朝日新聞webの記事で、下水汚泥のコンポスト化について掲載がありました。
以下のとおりです。
政府は17日、
下水汚泥には人のし尿に由来するリンなど肥料の原料となる成分が
検討会は、岸田文雄首相が9月に「
国内の農業で広く使われている化学肥料は、
政府は月内にまとめる総合経済対策に、
国内の肥料は輸入に依存していて、
そこで、注目されたのが下水汚泥のコンポスト化です。
下水汚泥は、下水処理場の水処理工程で発生します。
下水汚泥には、微生物、有機物、リン、窒素が含まれています。
このため、泥土に下水汚泥を混ぜて、発酵させて、
この工程をコンポスト化と呼びます。
多くの下水処理場で採用されている方法ですが、
最新の下水処理場では、環境負荷低減の観点から、
しかしながら、多くの下水処理場内では、
それは、なぜか?
下水汚泥が、産業廃棄物だからです。
コンポスト化は、下水汚泥の有効利用する行為ですが、
つまり、下水処理場は、コンポスト業者に下水汚泥を収集、
これは相応の費用です。
下水処理場としては、
そこで処分するべき下水汚泥を減少させるため、
新聞記事にある通り、
下水汚泥のコンポスト化を推進する必要があります。
下水汚泥のコンポスト化の割合を増やした場合、
1つ目の問題点は、処分費の増大です。
前述したとおり、下水汚泥のコンポスト化は、
下水汚泥のコンポスト化の割合を増やせば、
そして、その処分費は、下水使用料により賄っているため、
2つ目は、需要と供給のバランスです。
下水汚泥の肥料を大量に作っても、
業者としても、在庫があるのであれば、
そうなると、
一方、
焼却施設の維持・修繕・更新が不要になります。
さらに、省資源を推進することができますし、
以上のことを踏まえると、1つ目の課題、つまり処分費の増大については、
そうなると、2つ目の課題、つまり需要と供給のバランスがネックになります。
需給のバランスを確保するためには、
つまり、下水汚泥製の肥料の高品質化、それから、農家が下水汚泥製の肥料を使った際のインセンティブを設けることが重要になります。
このため、行政と大手肥料メーカによるプロジェクトの成果が、
コンポスト化の拡大に注目ですね。
なお、 コンポスト化については、以前もブログを作成しています。
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