中でも*1、*2は、ほとんど忘れていて、ほぼ初めて読んだに等しかった。
中心となるアイディアはざっと次のような感じですっきりした概念である。
著者であるボーネルの説明は、どの著作でも一貫している。
○ 創造はその根源から二元的である。
ダイアード(物質意識)とトライアード(魂)。
○ トライアード(本源由来、自存的)は本源の縮図として創られ三位一体の構造をとる。意識、エネルギー、衝動。
そのまままで完全なので進化の必要はない。またそれ自身、物質創造の能力をもつ。
特定の太陽系、時間に拘束されない。
○ ダイアード(本源由来、物質相関的)は物質の自己組織化にともなって最終的にはトライアードと同等レベルまで進化する。
原則として輪廻、時間、特定の太陽系に拘束される。空間的な制限についてはトライアードと結合している場合はその限りではない。
手元に置いておく本もあるが、売ってしまう本もある。
*1、*2は、出たばかりの頃にざっと読んでそのまま売ってしまったかと思うが、まあ、それにしても、まるっきり忘れていたとはいえ、そしてもちろん、故意にパクったわけではないが、ぼくが易システム絡みで想ってみたこととあまりに符合していることが多くて、ちょっとガクゼンとした。
用語のちがいはある。
「C嬢へ 」では、創造されたものの物質的側面すべてに遍在する基盤をスピリットと呼び、そこに結合する本源の分身をソウルと呼んだが、これはほぼそのまま、ダイアードとトライアードにあてはまる。
ぼくは、魂も物質のバリエーションに応じて区分され遍在するというイメージでとらえているが、ボーネルの説明ではそうではなく、トライアードは結合してグループ化することはあるものの、基本的に自己充足しており、区分されることも、その必要もなさそうだ。
トライアードがダイアードと結合するには、そのダイアードがトライアードを受け入れるだけの複雑性=ホロン深度に達していることが条件になる。
「犬に仏性はあるか」というのは有名な公案だが、仏性=トライアードとするなら、犬にダイアード意識はあるが仏性はないことになる。
犬の仏性はともかく、人間はダイアードとトライアードが結合した存在であり、この、ダイアードとトライアードの調和がとれていないこと……これをボーネルは「葛藤」と呼ぶ。
「C嬢へ 」では生命活動一般をカタナと鞘があわない日本刀にたとえたが、「葛藤」は「C嬢へ 」で描いた鞘とカタナのガタツキにあたる。
このカタナと鞘は最初から合わない。
そいうふうにできている、というところも一緒。
ボーネルによれば、トライアードとダイアードは結合した時点で、すでにある程度の葛藤を抱えることになるという。
「C嬢へ 」では、このカタナと鞘のガタツキを無限に小さくしていくことが、強いていえば生命活動の目的であるとしたが、無限の活動であるかぎりそれは終わり無きプロセスであることになる(無限については前回ブログ を参照してください)。
大成卦を一個の人間としてみたてるなら、上下卦のどちらかをダイアードとし、どちらかをトライアードにみたてる、とうことになるだろうが、ここはすなおに、トライアードを天=上卦とし、ダイアードを地=下卦とするのが至当なのではないだろうか。
そのようにとらえてみると、「葛藤」=カタナと鞘のガタツキは、上下卦で爻が応じていない、その度合だということになる。
たとえば、85:地風升だと初と四のみが不応である。
すべての爻が不応、ということになると、これは純卦になる。
「やべー、葛藤、マックスだぜっ‼ 」
という解釈もなりたたないことはないが、純卦となるとまた別の意味合いを帯びてくる。
魂と肉体が同じ八卦であらわされているのだ。
その意味をどうとらえるかがポイントになる。
魂が肉体であるということか。
あるいはまた肉体が魂であるということか。
肉体にシフトした魂。魂にシフトした肉体。
ボーネルによれば、ダイアードとトライアードが完全調和した存在は「菩薩」であるという。
易システムには8人の「菩薩」がいる。
易システムではこれを先天大成卦と呼び、地上的存在=人間の、一種の最高状態であると位置づけた。
だから「魂のテンプレート 」では、「N」ナビゲーターと呼ばれる。
【ツイストペア・ホイールの中心部。
図では最外縁にあるのが先天大成卦】
天は上、地は下、どちらがいいわけでもわるいわけでもない。
この観方に絡んで、易システムと日常世界の位置を示す次のようなマンダラを、ハンドブックの次の本のために描いたが、まったく同じような図が*2に載っていた。
【マンダラ。バリアントスペース は、ゼランドによるアカシックに近い概念】
【*2より。緑と赤の書き込みはぼくの落書き】
まいっちゃったなあ、おい。
くりかえしになるが、パクったわけじゃないのになあ。
でもまあもっとも、クロスする三角形と逆三角形というモチーフはいろいろと他のものにもみられる。
【*3、*4より】
ところで、トライアードは最初から完璧に完成されたもので進化の必要はない、というのであれば、易システムはまちがいなく、ダイアード、物質、肉体、日常世界サイドの象徴システムである。
そのシンボルは爻からはじまり、両儀(原初のゆらぎ)、四象、八卦、六十四卦……と複雑性を増し、進化し、ホロン深度を深め、mRNAのコードで連綿と受け継がれるダイアードの基盤たる「血」を象徴し、この地上から天を見あげるコトバになる。
テンプレートは魂と肉体の重なりを描く地上のコトバだが、「易システムハンドブック」のなかでは、丸に十字のシンボルであらわした。
天をあらわすタテ線。地をあらわすヨコ線。その交点たるあなた。
時は円環をなし、あなたをとりかこむ。
これも、パクったわけではないのだけれど、ネイティブアメリカンのシンボルだったり、地球をあらわす記号だったり、楽章の終りの記号、コーダだったり、島津の家紋だったり……
島津以外は全部あとから知ったことで。
まあもっとも、アンジェラス・アライエンの本によれば(*5)、円も十字も元型的なシンボルで、世界中で共通してみられるそうだから、その組み合わせの丸に十字のシンボルなんていうものは、パクったというより、だれもが自然に思いつくものなのかもしれない。
以下はボーネルによる、魂・トライアードのシンボル。
【*6より。部分】
絵はきったないノートのラクガキでもうしわけないが、ボーネルのトライアードのシンボルは、易システムにおける「魂のテンプレート」のシンボルと、わりとキレイに重なる。
【トライアードのシンボルと易システムのシンボル】
まあ、にんげんばんざい、ってところでしょうか。
いきろ、にんげん。
---------------------
*1
「アトランティスの叡智」
ゲリー・ボーネル著
大野 百合子訳
徳間書店
2004
*2
「超入門 アカシックレコード」
ゲリー・ボーネル著
大野 百合子訳
徳間書店
2004
*3
「13 の月の暦・手帳」
こよみ屋
2011
*4
「自然現象と心の構造―非因果的連関の原理」
カール・グスタフ・ユング、W.パウリ著
河合 隼雄訳
海鳴社
1976
*5
「運命のサイン―望みをかなえる5つの手がかり」
アンジェレス・アライエン著
金田 広志訳
ワニブックス
2003
*6
「アカシックレコードカード」
ゲリー・ボーネル 原画
安部繭子 イラスト
大野百合子訳
株式会社ゲリーボーネル・ジャパン
2011




























