET THINGは、哀愁漂う優美で端正なバラードで、本作のなかでも聴きやすい1曲でしょうか。
9曲目のTALEは、1976年リリースのBALLADYNA(ECM Records)にも入っていたのと同じ曲を再演。BALLADYNAでは少々不気味でエネルギッシュなアンサンブル(チャイニーズシンバルが面白い)でトランペットにもドスが効いていたのに対し、本作ではえらいあっさりした雰囲気でいつの間にか終わっているといった感じ。現在のTOMASZ STANKO、30年前のちょっとギラギラした感じのTOMASZ STANKO、どちらもカッコイイのです。
それにしても、今年はとうとう来日しないようですね。残念です。

御用とお急ぎでないかたは、TOMASZ STANKOのホームページをご覧ください。
              http://www.tomaszstanko.com/

■TOMASZ STANKO QUARTET / LONTANO (ECM Records ECM 1980)
TOMASZ STANKO (tp)
MARCIN WASILEWSKI (p)
SLAWOMIR KURKIEWICZ (b)
MICHAL MISKIEWICZ (ds)
入手先:HMV(通販)