井戸。
井戸掘り。
源泉まで降りていく。
変わらぬものを見出す。
☆
旅人は荒れ地に古びた井戸があるのを見つけた。
期待はしていなかったが、覗き込むと水がある。
手持ちの道具で整備してなんとか水にありつく。
落ち着いたところで旅人は改めて辺りを見回す。
かつて、ここには村があった。
しかし今あるのは廃墟だけだ。
井戸は変わらずそこにあった。
清らかな冷水をたたえたまま。

[困|くる]しむこと。
☆
「困」は木が枠でかこまれている様子。
外へ出ようとするエネルギーが制限される。
「困」は「くるしむ」と読む。
行動が制限される苦しみは典型。「コロナ禍」で多くの人が経験した。投獄、幽閉、軟禁、監禁。そういう物理的な制限もあるが、考え、意見、方針が通らないという苦しみもある。
経文をみるとさまざまな制限が列挙されていて、どうしようもない。わずかに四爻辞に助けが来るようなことが書かれているが、それとて、すんなりとは来ない(「来徐徐」)。
五爻のよろこび(「徐有説」)にしても「徐」が頭にあり、活路を見出すための柔軟な読みが困難な卦で、今はほんとうに、機会をじっと待つしかないのかもしれない……という説明にも、思わず「困」の字が入ってしまっている。
もっと前向きなことを書きたいのだけれど……
いや、困った。

昇る。上昇する。
地道な努力。
☆
進む、昇るという意味を持つ卦は、他に、「漸」(「漸進」(第五十三卦))、「晋」(「進行」第三十五卦)がある。意味は同じ「進む」でも、それぞれ質が違う。
「升」(上昇)では、じっくり時間をかけて積み上げていくことによって上昇していく。下卦、巽は風だが一気に舞い上がる風ではない。巽には木の意味もある。木が、上卦、坤(地)の下にある。これからゆっくり成長していく。
「漸」は経文中に水鳥([鴻|コウ](おおとり))が登場する。目標との間合いをじりじり詰めていき、最後に空に舞う。上卦には巽(木)があるが、この木は坤(地)の下ではなく、すでに下卦、艮(山)の上にある。もうすぐそこ。もうちょっと。
「晋」は陽(離)が昇る(坤(地)の上卦)象で、時宜を読みながら昇っていく。
時間的な早い遅いは単純に比較できない。
遅筆なのは「升」をペンネームにしているせいかもしれない。

遊星出版です。
2024年9月1日(日曜日)に開催予定のイベント、「NO WAY MANIACS -COMET-」ですが、台風接近にともない、主催者から開催延期の連絡がありましたので、お知らせいたします。
来場を予定されていた方々には大変申し訳なく、お詫び申し上げます。
直前のお知らせになってしまいましたが、よろしくお願いします。
遊星出版 店主敬白
○ 延期後の予定
・2024/12/14(土)
・大田区民プラザ 展示室
・入場無料
・11:00〜16:00開催

遊星出版です。
2024年9月1日に開催されますNOWAY MANIACS「COMET」に参加します。
持って行く本は次の予定です。
○ マギステリウム(CDサイズ絵本)→
○ 聖なる20(マギステリウム注釈)→
○ トモルオン(文庫)→
○ 空鏡録(文庫)→
○ 夏がはじまりおわるころ(文庫)→
○ テンポウ航海記(新書)→
頒布価格と内容については上記リンクをご覧ください。
(ブラウザによっては、すべて著書紹介のページヘッダにジャンプします。その際はスクロールしてご確認ください)
それぞれ数冊ずつお持ちする予定です。
品切れの際はご容赦ください。
思いがけない出会い。
一人の女に五人の男。
☆
彼女ができた。SNSで知り合った。何度も会っているうちに素直で正直な子だとわかった。専門学校に通っているがバイトとかして、学費には苦労しているという話だった。
お金を貸した。その子から頼まれたわけではない。ぼくが自発的に、自分の考えでやったことだ。ものすごく感謝された。ぼくもうれしかった。生まれて初めて他人様の役に立てたと思った。
そして連絡が取れなくなった。別の友人のツテを頼ってその専門学校に勤めている人に確認した。ほんとうはいけないんだけどと言いながら名簿を見せてくれた。
そんな子はいなかった。お金は貸したのではなく、あげたのだ。なにかどうしようもない理由があったにちがいない。
ちょっと前の記事(「わかってたまるか」)で、シンプルでわかりやすいオラクルブックは作れないかなあ……
というようなお話をさせていただきましたが、折り本で作ってみました。
こちら→「月水」
折り本の作り方はこちら↓
【一太郎2024の印刷ダイアログより】
大変不親切なことに「月水」には、使い方は書いてありません。
まず十二面のサイコロがひとつ必要です。
いきなりハードル高いかも。
でも大丈夫。
サイコロのアプリなんてのもあるようです。
それを使えばいいんじゃないかと。
・ききたいことを決めます。
・深呼吸を三回。
・サイコロをふります。
・「月水」の答えを読みます。
おわり。
本にして文フリで頒布することは……たぶんないと思います。
豆本にしてもカワイーかも、とも思いましたが……
最近はああいった手作業もローガンできつくなってきました。
ご参考までに、冒頭の漢詩もどきを読み下しておきます。
創作したものです。
「月水<つきみず>
(「つきみず」です。ゴミ出す日じゃないです)
月水ハ即チ、天の言<ことば>デアリ、
天ノ十二の理<ことわり>ヲ有ス。
骰子<さいころ>ハ即チ、天ノ象<かたち>デアリ、
以テ、水ノ往ク攸<ところ>ヲ告グ。」
ご興味がおありの向きは遊んでみてください。
【追記】
でいうか、サイコロのアプリ使うなら、同じスマホにふつうのA7版「月水」のPDFファイルをいれておけばいいわけで、そうすれば、わざわざ折り本を作る必要もありません。
よろしければダウンロードしてお試しください。
「A7版「月水」PDFファイル」→こちら




