ビオッティ作曲 「2本のフルートのための協奏曲イ長調」 / ランパル 他
ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(Giovanni Battista Viotti 1755-1824)はイタリアの作曲家・ヴァイオリン奏者、29曲という多くのヴァイオリン協奏曲を作曲していることで知られています。HIROちゃんの好きな曲が多く、これまで、このブログではヴィオッティの曲の中で最も有名な 「ヴァイオリン協奏曲第22番イ短調」 と、「ピアノとヴァイオリンのための二重協奏曲イ長調」、及び、「フルート四重奏曲」 「弦楽四重奏曲」 について投稿しました。 このところ、昔購入したLPレコードを聴くことが多く、LPの棚を見ていたらビオッティ作曲の「2本のフルートのための協奏曲イ長調」 のレコード(エラート特選盤2000シリーズ/レコード番号REL-3135 当時価格2,000円)が出てきました。 どんな曲だったか全く覚えていなかったので、久しぶりにレコードを取り出し聴いてみました。■ビオッティ作曲 「2本のフルートのための協奏曲イ長調」フルート: ジャン=ピエール・ランパル / ランソム・ウィルソンクラウディオ・シモーネ指揮/イ・ソリスティ・ヴェネティ今日は、いつものDENONではなく、サブシステムのプレーヤー PIONEER の MODEL XL-1550 で聴くことに・・・当時は複数楽器による協奏曲が流行していたようですが、ヴィオッティらしい優雅で、とても明るく軽快な協奏曲です。この録音の演奏では、ランパルが校訂した楽譜で演奏しているとのこと。LPレコードなので当然、廃盤となっていてCDでは再発売されていないようですので、入手は困難な曲かもしれません。第一楽章はAllegro maestoso のソナタ形式の豊かな旋律美にあふれた美しい楽章です。第二楽章はAdagio、オーケストラの心地よいアクセントのリズムと、フルートの優雅で、しなやかなメロディーが対照的な楽章です。第三楽章はAllegretto、ロンド形式で軽快な曲です。途中、短調に転調しますが、フルートの技巧的な名人芸が聴けるコーダが素晴らしく印象的です。 このLPレコードでは、ヴィオッティの他にクリスティアン・ルートヴィッヒ・ディーター作曲による「2本のフルートと管弦楽のための協奏曲ニ長調」と、フランソワ・ドゥヴィエンヌ作曲の「2本のフルートと管弦楽のための協奏交響曲ト長調」がカップリング曲として収録されています。こちらも軽快で優雅さのある曲で、旋律が美しい曲です。今回のこれらの録音は廃盤になっているのが残念。フルートがお好きな方には機会があれば、ぜひ聴いていただきたい魅力のある曲だと思います。では、今日は、このへんで・・・HIROちゃんでした。 (^^♪