病気になるとほとんどの方が、出ている症状が嫌になっていると思います。
一刻も早く、この辛い状況から抜け出したい。
その気持ちは大変よく分かります。
僕は症状というものは、回復するプロセスの中での身体からのサインだと捉えています。
ですので、症状は必ずしも悪いものではないというのが僕の考えです。
それよりもどうして、この症状が出るのかと、考えることの方が重要だと思っています。
僕は中学生2年生の夏休み前に、風邪をひきました。
そのころはまだ、今のように医学的な知識もなく、親に連れられるまま、
近所のかかりつけのお医者さんのところへ行きました。
そこで解熱剤や咳止めを処方されました。
一旦は熱も咳も止まるものの、ぶり返してしまいました。
あれ?症状が出なくなったはずなのに?どうしてなんだろう?
そうして薬を飲み続けたところ、咳が悪化する一方になってしまいました。
その結果、中学2年生という若さで肺炎になってしまい、一週間入院するはめになりました。
夏休みになったので両親以外誰もお見舞いには来なくて、寂しい日々を過ごしました。
しかも、その後に喘息というオマケまでつきました。
これは僕の一例ですが、どこに問題があったのかと今思い出すと、
症状を無理矢理止めようとしたことにあると考えられます。
症状というものは、基本治るプロセスの中で現れます。
例えば咳は、身体から異物を咳をすることで排出するというはたらきになります。
水を飲んだ時に気管支の方に入ると、必ず反射でむせて咳き込みますよね。
それと同じように、咳は身体の中に入ってはいけないものや、
身体の中で邪魔になるものを排出する行為です。
発熱は熱によって身体にとって悪いもの排除しようとしたり、
免疫細胞たちの活動が活発になっていること、
エネルギーを高めて炎症を起こしていることなどによります。
皮膚に出る症状は、身体の中のゴミ掃除の一環として行われた結果、
出しやすく再生がしやすい皮膚という出口を利用して、ゴミ出しが行われます。
薬は便利なものですが、身体に必要なプロセスを無理矢理止めてしまう作用があります。
例えば治るプロセスで症状Aから症状Bというところに進む際に、サイトカインというシグナル物質が必要だったとして、
そのサイトカインが仲介役となって症状が出てくるものと仮定します。
多くの薬は何をするのかというと、サイトカインをブロックすることで、
本来は出る症状を抑えてしまい、無かったことにしてしまうのです。
(主なサイトカインはインターロイキン、TNF-αなど)
つまり、治るプロセスで症状Aから症状Bに行かないといけないのに、症状Bに進めなくなるということが起こります。
この時、あたかも症状が無くなったように錯覚をしますが、
症状Bに進むことができないので、火種が身体の中に残ったままになるということが起こります。
僕の場合は、咳という排出するプロセスを無理矢理、咳止め薬で止めてしまった結果、
身体の中に排出しなければならない火種が残り、それが後に肺炎を引き起こしてしまったということが考えられます。
多くの医薬品がこのような作用を引き起こします。
だからと言って薬を飲むなということではありませんが、症状を抑えるということが不自然であるということを知るきっかけになればと思います。
それよりも前述した通りに、どうしてこの症状が出るのか?を考えた方が重要です。
僕は数年前にこのことを知ってから、病院へ通うことはなくなり、薬も飲まなくなりました。
症状は身体からのサインだととらえ、無理に止めたりせず、どうしてこの症状が起こっているかをしっかりと考えて、
安静にしたり、出来る対策を行なって、エネルギーを高めて回復を促していくようになりました。
そうしてきたおかげか、今のところ大病になることもなく、症状も軽くて快方に早く向かうようになりました。
今現在、大きな症状が出ている方には薬を止めろとは、とても言えませんが、
原因を追求しない限り、
その症状が無くなるのかどうか、薬を飲み続けないといけないのかどうか、
考えるきっかけになればいいなと思います。
現代の医学は、残念なことに原因を深く追求しようとはしていません。
それが年々増えていく医療費の増加にみられていると思い、今後も増えていくことが想像されます。
病院の数は今やコンビニの3倍以上もあります。
これだけ身近な存在だからこそ、ちょっとの症状であっても、病院へ通う人が少なくありません。
僕は人を健康にすることが生きがいと感じています。
どうしてその症状が出ているのか、一緒に考えていきたいと思っています。
今後も皆さんの気づきになるよう、このような記事を書いていきたいと思います。
【関連記事】
1月19日金曜日にイス軸法®️体験会を愛知県豊橋市で開催します。
食材や健康全般についてのご質問フォーム(無料)
復活しました。
記事について
すべての記事の内容は、日々学びを重ね、新しい発見や見地があれば更新しています。 各記事に内容に関しましては、より最新に近い記事をご覧ください。 よろしくお願い申し上げます。